大型で強い勢力を保ったまま上陸した台風19号は、東海、関東地方を中心に激しい雨を長時間降らせ、河川の氾濫(はんらん)や、土砂災害など広範囲に大きな傷痕を残した。 大雨特別警報が出た12都県では、台風19号本体が上陸する前から活発な雨雲が断続的に生じ、広範囲で強い雨が降り続けた。各地で観測記録を塗り替えるような大雨になった。 12日午後に会見した気象庁の梶原靖司予報課長は、今回の特徴について「台風の中心の北側に非常に発達した広い雨雲があり、記録的大雨となった」と説明した。台風接近、上陸に伴い、東や南東からの暖かく湿った風が関東の秩父、丹沢や静岡の伊豆半島、東北南部など山々にぶつかることで上昇気流が生じ、広い範囲で雨雲が次々と発生したという。 そもそも、記録的な大雨を降らせたのは、台風が大型で非常に強い勢力を保って本州に接近したからだ。 名古屋大の坪木和久教授(気象学)は、台風19号の発生から発達、接近までは「驚くべき経過をたどった」と話す。まず発生直後、中心気圧が1日で急速に低下。非常に大きな雲のまとまりができた。海水温や大気の対流などの条件によるもので、これが大きさに影響した。コンパクトながら千葉県に大きな被害を与えた台風15号とは、この最初の段階が大きく違うという。 その後、北上しても中心気圧が低く、勢力を保ったままだった。日本のすぐ南の海水温が27度以上で平年より1~2度高く、エネルギー源となる水蒸気を多く取り込んだからだ。「10月になると、通常は北西から乾いた空気が入り込んで台風の水蒸気を奪い、列島に近づけば雲の密度は下がる。今回は、しっかりした雨雲を持ったまま台風が接近した」と指摘する。 強風域が本州の半分以上を覆うほど大型で、勢力も強かったため、大雨に加えて暴風、さらに高潮といったあらゆる現象を伴ったとみられる。 なぜ関東地方を直撃したのか。気象庁によると、太平洋高気圧が例年より強く張り出しており、その縁を回るように北上した後、偏西風の影響で東に進路を変えたためという。坪木さんは「10月に上陸すること自体は過去にもある。今回は関東で、過去最強クラスの台風だったことが特別だ」と語る。(桑原紀彦、小林舞子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【まとめ】東京都内の避難者は7万6235人
大型の台風19号上陸 大型の台風19号が12日午後7時前、伊豆半島に上陸し、関東に進む見込みです。広い範囲で記録的な暴風や大雨となる恐れがあります。台風情報について、タイムラインで逐一お伝えします。 3:00 東京都内の避難者は7万6235人 東京都が、13日午前0時の時点で都内に1044カ所に避難所が設けられ、7万6235人が避難したと発表した。最も多いのは江戸川区の2万1919人で、次いで葛飾区の1万3906人、大田区の6724人。 0:10 福島・阿武隈川が氾濫 国土交通省は、阿武隈川が福島県須賀川市江持で氾濫したと発表した。 13日00:00 東京都の大雨特別警報すべて解除 気象庁は13日午前0時までに、東京都に出ていた大雨特別警報をすべて解除した。 23:55 レインボーブリッジなどの通行止め解除 レインボーブリッジと東京ゲートブリッジは、上下線ともに通行止めが解除された。 23:15 都内23市区町村に災害救助法を適用 東京都は、大雨特別警報が発令されている23市区町村について、災害救助法を適用すると発表した。 都によると、避難所の運営や民家の修理などにかかった費用について、市区町村の負担がなくなるという。23市区町村は豊島区や北区、板橋区や八王子市、立川市、小金井市、町田市、あきる野市、日の出町など。適用される自治体は今後追加される可能性があるという。 23:15 東京都が自衛隊に災害派遣要請 東京都の小池百合子知事は、自衛隊に災害派遣を要請した。多摩川の氾濫(はんらん)などの影響で、世田谷区玉堤の数十世帯が孤立しているといい、救助に向かっているという。 23:10 仙台市にも大雨特別警報 気象庁は12日午後11時10分に、仙台市に大雨特別警報を発表した。 22:45 東京・世田谷の谷沢川などが氾濫 東京都は、谷沢川(世田谷区野毛1丁目)、浅川(八王子市上恩方町)、秋川(あきる野市山田)が氾濫(はんらん)したと発表した。谷沢川の近くを通る目黒通りは約1メートル冠水したという。都は付近の住民に注意を呼びかけている 22:50 世田谷区、墨田区に大雨特別警報 気象庁は12日午後10時50分までに、東京都世田谷区、墨田区に大雨特別警報を出した。 22:00 世田谷・多摩川で越水 国土交通省は、多摩川が東京都世田谷区玉川で堤防を越え、氾濫したと発表した。 22:15 東京都内の避難者は約4400人 東京都は午後3時現在の避難状況を発表した。避難者は大島町で771人、大田区で620人、町田市で437人など計4421人。避難所の数は足立区74カ所、江戸川区73カ所など計738カ所ある。 式根島では水道が全島で停止しているという。 21:45 栃木県佐野市の秋山川が氾濫 栃木県と宇都宮地方気象台は12日午後9時45分、栃木県佐野市赤坂町付近で秋山川の水が堤防を越え、氾濫(はんらん)したと発表した。 21:40 東京の綾瀬川、水が堤防超える恐れ 東京都足立区は、綾瀬川の水が堤防を超える恐れがあるとして避難指示(緊急)を出した。近くにいる人は建物の2階以上に避難するよう呼びかけている。 21:40 レインボーブリッジ、通行止めに 東京都災害対策本部は、臨港道路「レインボーブリッジ」の車道を上下線とも通行止めにしたと発表した。解除の見込みは未定。 21:30 都内9市町村に災害救助法を適用 東京都は、大雨特別警報が発表されている9市町村について、災害救助法を適用すると発表した。 都によると、避難所の運営や民家の修理などにかかった費用について、市区町村の負担がなくなるという。9市町村は八王子市、町田市、青梅市、福生市、羽村市、あきる野市、日の出町、檜原村、奥多摩町。適用される自治体は今後追加される可能性があるという。 […]
【速報中】福島・阿武隈川が氾濫 台風19号
大型の台風19号上陸 大型の台風19号が12日午後7時前、伊豆半島に上陸し、関東に進む見込みです。広い範囲で記録的な暴風や大雨となる恐れがあります。台風情報について、タイムラインで逐一お伝えします。 05:50 停電、約30万件 1都8県で 東京電力パワーグリッドによると、13日午前5時50分現在、1都8県で約30万戸が停電している。千葉県で約12万戸、神奈川県で8万4千戸、静岡県で約2万戸。 05:30 東海道・山陽新幹線 始発から運行 JR東海は13日、東海道・山陽新幹線を始発から運行していると発表した。速度を落として運転するため、列車は遅れる見込み。京成線、井の頭線も始発から運行している。世田谷線、東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)も再開した。 秋田新幹線は始発から運転再開を予定していたが、台風の影響で運転を見合わせた。JR東日本の全線、東横線、京王線、つくばエクスプレス線は、安全確認が取れ次第、運行する。東京メトロ、東京都営地下鉄は全線で運転見合わせ。相鉄線のいずみ野線は架線に不具合が見つかったため、復旧には時間がかかるという。 3:00 東京都内の避難者は7万6235人 東京都が、13日午前0時の時点で都内に1044カ所に避難所が設けられ、7万6235人が避難したと発表した。最も多いのは江戸川区の2万1919人で、次いで葛飾区の1万3906人、大田区の6724人。 0:10 福島・阿武隈川が氾濫 国土交通省は、阿武隈川が福島県須賀川市江持で氾濫したと発表した。 13日00:00 東京都の大雨特別警報すべて解除 気象庁は13日午前0時までに、東京都に出ていた大雨特別警報をすべて解除した。 【動画】台風19号が接近する千葉県南房総市=長島一浩撮影 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東海道新幹線は始発からおおむね平常通り、首都圏の在来線のほとんどの路線で昼ごろまで運転見合わせ(AbemaTIMES)
10/13(日) 6:10配信 JR東海によると、東海道新幹線は、上り、下りとも始発電車から概ね平常通り運転を再開する予定だが、速度を落として運転するという。また、JR東日本は湘南新宿ラインの運転を終日見合わせるほか、山手線や東海道線、京浜東北線でも少なくとも昼ごろまでの運休を決めている。線路の安全確認したうえ午後から在来線の運転を再開させたいとしている。 【映像】東海道新幹線 始発から運転再開 東京メトロは安全確認のため、すべての路線で始発から午前中の運転を見合わせる予定。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
週間天気 三連休明けは一層秋を感じる一週間に(ウェザーニュース)
この先1週間のポイント ・天気は周期変化 ・週明け以降は一気に秋らしい体感へ 天気は周期変化 三連休最終日の14日(月)は天気下り坂で、15日(火)朝にかけて北日本や東日本では雨の降るところがあります。お出かけの際には傘を持って出かけると良さそうです。 16日(水)に天気は一旦落ち着き、全国的に日差しが届く予想ですが、17日(木)以降は、次第に西から雨のエリアが広がる予想です。 週明け以降は一気に秋らしい体感へ 台風の北上に伴って一時的に蒸し暑さが復活しますが、その後は寒気が強まります。寒気は、北海道の道央付近まで南下する予想です。標高1000m前後の低い山でも雪の可能性があります。 16日(水)をピークに今季一番の冷え込みとなる所もあるため体調管理に注意が必要です。 連休明け以降は東日本でも昼間の最高気温が20℃前後となるところが多く、一気に秋めく一週間になりますので体調管理には注意してください。 ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
羽田空港も運用再開(共同通信)
10/13(日) 6:04配信 国土交通省は13日早朝までに、羽田空港の着陸制限を解除し、運用を再開した。航空会社は13日の羽田発着便の大量欠航を決めており、実際に飛ぶ便は限定的となる。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
遺産相続と放棄、どちらがお得? 弁護士からのアドバイス(北海道新聞)
今回は相続を放棄するケースについて考えます。「故人が遺した資産より借金の方が多い」「いつ売れるか分からない不動産の固定資産税を払いたくない」「親族の相続争いに巻き込まれたくない」…など、相続放棄の理由はさまざま。父の遺産をすべて母に渡そうと相続放棄したら、別の親族に相続権が生じてしまった、ということも。相続放棄に関する注意事項や、今回の相続法改正による変更点などについて、札幌弁護士会の山田光洋弁護士に聞きました。(聞き手・報道センター 小林基秀) ――まずは遺産の種類を教えて下さい。 主に(1)現金や現金化が容易な預貯金や有価証券(2)土地や建物など不動産(3)自動車や宝飾品などの動産―に大別されます。こうした遺産を相続する場合(「単純承認」といいます。)、故人が残した借金など「負の遺産」も同時に引き継がなければなりません。これは、カードローン、クレジット、住宅ローン、自動車ローンなど本人の借金に加え、連帯保証人になっている場合の「保証債務」も含まれます。 遺産も借金もあるケースは ――遺産よりも負の遺産が多い場合、つまり債務超過であれば相続放棄すればいいのですね。 はい。ただ、債務超過ではなく、遺産の方が多い場合でも、相続放棄するケースはあります。例えば、遺産は少しあるけれども、故人が借金していたことが相続した後に判明した場合のリスクを考慮し、放棄するケースです。また、相続人が多くて、他の相続人と連絡が取れない、または関わりたくない、親族の相続争いに巻き込まれたくないために、放棄するケースもあります。 ――でも、もらえる遺産の額が相当大きいならば、嫌な思いをしてでも相続したいと思うのが人間では。 想定される遺産の額が大きく、相続人同士がもめた場合は、家庭裁判所の遺産分割調停や審判の手続きを利用することもあるでしょう。弁護士に相談していただければ、予想される相続分と、弁護士にかかる費用を比較して、検討することもできます。その際は、札幌弁護士会の法律相談センターの無料相談(予約制)も利用できます。 次ページは:連帯保証人になっていないかチェックを 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
大規模運休続き、生活打撃 復旧長引く恐れも(共同通信)
台風19号の影響で、各地の鉄道は13日も大規模な計画運休となる。JR各社によると、東海道新幹線は13日の始発列車からおおむね時刻通りに発車。ただ、速度を落として運転するため遅れが見込まれる。一部列車は運休するという。山陽新幹線は新大阪―博多間の全線で始発から平常通り運転するが、一部列車に遅れが生じる見込み。 山手線など首都圏のJR在来線と、東北、上越、北陸の各新幹線は始発から昼ごろまで見合わせ。秋田新幹線「こまち」は秋田―盛岡間で始発から運転を見合わせる。 首都圏では私鉄も一部路線が始発からの運休を決めた。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
今日13日(日)の天気 台風一過の青空も引き続き注意(ウェザーニュース)
東北の太平洋沖を北東へ進む台風19号は、今日13日(日)は温帯低気圧に性質を変えながらさらに足早に日本から離れていきます。 関東や東海は台風一過の青空、北日本も風雨が強いのは午前中いっぱいの見込みです。ただ、川の増水や地盤の緩んだ状態が続くので油断は禁物です。 ■ 天気のポイント ■ ・記録的な大雨の関東や東海は晴れても注意 ・北日本や北陸は午前中いっぱい風雨が強い ・西日本は太平洋側で青空が広がる 記録的な大雨の関東や東海、晴れても注意 東京や静岡など、関東~東海は台風一過の青空が広がります。昼間は30℃前後まで上がって、少し暑いくらいになりそうです。 台風による記録的な大雨となった影響で川の水位は高く氾濫している地域もあり、内陸を中心に広範囲で地盤が緩んでいる状態です。川は、雨が止んでもしばらく増水が続くおそれがあります。天気が回復しても、川や崖には近づかないようにしてください。 北日本や北陸は午前中いっぱい強い風雨に注意 台風から変わる温帯低気圧周辺の雲や吹き込む風の影響で、太平洋側の地域ほど午前中は雨が降り、強い風を伴って横殴りの降り方になる所があります。 傘よりもレインコートの方が良いかもしれません。午後は天気が回復に向かい、風は次第に落ち着いてきます。ただ、東北の太平洋側ではこれまでに降った雨の影響で既に地盤が緩んだり川が増水しており、福島県や宮城県の一部の川では氾濫もしています。雨が止んでも警戒してください。 西日本は太平洋側で青空が広がる 西日本の太平洋側は朝から晴れる所が多くなります。 昼間の気温は25℃を大きく超えるものの、北からの風が強めに吹くため、それほど暑さは感じられません。 ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
1都8県で43万戸が停電 家屋の被害も広がる
12日午後6時時点の総務省消防庁の発表によると、台風19号の接近に伴い、千葉県や埼玉県、神奈川県などでけが人が出た。 千葉県市原市では12日朝、突風で20棟以上の建物に被害が出た。千葉県警などによると、横転した軽乗用車の中にいた男性が死亡し、子どもを含む計8人がけがをした。 静岡県御殿場市では昼ごろに、40代の男性が川に流され、行方不明になった。地元消防によると、用水路で作業をしていたとみられるという。 家屋の被害も広がっている。消防庁のまとめによると、確認できているだけで半壊が17棟、一部損壊が11棟に上った。各自治体が情報収集中で、床上・床下浸水など被害はほかにも広がっているとみられる。 三重県伊勢市では川があふれ、住宅約20棟が浸水。住民4人から市に救助要請があり、市消防本部の隊員がボートで救助した。 さらに相模原市緑区の住宅街では午後3時ごろ、土砂崩れが発生。消防によると家屋3棟が全壊、1棟が一部損壊し、住民1人が救助されたという。ほかに群馬県富岡市でも土砂崩れがあり、地元消防や県によると、60代男性が死亡した。 国土交通省によると、長野県上田市の千曲川や、静岡県菊川市の牛淵川などが堤防を越え氾濫(はんらん)。午後8時時点のまとめでは、関東を中心に66河川で、いつ氾濫してもおかしくない「氾濫危険水位」を超えた。貯水量の急増を受け、神奈川県は12日夜、相模川上流の城山ダムで緊急放流を始めた。 各自治体が出した避難指示は、午後5時時点で関東や東海地方を中心に約100万人が対象となり、5万人以上が避難した。このほか、9月の台風15号で深刻な被害を受けた千葉県では、約4万7千人が避難した。 停電も各地で広がった。東京電力パワーグリッドによると13日午前0時現在、1都8県で計約43万戸が停電。神奈川県では約13万9千戸、千葉県は約13万6千戸に上った。風雨の影響で電線に樹木が倒れている可能性があるという。 また、首都圏ではJRや私鉄が12日午前から順次、運転を取りやめ、午後には地下鉄の一部を除いて大半がストップした。12日朝の段階で、国内空港を同日に発着する予定だった1736便が欠航。スーパーやデパートも相次いで休業し、3連休初日の都心部は閑散としていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル