北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(55)=拉致当時(13)=の父、横田滋さんが5日に87歳で亡くなったことを受け、妻の早紀江さん(84)ら家族が談話を公表した。全文は以下の通り。 【写真】積み重なる横田めぐみさんへの手紙 先日から入院していた夫の横田滋が本日(令和2年6月5日)午後2時57分、老衰のため息を引き取りました。 これまで安倍総理大臣をはじめ多くの方々に励ましやご支援をいただきながら、北朝鮮に拉致されためぐみを取り戻すために、主人と二人で頑張ってきましたが、主人はめぐみに会えることなく力尽き、今は気持ちの整理がつかない状態です。 報道関係者の皆様におかれましては、主人との最後の時間を大切に過ごし、心安らかに見送ることができますよう自宅及びその周辺・葬儀会場及びその周辺における取材や写真撮影はご遠慮いただきますようお願い申し上げます。お電話での取材もご遠慮願います。 葬儀等終了後に、改めてご報告の機会を設けたいと存じますので、それまでは何卒、私共の心情をお察しいただき、御配慮のほど宜しくお願い申し上げます。 令和2年6月5日 横田早紀江 横田拓也、哲也 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「めぐみちゃん、お父さんです。元気に帰ってきて」 最期まで希望捨てず(産経新聞)
横田滋さんは救出運動のシンボルとして常にほほ笑みをたたえ、朴訥(ぼくとつ)な語り口で誠実な思いを伝えた。「娘に会いたい。とにかく会いたい」。老いや病で体が動かなくなり、言葉が出づらくなっても各地の集会などに可能な限り足を運び、拉致被害者の全員救出へ懸命に言葉をつむいだ。 【写真】家族と海を眺める小学6年のめぐみさん 「今やめたら、何も残らず消えてしまう」。平成26年末、滋さんは胸中を明かした。拉致事件は膠着(こうちゃく)し風化が懸念された。北朝鮮は同年5月、すべての拉致被害者の再調査を「ストックホルム合意」で約束したが情勢は動かなかった。講演で言葉に詰まることも多くなった滋さんだが、笑顔で被害者救出を訴え続けた。 9年1月、元北朝鮮工作員がもたらした情報で、めぐみさん拉致事件が発覚すると「不安感が一掃され、娘が生きていることに今まで以上に希望が持てます」と言葉を弾ませた。同年3月には拉致被害者家族会が結成。代表に就任し「20年何の進展もなかった。結成が一つのきっかけとなり救出の成功につながることを夢みている」と力説した。 しかし、問題は進展しない。政府は拉致を棚上げに北朝鮮へコメ支援することさえあった。12年には外務省周辺などで抗議の座り込み。「拉致の解決なくして食糧支援もないという厳しい態度を示してほしい。人道的支援と強調するなら、拉致された人間にも配慮をしてほしい」と怒った。 被害者と再会できず家族が次々亡くなる現実に焦りを募らせた。「家族は高齢化している。いずれ解決するでは、だめなんです。せめて生存確認だけでも…」 そして、14年9月17日の日朝首脳会談。北朝鮮はめぐみさんを「死亡」と主張した。「信じることができません」とむせび泣きながらも生存とされた被害者家族を「遠慮せずに喜んで」とおもんぱかった。 19年11月、75歳の節目で代表を勇退。「私の中で、めぐみは中1のまま。まずは肩の荷がおりた」と語った。地道な救出運動を続けビデオメッセージなどの収録はいつも愛情を込めた呼びかけで始めた。「めぐみちゃん、お父さんです。日本中の人が待っています。元気に帰ってきてください」 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
横田早紀江さん、滋さんは「天国にいきましたので」(日刊スポーツ)
北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=の父で、拉致被害者家族会初代代表の横田滋(よこた・しげる)さんが5日午後2時57分、老衰のため死去した。87歳。 【写真】孫のキム・ウンギョンさんとの面会について説明する横田滋さん、早紀江さん夫妻 神奈川県川崎市の自宅前で、横田滋さんと妻早紀江さんをサポートしている「あさがおの会」の森聡美さんが報道陣の取材に応じ「ずっと一緒に戦ってきた、夫婦以上の戦友みたいなところもおありだと思うんですけど、そういう一緒に戦ってきた、ご主人を亡くされたばっかりですし、そこは本当に、静かに過ごさせて欲しいと思います」と話した。 「(早紀江さんが)『安らかに眠るように逝かれた』ということは、おっしゃっておりました」と明かした。また「『天国にいきましたので』ということもおっしゃっておりました」と話した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
安倍首相「断腸の思い」横田滋さん存命中解決叶わず(日刊スポーツ)
安倍晋三首相は5日夜、横田滋さんの死去を受けて取材に応じ、滋さんが願い続けた横田めぐみさんの帰国に向けて「全力を尽くしてきたが、実現できなかったことは断腸の思いだ。本当に申し訳ない」と、唇をかんだ。02年10月、拉致被害者5人が帰国して家族との再会を果たした時を振り返り「写真を撮っていた滋さんの目から涙が流れていたことを、今でも思い出す」と述べた。 【写真】安倍首相、飛翔体発射した北朝鮮の挑発にも抗議なし 首相は第1次政権時から、北朝鮮による拉致問題解決を自身の政治的使命と位置づけてきたが、現在も拉致問題、日朝関係ともに進展を見いだせていないのが現実だ。滋さんは拉致問題解決へ、長年先頭に立って活動してきた「象徴のような人」(関係者)だ。そんな滋さんの存命中に問題を解決できなかったことは、安倍政権に大きな打撃となるのは間違いない。 首相はこの日「あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動しなければ」とも述べたが、被害者家族の高齢化は進んでおり、時間は残されていない。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
広島の原爆の日、一般席設けず 式典時間は例年通り(共同通信)
広島市は5日、「原爆の日」の8月6日に毎年開いている平和記念式典の今年の開催概要を公表した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、一般席や自治体関係者席、外国人旅行客の席は設けず、被爆者や遺族の席を優先的に確保する。式典の時間は短縮せず、午前8時から約50分間とし、おおむね例年通りの式次第となる予定。 式典は同市中区の平和記念公園で開き、今年は計約1万1500席を用意する予定だったが、約880席に削減。県内の被爆者団体の代表や各都道府県の遺族代表、首相らを招待する他、各国の代表としては駐日大使に出席を呼び掛ける。 公園内への入場も一定時間、規制する。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
ボーガン殺傷 数時間かけ順次殺傷か(産経新聞)
兵庫県宝塚市の住宅で4人がボーガンで撃たれ、3人が死亡した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された無職、野津英滉(ひであき)容疑者(23)が数時間をかけて、間隔をあけながら被害者を襲撃していたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。4日午前10時過ぎに現行犯逮捕されるまでボーガンで順次殺傷したとみられ、兵庫県警が当時の状況を詳しく調べている。 捜査関係者によると、野津容疑者はまず同居の祖母、好美さん(75)の頭部にボーガンを発射。矢は右後頭部から左の額にかけて貫通し、祖母は死亡した。 野津容疑者は続いて同居の弟、英志(ひでゆき)さん(22)を襲撃。弟は頭部に矢を受け、1階の洗面所付近で死亡した。さらに別居している伯母の百合江さん(49)が住宅を訪れた際に玄関先で首に矢を放ち、続いて母親のマユミさん(47)を撃ったという。母親は左側頭部に矢が刺さり、死亡した。 一連の犯行は4日午前10時15分ごろまでに行われ、野津容疑者は時間の間隔をあけ、全体で数時間をかけたと供述しているという。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
動画解説 九州南部から奄美 あすも強雨や大雨に注意(ウェザーニュース)
6/5(金) 23:04配信 ウェザーニュース 九州南部から奄美地方はあすも強雨や大雨に注意が必要です。特に、ここ数日で記録的な大雨となったトカラ列島では土砂災害に警戒が必要です。 動画で詳しく解説します。 ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
大阪・天満橋でビアガーデンオープン コロナ対策徹底(産経新聞)
大阪市中央区の「京阪シティモール」屋上で5日、恒例の「天満橋屋上ビアガーデン祭」が始まった。新型コロナウイルスの感染防止策が講じられた会場にはたくさんの人が訪れ、思い思いの時間を楽しんでいた。 会場では「3密」(密集、密閉、密接)を避けるため、例年の300席から100席に席数を減らし、各テーブルを2メートル以上離して配置。ドリンクバーでは客が注ぎ口などに手を触れないよう、スタッフが注文を聞き取って飲み物を手渡しするようにした。 この日は午後6時ごろから仕事帰りのサラリーマンらが訪れ、冷えたビールでのどを潤していた。大阪市平野区の会社員の男性(53)は緊急事態宣言の解除後に初めて社員全員と飲みに出かけたといい、「今まで交代制の勤務だったので社員全員で顔を合わせて飲めることがうれしい。コロナに負けず日本経済を回していけるように頑張りたい」と話した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
曽我ひとみさん「頭の中が真っ白、今何も考えられない」
北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父で、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」(家族会)の前代表、横田滋さん(87)が、5日死去した。拉致被害者で新潟県佐渡市職員の曽我ひとみさん(61)は、佐渡市役所を通してコメントを発表した。全文は次の通り。 横田滋さんが亡くなったとの一報をもらった時は、一瞬頭の中が真っ白になり、今は何も考えられません。ただご冥福をお祈りするばかりです。 突然のことで考えがまとまらないので、落ち着いたら何らかの形で対応しますので、もう少し待ってください。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
停車行為も「危険運転」に あおり厳罰化の改正法が成立
あおり行為など妨害運転を厳罰化する改正自動車運転死傷処罰法が5日、参院本会議で可決、成立した。走行する車の前で停車するなどの行為も、危険運転として新たに処罰の対象に加えられた。けがをさせた場合は15年以下の懲役、死亡させた場合は1~20年の懲役となる。7月に施行される見通し。 改正前の同法2条では、危険運転致死傷罪を六つに分類。割り込みや接近などのあおり運転も対象にしていたが、加害者が「重大な交通の危険を生じさせる速度」で車を運転していることが要件になっており、停車行為が含まれるかどうかあいまいだった。 改正法は速度に関する要件を外した上で、①走行する車の前方で停止するなど著しく接近する運転②高速道路などで停車するなどの方法で走行中の車を停止または徐行させる行為――の二つも危険運転の分類に追加した。 2017年には神奈川県の東名高速で、一家4人の乗った車があおり運転を受けた末に停車させられ、別の車の追突により死傷する事故が発生。あおり運転をした男が危険運転致死傷罪などに問われたが、停車行為も危険運転に当たるかなどが裁判で争われている。こうした事故を教訓に、法務省が改正法を提出した。 あおり運転をめぐっては、改正道路交通法も2日に成立。ほかの車の通行を妨害する目的で、車間距離の不保持や急な車線変更、ハイビームの継続といった違反をする行為を「あおり運転(妨害運転)罪」と定めた。罰則は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金、高速道路でほかの車を停止させるなどした場合は5年以下の懲役または100万円以下の罰金。行政処分は一度で免許取り消しとなる。同法は、早ければ今月末に施行される。(板橋洋佳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル