三重県四日市市で、渋滞中の車にトラックで追突し、そのまま逃げたとしてトルコ国籍の男が逮捕されました。男は無免許運転で、他人名義のパスポートで入国したと供述しています。 逮捕されたのは、トルコ国籍で名古屋市緑区の土木作業員・レジェポール・ラマザン容疑者(41)です。 レジェポール容疑者は5月30日、四日市市小牧町の国道で無免許で中型トラックを運転し、渋滞で停まっていた車に追突した上、そのまま逃げた疑いが持たれています。 この事故で、追突された車を運転していた女性(36)が軽いケガをしましたが、後部座席にいた生後11か月の息子にケガはありませんでした。 警察によりますと、事故直後、レジェポール容疑者は車を乗り捨てて逃走していましたが、1日になって会社の上司と警察署へ出頭してきたため、逮捕されました。 レジェポール容疑者は調べに対し容疑を認めています。また、「他人名義のパスポートで日本に入国した」とも話していることから警察は入管法違反の容疑でも逮捕し、あわせて調べています。 東海テレビ 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
夫「家事協力的」は上から目線 妻に手抜き家事のススメ
【部屋から生活感を消したい?】 料理、掃除、洗濯、育児から家計の切り盛りまで、女性の私が家事をきちんとこなさなければ――。そんな思い込みに縛られていませんか? 完璧じゃなくても構わない。そう開き直れば、気持ちが楽になるだけでなく、家族で分担が進められるかも知れません。手抜き家事について考えます。 ◇ 得子(とくこ) どうしたの? 腫れぼったい目をして。 金太郎(かねたろう) 目立つ? 妻とけんかして、なかなか寝付けなかったんだ。 得 原因は? 金 聞いてよ。彼女が断捨離に目覚めて、僕が大事にしてきたフィギュアや雑誌のバックナンバーを捨てると言い出したんだ。横暴すぎる。 得 急に? 金 先日、夫婦でお呼ばれした家のリビングが、ホテルみたいに余計なものが何一つない部屋だったんだよ。それに触発されたんだと思う。 得 生活感がない部屋にあこがれる人は多いよね。 金 僕だっていいなあと思ったよ。ああいう部屋だったら、寄り道なんかしないでまっすぐ家に帰る。 得 でも、自分じゃ片付けない? 金 うん。掃除は苦手なんだ。 得 彼女はそれまでも出来る範囲で部屋が散らからないように頑張ってきたんだと思う。なのに無神経に「ホテルみたいな部屋っていいね」なんて言ったんじゃない? 責められたような気になったのかも。 金 えっ、僕が悪いの? 掃除はしなくても、料理はするし、ゴミ出しもする。家事には協力的な夫だと自負してきたんだけれど。 得 金ちゃんちは共働きだよね。協力的って言い方がすでに上から目線。でも、彼女の方にも、家のことは妻がきちんとしなきゃという思い込みがあるのかも知れない。 金 家事が基本的に妻の役目っ… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
健康状態を知るには献血がオススメ(ニッポン放送)
ニッポン放送「DAY」の中のコーナー「ぐっさんの健やかDAYS」。5月27日放送された第7回目のテーマは、血液型占・血液型診断などで、馴染みのある血液。 人間にとっては、とても重要なもので、血液があるからこそ、全身に栄養を送ることができています。さらに言うと、健康診断に行って血液を調べると、自分の健康状態や、生活習慣で体にどんな影響を与えているのかなど、いろんなことがわかるそうです。 ですが・・・みなさんは定期的に血液検査を行っているでしょうか?実際、そういった方は、あまり多くないと思います。そこでオススメなのが、血液の検査もできて、病気やケガなどで輸血を必要としている方に協力もできる「献血」です。 献血を行うと「感謝の気持ち」として、後日 検査結果サービスを受けることができます。この、献血の検査結果サービスには、いろんな項目の数値や、血液の成分が基準値内なのかそれとも問題ありなのか…など、書面で教えてもらうことができるのです。 例えば「コレステロール」。コレステロールは、脂肪の多い食事を続けていると上昇してしまいます。肝臓などでコレステロールは作られて、その割合が多くなると、動脈硬化などの病気の要因となりやすい成分です。健康のためには、できるだけ減らしたいコレステロールですが、自分の体にはどのぐらい溜まっていて、そしてそれは基準内の数値なのか?それとも病院に行った方がいいレベルなのか?など、年齢を重ねれば、誰しもが気になることだと思います。 その他にも、赤血球、白血球、血小板の数など、血液からいろいろな成分について知ることができます。 献血検査の結果サービスの中で、お酒をよく飲まれる方が一番気にする項目が「γ-GTP」。アルコールなどを分解する、肝臓の作用に関係している酵素のことです。「γ-GTP」の数値が高いと、肝臓に何らかの異常が起きている可能性が考えられます。また、「γ-GTP」は、お酒を飲まない人でも、数値が上昇する場合もあるそうで、お酒を飲まないから安心というわけではないのです。そういった健康に関すること、血液からわかることを、献血では知り得ることができます。 さらに、糖尿病の予防としても、自分の血糖値を検査することができるので、定期的に献血をすることは、糖尿病の早期発見に役立てることもできるのです。もちろん、血液から健康状態をしっかり知るためには、献血+健康診断もしっかり受けることが、一番です。 献血ですが、科学が発展したこの2019年での今でも、血液だけは人工的に造ることができません。また、血液を長期保存することもできません。なので、患者さんに血液を届けるためには、「献血」で集めるしか方法はないのです。しかし、問題はあって、献血に協力してくれる方の数は、年々減っているそうです。中でも、若い世代の10代~20代は特に少ないのが現状で、今後、少子化により、その数はさらに減ることが予想されています。 いつ、自分が献血される側になるか、家族がお世話になるかわかりません。今のうちにできる人は、ぜひ献血への行くのをオススメします。 ちなみに最近の献血ルームは、かなりの進化を遂げているそうで、カフェがあったり、雑誌や漫画も読めたり、iPadで遊べたり、Wi-Fiも飛んでいるんだそうです。さらに、献血の後には、美味しいお菓子やジュースもいただけます。デートの休憩で、涼みに来るついでに、献血へ来るカップルもいたりするそうです。 自分の血液のこと、そして健康状態を知るいいキッカケにもなるかもしれませんので、ぜひ、一度「献血」に行ってみるのはいかがでしょうか? Source : 国内 – Yahoo!ニュース
週刊地震情報 2019.06.02 関東で2回の震度4の地震が発生(ウェザーニュース)
国内:関東で最大震度4の地震が2回発生 日本域の最近一週間の地震回数は、先週に比べるとやや少なくなりました。震度3以上の地震は3回発生しています。(5月27~6月1日の集計) 関東で最大震度4の地震が2回発生しました。一つは5月27日4時4分頃に発生した茨城県北部を震源とするM4.2の地震で、茨城県日立市で震度4、常陸太田市と北茨城市で震度3を観測しました。 もう一つは、6月1日7時58分頃に千葉県北東部を震源とするM4.7の地震で、千葉県長南市で震度4、千葉市や市原市、東京都千代田区など広範囲で震度3を観測しました。 いずれの地震も同程度の規模の地震が頻発しているエリアです。5月25日に発生した最大震度5弱の地震を含め、このくらいの揺れはいつ起きてもおかしくありません。 最大震度が4前後であれば、大きな被害の発生にはつながりませんので、地震が起きたときの行動をどうするか考えるシミュレーションを行っておくのも良いかもしれません。 世界:今年最大M8.0の地震、強い揺れによる死者も アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は3回発生しています。 最も大きな地震は5月26日にペルー付近を震源とするM8.0。今年に入ってM8.0以上の規模の地震は初めてで、去年8月19日のフィジー付近のM8.2以来です。震源が陸域で深さが100km以上と深かったため津波の発生はなかったものの、ペルーやエクアドルで強い揺れに見舞われ、複数の死者がペルー当局より報告されています。 震源が深い場合は、地表まで強い揺れが届かないことが多いのですが、今回はM8と非常に規模が多かったため、震央の近くでは震度5弱から5強に相当する揺れがあったと推定されます。 日本でも1993年に釧路沖でM7.5、深さ101kmの地震が発生し、この時は釧路市で震度6を観測したことがあります。地震の規模がある程度大きくなると、震源が深い場合でも油断が出来ません。 ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
バイク事故で同乗者救護せず 容疑で少年逮捕 京都(産経新聞)
無免許でミニバイクを2人乗りし、車と衝突した際に同乗者にけがをさせたのに逃走したとして、京都府警木津署は2日、道交法違反(ひき逃げ)などの疑いで、京都府精華町の府立高校の男子生徒(16)を逮捕した。同署によると、容疑を認めているという。 逮捕容疑は、5月31日午後5時ごろ、京都府木津川市木津川台の市道交差点で無免許でミニバイクを運転中、軽乗用車と出合い頭に衝突。ミニバイクが転倒した際、後ろに乗っていた高校生の男子生徒(16)=精華町=が頭などを打ち軽傷を負ったにもかかわらず、逃走したとしている。 同署によると、2人は地元の友人同士。1日夜に同署に出頭してきたという。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
寺院の地図記号『卍』は“幸福の印”という意味(ニッポン放送)
20世紀以降、地図を作る際にはレーザーでの測量の他、人工衛星や航空機からの写真などが使われています。現在も、より使いやすい地図を求めて開発が続いています。 そんな地図を見やすくするために『地図記号』があります。地図上の建物の機能を記号化したものです。例えば『市役所』は『◎(二重丸)』といったものです。 2016年、国土地理院は2020年東京オリンピックに向けて、15個の新しい地図記号を発表しました。これは外国人の観光客の方にも分かって頂けるように、外国人の方に向けて作られたものです。例えば『郵便局』の場合、本来の地図記号は『(丸の中に〒のマーク)』ですが、外国人の方に向けて『封筒』をイメージしたデザインになっています。 そんななか、“『寺院』の地図記号『卍』も変更すべきでは?”といった声があったそうです。元々『卍』は、古代インド語の『サンスクリット語』に由来しています。サンスクリット語では『卍』は“おめでたいこと”、”幸福”という意味があり、仏教やヒンドゥー教でも“幸福の印”として使われています。 ところがこの『卍』が、ナチスドイツのシンボル『ハーケンクロイツ』を連想させるのでは? ということで、代わりに『三重の塔』のマークが提案されたそうです。しかし“寺院の地図記号として、卍記号を尊重すべきでは”という反対意見が多かったこともあって、見送られたそうです。 ■杏樹の感想 私たちが生まれたときから、既に正確な地図があったのでそれが当たり前のように感じていましたが、地図がなかった時代、どうやって生活していたのだろう? と改めて思いました。 現在の地図の基礎になったプトレマイオスの世界地図ですが、大西洋などの海の大きさが、実際にはかなり短かったそうです。もしも本当の長さが記されていたら、コロンブスやマゼランは航海をあきらめたのでは…という説もあるそうです。もしそうなった場合、世界の歴史が大きく変わっていたかも知れませんネ。地図の歴史はホント、奥深いです。 (5月10日 ニッポン放送「スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい」より) ニッポン放送 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
百万石行列に42万人沸く お松の方役に藤本美貴さん
第68回金沢百万石まつりのメインイベント「百万石行列」が1日、金沢市中心部であった。前田利家公役の俳優加藤晴彦さん、お松の方役のタレント藤本美貴さんら総勢約2500人が参加し、JR金沢駅から金沢城公園までの約3キロを練り歩いた。 午後2時20分ごろ、出発地点の金沢駅前でほら貝のファンファーレが鳴り響くと、吹奏楽隊やバトンチームによる音楽パレード、獅子舞や加賀とびといった長蛇の行列が出発した。加藤さん扮する利家公の「みなのもの、いざ出達(しゅったつ)じゃー!」というかけ声とともに入城行列が続くと、沿道に詰めかけた約42万人の観客らは歓声を上げて手を振ったり、写真を撮ったりしていた。 イギリス出身で野々市市在住の英語教師オリバー・ペレットさん(22)は「楽しくてワクワクした。はしごの演技が気に入りました」と話していた。(浅沼愛) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
美容院で渡される“雑誌”の基準とは(ニッポン放送)
ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(5月23日放送)で、『美容院で渡される雑誌は、どういう基準なのか? 』と題して特集。 夏に向けて髪をさっぱりと切りたくなる時期だが、美容院に行くと、渡される雑誌。皆さんは、どんな雑誌を渡されているだろうか?時には「なんでこの雑誌?」と疑問に思ったこともあるのでは…。あの雑誌は、どんな基準があって渡されるのか?番組スタッフが、インターネットや行きつけの美容院でリサーチ! まず、全ての美容院に共通するというワケではないが、担当の美容師が、お客さんの「年齢」や服装などから分かる「見た目」で、判断している、ということが判明。 続いて、男性と女性、そして年齢別では、主にどんな雑誌を渡されているのか?男性の場合は、あまり年齢を意識せずに、『モノ・マガジン』や『GetNavi(ゲットナビ)』などの、ガジェット系のアイテム雑誌や、『Number』などのスポーツ雑誌を渡すことが多いという。 美容師の方が気を遣っているのは、やはり女性の方。男性と比べて、年齢別に様々な雑誌を用意しているのだとか。まず、20代・30代の女性には、ファッション誌『Oggi』。雑誌のコンセプトが、「30歳からの働く女性に向けて」であることから選ばれているそう。そして、40代以上の女性には、『CLASSY.』または『STORY』。どちらの雑誌も40代向けのファッション誌だが、『CLASSY.』は、カジュアルな女性に、『STORY』は、カチッとした感じの女性に用意しているという。続いて、50代以上の女性の場合は、『女性セブン』や『週刊女性』のような女性週刊誌が多いという。 雑誌を渡す際の美容院でのルールとして、2冊から3冊の雑誌を用意して、その中から選んでもらうスタイルをとっていることが多い。また、年齢や見た目だけでは、既婚か独身か分からないため、主婦向け雑誌を外している美容院もあるという。超万人向けな雑誌は『おとなの週末』や『dancyu』などのグルメ雑誌と、トレンド情報誌『東京ウォーカー』。相手を選ばない雑誌であることから、2冊から3冊の雑誌の中の1冊として用意されるんだそう。 美容院に行った時、どんな雑誌を渡されるか、チェックしてみてはいかがだろうか。 ニッポン放送 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
何度行っても迷う駅「こじらせ駅」とは?(ニッポン放送)
ニッポン放送「垣花正あなたとハッピー」(5月13日放送)で、池袋駅の話題『池袋から北口と南口が消滅していた!』を紹介した。 JRのほか、西武鉄道の池袋線と東武鉄道の東上線が乗り入れていて、1日平均およそ260万人が利用する「池袋駅」は、何度行っても迷ってしまう駅の代表格である。 そもそも混乱を招く最大の要因とも言えるのが、複雑な駅の構造と分かりにくい出口の表記。鉄道会社でバラバラだったり、北口・南口と言いつつ西側にあったりと、混乱してしまうものが多い。 そんな、こじらせ駅の池袋駅は3月22日から、東武鉄道・池袋駅の出入り口の表記を変更!北口は西口(北)、西口は西口(中央)、南口は西口(南)と変わったが、利用者にとっては分かりにくいままである。 そんな池袋駅のような何度行っても迷う分かりにくい駅「こじらせ駅」は、きっと誰にでもあるはず。そこで番組では、リスナーの皆さんに緊急調査を実施。ツイッターとメールで「こじらせ駅」を教えてもらった。 ツイッターでは、『小田急線の新宿駅から「西口出口」に出たいのに、いつも出られない!』と新宿駅が分かりにくいという情報が!都営大江戸線の「新宿西口駅」と東京メトロ丸ノ内線の「西新宿駅」があるので、迷ってしまう方は多いだろう。 また、他の方からは、『神奈川には小田急線の「本厚木駅」とJR相模線の「厚木駅」があり、「本厚木駅」は厚木市の中心部にありますが、「厚木駅」は相模川を挟んだ海老名市にあって非常にややこしい!』という投稿も寄せられた。 ニッポン放送 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
再審制度の課題が浮き彫りに…「布川事件」国賠訴訟、画期的判決に隠れた問題点(弁護士ドットコム)
茨城県で大工の男性が殺害された「布川事件」(1967年)をめぐり、冤罪被害者の桜井昌司さん(72)が起こしていた訴訟で、東京地裁(市原義孝裁判長)は5月27日、国と茨城県の責任を認め、桜井さんに約7600万円を支払うように命じた。 特徴的なのは、検察の「証拠隠し」に言及したことだ。判決は、二審で弁護人が開示を求めた「捜査報告書」や「供述調書」について、検察が開示を拒んだことを違法とし、開示されていれば、二審で無罪が出ていた蓋然性が高かったとした。 冤罪事件の「再審」に取り組む鴨志田祐美弁護士は、この判決について「証拠開示義務をうたったという点では、エポックメイキング」と評価。一方で「再審の部分になると、急に腰が引けている」とも指摘する。 桜井さんは無実の罪で29年間自由を奪われた。再審無罪判決の確定は事件から40年以上たってから。「袴田事件」の袴田巌さんのように、気の遠くなるような時間と労力をかけても、なお無罪確定まで遠いのが再審の現実だ。 判決から、再審をめぐる課題を見ていきたい。 ●証拠開示義務を認めたことは意義深い 今回の判決は、検察官の手持ち証拠について、「裁判の結果に影響を及ぼす可能性が明白であるもの」は、法廷に出す義務があると判示している。 加えて、明白であるとまでは言えないものでも、被告人側から具体的に特定しての証拠開示の申立てがあれば、開示をしない合理的な理由がない場合には、証拠開示義務があるとした。 しかし、布川事件の二審があったのは1970年代前半。現代の刑事裁判にどれだけ影響するのだろうか。 「判決で問題視されている証拠は、現在なら当然開示されているものです。今は『こんなの出して当然でしょう』という状況があるからこそ、当時は法律がなかったとしても『出すべきだったよね』と言いやすいんですよ」(鴨志田弁護士) 裁判(通常審)の証拠開示については改善が進んでいる。裁判員裁判の導入に先立ち、2005年から一部の重大事件などで「公判前整理手続」が導入された。裁判を迅速に進めるため、あらかじめ事件の争点や証拠を整理する仕組みだ。 この中で、証拠開示(類型証拠、主張関連証拠)の充実も図られている。2016年には、同手続の中で証拠一覧表の交付制度も始まった。 ただ、制度の対象にならない事件も多く、対象になっても本当にすべての証拠が開示されている保証はない。その点で検察官の証拠開示義務に触れた今回の判決の意義は大きい。 ●再審での証拠不開示については踏み込まず 一方で鴨志田弁護士が問題視するのは、判決が「再審」をめぐる証拠開示義務に踏み込まなかったという点だ。 布川事件で桜井さんらは仮釈放後の2001年、裁判のやり直しを求めて再審請求した。鴨志田弁護士は次のように解説する。 「再審開始には『無罪を言い渡すべき明らかな証拠』が必要です。再審事件では往々にして、通常審段階で検察官が開示しなかった被告人に有利な証拠、いわば『古い新証拠』が再審開始の決め手となります」 だが、桜井さんの再審請求審では、検察がまたしても証拠開示に非協力的だった。 今回の判決は、通常審での証拠開示義務に触れた一方で、検察官が再審請求審で証拠開示に応じなかったことについては、「違法があったとまでは認められない」としている。 理由は法律にある。刑事裁判の手続きを定めた「刑事訴訟法」には、再審請求について証拠開示の規定がない。 それゆえ、今回の判決も再審請求に関しては「検察官が証拠開示請求に協力すべき職務上の法的義務を負っているとまでは解し難い」と判断した。 通常審の進め方は「当事者主義」といって、主導権は当事者(被告人側と検察)にある。一方、再審請求の手続きは「職権主義」で、主導権は裁判所にあるという訴訟構造だ。 だから検察官は、あくまで「裁判所に言われたら協力する」という立場。言い換えれば、裁判所が積極的に開示を求めなければ、再審請求審で検察側からの新証拠は出て来づらい。 ●通常審と再審で差をつける必要はあるのか? 判決では、被告人は「刑事裁判の結果に最も強い利害関係を有する者」だから、証拠を閲覧する権利があるとしている。 また、刑事裁判における人権保障をうたった「刑訴法1条」や検察官の役割を示した「検察庁法4条」を引き、検察官は「公益の代表者として、事案の真相を明らかにする職責を負っている」とも述べている。 しかし、裁判を受ける当事者が「結果に最も強い利害関係を有する」ことも、検察官が「公益の代表者」であることも、再審請求審になったからといって変わるわけではない。 「再審請求に主役として関与しているのは、他ならぬ請求人。条文がないことや訴訟構造の違いを理由として、再審請求のときは証拠開示が検察官の義務とまでは言えないというのは、矛盾していると思います」 そもそも、証拠不開示が問題になるのは、有罪判決によって自由を奪われたときだ。布川事件では事件発生から29年間も自由を奪われた。今回の判決で無罪判決が出た可能性が高いとされた二審判決からに限っても23年間だ。 検察官に証拠開示義務があるとしても、その検証はリアルタイムにはできない。それなのに、再審請求審では開示義務がないとなれば、そもそも再審無罪になるのが困難で、今回のような訴訟にはなかなかたどり着けない。時間だってかかるだろう。 「判決で、被告人が証拠開示に一番関係がある者だと言うのであれば、再審段階でも一緒で、そこに差を設ける必要は何もなかったですよねと、声を大にして言いたい」 鴨志田弁護士は、証拠開示についての規定を設けるなど、再審についての法改正を求める活動もしている。 部会長を務める日弁連の「再審における証拠開示に関する特別部会」で今年5月、山下貴司法相らに宛てた法制化を求める意見書を発表したばかりだ。 ●繰り返しの抗告も「正当な職務上の行為」 鴨志田弁護士がもう1つ問題視していることがある。布川事件で裁判所が出した再審開始決定を不服として、検察側が抗告したことを「正当な職務上の行為」と判示している点だ。 「布川事件は、再審開始決定に検察が2回抗告しています。日本の再審の歴史を紐解いたとき、開始方向の決定が2つ続けて出たのに、最高裁に特別抗告したのは布川事件が初めてなんですよ」 鴨志田弁護士は、鹿児島県で男性が殺害されたとされる「大崎事件」(1979年)で、殺人罪などに問われ、懲役10年が確定し服役した原口アヤ子さん(91)の再審請求に携わっている。 「布川事件では、桜井さんも(共犯とされた)杉山卓男さん(2015年に死去)も再審請求のときに元気だったから、抗告を重ねる問題性があまり指摘されませんでした。その悪しき前例が大崎事件にも波及しています」 大崎事件は2002年に再審開始決定が出たが、検察が即時抗告し、2004年に取り消し(最高裁で確定)。2017、18年にも開始決定が出たが、検察が抗告を続け、現在最高裁で審理されている。開始決定に対し、3度の抗告は過去もっとも多い。 「抗告そのものだけでなく、抗告審で検察がやっていることもひどい」と鴨志田弁護士は語る。 大崎事件では、特別抗告から約10カ月がたった今年1月、検察側が最高裁に意見書を提出した。添付された法医学者の鑑定書は昨年8月付。「5カ月間も何をやっていたんでしょうか」。意見書の内容にも、「論点の蒸し返し」と批判する。 原口さんは6月15日で92歳。再審開始が認められても、無罪を得るにはその後の再審を戦い抜かなければならない。鴨志田弁護士には、検察が「時間稼ぎ」をしているように映る。 「抗告が『正当な職務上の行為』というのは、私からすれば、現実を知らないとしか言いようがありません」 原口さんの無罪を勝ち取った暁には、抗告の問題についても国賠訴訟を検討したいという。 ●再審請求の質、どう見極めるか? ただ、再審のハードルが下がれば、確定した判決は何だったのかということにもなる。 「確定しているものをおいそれと動かせば、『法的安定性』が失われると検察側は主張します。しかし、きちんとした手続きを踏んで、慎重な判断をするからこそ『確定力』が付いてくるわけで、ちゃんと証拠を出し、適正手続を守ってから言ってほしいですね」 とはいえ、実際の再審請求の中には「箸にも棒にもかからない」ようなものも紛れているはずだ。再審開始のハードルが下がれば、再審請求の濫発があるかもしれない。再審請求の適切さをどうやって見極めたら良いのだろうか。 この点について鴨志田弁護士は「再審請求手続きがクローズドになっている法のたてつけに問題があると思います」と指摘する。 「再審請求は進行協議といって、裁判所の小部屋の中で法曹三者(裁判官、検察官、弁護士)がやりとりをする中で進んでいます。だから、一般の人からはどういう再審事件なのか、裁判所の訴訟指揮が適切なのか、検察官の活動がどうなっているのかが分からない」 […]