古い町並みが残る大阪市平野区平野本町。高野山真言宗「全興寺(せんこうじ)」では、まだ夜が明けきらぬ午前6時過ぎから朝の勤行が始まった。 底冷えする本堂内に住職の川口良仁(りょうにん)さん(73)の読経が響く。以前は息子らと一緒にしたが、新型コロナウイルスの感染予防で、今は1人。勤行を終え、がらんとした境内を見渡してぽつり。「今年は寺に来てくれる人がめっきり減った。やっぱり寂しいですね」 聖徳太子によって建立されたとの由来があり、堺とならぶ自治都市、旧平野郷の歴史はこの寺から始まったと伝えられる。 住職だった父から跡を継いだのは43歳の時。「仏の教えを伝える機会をつくらなければ、寺は見放される」。危機感から様々な「仕掛け」を打ち出した。 その一つが地獄を再現した「地獄堂」だ。中に入り、閻魔(えんま)像の前にあるドラをたたくと地獄を紹介するビデオが流れる。できた1989年当時は子どものいじめや自殺が相次ぎ、仏の教えを体感で伝えようとお堂を改築した。映像の最後に、「ほかの人を悲しませてはならん。何より自分自身の命を大切にするのだよ」と呼びかける。 本堂の下には、ステンドグラス… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都で481人の感染確認 月曜日最多、陽性率も上昇
東京都は28日、新型コロナウイルスの感染者を新たに481人確認したと発表した。都内ではこれで、14日連続で曜日ごとの最多を更新した。また、「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使用」とする都基準の重症者数は前日から1人減少し、81人だった。 都内ではなお感染拡大が続いており、市中感染の広がりを示す陽性率も上昇している。週平均でみると11月初旬には4%を切っていたが、12月25日時点では8・2%にまで上昇し、緊急事態宣言解除後で最高を更新している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「どうせ戻ってくる」重ねた服役 教誨が魂を動かした
僧侶や宮司ら宗教家が受刑者と1対1で向き合い、教えを説いたり悩みを聴いたりする「教誨(きょうかい)」。なかには誰にも話せなかった胸の内を明かす受刑者もいる。富山刑務所(富山市西荒屋)にも、教誨を機に過去と向き合い、希望を見いだした男性がいる。 「父親が死んだ年齢を超えて、あと何年生きられるか分からないと思うようになりました」 2月、刑務所の一室。50代の男性受刑者は、教誨師を務める同市の僧侶、川越恒豊さん(79)を前に、しまい込んでいた記憶を語り始めた。 酒飲みだった父親は、弟や妹には優しかった。だが、男性だけは手足を縛られたり、たばこの火を押しつけられたりといった暴力を受けた。 「そういうのは忘れられない?」。川越さんの言葉に、男性の声が震えた。 「忘れられないっ… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Une troisième vague de Covid-19 fragilise le gouvernement japonais
Le chef du gouvernement japonais, Yoshihide Suga, lors d’une conférence de presse sur la crise sanitaire, à Tokyo, le 25 décembre. NICOLAS DATICHE / AP Les atermoiements du gouvernement japonais face à la lente mais progressive résurgence du Covid-19 le fragilisent, menacent le système de soins et mettent à mal […]
よみがえる戦場の光景、それはPTSDだった 苦痛今も
戦時中の空襲や沖縄戦で多くの民間人が命を落とし、傷を負いました。身体障がいや精神の疾患が残った人、肉親を失った人も少なくありませんが、国は75年たった今も法的な救済をしていません。怒り、悲しみ、失望――。当事者の思いを4回にわたって報告します。 沖縄戦で家族を亡くした金城真徳さん(82) その光景が突然、体全体からわき上がってくるようになったのは、中学生のころからだ。 戦車か火炎放射器で、山全体が焼き尽くされた戦場。焼け焦げた遺体がいくつも見える。兵隊も民間人も区別はない。その脇を必死で歩いているのは、6歳の自分だ。頭に砲弾の破片が当たった。痛みで目の玉が飛び出そうだった。猛烈な吐き気がした。母に手を引かれ、やっと前へ進んだ……。 那覇市の金城真徳さん(82)は、沖縄戦で家族7人を失った。75年前のその光景が、月に1度は脳裏によみがえる。眠っているときも、仕事中でも。何がきっかけになっているのか、自分でもわからない。 拡大する沖縄戦訴訟の書類を広げて話す金城真徳さん=那覇市 「何も手につかなくなって、我慢して時が過ぎるのを待つだけです」 沖縄戦も末期。日本兵に何度も壕(ごう)を追い出され、家族で戦場をさまよった。でもその指示を受け、兄と一緒にサトウキビやイモを集めて届け、弾薬運びも手伝った。その直後、雨のように艦砲射撃の砲弾が落ち、頭にけがをした。兄、姉、妹、弟たちが次々に殺されていった。 後から思えば、そのころ、米軍… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
5年前の愛知の姉妹殺人事件 男を殺人容疑で再逮捕
愛知県半田市で2015年12月、県営住宅の一室が全焼し、ブラジル国籍の20代の姉妹が遺体で見つかった殺人・放火事件で、愛知県警は28日、ペルー国籍の無職ラ・ロサ・ビテ・エドガルド・アントニー容疑者(34)を殺人の疑いで再逮捕した。容疑について黙秘しているという。捜査関係者への取材で分かった。 アントニー容疑者は15年12月30日、同市一本木町2丁目の県営住宅3階の一室で、元内縁の妻アマリリア・マルヤマ・キンベルリ・アケミさん(当時27)と、姉ミシェリさん(同29)の首を圧迫して殺害した疑いがある。 この部屋では同日午後2時10分ごろ火災が発生し、全焼。焼け跡から見つかった2人の遺体はのどの骨が折れる圧迫痕があった。首を強く絞められたとみられる。台所からはガソリン携行缶がほぼ空の状態で見つかった。 県警は2人が殺害された後に放火されたとみて、捜査本部を設置し、捜査を進めてきた。周辺の防犯カメラの映像を最新技術で鮮明にするなどして解析。出火当時、アントニー容疑者が現場周辺にいたとして、事件発生から約5年後の今月8日、現住建造物等放火容疑で逮捕。調べに黙秘を続けているという。 アントニー容疑者は1991年に来日。09年ごろアケミさんと知り合い、一時同居していたが、事件の数カ月前に別れ、車上生活をしていた。県警は交際関係のもつれが事件の背景にあったとみて調べている。 この事件をめぐっては、火災の夜、亡くなった妹が使っていた車を名古屋市南区で運転していたアントニー容疑者を道路交通法違反(無免許運転)容疑で逮捕。同乗していたアケミさんの娘2人(当時5歳と3歳)を保護した。 同容疑者は別の事件で服役し、仮出所して名古屋出入国在留管理局に収容されていた。近く、ペルーに帰国する可能性もあったという。 現場はJR武豊線亀崎駅の北西約1キロの住宅街。(柏樹利弘、山崎輝史、小松万希子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「鬼滅の刃」の興収、日本歴代1位に 「千と千尋」抜く
「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が興行収入324億円に到達し、「千と千尋の神隠し」(2001年)の316・8億円を抜いて日本歴代興収1位になった。 「鬼滅の刃」は、週刊少年ジャンプで連載された吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんのマンガが原作。大正時代の人食い鬼がすむ世界で、家族を鬼に殺された少年・竈門(かまど)炭治郎が主人公。2019年のテレビアニメ化で人気に火が付いた。10月に公開が始まった劇場版では、テレビアニメの最終話からの続きを描いている。 マンガは今年5月に連載が終了、12月4日に最終巻23巻が発売された。単行本の累計発行部数が電子版を含め1億部を超えている。(小原篤) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「地球が持たない」大学休学 英語1だった19歳の挑戦
中学時代、英語の成績が「1」だった少女が海外留学をきっかけに環境問題にめざめ、2年前にはあのグレタ・トゥンベリさん(17)にも会った。いまは大学を休学し、環境活動家として全国の学校で講演を始めている。いつか、その肩書をなくすために。 「3年後じゃ遅い」気候変動に危機感 「ママ。私、大学を休学する。地球が持たないから」。慶応大学環境情報学部の露木志奈(つゆきしいな)さん(19)は9月末、1年通った大学に休学届を出した。卒業まであと3年待って活動するのとどう違うの、と母に問われて「3年後じゃ遅い」と答えた。 駆り立てたのは、気候変動への危機感だった。「日本中の同世代に伝えないと。いま動けば、まだ間に合う」 12月18日、私立新渡戸文化中学・高校(東京・中野)。約150人の前でスライドを映しながら、留学で学んだことや環境保護の大切さを語った。 拡大するグリーンスクールでは熱帯雨林の大切さを学び、苗木を植える活動もした=露木志奈さん提供 身近なお菓子やシャンプーなどに使われるパーム油の採取が熱帯雨林を壊していること、排出量に目が行きがちな二酸化炭素は森や海による吸収量も大事なこと、地球上の哺乳類は60%が家畜で人間が36%、野生動物は4%しかいないこと――。 この1カ月で関東近郊、大阪、高知など約25校もの小中高校を飛び回り、3千人以上の子どもたちに思いを伝えてきた。 「毎日の選択が世の中をつくっ… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警察官装う男が家族拘束、1200万円奪い逃走か 横浜
27日午後8時ごろ、横浜市保土ケ谷区の70代男性から、「警察官を名乗る者が自宅に来て通帳やカードを持って行った」と110番通報があった。神奈川県警によると、男数人が警察官を装って男性宅を訪れ、男性と家族ら計3人を拘束したうえ、現金約1200万円とキャッシュカードなどを奪って逃げたという。強盗事件として調べている。 保土ケ谷署の発表によると同日午後6時ごろ、「保土ケ谷署の警察官です」などと名乗る男数人が男性宅を訪問。住宅内にいた男性と妻、息子を拘束し、室内を物色して現金やカードなどを奪って、同8時ごろ逃走したという。男性と家族にけがはなく、男性が110番通報した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
調布の陥没、周辺住宅58軒で亀裂など被害 住民が調査
東京都調布市の市道陥没事故をめぐり、地域住民でつくる外環被害住民連絡会・調布が、一帯の住宅308軒を対象に、東京外郭環状道路(外環道)トンネル工事の影響を調査したところ、回答のあった132軒の4割余りが家屋などに被害を訴えていることが分かった。8割近くが騒音や振動の被害を受けており、新たな陥没や資産価値の低下などに不安が広がっているという。 連絡会・調布が27日に発表した。陥没や地下空洞化については、東日本高速道路(NEXCO東日本)の有識者委員会が「トンネル工事が要因の一つである可能性が高い」とする中間報告をまとめている。 調査は5~20日に陥没した現場に近い一戸建て住宅を回った。回答率は42・8%だった。 構造物に被害があったと回答した住宅は58軒。具体的な状況(複数回答あり)は、ドアや床の傾き(19件)、塀やタイルの変状(17件)、コンクリートのひび割れ(同)、室内のひび(15件)、基礎部分の亀裂(7件)などだった。体感的な被害を訴えた住宅は102軒で、騒音が72件、振動が95件、低周波音が51件だった。 将来にわたる不安・心配として、「空洞化・陥没の可能性」「地盤沈下の可能性」「資産価値の低下」をそれぞれ9割前後があげたという。 自由記述では、「子どもが体調… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル