台風21号に伴う記録的な大雨により千葉県では多くの河川が氾濫(はんらん)し、9人が死亡した。泥水は55年間連れ添った夫を妻から奪った。 「迎えに来るからね」 千葉県長南町の鈴木仁一さん(81)は25日午前10時前、在宅介護ヘルパーの妻かず子さん(76)を車で職場に送ると、そう言って自宅に戻った。激しい雨が降り、水位は上がっていたが、冠水まではしていなかった。 1時間後。仕事を終えたかず子さんは夫の携帯電話を鳴らしたが、つながらなかった。「どこにいるの。帰ってないの?」。断続的に10回ほどかけたが、応答はない。近所の友人に連絡して自宅を見に行ってもらうと、携帯電話は家にあった。雨にぬれた夫の服もあり、着替えてかず子さんを迎えに出たようだった。 5時間以上たっても、夫は迎え… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大雨、千葉と福島で死者10人に 1カ月分超の雨量襲う
【動画】千葉の大雨、死者9人に 冠水いまだ続く=熊倉隆広撮影 台風21号に伴う記録的な大雨による死者は26日、千葉県と福島県で計10人となった。福島県で1人が行方不明となっている。河川の氾濫(はんらん)は千葉など5県で27河川、土砂災害は千葉を中心に4県16カ所で確認された。千葉県佐倉市や茂原市では、冠水した道路などの排水作業が続いた。 千葉県や県警、消防などによると、長柄町鴇谷(とうや)では氾濫した一宮川に軽乗用車が流され、車内から男性(54)が意識不明で見つかり、死亡が確認された。長南町岩川でも路上に残された車の中から男性(91)が死亡した状態で発見された。 土砂崩れも相次いだ。市原市郡本3丁目では自宅の裏山が崩れ、女性(57)が土砂に巻き込まれて死亡。千葉市緑区では住宅計3棟を巻き込む土砂崩れが発生し、住人の60代の男性と女性、40代の女性が亡くなった。 大雨による冠水も広がった。県によると、佐倉市では鹿島川などの氾濫で住宅街が水につかった。茂原市でも川が氾濫し、JR茂原駅周辺など市街地が冠水。ポンプ車を派遣して下水処理施設の排水を進めた。 同県によると、千葉市や八街(やちまた)市などで計178戸が床上・床下浸水し、鴨川市では約4700戸が断水した。同日午後4時時点で、208人が避難所に身を寄せている。 道路の冠水や交通網の寸断で帰れなくなる児童や生徒が相次ぎ、26日午前6時時点で、31校の833人が校内などに残った。県立長生高校では133人、土気高校では80人、千葉南高校で83人が一夜を明かした。 福島県では、避難指示が出た相馬市で女性(61)が亡くなり、男性1人が行方不明。いわき市では住宅が土砂に巻き込まれ、2人が軽傷を負った。 死亡が確認されたのは、相馬市のホテル従業員、花澤三保子さん。相馬地方広域消防本部によると、相馬市原釜の笠岩公園の砂浜で26日午前7時半ごろ、遺体でみつかった。運転していた車も市内で発見されたが、同乗していたとみられる30代の息子と連絡が取れなくなっている。 気象庁によると、6時間雨量は養老川が氾濫した千葉県市原市で25日昼すぎまでに219・5ミリを記録。福島県相馬市では深夜までで195・5ミリと、いずれも平年の10月の1カ月分の雨量を上回り、観測史上最多を更新した。千葉県佐倉市や鴨川市、茨城県鉾田市、福島県いわき市などでも半日の雨量が200~250ミリ近くになり、平年の1カ月分を超えた。 今回の大雨は、台風21号や紀伊半島付近にあった低気圧の影響などで、房総半島の上空に次々と雨雲が発生。南北に広がった前線が長時間、房総半島を覆った。 気象庁は大雨前日の24日、台風19号の上陸以降では最多の雨量になるとして、関東や東北で厳重な警戒が必要になると呼びかけた。ただ、予測した26日までの総雨量は200~300ミリの栃木県が最多。千葉と茨城、福島の3県は100~200ミリと想定していたが、実際は各地でこれを上回った。 今回のような雨雲の急増は予測が難しい面もあり、気象庁の担当者は「低気圧の関東沿岸への北上が遅く、複数の気象要件が房総半島の上空でそろってしまった」と話した。 武田良太防災担当相と今井絵理子内閣府政務官は26日、台風21号に伴う大雨で被害を受けた千葉県茂原市の一宮川の氾濫現場を視察した。視察後、記者団に「今回の度重なる災害については、激甚災害指定に取り組む方向で検討を進めたい」と述べた。 同市役所で田中豊彦市長から被害状況の説明を聞いたあと、同市役所屋上から冠水した地域を視察。その後、住宅などが冠水した同市緑町と同市法目を訪れ、被災者から話を聞いた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
冷蔵庫ぷかぷか、胸の高さまで水…一夜明け「湖のよう」
関東や東北を襲った記録的な大雨から一夜明けた26日、千葉県を中心に浸水や土砂崩れなどの被害が次々と明らかになった。予想を超えた豪雨であふれた水が車をのみ込み、街を泥の海に変えた。 鹿島川と高崎川が氾濫(はんらん)した千葉県佐倉市では26日、道路があちこちで冠水し、車が水没していた。 「一面水浸しで湖のようだった。ここに来て35年たつが、こんなにひどいのは初めて」 鹿島橋近くの川魚料理店「鹿島園」の店内は浸水でひっくり返った机や冷蔵庫、冷凍庫などが、ぷかぷかと浮いていた。店主の三田和弘さん(68)はひざ上まで水につかりながら、心配そうに何度も店内の様子を見つめた。 妹から連絡を受け、この日未明… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
週間天気予報日差しが届く一週間 11月初めは冬の気配も(ウェザーニュース)
この先、一週間は日差しが届く日が多くなります。 北日本では低気圧や寒気の影響で雨や風が強まる日がありそうです。 台風19号や25日(金)の大雨による被災地では、少しの雨でも被害拡大や新たな災害発生に警戒が必要です。 この先1週間のポイント ・晴れる日は昼夜の寒暖差に注意 ・北日本や日本海側では雨風強まる日も ・台風や大雨の被災地は少しの雨でも注意 晴れる日は昼夜の寒暖差に注意 この先一週間は、西日本や東日本を中心に日差しが届く日が多くなります。朝晩はグッと冷え込み、昼間との気温差が大きくなるので、体調管理をしっかりと行ってください。 ただ、29日(火)は低気圧の影響で、東日本や西日本の広範囲で曇りや雨などでスッキリしない天気になる可能性がります。週間予報で雨のアイコンがついていなくてもにわか雨の可能性があるので、天気予報をこまめに確認するようにしてください。 北日本や日本海側では雨風強まり、冬の気配も 北日本の特に北海道では30日(水)から寒気や低気圧の影響で、雨風が強まる可能性があります。標高の高いところでは、雪が降ることもありそうです。 11月1日(金)は寒気が強まり、北海道の市街地でも雪の降る可能性もあるので、車の冬装備がまだの場合は準備をしておくと良さそうです。 台風や大雨の被災地は少しの雨でも注意 この先一週間は大雨の可能性はない見込みですが、低気圧や寒気の流れ込みにより関東や福島、宮城、長野などの被災地でも雨が降る可能性があります。 これまでの雨で地盤が緩んでいるところや、急な斜面では土砂災害のおそれもあるため、強い雨でなくても新たな災害発生や被害拡大に注意が必要です。 ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「ガラケー女」デマ拡散 被害女性が愛知・豊田市議提訴
茨城県の常磐自動車道で今年8月、会社員男性があおり運転を受け殴られた事件をめぐり、加害者の男の車に同乗していた「ガラケー女」とのデマをネット上で流され名誉を傷つけられたとして、東京の会社経営の女性が愛知県豊田市の原田隆司市議(57)に慰謝料100万円を求める訴訟を東京簡裁に起こした。 提訴は21日付。訴状によると、原田市議は自らのフェイスブックに、事件とは無関係だったこの女性と男の写真を容疑者として掲載。「早く逮捕されるよう拡散お願いします」などと書き込んだ。「公的な立場で積極的な拡散を試みた行為は悪質」と訴えている。 原田市議は取材に対し「犯人が早く捕まってほしいと思い、『拡散希望』と書かれた投稿をシェアしてしまった。おとしめるつもりはなかった」と釈明。知人から女性は無関係と指摘されて数時間後に削除したという。女性側からの慰謝料を求める通知には謝罪の手紙を送ったが、訴訟については「弁護士を通じて対応する」としている。 女性の代理人弁護士によると、… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
価値見いだされたモノコックバス、廃車部品で必死に延命
【動画】わがまち遺産 大切にされています モノコックバス=本田大次郎、戸田拓撮影 街中ですれ違っても、それが特別なバスだとは、よほどの乗り物ファンでないとわからないかもしれない。だが本社営業所に行けば、居並ぶバス車両の中でその車だけ、昭和時代の色を再現したえんじ色と淡いクリーム色の塗装が施されているのが際立つ。そして優しい丸みを帯びた屋根、胴体に打たれた無数のリベットが目を引くだろう。 士別市で今年100周年を迎えた士別軌道(井口裕史社長)で、よそではほとんど見られなくなった「モノコックバス」が走る。士別を訪れた全国のバスファンは、大きく張り出した金属製バンパーや突き出た尾灯など特徴的な各部を、レンズの先がつくぐらいの近さで撮影していく。 ◇ 1982年式「日野K―RC3… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大江戸線で乗客が線路に降りて逃走 警察に痴漢の通報
東京都営地下鉄大江戸線の都庁前駅で27日夜、男性とみられる乗客がホームから線路内に降り、隣の駅までひと駅分歩いてから逃げた。新宿署によると、痴漢があったとの通報があったという。 都交通局などによると、午後11時25分ごろ、スーツ姿でかばんを持っていた男性とみられる乗客が線路内に進入し、隣の西新宿五丁目駅方面に逃走。非常停止ボタンが押され、大江戸線は両駅間で25分間運行を止めた。都庁前駅で駅員がこの乗客を捕まえようとしたが振り払って逃げたとの情報もある。 両駅の職員がはさみうちして捕まえようとしたが、発見できなかった。逃げた乗客は西新宿五丁目駅でホームに上がり、そのまま改札を通過して逃げていくのが駅の監視カメラの映像に記録されていたという。 都交通局の担当者は「大江戸線… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
N国立花党首の演説妨害疑い 参院埼玉補選、35歳男逮捕(共同通信)
10/26(土) 23:43配信 27日投開票の参院埼玉選挙区補欠選挙で、候補者の街頭演説を妨害したとして、埼玉県警は26日、公選法違反(自由妨害)の疑いで、同県八潮市の派遣社員鈴木太一容疑者(35)を逮捕した。捜査関係者によると、演説していたのはNHKから国民を守る党の党首立花孝志氏(52)で、立花氏が取り押さえた。 逮捕容疑は26日午後5時20分ごろ、さいたま市大宮区のJR大宮駅近くの路上で、演説していた候補者に大声を出しながら詰め寄るなどして、演説を中断させた疑い。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
千葉の大雨、死者10人に 続く冠水、帰宅できぬ生徒も
【動画】千葉の大雨、死者9人に 冠水いまだ続く=熊倉隆広撮影 台風21号に伴う記録的な大雨による死者は26日、千葉県と福島県で計10人となった。福島県で1人が行方不明となっている。河川の氾濫(はんらん)は千葉など5県で27河川、土砂災害は千葉を中心に4県16カ所で確認された。千葉県佐倉市や茂原市では、冠水した道路などの排水作業が続いた。 千葉県や県警、消防などによると、長柄町鴇谷(とうや)では氾濫した一宮川に軽乗用車が流され、車内から男性(54)が意識不明で見つかり、死亡が確認された。長南町岩川でも路上に残された車の中から男性(91)が死亡した状態で発見された。 土砂崩れも相次いだ。市原市郡本3丁目では自宅の裏山が崩れ、女性(57)が土砂に巻き込まれて死亡。千葉市緑区では住宅計3棟を巻き込む土砂崩れが発生し、住人の60代の男性と女性、40代の女性が亡くなった。 大雨による冠水も広がった。県によると、佐倉市では鹿島川などの氾濫で住宅街が水につかった。茂原市でも川が氾濫し、JR茂原駅周辺など市街地が冠水。ポンプ車を派遣して下水処理施設の排水を進めた。 同県によると、千葉市や八街市などで計178戸が床上・床下浸水し、鴨川市では約4700戸が断水した。同日午後4時時点で、208人が避難所に身を寄せている。 道路の冠水や交通網の寸断で帰れなくなる児童や生徒が相次ぎ、26日午前6時時点で、31校の833人が校内などに残った。県立長生高校では133人、土気高校では80人、千葉南高校で83人が一夜を明かした。 福島県では、避難指示が出た相馬市で女性(61)が亡くなり、男性1人が行方不明。いわき市では住宅が土砂に巻き込まれ、2人が軽傷を負った。 死亡が確認されたのは、相馬市のホテル従業員、花澤三保子さん。相馬地方広域消防本部によると、相馬市原釜の笠岩公園の砂浜で26日午前7時半ごろ、遺体でみつかった。運転していた車も市内で発見されたが、同乗していたとみられる30代の息子と連絡が取れなくなっている。 気象庁によると、6時間雨量は養老川が氾濫した千葉県市原市で25日昼すぎまでに219・5ミリを記録。福島県相馬市では深夜までで195・5ミリと、いずれも平年の10月の1カ月分の雨量を上回り、観測史上最多を更新した。千葉県佐倉市や鴨川市、茨城県鉾田市、福島県いわき市などでも半日の雨量が200~250ミリ近くになり、平年の1カ月分を超えた。 今回の大雨は、台風21号や紀伊半島付近にあった低気圧の影響などで、房総半島の上空に次々と雨雲が発生。南北に広がった前線が長時間、房総半島を覆った。 気象庁は大雨前日の24日、台風19号の上陸以降では最多の雨量になるとして、関東や東北で厳重な警戒が必要になると呼びかけた。ただ、予測した26日までの総雨量は200~300ミリの栃木県が最多。千葉と茨城、福島の3県は100~200ミリと想定していたが、実際は各地でこれを上回った。 今回のような雨雲の急増は予測が難しい面もあり、気象庁の担当者は「低気圧の関東沿岸への北上が遅く、複数の気象要件が房総半島の上空でそろってしまった」と話した。 ◇ 武田良太防災担当相と今井絵理子内閣府政務官は26日、台風21号に伴う大雨で被害を受けた千葉県茂原市の一宮川の氾濫現場を視察した。視察後、記者団に「今回の度重なる災害については、激甚災害指定に取り組む方向で検討を進めたい」と述べた。 同市役所で田中豊彦市長から被害状況の説明を聞いたあと、同市役所屋上から冠水した地域を視察。その後、住宅などが冠水した同市緑町と同市法目を訪れ、被災者から話を聞いた。(古賀大己、多田晃子、稲田博一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
土浦で不発の花火落下、男性がやけど 昨年も同様の事故
茨城県土浦市の桜川河川敷で26日夜に開催された「土浦全国花火競技大会」で、打ち上げられた花火の一部が不発となり落下した。土浦署によると、40代男性が右手の小指にやけどを負ったほか、40代女性と男児の服の一部が焦げたという。 事故は同日午後6時半ごろに起きたといい、署が詳しい状況を調べている。同花火大会をめぐっては、昨年も風に流された花火が不発のまま落ちて観客の男女11人が顔や背中などに軽いやけどを負う事故があった。この事故では、スターマインの4号玉が打ち上げ地点から北に約200メートル離れた土手に落下し、大会は事故の約1時間後に中止された。 土浦市は今年4月、「打ち上げの筒が傾いていた可能性がある」とする最終報告を発表。これを受け、今年は筒が傾いていないか事前に水平器で確認するなど安全対策を強化していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル