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聖火リレートーチ、走者に7万円で 組織委「売り切る」
2020年3月26日にスタートする東京五輪の聖火リレーのトーチについて、大会組織委員会が走り終わったランナーに7万円程度で売る方針を固めた。複数の大会関係者への取材で分かった。購入希望者が少ないと組織委の出費増につながるため、聖火リレーが通過する自治体などに購入を働きかけ、全てのトーチを売り切る考えだ。 トーチは国際オリンピック委員会(IOC)との契約で売り上げ利益を出せないため、販売額は制作実費とほぼ同額とした。近年の五輪でも走者限定で販売しており、18年の平昌冬季大会は5万円程度だった。ユニホームは走者に無償でプレゼントする。 開会式のある7月24日までの… 【1/15まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海保、国連制裁企業船を拘留せず 北朝鮮決議に「明確な違反」(共同通信)
国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議により、各国が資産凍結しなければならない中国企業の運航する貨物船が今年1月に那覇港(沖縄県)に寄港、海上保安庁が検査し運航企業を確認しておきながら、調査のための拘留など必要な措置を取らずそのまま出港させていたことが28日分かった。専門家は日本の対応は「明らかな決議違反」としている。 この中国企業は2017年8月の国連安保理決議で全面的に禁じた北朝鮮産石炭の取引に関わったとして昨年制裁を受けた。 国連決議の「完全履行」を掲げる日本が、北朝鮮の石炭密輸船の活動を事実上、看過していた実態が裏付けられた。(共同) 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
苦情に高齢化…消える除夜の鐘「年越しの風物詩なのに」(産経新聞)
年越しの風物詩「除夜の鐘」に対し、「うるさい」などとする苦情が寄せられ、中止したり時間を夕方や昼間に変更したりする寺院が後を絶たない。さらに、寺の檀家(だんか)の減少などで人手が足りず、深夜の鐘突きを見直す動きも。人間の百八の煩悩を払うという除夜の鐘が、世知辛い現代社会の寒風にさらされている。 「毎年突いてきたのに、年末の風物詩が消えてしまうのは残念」。さいたま市の寺院「玉蔵院(ぎょくぞういん)」で毎年除夜の鐘を突いてきたという自営業の男性(52)は肩を落とす。 JR浦和駅から徒歩5分の市中心部にある玉蔵院。約1200年前の平安時代に弘法大師が創建したとされ、除夜の鐘には毎年約200人が集っていたというが、今年は行われない。 中止決定の契機は、ほかの寺院に鐘の音が「うるさい」と苦情が寄せられているのを、寺側が知ったことだという。かつて昔ながらの個人商店が立ち並んでいた寺の周辺も近年はマンションや飲食チェーン店などが進出して様変わりしているといい、木村晴雄住職(77)は「苦情を直接受けたわけではないが、取りやめるのも自然な流れではないか」と話す。 除夜の鐘をめぐるトラブルは各地で起きている。 都内のある寺院は、平成25年に寺の建て替えに伴って鐘の位置を変更したところ、近隣の住宅から苦情が寄せられた。住民側から申し立てられた民事調停の結果、防音パネルの設置や除夜の鐘以外で鐘を鳴らさないことなどで合意したが、苦情を受けてからは鐘を突くのをやめている。 静岡県牧之原市の大沢(だいたく)寺では十数年前、除夜の鐘を突いていると「いつまで鳴らしているのか」と匿名の電話がかかってきたことから、除夜の鐘を一時やめた。26年からは再開したものの、時間を昼間に変更して突くようになった。群馬県桐生市の宝徳寺も27年から昼に鐘を突くようにしている。 寺の檀家の減少や高齢化の影響もある。 千葉県松戸市の広竜寺では、大みそか深夜から元日未明にまたがる除夜の鐘の行事が、手伝う住民らの大きな負担になっているなどの理由で、今年から中止するという。 福岡市の東長寺は昨年から鐘を突く時間を夕方に変更したが、その決断の背景にはやはり、元日の未明まで手伝ってくれる住民らの疲労などもあるという。 全日本仏教会によると、除夜の鐘にとどまらず、法要や祈祷(きとう)に対しても「騒音だ」という苦情が各地で寄せられているという。 担当者は「各寺院は地元に根づいているので、苦情を寄せる人も『騒音』を承知の上で住み始めたのではないのか」と疑問を呈しつつも、音の感じ方は人によって異なるため「判断は難しい」と頭を抱えている。 騒音問題総合研究所の橋本典久代表の話「音については保育園や学校行事などに対しても苦情が出ることがあるが、迷惑だからというよりも『他人の音が許せない』という不寛容さが広まっている。寺としては対処せざるを得ないかもしれないが、苦情があるからと言って取りやめていけば、あらゆることが一部の苦情でできなくなるので、安易な対応はするべきではない」 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「死に体」関電、後任社長の絞り込み本格化(産経新聞)
金品受領問題に揺れる関西電力が、問題を調査する第三者委員会の最終報告と同時に退任する岩根茂樹社長の後任の絞り込みを本格化させている。人事を担う外部委員が中心の諮問委員会が水面下で候補者6人と面談していたことが判明。来年には原発再稼働や送配電分離など重要な経営課題を抱えるためだが、第三者委の調査は長期化している。最終報告が年度内にまとまらなければ、社内から「死に体」との声も出る経営陣への不満が広がりそうだ。(岡本祐大) 【表でみる】関電幹部らへの資金提供問題をめぐる経緯 ■水面下で候補者と面談 12月8日、日曜にもかかわらず開催された人事・報酬等諮問委員会。委員らは、関電側が後任候補とする森本孝副社長ら社内取締役6人とそれぞれ10分ほど面談し、経営についての考えなどをヒアリングした。 会合では候補者の性格診断や経歴をまとめたリポートまで示された。関電が社長人事で外部機関に協力を仰ぐことは異例で、委員の1人は「メディアや社会、中央官庁を意識したのでは」と分析する。 第三者委の報告を待たずに社長人事を進める背景には、来年に重要課題が山積しているうえ、「すでに社内で現経営陣のレームダック(死に体)化への不安が広がっている」(業界関係者)ことがある。 一方、関西の財界関係者からは「社内の人材がこの非常時にどこまで対応できるか分からない」など疑問の声が出ている。財界には東京電力が福島原発事故以降、外部から会長職を招聘(しょうへい)していることを引き合いに「社外から呼ぶ方が良い」という意見が根強い。しかし、関電幹部は「経営不安で国有化された東電とは違う」と強調。自浄能力を信じ、内部昇格への強いこだわりをみせる。 ■原発停止で80億円減益 関電が社長人事を急ぐ要因となっている原発については、26日の取締役会で高浜原発3、4号機が来年8月以降、順次停止することが説明された。原子力規制委員会が義務付けるテロ対策施設の工事が間に合わないためだ。 工事内容の見直しにより高浜、美浜、大飯の3原発でかかる費用は4千億円以上。高浜3、4号機が停止すると、代替の火力発電所の燃料費などから毎月80億円の減益を試算しており、委員からは経営への影響を問う質問が相次いだ。 関電は「工期短縮に努める」と繰り返したが、停止期間が長引けば経営を圧迫することは避けられない。 ■第三者委に戦々恐々 第三者委の最終報告にも懸念が広がる。但木敬一委員長は15日の会見で「奥深い問題が出てきた」と説明。今年度中の最終報告を「約束できない」とした。 「奥深い問題」について、関電社内は「何が出てくるのか」と戦々恐々。監督官庁の経済産業省も「見当がつかない」と困惑する。後任社長候補の6人の関与が明らかになれば「取り返しがつかないことになる」(関電幹部)。 多くの幹部は昨年10月時点で金品受領問題の経緯を伝えられながら、公表の見送りを追認していた。第三者委からこうした点を「企業風土」ととらえられ、最終報告に「社長は外部からの招聘が好ましい」などと記載されれば、関電の経営のさらなる混乱は必至だ。 福井県高浜町の元助役(故人)から金品を受け取った元幹部の1人は「現場で一生懸命仕事をしている従業員には本当に申し訳ない」と何度も後悔を口にした。金品受領を長く放置していた責任は、経営陣だけでなく、関電そのものを大きく揺さぶることになった。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
年末恒例マル激ライブ 腐りきったシステムに依存しない生き方のすすめ(ビデオニュース・ドットコム)
(C) ビデオニュース・ドットコム (↑画像をクリックすると動画が再生されます。) 2019年最後のマル激は、12月22日に東京・大井町のきゅりあんで行われた『神保・宮台年末恒例マル激ライブ』の模様をお送りする。 恒例となったマル激年末ライブだが、今年は会場の雰囲気も講演者の側も、普段より明るかった。マル激はとかく悲観論に過ぎると言われがちだが、マル激は悲観論は10年前に卒業し、もっぱらその後のことを考えてきた。もし最悪後を展望するマル激での議論が悲観論に見えるとしたら、それはその方がまだ最悪の事態が不可避であるという現実を受け入れられていないからではないか。 実際、マル激では番組放送開始直後から、このままでは取り返しがつかないことになるという話を10年ほどやり続け、日本の政治、経済、社会全般における本質的な改革の必要性を強く訴えてきた。最初の10年間は悲観論だったかもしれない。 しかし、番組20年の歴史の中のほぼ折り返し地点となる2011年3月に起きた東日本大震災・福島第一原発事故とその後の政府並びに日本社会の対応を目の当たりにして以降は、「もはや日本は行くところまで行くことが避けられない」との見通しを明確に打ち出した。悲観論はそこでピークを迎えると同時に完了しており、その後の番組では「最悪の迎え方」と「最悪後を考える」など、最悪の時点からの浮上するための方法を考えることに力を注いできた。その意味で、マル激は下り坂をひた走る日本にあって、恐らく最も前向きな報道番組と言っても過言ではないだろう。それがやっと視聴者の方々にも共有されてきたとすれば、嬉しい限りだ。 今回のマル激ライブでは、もはやシステムが腐りきっていることはわかりきっているのだから、いつまでもそんなシステムに依存しながら文句を垂れていないで、それを治す努力をするか、もしくはそれに依存しない生き方を模索すればいいではないか、というテーマで議論をした。 企業でも国でも同じかもしれないが、組織が疲弊し末期症状を呈すようになった時、その中では皆が力を合わせてなんとか船が沈まないよう努力をしていると思いきや、多くの場合、実態はその正反対で、船の中ではくだらないつばぜり合いや保身、責任の擦り付け合いばかりが横行しているものだ。船自体が沈みかけているというのに、何とかその船の中で上の方にあがろうと必死になって座席争いをする人が、むしろ増え、実際そういう輩が末期症状を呈している社会では、上の方にあがっていくものなのだ。 中がそんな状態だから、当然、船の沈没を防ぐ施策や能力をもった人物を船頭に選ぶことなどできようはずもない。船頭までが先を争って、自らの座席争いを先導する始末だ。 問題は船は沈んだら船としての役目は終わるが、一国のシステムが沈んでも、日本という国は残るし、この国の国土も人々も、そしてその社会も厭が応にも存続していくことだ。いかざるを得ない。だから、われわれはどうしても未来への責任も考えていかなければならない。もうどうせダメだからと、自分の生きている時間に社会が変わることへの期待を諦めるかどうかは各人の勝手だが、何人たりとも未来への責任から逃れることはできない。 依存には肉体的な依存と精神的な依存がある。システムへの肉体的(物理的)な依存を減らしていくことで、システムの腐敗や堕落から自分の生活や一生を切り離すことが可能になる。また、システムは価値で人々を縛り付けることでシステムとしての一体性を維持しようとするが、システムへの物理的な依存度を減らすことによって、知らず知らずのうちにシステムが自分を縛ってきた、実は大した根拠のない価値体系からも、より自由になることができるはずだ。それは学歴かもしれないし、年収かもしれない、住んでいる場所や社会的地位だの、何だのかんだの色々あるだろう。本当にそんなことが自分にとって一番大切なことだったのだろうか。 2019年最後となるマル激では、迫り来る「最悪後」を念頭に起きつつ、それを迎えるに当たっての心構えやそこから浮上するためのヒント、腐り切ったシステムから自分や家族を守るための「システムに依存しない生き方」とは何かなどを、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。 皆様、よいお年を。 (本記事はインターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』の番組紹介です。詳しくは当該番組をご覧ください。) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
性的なデマがSNSに広がって… 女子高生を襲った匿名いじめの闇(BuzzFeed Japan)
匿名性が高く、特に外から見えにくいことから、深刻化すると懸念されている「SNSいじめ」。その実態はどうなっているのか。BuzzFeed NewsのLINE公式アカウント「バズおぴ」で、「SNSいじめ」について意見を募ったところ、匿名いじめに悩む意見が複数の高校生から送られてきた。今回は、「性的ないじめ」を受けたという2人の女子生徒の声を紹介する。【BuzzFeed Japan/籏智 広太】 「通知が来ると今でも恐怖を感じます。部活の道具を見ると泣いてしまいます」 高校2年生の眠り猫さんは、BuzzFeed Newsの取材にこう語る。 2年生の途中から運動部に入部したという、眠り猫さん。人見知りなこともあり、あまり部員の子とは話すことがなかったが、部活にいくのはすごく楽しみだった。 しかし2カ月ほどすると、Instagramに設置した「質問箱」に嫌がらせのメッセージが寄せられるようになった。 《「顧問の先生が好きでそれが目的で部活に入ったお前なんかと一緒にやりたくない」「邪魔だからやめろ」》 さらに、性的なメッセージが15分おきに夜中まで送られてくるようなこともあった。「ヤらせろ」などという直接的な言葉が大量に届いた。 「気持ち悪くて怖かったです。しばらくは通知音がなる度に怖くてたまりませんでした。でも、いじめは耐えるしかありませんでした」 「部活を続けたかった」 内容からして、送ってきているのは部活の子たちだった。しかし、表向きに態度に出す人は誰一人として、いなかった。 「部活に行くと、表面上はみんな普通に私に接してくれていて、それが更に怖くなりました」 友人や先生が助けてくれたが、結局は部活をやめざるを得なかったという。 「大好きだった部活に行くのが怖くて怖くて、結局私は部活を辞めることになりました。私はまだ、部活を続けたかったのに」 眠り猫さんは、匿名いじめの恐ろしさをこうも語る。 「誰が自分に対して敵意を持っているのか分からないので、疑心暗鬼になり、誰も信用出来なくなりました。こんな陰湿ないじめはないと思います」 次ページは:Twitterにデマを書かれ… 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
車の旅に要注意!「ながら運転」で刑務所も・・・運転マナーに厳罰化の波(FNN.jpプライムオンライン)
3人に1人があおり運転の被害に あなたは「あおり運転」の被害に遭ったことはありますか? 警察庁が実施したあおり運転に関するアンケート調査では、過去1年間に「被害を受けたことがある」と答えた人はおよそ35%、3人に1人が被害に遭ったことがあるということになる。 【画像】世間に衝撃を与えた常磐道あおり運転殴打 じゃあ、どうやってあおり運転を抑止するのか?という点については、「罰則の強化」が必要との回答がおよそ75%にものぼり、悪質危険なあおり運転に対して厳しい目が向けられていることを表す結果となった。 ドライブレコーダーの普及に伴い、近年、あおり運転がクローズアップされることがとても多くなった。 “罰則強化”の契機になったあおり運転殴打事件 記憶に新しいのが「常磐道のあおり運転殴打事件」。まさに衝撃の映像だった。高速道路で男があおり運転を繰り返し、車を停止させた末、運転手の男性を殴りケガをさせた事件だ。 現在の法律では、あおり運転の定義はなく、直接取り締まることはできない。車間距離保持義務違反などで取り締まりを重ね、悪質なケースでは刑法の暴行罪や強要罪などを適用し摘発してきた。 警察庁はこうした状況を変えるため、道交法を改正して、「通行妨害」を目的として一定の違反により交通の危険を生じさせる恐れのある場合について、あおり運転と規定し、新たに罰則を設ける方針を固めたのだ。 執拗に距離を縮める、急ブレーキ、進路変更・・・ 具体的にどういう行為が対象となるのかというと、執拗に距離を詰めたり、急ブレーキや急な進路変更などが想定されている。高速道路などでほかの車を停止させるなどした場合には、さらに罰則は重くなる見通しだ。 罰則については、暴行罪(2年以下の懲役または30万円以下の罰金)や強要罪(3年以下の懲役)を参考にしながら今後検討が進められるが、免許については即取り消しとなる。 あおり運転は極めて悪質で、非常に危険な行為だ。警察庁は来年の通常国会に道交法の改正案を提出する予定だが、厳罰化によって少しでもあおり運転の被害が無くなることが期待される。 一方、法務省は、他人の車の前に割り込んで、停車する行為についても、『危険運転致死傷罪』の要件に加えるよう、自動車運転処罰法の改正を法制審議会に諮問する方針だ。 次ページは:「ながら運転」も厳罰化 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
亥年選挙 保守分裂で目立った「安倍1強」ほころび(産経新聞)
平成から令和に変わった今年は、春の統一地方選と夏の参院選が重なる12年に1度の「亥年(いどし)選挙」の年だった。参院選に勝利した安倍晋三首相は自民党総裁として国政選挙で6連勝(衆院3回、参院3回)。11月20日には首相の通算在職日数が桂太郎を抜いて歴代単独1位となり、文字通りの「安倍1強」体制を築いた。 【写真でみる】参院選の大勝を受け喜ぶ安倍総裁 ただ、「選挙イヤー」を振り返れば「ほころび」も目立つ。統一選前半戦の11道府県知事選では、島根、福岡、福井、徳島の4県で保守分裂となった。前回の統一選では分裂の知事選はなかった。 島根県知事選は、竹下亘元総務会長(県連会長)ら国会議員5人全員の支援を得た党推薦の新人が、多くの県議が推した別の新人に敗れた。島根は竹下氏の兄の故登元首相や青木幹雄元参院議員会長が築いた「竹下・青木王国」。これまで国会議員が中心となり知事選の候補者を選んできたが、今回は22人の県議のうち6割超の14人が反旗を翻し、「王国」は崩壊した。 当選した新人の支援に回った五百川(いおがわ)純寿県議=8期=は「県議会の自民会派は分裂し、しこりは残っている」と現状を語る。そして知事選勝利の意義をこう強調した。 「下克上のようになってしまったが、国会議員は首相官邸の顔色ばかり気にしている。将来を見据え、県民の声をしっかりと吸い上げなくてはいけない」 民意をつかむ力の劣化は「ほころび」を生む。その象徴が、4月の大阪府知事・大阪市長のダブル選だった。自民推薦候補は、大阪市を廃止・再編する「大阪都構想」を掲げた日本維新の会系候補にいずれも完敗した。 主な敗因は政策や理念を脇に置いた「野合」にある。自民系候補を立憲民主党や共産党などの野党が事実上支援し、保守層の離反を招いた。とりわけ維新は、国政で対立する自民、共産の「自共共闘」とやり玉に挙げ、出口調査の結果では自民支持層の5割が維新に流れた。 自民府連所属の国会議員の一人は「何が府民と市民の利益になるかを考え、自民が一致団結し力を合わせる必要がある」と語る。 ただ府連は都構想の制度設計に反対しており、維新との対立から協調にかじを切って賛成する公明党府本部と一線を画す。国政で連立を組む自公の関係がねじれ、今後の選挙協力に不安を残している。 今年最大の政治決戦となった7月の参院選で自民、公明は改選124議席の過半数(63議席)を上回る71議席を獲得した。しかし自民、公明に維新などを合わせた改憲勢力は非改選議席を加えても160議席で、国会発議に必要な3分の2(164議席)に届かなかった。 「ほころび」は、自民が野党5党派の統一候補と一騎打ちした32の改選1人区で露呈した。自民は平成28年の前回選挙を1議席上回る22議席を獲得したが、東北6選挙区のうち、青森と福島を除く4選挙区で苦杯をなめた。東北は、安倍政権による環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の推進に不安を抱く農業関係者が少なくない。 自民幹部は「支持が低い地域があり、丁寧に取り組まなければならない」と自戒を込めて語る。その上で「参院選は自民が勝ったというより、野党が負けたという方が的確だ。野党の失態が、われわれの勝利に結びついている」と危機感をあらわにした。 枝野幸男代表率いる立民は政権の受け皿を用意すべく、国民民主党や社民党に合流を呼びかけ、協議を進めている。次期衆院選をにらみ、知事選などの大型選挙で、共産を含めた共闘態勢を構築してもいる。 こうした中、宿願の憲法改正を目指す首相は、令和3年9月の党総裁任期を念頭に「解散カード」を切るタイミングを見極めている。今月9日の記者会見では「信を問うべきときが来たと考えれば、解散・総選挙を断行することに躊躇(ちゅうちょ)はない」と明言した。 それでも次期衆院選で自民が苦戦を強いられることは間違いない。平成29年の前回衆院選は野党が選挙区で競合したため、当選した自民議員でも得票率が過半数に至らないケースが珍しくなかった。次回も野党が統一候補で臨めば、勝敗の行方は予断を許さない。 自民が参院選1人区のうち10選挙区の敗因を分析したところ、「候補者の日々の運動量が足りない」「議員が地元に帰ってこない」といった選挙区での活動不足が浮かび上がった。これでは民意をすくい上げることはできない。 令和2年は自民にとってリベンジとなる東京都知事選(7月5日投開票)が控える。現職の小池百合子知事と距離を置く自民都連は対抗馬擁立を模索するが、高い知名度を誇る小池氏に勝てる候補を探すのは容易ではない。首都決戦の勝敗は政権の基盤すら左右するだけに、民意を見誤れば「ほころび」はさらに広がりかねない。(長嶋雅子) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
職場でメガネ禁止される女性たち。「まるでマネキン」受け付けから看護師まで【令和ヒット記事】(BUSINESS INSIDER JAPAN)
メガネをかけると華やかに見えない? 仕事中のメガネの着用を禁止されていると話すのは、大手百貨店のインフォメーション(受け付け)で働くAさん(女性、20代)だ。主な仕事は顧客対応や、ベビーカー、車椅子の貸し出し。 メイクの方法などを習う身だしなみの研修で、責任者から「メガネはダメですよ」と言われたという。 「まるで当たり前のような話しぶりでした。『華やかさ』を求められているからメガネはダメなんだと、当時は自分を納得させていました。今は『統一美』を出したいのかなと感じています。運動会の組体操のように」(Aさん) Aさんの視力は0.01以下だ。勤務は週5日、毎日およそ8時間。通勤時間も合わせると、コンタクトレンズを装着する時間は1日12時間以上にのぼる。乾燥と疲労で目がゴロゴロするため、休憩時間は瞼を閉じて過ごすこともあるという。 いくら工夫をしても調子が悪いときもあり、「ああ、メガネをかけられたらなぁ」と思う朝も少なくないそうだ。 マスクもNG、メガネ以外にも細かいルール 働き始めて数年。会社からは繰り返し「華やかに」そして「明るく」見えなければならないと言われてきた。 制服はワンピース、靴は会社から支給される5センチヒールのパンプスで、メイクもいわゆる“コンサバ”なもの以外は禁止されている。例えばラメのあるアイシャドウ、暗い色やヌーディーな色のリップ、カラーコンタクト、まつげエクステは全てNGだ。 髪の色も会社が配布する冊子に規定されており、それより少しでも明るいと注意されるという。ちなみにマスクの着用も禁止されており、Aさんは「風邪を移してしまったらどうしようと不安なときもありました。かえってお客様に失礼です」と話す。 Aさんが働く百貨店の受け付けは全員、女性。上記は受け付けだけの決まりで、売り場の販売員はメガネもマスクも着用でき、ヒールの低いパンプスを履くことも許されている。 次ページは:同じ受け付けでも男性はメガネOKの謎 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース