調べ物をしなくてはいけないのに、ついネットサーフィンをして脇道にそれてしまうのは悪い癖だ。あの時もそうだった。 2017年11月。広告業界で働く上田哲也さん(48)=滋賀県守山市=は自宅の書斎で、食品関連の映像を探すため、ネット検索を続けていた。しかし、気づけば仕事とは関係のないページを渡り歩いていた。 ふと目にとまったのは「東日本大震災アーカイブ」の文字。クリックすると、被災者の暮らしぶりを伝える動画が並んでいた。 「ふるさとで再び酪農を」「生き残った者の務め」。一つひとつタイトルがつけられた動画のなかに、見覚えのある名前を見つけた。 大森つや子さん(71)。小柄で白髪交じりのその女性は、宮城県南三陸町の自宅を流されてしまったとナレーションは伝えていた。ほほ笑むと一層、細くなる目元は、昔のままだった。 40年前。神奈川県川崎市に住… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
私のルーツは? DNA検査流行の移民の国「過信心配」
「私はどこからきたのか?」 米国では、DNA検査によるルーツ探しが人気だ。 拡大するルーツ探しのためのDNA検査のキット。右側の筒に唾液(だえき)を入れ、左のキャップで締めて封筒で送り返す=香取啓介撮影 《テーブルに向き合う祖父と孫娘。孫が語りかける。「おじいちゃん、もう一度あの話をして」。そこでナレーション。「全ての家族は、物語を持っています。このホリデーシーズンに物語を見つけるチャンスをプレゼントしましょう」》 2019年末、米国のテレビやネットには、家庭でできるDNA検査のCMがひっきりなしに流れた。 米国の大人の6~7人に1人が利用 医師や医療機関を通さず、消費者が直接受けられる検査は、DTC(Direct to Consumer)DNA検査と呼ばれ、爆発的に売れている。米メディアによると、利用したことがある人は2013年に33万人だったが、19年には約3千万人に。米ピューリサーチセンターによると、米国では大人の6~7人に1人の割合になるという。 米国は移民大国。およそ9割の目的は、自分の先祖がどこから来たのか、というルーツ探しだという。11月の感謝祭(サンクスギビング)や12月のクリスマスには、日本のお盆や年末年始のように、離れて暮らす家族が集まる。自然と家族のルーツが話題になる。プレゼントを贈り合うこともあり、DNA検査会社にとっては、格好の売り込み時期だ。 検査キットは100ドル(約1万円)程度で、ネットや店舗で手に入る。プラスチックのカプセルに唾液(だえき)やほおの内側の粘膜などの試料を入れて、送り返すと数週間で結果が届く。 ルーツ探しのために検査会社が調べるDNAは主に3種類。一つ目は、原則男性に受け継がれるY染色体を調べるもの。Y染色体を持つ男性が対象で男系先祖をたどる。二つ目は、母親から受け継がれるミトコンドリアのDNAを調べる。男女ともに調べられるが、たどれるのは母系先祖だ。もう一つの検査は、22対ある常染色体で、自身がどこの先祖集団からどのぐらいの割合で遺伝子を受け継いでいるかや、血縁の近さなどがわかる。 気軽に受けられる検査だが、思いもよらない結果を知らされることもある。 先祖は奴隷として大陸に来た 遺伝子が語る過去 「私を知らない人が、この結果を見たら、黒人のものだと思うでしょう」 米中西部ミズーリ州カンザスシティー近郊に住む、小学校職員デービッド・ジャクソンさん(50)は、アフリカ大陸が描かれたY染色体DNAテストの結果を見せながら話した。 拡大する自身のY染色体のDNA検査結果を掲げるデービッド・ジャクソンさん。父方の先祖がアフリカ大陸出身と示された。高祖父アーサーは、解放奴隷だったという=2019年12月5日、米ミズーリ州カンザスシティー、香取啓介撮影 11歳の頃から家系図作りが趣… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京・葛飾でアポ電強盗か 男が家に押し入り住人けが
1日午後10時40分ごろ、東京都葛飾区東堀切2丁目のマンションで、住人の男性(40)から「ナイフを持った男が家に押し入ってきた」と110番通報があった。男性の兄(44)が男ともみ合った際に、右手の指に軽傷を負った。 男性宅には、事前に「アポ電」と呼ばれる不審な電話があったといい、警視庁は強盗致傷事件として捜査している。 亀有署によると、男はインターホンを押し、玄関先で応対した男性にナイフを突きつけて部屋に侵入。「金を出せ」と要求したが、男性と、同居する兄と父親(72)の3人に抵抗され、何も取らずに逃走した。 前日の1月31日午後1時ごろ、男性宅に警察官をかたる男から「偽札の捜査中にあなたの氏名と住所が出てきた」などとする電話があり、父親が応答したという。署は、今回の事件と関連があるとみて調べている。 押し入った男は20代ぐらい。茶髪で、身長が170センチほどの中肉。灰色のジャンパーと黒色のズボンを着ていたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「あー、死刑だなあ」 一方で「死刑になる罪でない」 相模原障害者施設殺傷事件の被告(カナロコ by 神奈川新聞)
やまゆり園事件の公判は弁護側と検察側の最初の被告人質問が終わり、8日間の休廷期間に入った。植松聖被告(30)は先月29日に横浜拘置支所で神奈川新聞社の接見取材に応じ、「死刑になるような罪とは思っていない。死刑になるつもりはない」と語った。 【被告直筆のイラスト】 一方で、これまでの公判を振り返り、「2回目の公判で裁判長の顔を見て、死刑宣告されると感じた。目を合わせてもらえなかった。『あー、死刑だなあ』と思った」と述べた。仮に死刑判決が出たとしても「控訴するつもりはない」と言い切った。 自身の殺傷行為には謝罪の意思を示しつつも、「仕方がない。障害者を育てることを生きがいにしてほしくない」とも話し、従来と同様の主張を繰り返した。 公判では、弁護側が「心神喪失か耗弱」として無罪か減軽を求めているのに対し、被告は「責任能力はある」と主張。この食い違いには「折り合いを付けてやってもらっているので、ありがたい」とし、受け入れていることを明らかにした。 被告は初公判で「皆さまに深くおわびします」と述べた後、右手の小指をかみ切るようなしぐさをして退廷を命じられた。その意図については「言葉だけの謝罪では納得できなかった。誠意を示したかった」と強調した。翌朝、拘置所で右手小指の第1関節付近をかみ切ったという。 次回公判は5日で、遺族や被害者家族が被告に質問する予定。 神奈川新聞社 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
スノボ中に雪崩、1人死亡、長野・乗鞍岳のスキー場付近
1日午後0時半ごろ、長野県松本市のスキー場「マウント乗鞍スノーリゾート」付近の山中で、スノーボードをしていた名古屋市昭和区川名町、フリーカメラマン川村昌範さん(47)が雪崩に巻き込まれたと119番通報があった。 県警松本署によると、川村さんは知人の男性2人とスノーボードで滑走中に雪崩に巻き込まれ、ヘリコプターで松本市内の病院に搬送されたが、約3時間後に死亡が確認された。知人の2人は長野県警の山岳救助隊員らと下山しているという。現場は乗鞍岳の北東側斜面(標高約2500メートル)。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
2週間以内に湖北省滞在で「赤い紙」 入国手続き厳格化
新型コロナウイルスによる感染症対策で、全国の空港や港では1日、入国手続きなどが厳格化された。 成田空港では、厚生労働省成田空港検疫所の職員らがプラカードを掲げ、中国、香港、マカオからの旅客は専用レーンに誘導。さらに、その人たちに「湖北省」と記したカードを示し、同省の滞在歴がある人とない人に分けて、検疫と入国審査を実施するようになった。 拡大する中国本土などからの到着客一人ひとりに、湖北省への滞在歴がないか声をかける検疫所職員=2020年2月1日午後0時29分、成田空港第2旅客ターミナルビル、福田祥史撮影 検疫所によると、過去2週間以内に湖北省への滞在歴がない人は検疫官から青い紙を渡される。滞在歴がある人は赤い紙を渡され、体調や感染者と接触した可能性があるかなどについて質問票に答える。赤い紙を持つ外国人は、その後の入国審査で、原則として入国を拒否される。 これまでも、検疫検査では、すべての到着客についてサーモグラフィーで発熱の有無などを確認していた。(福田祥史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
湖北省在留の邦人、帰国は「5日以降」 外務省がメール
中国の湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、日本外務省は1日夜、湖北省在留の邦人に、日本に帰国するための政府のチャーター機の派遣が5日以降になるとの見通しをメールで伝えた。理由について「中国側との調整や様々な準備の関係」と説明している。 北京の日本大使館が在留邦人あてに送ったメールには、「次のチャーター機の運航は来週半ば以降になる見込み」、「できるだけ早く運航が可能になるように最大限努力しております」と記されている。日本人の配偶者を持つ中国籍の人の出国についても「中国側と引き続き鋭意調整中」だという。 政府は1月28日以降、計3便のチャーター機を派遣し、計565人を帰国させた。湖北省にはなお、帰国を希望する日本人が約140人残っている。関係者によると、中国籍の家族や武漢市外の住民の扱いなどで調整が難航しているという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
武漢からの帰国者支援した内閣官房職員、飛び降り自殺か
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中国・武漢市から帰国した日本人が滞在する埼玉県和光市の国立保健医療科学院で、帰国者の受け入れ業務を担当していた内閣官房職員の男性(37)が1日に死亡した、と県警が明らかにした。建物から飛び降りた可能性が高いとみて調べている。 県警によると、同日午前10時15分ごろ、同院敷地内の寄宿舎近くで「人が倒れている」と119番通報があり、県内の病院に搬送されたが死亡が確認された。遺書は見つかっていないという。 寄宿舎は7階建て。前日の1月31日に帰国者を受け入れ、男性も同日からこの場所での業務を担っていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国内最高齢コアラ「ひかり」死ぬ 23歳の誕生日の朝に
兵庫県南あわじ市の淡路ファームパーク「イングランドの丘」で飼育されていた国内最高齢のコアラ「ひかり」(メス)が1日、死んだ。ひかりはこの日が23歳の誕生日で、人間なら100歳超にあたる長寿だったという。 同園によると、1日午前7時半ごろ、展示室裏にある一室で死んでいるのを飼育員が確認した。監視カメラの映像では、同日午前0時すぎから動かなくなっていたという。最近は食べる量が減るなど、元気がなかったといい、死因は老衰とみられる。 国内最高齢のコアラは、ひかり… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
相部屋まだ2桁 帰国者9人、勝浦のホテルから埼玉に
新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・武漢市からの帰国者約190人が滞在している千葉県勝浦市の勝浦ホテル三日月から1日午後、男性9人が国税庁税務大学校和光宿舎(埼玉県和光市)へバスで移動した。相部屋を解消するためという。 近くで記者会見した内閣官房の山口英樹内閣審議官と国立保健医療科学院の福島靖正院長によると、相部屋にいて個室を希望する9人が移動した。それでも、まだ2桁の数の相部屋が残っているという。ホテルにいる人たちからは食事の改善などの要望があり、弁当のほかに野菜ジュースや果物を出しているという。 陽性反応が出て、亀田総合病院(同県鴨川市)に入院した男女2人については、「その後も変わりなく健康状態は良好」と説明。陰性だが下痢などで入院していた1人は回復し、1月31日にホテルに戻ったという。(稲田博一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル