(C) ビデオニュース・ドットコム (↑画像をクリックすると動画が再生されます。) ヘルス・リテラシーという言葉を聞いたことがあるだろうか。 リテラシーはメディアリテラシーのような形で使われ、通常は「読み解く力」と訳されることが多い。ヘルス・リテラシーは、「人間の健康や安全、人命に関わる情報を読み解く力」とでも訳せばいいだろうか。どんな分野でもメディアや誤情報に乗せられないためにリテラシーを鍛えることは大事だが、とりわけヘルス・リテラシーはこれが低いと容易にパニックが起きたり、誤った治療法や薬によって健康を害したりするなど影響が命に関わる場合が多いので、リテラシーの中でも最重要なものとなる。 マル激では9年前の原発事故で科学の市民化と市民の科学化の両方が不足していることを痛感し、その視点から諸問題にアプローチしてきた。そして、巷がコロナウイルス情報で溢れかえる今、われわれはあらためて市民の科学化が問われる局面を迎えているのではないだろうか。 つい3日前までは大規模な集会などは避けるように言われていた程度だったところが、27日になって突如として首相が全国の小中学校、高校の休校を要請するにいたり、コロナウイルス問題が未曾有のパンデミックにでもなったかのような空気が漂い始めている。 たしかに既存の季節性インフルエンザ並の強い感染力を持ち、罹患した高齢者や糖尿病や高血圧など既往症のある患者には一定の死亡者が出るなど、恐ろしい感染症ではある。しかし、ここまでわかっているだけでも、新型コロナウイルス(COVID-19)は感染力、致死性ともに、既存のインフルエンザと大差はない。 実際、日本でコロナウイルスの感染が始まった昨年12月末から2月までの約2ヶ月の間、既存の季節性インフルエンザの罹患者は1,000人を優に超えている。昨年1月のインフルエンザの罹患者は約90万人で、死亡者も1,600人を超えていた。コロナウイルスによる日本での感染者は今のところ234人(2月28日現在)、死亡者はダイヤモンド・プリンセス号の乗船者を除くと5人(同上)だ。今年はうがいや手洗いの徹底などのおかげで季節性インフルエンザの罹患者数が例年の半分程度に抑えられているが、それでもその間、80万人あまり(12月~2月末)が季節性インフルエンザに罹患し、最終的な死亡者数は約1,000人は超えるだろう。繰り返すが同時期の罹患者が80万人あまりと200人あまり、死亡者数が1,000人と5人(それぞれクルーズ船乗船者を除く)だ。 無論、新型コロナウイルスにはまだ未知の部分もあり、単純に季節性インフルエンザと比較はできない。しかしながら、既に日本でも罹患後回復している人が33人もいるし、罹患者の大半はほとんど症状が出ないことも指摘されている。今のところ死亡者は高齢者と既往症のある患者に限られる。 その一方で、これが世界的に広がれば、既存のインフルエンザと同様、多くの人の命を脅かす危険性はある。特に発展途上国のような医療体制が完備されていない地域では、インフルエンザが直ちに命の危険につながる。だからこそWHOなどではこの問題を非常に深刻に受け止めているのであり、日本のような医療の行き届いた先進国でこれが直ちに生命に関わるほどの深刻な問題になるとは考えられていない。 ところがここ数日の日本の反応はどうだろう。 島根大学医学部附属病院の教授でヘルス・リテラシーに詳しい大野智氏は、一般の市民にとって、今回は「新型コロナウイルス」という呼称が恐怖を助長した面があったと指摘する。なんといっても「新型」なので未知の部分が多く、またコロナウイルスという名前も、必ずしもわれわれの多くにとって馴染みがあるものではなかった。実際、一般的な風邪の1.5~2割程度はコロナウイルスが原因だし(4種類)、過去のSARSとMERSもそれぞれ別のコロナウイルスによるものだった。現在猛威を奮っているコロナウイルス(COVID-19)が、人類にとっては7つ目のコロナウイルスということになる。 未知の物に対しては、誰も怖れを持つのは当然だ。しかし、とは言え今回のコロナウイルスは感染力としては既存の季節性インフルエンザ並かそれ以下であり、致死性ではSARSやMERSを遙かに下回ることが既にわかっている。また、各都道府県の医師会などがガイドラインを出しているが、手洗いやうがいなど既存のインフルエンザ対策が有効であることもわかっている。咳やくしゃみが出る人は、コロナであろうが何であろうがマスクをすべきだし、熱が出たり具合が悪い人は仕事や学校に行かずに家で安静にしているべきだ。インフルエンザが流行っている時期はあまり人混みには行かない方がいいだろうし、風邪気味だったり、糖尿などの既往症がある人、妊婦、高齢者もその時期は人が多く集まるところは避けた方がいい。 何だかあまりにも当たり前のことを列挙してしまったが、結局、コロナであろうが季節性インフルであろうが、あるいは通常風邪であろうが(かぜの2割前後はコロナウイルスが原因だが)、こういう常識的なことをやっていればある程度の蔓延は防げる。逆に言えば、どんなに沢山の情報を集めても、市民一人ひとりができることは、その程度のことしかないのだ。 一方で、政治や政府には、また別の心配事がある。今回PCR検査が進まないことで、日本が感染症に対する備えを怠ってきた実態が露呈してしまったが、もし大量感染が起こり、感染者、とりわけ重篤な症状を呈する患者が現在の日本の医療のキャパシティを超えてしまえば、いわゆる医療崩壊が起きる。その「崩壊レベル」が思った以上に低ければ、医療体制の整備を怠ってきた政治の不作為が露呈することになり、その責任が問われることになる。 そこで政府は大量感染を起こさない、あるいは起きたとしても、発現のタイミングをできるだけ遅らせることで、医療体制の拡充を進め、「崩壊レベル」をあげることに時間を稼ぐ必要が出てきた。 また、IOCの理事の一人が、5月末までに収束しなければ東京五輪は中止もあり得ると発言したことも、明らかに政府を焦らせ、今回のやや唐突とも思える措置の遠因となっているように見える。万が一五輪が中止になどなろうものなら、政府の責任が問われることは必至だからだ。 このように政治は政治で、いろいろ心配しなければならない問題がある。しかし、それはわれわれ市民の問題ではない。そうした政治的な動きや、それに乗っかり、悪戯に危機を煽ることで数字を稼ごうとするメディアによる情報洪水に巻き込まれると、実際は国産シェアが97%もあり品不足になる理由がまったくないはずのトイレットペーパーが品薄になるような、いつもの馬鹿げたパニックが起きてしまう。 今まさに市民のヘルス・リテラシーが問われている。情報洪水の中から、自分にとって意味のある情報だけを拾い上げる作業は骨の折れる作業かもしれないが、それをせずに真偽不明の怪しい情報に踊らされることのコストの方が実際には遙かに大きいはずだ。今こそリテラシーを発揮して、これまで何度も政府やメディアに踊らされてきた苦い経験を活かそうではないか。 今週のマル激では大野智・島根大学教授と、情報洪水の中で誤情報に踊らされパニックしないための方策をジャーナリスト神保哲生、社会学者宮台真司が議論した。 —–大野 智(おおの さとし)島根大学医学部附属病院臨床研究センター教授1971年静岡県生まれ。98年島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業。博士(医学)。同年同大学第二外科(消化器外科)入局。2018年より現職。共著に『「がんに効く」民間療法のホント・ウソ―補完代替医療を検証する』など。—– (本記事はインターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』の番組紹介です。詳しくは当該番組をご覧ください。) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
新型肺炎 首相記者会見全文(7)「入国拒否、国民の健康を守るため躊躇なく講じる」(産経新聞)
--入国拒否措置についてうかがう。政府はこれまでに中国の湖北省、浙江省、韓国の大邱(テグ)などからの入国を拒否しているが、自民党内などからは中国全土に広げるべきとの意見も出ている。今後、中国全土を含め、対象を拡大していく考えはあるか 「政府においてはですね、これまで新型コロナウイルス感染症が蔓延(まんえん)をしている地域から来訪する外国人や感染症が発生している恐れのある旅客船に乗船する外国人について入管法に基づき、入国拒否の措置を講じてきたところであります。まず、感染の中心地である武漢市を含む湖北省をその感染者数や移動制限措置の有無を踏まえて、2月1日に対象地域としたほか、13日には浙江省を追加したところであります。また、27日には感染者数の増加が顕著である韓国の大邱広域市などを対象としたところであります。感染拡大の状況が時々刻々と変化をしているわけでありますが、どこの地域を入国拒否の対象地域とするかについてはですね、政府として、今後も感染者数や移動制限措置の動向などをしっかりと分析をし、機動的な措置を、必要であれば、国民の健康を守るために躊躇(ちゅうちょなく)なく講じていく考えであります。 --クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では700人以上の乗客・乗員が感染するなど、検疫や船内での感染予防対策にも課題があると指摘された。引き続き国内でも感染が拡大する中、東京五輪を控え、特に日本としての危機管理能力が、今、試され、国際社会から注目されていると思うが、これまでのところで得られた教訓はどういうことであり、これを今後、どのように生かしていくのか 「ダイヤモンド・プリンセス号については多数かつ多様な国籍の方々が乗船する大型客船内でのウイルス集団感染という初めて直面する事態への対応が求められたところであります。クルーズ船の乗客や乗員の皆さまに対しては、船内で感染が初めて確認された2月5日から順次全員にPCR検査を行うとともに、14日間の健康観察期間を設定し、感染拡大防止に最大限の措置を講じてきました。こういった状況の中で、チャーター便対応で得られた知見やそして船内での感染拡大防止が有効に行われていたという専門家のご指摘も踏まえて、発症がなく観察期間を終了した方々について、下船をしていただくという判断をしたところであります。国内における感染拡大を受けて、政府においては、今がまさに感染の流行を早期に収束させるために重要な時期であると認識をしています。対策の基本方針を踏まえて、時々刻々と変化する状況を踏まえながら、自治体や、地方自治体や医療関係者、事業者そして国民の皆さまと一丸となって、先手先手で必要な対策を総動員して、躊躇なく実施をしてまいる所存でございますが、五輪・パラリンピックを控えているところでございますが、バッハ会長がですね、IOCからは日本の迅速な対応について評価を得ているところであります。バッハ会長も2020年東京大会が成功するよう、全力を注ぐと、発言をしておられます。われわれはこの状況をなるべく早期に克服をし、アスリートの皆さん、関係の皆さんが、安心して、そして、臨める安全な大会、そのための準備をしっかりと進めていきたいと考えております」 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
藤井聡太七段、斎藤慎太郎八段に快勝 最年少タイトル挑戦まであと3つ/将棋・棋聖戦決勝T(AbemaTIMES)
将棋の藤井聡太七段(17)がヒューリック杯棋聖戦の決勝トーナメント1回戦で、斎藤慎太郎八段(26)に93手で勝利し、史上最年少でのタイトル挑戦にあと3つと迫った。対戦成績で2勝2敗の五分だった斎藤八段に対して、角換わり腰掛け銀の出だしから中盤以降は優勢に。終盤追い上げられるも逆転は許さず、タイトル経験もある実力者に勝利し、改めて実力を示す結果となった。 【中継映像】藤井聡太七段、快勝で初戦突破 王将戦、王位戦で挑戦者決定リーグ入りするなど、目標とするタイトルに確実に近づいている藤井七段だが、棋聖戦が最短ルートになるかもしれない、そんな勝ちっぷりだった。相手は先日、順位戦A級入りを決めたばかりの斎藤八段。A級ともなれば、まさに神の領域といったトップ棋士ばかりが集まる場所だが、今年度の藤井七段は数々のA級棋士と互角に渡り合ってきた。ここ最近では、研究の成果か序盤で持ち時間を蓄えて、勝負どころでたっぷり使うペース配分も身につけ、優勢で迎えた終盤でミスをすることも減った。対局後は「中盤よくわからないまま指していました。手が広い局面が続いている気がしました」と振り返った。 藤井七段は2回戦で、行方尚史九段(46)と菅井竜也八段(27)の勝者と対戦。決勝トーナメントは16人参加で、藤井七段はあと3連勝すれば渡辺明棋聖(棋王、王将、35)への挑戦権を、史上最年少で獲得することになる。これには「次戦以降も全力を尽くして、少しでも上に行けるように頑張りたいと思います。(記録は)まだ意識する段階ではありません」と答えた。 【終了時の残り持ち時間】 斎藤慎太郎八段 0分(消費4時間) 藤井聡太七段 8分(消費3時間52分) 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
藤井七段が「西の王子」に勝利、挑戦権獲得あと3勝(日刊スポーツ)
将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が29日、大阪市の関西将棋会館で指された第91期棋聖戦決勝トーナメント(T)1回戦で斎藤慎太郎八段(26)を破り、準々決勝に進出した。挑戦権獲得まであと3勝とした。 藤井が屋敷伸之九段の持つ最年少タイトル挑戦記録(17歳10カ月)を更新するには今回の棋聖戦がラストチャンスとなる。 藤井が中盤にリードを広げ、落ち着いた指し回しで寄せきった。決勝T初戦からいきなり強敵との対戦だった。斎藤は元王座、来期の順位戦では最高峰のリーグ、A級昇級が決まっている。そのイケメンのルックスから「西の王子」と呼ばれる。過去の両者の対戦成績は2勝2敗の五分だった。 昨年、藤井は最年少タイトル挑戦の記録がかかった第69期王将戦の挑戦者決定リーグでは、挑戦権獲得まであと1勝に迫ったが、最終戦で敗れた。タイトル戦登場の最年少記録について、藤井はかつて「挑戦はまだ意識する段階ではない。少しでも上を目指したい」と目の前の1局に集中することを強調していた。負けられない戦いが続く。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
大阪のライブハウスに3人の感染者 参加者100人に健康状態の確認呼びかけ(AbemaTIMES)
高知市で29日、女性1人が新たに新型コロナウイルスに感染していることがわかった。 新たに感染が確認された高知市の看護師の30代女性は15日夜、大阪市のライブハウス「アーク」で行われたライブに参加していた。大阪府は先ほど会見し、25日に札幌市で感染が確認された大阪の40代の男性会社員と、この男性と行動をともにし27日に大阪で感染が確認された別の40代の男性会社員の2人が、女性の参加したライブに関わっていたことを明らかにした。 このライブハウスでは、保健所による消毒作業がすでに終わっている。大阪府は、約100人いたとみられるライブ参加者に健康状態を確認するよう呼びかけた。(ANNニュース) 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
トイレ紙「十分な在庫」と首相 マスク増産、冷静対応を要請(共同通信)
安倍晋三首相は29日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてトイレットペーパーが店頭で不足している状況に触れ「事実でないうわさが飛び回っている。十分な供給量と在庫が確保されている」と述べ、冷静な対応を呼び掛けた。マスクについても増産支援を実施し、3月には月6億枚以上の供給を確保すると強調した。 トイレットペーパーに関し「ほぼ全量が国内生産だ」と説明。中国などが関連するサプライチェーン(調達・供給網)の問題とは無関係だとした。「家族を守る行動に対し、正確な情報をいち早く発信したい」と訴えた。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
新型肺炎 首相記者会見全文(6)「トイレットペーパーは十分に在庫確保」(産経新聞)
--首相は先日の対策本部で新しい法律を準備する意向を表明した。与野党から補正予算を求める声もあるが、具体的にどのようなものを想定するか。法案を早期に成立させるために、野党側に与野党党首会談も含めて協力を呼びかける考えはあるか 「今後一定の地域において、急激な感染の拡大などが見られた場合にどのような措置をとるのか、常に最悪の事態を想定し、あらかじめ備えることが重要であります。あらゆる可能性を想定し、国民生活への影響を最小とするために立法措置を早急に進めていきます」 「法案の1日も早い成立が必要であることは、与野党とも同じ考えであると思います。私自身、野党の皆さまともお話をさせていただきたいと思いますし、ご協力をお願いしたいと思っています。また、予算措置についてはですね、今年度においては2700億円を超える予備費であります。今年度といっても、あともう1カ月でありますが、2700億円の予備費がまだあります。まずはこれを活用して第2弾となる緊急対応策を速やかに取りまとめます」 「今回の臨時休校により、休みをとらざるを得なくなった保護者の皆さんへの助成金制度の創設や医療体制の強化、中小・小規模事業者をはじめとする事業活動への対応など、必要な対応策を速やかに具体化させます。その上で今後も日々刻々と変化する状況に対応し、必要な対策は躊躇(ちゅうちょ)なく実行していく考えです」 「マスクについてでありますが、増産支援を行っており、3月は1月の生産量の2倍を超える月6億枚以上、供給を確保します。例年の需要を十分に上回る供給を確保できますので、国民の皆さまにはどうか冷静な購買活動をお願いをしたいと思います」 「なお、トイレットペーパーなどについて、不足も一部で起きておりますが、これについてはですね、さまざまな、いわば噂が飛び回っている。事実でないという噂が飛び回っているわけでありますが、ほぼ全量が、これは国内生産、トイレットペーパーについて、ほぼ全量が国内生産でありまして中国をはじめとしたサプライチェーンの問題は全く起きていません。全く関係ないわけであります」 「十分な供給量が、そして在庫が確保されていることから、これについても冷静な購買活動をお願いをしたいとこのように思います。われわれとしても、こうした身を守る、あるいは家族を守るために行動をとる、当然のことでありますが、それに対して、われわれもですね、正確な情報をいち早く発信をしていきたいと考えております」=(7)に続く 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
東京ガールズコレクション、無観客で開催 新型コロナで
国内最大級のファッションイベント「東京ガールズコレクション2020 SPRING/SUMMER」(TGC)が29日、東京・国立代々木競技場第一体育館で開かれた。 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、当初は殺菌効果を狙った噴霧機などを使った感染症対策をした上で開催する予定だったが、厚生労働省のイベント自粛を促す声明を受けて方針転換。「史上最大規模の無観客ファッションイベント」と銘打ってLINEによるインターネット動画中継のみでの開催となった。 きらびやかな照明と音楽に合わ… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
病院からマスクを持ち帰り転売 岩手県立病院の臨時職員
岩手県医療局は29日、県立二戸病院に勤務する40代の女性臨時職員が病院内の倉庫から使い捨てのマスク計8箱を無断で持ち帰り、インターネット上のフリーマーケットアプリに出品、転売し、約1万5千円を得ていたと発表した。 マスクは1箱60枚入りで、被害額は8箱で計約1400円。職員は、日曜日の16日に6箱、振替休日の24日に2箱を、いずれも勤務中に倉庫から持ち出した。マスクなどの備品は、休日や夜間は管理する人がいないという。 職員が働く部門のマスクの使用量が急増したため、18日に病院内で調査が始まった。27日に職員から申告があり、病院の調査に対し「マスクが高額で取引されることを知って無断で持ち出し、転売した」と話しているという。 医療局の三田地好文次長は「新型コロナウイルス感染症対策に全県あげて取り組んでいる中で、このような事案が発生したことは極めて遺憾。深くおわび申し上げる」と頭を下げた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
感染3人、100人規模のライブ参加 2週間前、大阪で
大阪府は29日、新型コロナウイルスへの感染が確認された3人が、15日に大阪市内で開かれたライブに参加していたと発表した。ライブには100人程度が参加していたという。 府によると、会場は大阪市都島区の「大阪京橋ライブハウスArc(アーク)」。高知県が感染が確認されたと29日に発表した30代女性は、午後5時半から午後10時ごろまで会場に滞在。マスクはつけていなかったという。 ほかの2人は、札幌市が感染を確認した40代男性と大阪府が確認した40代男性で、いずれも大阪府在住だという。府は「(ライブから)2週間が経過し、施設消毒を完了している」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル