広島に原爆が投下された8月6日に合わせ、平和の尊さを学童保育の小学生に伝え続ける被爆二世の女性が津市にいる。活動の源にあるのは、生前、多くを語らずに逝った父の存在だ。 学童保育指導員の鈴木理恵子さん(56)は、津市にある勤務先で「戦争のお話会」を開いて14年になる。 今年は約150人の児童を前に、74年前の広島で起きたことを伝えた。原爆投下による「きのこ雲」の写真を見せ、「たった1発の爆弾が一瞬にしてたくさんの人の命を奪いました」と話すと、子どもたちは静まりかえった。 被爆二世の鈴木さんは大阪で生まれ育ったが、戦争や原爆はずっと遠い存在だった。父の井上公治さんは5歳の時に広島で被爆した。公治さんは寡黙で、戦争の話になると、はぐらかした。鈴木さんもそれ以上聞かなくなった。 結婚を機に三重に移り住んだ鈴… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
核兵器禁止条約に首相は言及せず 広島の平和記念式典
広島への原爆投下から74年となった6日、広島市中区の広島平和記念公園で平和記念式典が開かれた。雨の中、約5万人の市民らが参列。原爆投下時刻の午前8時15分に、犠牲者に黙禱(もくとう)を捧げた。 冷戦終結の象徴となった米ロの中距離核戦力(INF)全廃条約が2日に失効したばかり。式典の「平和宣言」で松井一実市長は、「両核大国の間で『理性』の発露と対話によって核軍縮に舵(かじ)を切った勇気ある先輩がいたことを思い起こして」と問いかけた。広島県の湯崎英彦知事は「核兵器不使用を絶対的に保証するのは、廃絶以外ありえない」と断じた。 核兵器をめぐっては、使用するとの威嚇などを禁じた核兵器禁止条約が、非保有の南半球の国々を中心とした122カ国の賛同で2年前に国連で採択された。しかし批准した国は24で、発効に必要な50に満たない。松井市長はこの日、日本政府に署名・批准を促し、「核兵器のない世界の実現に更に一歩踏み込んでリーダーシップを発揮して頂きたい」と求めたが、安倍晋三首相はあいさつで条約に言及しなかった。 保有国に核軍縮交渉を義務づけ、他の国々には保有を禁じた核不拡散条約(NPT)が、被爆75年となる来年に発効から50年となる。これに先立ち、ニューヨークの国連本部で今春に会合が開かれたが、核軍縮の進め方をめぐる対立を露呈した。 こうした状況の中、国連のアントニオ・グテーレス事務総長のメッセージが式典で代読された。「私たちは国際安全保障環境の悪化を目の当たりにしている」と述べ、「核保有国間の緊張が高まっている。もう一度被爆者が広めてきたメッセージを思い出さなくてはならない」と訴えた。(宮崎園子) 【動画】思いを託された「モノ」をめぐる、人々の物語=西田堅一、上田幸一撮影 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
学生たちの「人力飛行機」ふわり、あれれ 夢は持ち越し
金沢工業大学の学生たちが6日朝、穴水湾の上空をペダルをこいで飛ぶ2度目の人力飛行に挑戦した。29・2メートルの大きな翼を広げ、10キロ飛ばす計画だったが、残念ながら離陸直後に海に転落。「夢」は次回以降に持ち越しとなった。 機体は学生らが7カ月かけて作り上げた「幸」号。未明から穴水港に面した広場で機体の組み立てを始め、パイロットがこいでプロペラを回し、7人が支えて走る滑走試験を重ねた。 金工大の学生100人が参加する課外活動「夢考房人力飛行機プロジェクト」。穴水湾で初挑戦となった2年前は、目標は2キロだったが535メートルで着水。今回は短めの滑走で浮き上がるよう主翼を改良した。パイロットも「自転車が趣味」という持久力のある強力メンバーをあてた。 ところが、追い風のせいか滑走試験で機体がうまく浮かず、滑走路を40メートルに延ばしてようやく主翼がふわり浮いて、いざ本番。午前8時過ぎ、ついに飛び立ったが、岸壁の端にある高さ20センチ足らずの車止めに後輪が引っかかり、前につんのめる形で海に落ちた。夢考房運営室の太田誠鉄(まさとし)さん(47)は「原因を分析し、次の教訓にしたい」と悔しそうだった。(萩一晶) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
8月7日(水)の天気 厳しい暑さ・天気急変に注意(ウェザーニュース)
■ 天気のポイント ■ ・晴れても、山など天気急変に注意・台風9号:南西諸島は早めの備えを・厳しい暑さ続く、熱中症に警戒 7日(水)も晴れる所が多く、厳しい暑さが続きます。ただ、西日本の太平洋側では雨が降り、そのほかの所でも山沿いを中心ににわか雨や雷雨がありますで、天気の変化にご注意ください。 晴れても、山など天気急変に注意 7日(水)も朝から晴れる所が多くなりそうです。 ただ、湿った空気が流れ込むため、九州南部や四国の太平洋側では一日雨が降りやすく、そのほかの所でも午後は山沿いを中心に局地的に雨が降り、雷を伴う所もある予想です。 台風9号:南西諸島は早めの備えを 台風9号は発達しながら北西へ進んでいて、8日(木)から9日(金)にかけて先島諸島に最も近づく見込みです。 次第に雨や風が強まって、荒れた天気になるため、台風対策は、今日のうちに済ませると良さそうです。 また、南の海上の台風10号も最新の情報を確認するようにしてください。 厳しい暑さ続く、熱中症に警戒 東日本を中心に猛暑日となる地点が続出します。 昨日6日に38.4℃と全国で最も気温が上がった熊谷は今日も37℃の予想、東京も猛暑日に届きそうです。 連日の厳しい暑さで体調を崩さないよう、エアコンなどで適切な温度調節を心がけましょう。 ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
台風8号は離れても不安定な天気 今後は台風9・10号の動きに注意(ウェザーマップ)
きのう6日(火)に九州を北上した台風8号は、日本列島から離れて進んでいる。ただ、湿った空気の影響で、きょう7日(水)も西日本を中心に不安定な天気が続きそうだ。 また、台風9号は沖縄に接近するおそれがあり、台風10号も北上している。今後は台風9、10号の動きに注意が必要だ。 西日本は太平洋側を中心に雨 きのう6日(火)、宮崎県に上陸し九州を北上した台風8号は、朝鮮半島を北北西に進んでおり、日本列島から離れつつある。 ただ、台風に向かって湿った空気が流れ込むため、高知県など西日本の太平洋側では、断続的に雨が降りそうだ。これまでの雨で地盤の緩んでいる所があるため、土砂災害には引き続き警戒が必要だ。 東・北日本は広く晴天 午後は天気の急変に注意 東日本や北日本は太平洋高気圧に覆われ、夏空が広がる見込み。きょうも35℃前後まで上がる所が多いため、万全の熱中症対策が必要だ。 また、気温の上がる午後は、局地的に雷雲が発生する可能性がある。非常に激しい雨の降る所もあるため、空模様の変化に注意したい。 沖縄は雨や雷雨 台風9号の影響で強風や高波も 大型の台風9号はフィリピンの東にあり、あす8日(木)には沖縄の南に進む見通し。このため、沖縄は雨が降りやすく、雷を伴う所もありそうだ。また、台風9号の北上に伴って風が次第に強まり、海上はうねりを伴って波が高くなる。 なお、台風9号は、あすから9日(金)にかけて非常に強い勢力で先島諸島に接近する予想となっている。 台風10号は北上中 来週の天気に影響も きのう発生した台風10号は、マリアナ諸島付近を北上している。今後も発達しながら北上を続け、台風が予報円の中心を通った場合、日本列島に影響を及ぼすおそれがある。まだ予報の幅が大きいため、引き続き最新の情報を入手するよう努めたい。(気象予報士・石上沙織) 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
カシミールの自治権剥奪 インドが直接統治へ(朝日新聞デジタル)
インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方をめぐって、インド政府は6日、インド側にあるジャム・カシミール州に70年前から認めてきた自治権を議会手続きを経て剥奪(はくだつ)した。実効支配を強める狙い。パキスタン側は反発を強めており、緊張が高まっている。▼国際面=紛争再燃の懸念 ヒンドゥー教徒が8割を占めるインドで、ジャム・カシミール州の人口の大半はイスラム教徒。パキスタン側のカシミール地方との人的つながりも強い。そのため、同州はインド憲法の規定によって一定の自治を認められてきた。外交や防衛、財政、通信をのぞく分野が自治の対象だ。…… 本文:872文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。 朝日新聞社 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
米中対立拡大、解決見えず 「為替操作国」認定(朝日新聞デジタル)
中国を「為替操作国」と認定した米トランプ大統領の決断の背景には、来年の大統領選に向けたアピールもうかがえる。貿易から通貨へと拡大する米中の対立は、政治的思惑も伴い、解決の糸口が見えない。事態が長引けば、10月の消費増税を前にした日本経済への影響も大きくなる。▼1面参照 認定は、トランプ氏が大統領就任前からの公約だ。しかし、米財務省は中国を日本などとともに「監視リスト」に入れるにとどめ、中国を認定しないと5月に判断したばかりだった。 これまで中国への対応は関税が中心だった。9月から4度目の発動に踏み切ると1日に表明したが、こうした圧力は行き詰まりもみせ、トランプ氏は通貨への関心を強めていた。…… 本文:1,371文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。 朝日新聞社 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
(時時刻刻)原爆症、終わらない認定訴訟 「8・6合意」10年たったが(朝日新聞デジタル)
原爆の放射線により、がんなどを発症する「原爆症」。その認定をめぐり、国と被爆者側が訴訟の場で争う必要がないよう解決をはかる「8・6合意」を結んでから6日で10年となった。だが今も裁判は続き、国の敗訴が続く異例の事態となっている。解決の糸口はどこにあるのか――。▼1面参照 原爆ドーム(広島市中区)そばのホテル。6日の平和記念式典の後、被爆者代表が安倍晋三首相らに要望を伝える会で、広島県に二つある県原爆被害者団体協議会(被団協)が認定制度を改めようとしない政府を、こうただした。 「多くの裁判所で、現在の審査方針が被爆の実態に合わないことが繰り返し指摘されています。…… 本文:2,265文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。 朝日新聞社 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
トリプル台風 8号は韓国上陸、9号は先島接近、10号は?(ウェザーニュース)
日本を取り囲む3つの台風はそれぞれ北上を続けています。8号の影響は徐々に少なくなるものの、9号が先島に近づいてきそうです。10号は進路が定まらず、今後の動向に要注意です。 台風8号は昨夜遅くに朝鮮半島に上陸しました。朝鮮半島への台風の上陸は今年2つめになります。この後は日本海に進んで東よりに進路を変え、温帯低気圧となって9日(金)に北海道に近づく見込みです。今週後半は雨のまとまる可能性があるため、ご注意ください。 大型の台風9号は発達しながら西北西に進んでいます。中心付近の最大風速は30m/sで暴風域を伴っています。海面水温の高い領域を進んで、明日8日(木)にかけては強い勢力まで発達。9日(金)には非常に強い勢力となり、先島諸島に近づく見込みです。大型台風のため、長時間に渡って風雨の強い状況が続くと予想されます。できれば今日7日(水)のうちに対策を済ませるようにしてください。その後は台湾付近で北よりに進路を変え、中国大陸の東岸を北上する見込みです。 昨日6日(火)に発生した台風10号も大型です。 こちらも海面水温の高い領域を進むため急速に発達し、明日8日(木)には強い勢力、10日(土)には非常に強い勢力となって小笠原諸島にかなり近づきます。 その後も北上を続けるものの、進路がまだ定まらず、12日(月)の予報円の半径は520kmと非常に大きくなっている状況です。 進路によっては来週半ば頃に本州付近にかなり近づき、お盆休みを直撃するおそれがあります。最新の情報をご確認ください。 ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
ファミマ店内に複数のネズミ 動画投稿受け営業休止
ファミリーマートは6日、東京都渋谷区の店舗内に複数のネズミがいる動画が撮影され、ツイッターに投稿されているとして、この店を5日付で営業休止にしたと発表した。 ファミマは店内にネズミがいたことを認め、原因を調査するとともに、保健所の助言を受けながら商品の撤去や廃棄処分をするとした。今後、ネズミの駆除や店内の消毒などをしたうえで営業再開の可否を検討する。「皆様に不快・不安な思いを与えてしまいましたこと、深くおわび申し上げます」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル