「そばに行ったら、すっと逃げられた」 能登半島の玄関口に位置する石川県宝達志水町。人口1万2千人の小さな町で4月、住民の男性は、同じ地区に住む高齢女性から電話で相談を受けた。女性は新型コロナの感染者だが、回復したのに住民から避けられていると嘆いていた。 同じ頃、この男性は別の高齢女性から全く逆の相談を受ける。「あの人を外に出さないでほしい」。あの人とは最初の電話の女性。2人はコロナ前は仲が良かった。男性は地域の分断を肌で感じた。 町と隣接するかほく市では4月… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
初日の出、太平洋側ではチャンス 日本海側は大雪の恐れ
2021年の初日の出は、関東から九州の太平洋側では見られる可能性がありそうだ。一方、日本海側では平地も含めて大雪のおそれがある。 気象庁によると、30日ごろから1月1日ごろにかけては強い冬型の気圧配置となる。気象情報会社ウェザーニューズが公表している27日時点の「初日の出マップ」によれば、北海道東部や関東から九州の太平洋側沿岸付近では「バッチリ」見られそう。東京都心も「バッチリ」の範囲だ。 ただし寒さ対策が必要だ。太平洋側にも強い寒気が入り、気象庁が27日発表した週間天気予報によれば、1月1日の最低気温は、東京1度、神奈川3度など。 また新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、元日の展望台閉鎖や行事中止などの措置も相次いでおり、確認が必要だ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Rangers sign Fighters pitcher Kohei Arihara to $6.2 million contract
Arlington, Texas – The Texas Rangers have signed Japanese pitcher Kohei Arihara to a $6.2 million, two-year contract. The right-hander gets $3.6 million in 2021 and $2.6 million in 2022 and can earn $50,000 in performance bonuses each year. He spent six years with the Hokkaido Nippon Ham Fighters of […]
キムラになったナカムラの32年 二重戸籍と夕日の記憶
きょうも傍聴席にいます。 32年前、もう一つの戸籍を得た。二つの戸籍を使い分け、働きながら生活保護費を不正に受け取ったとして、詐欺罪に問われた。「2人で1人なのか、1人が2人なのか。逮捕されてからずっと悩んでいた」。法廷で、熊本市の男性被告(61)は語った。 被告の本来の戸籍名は「ナカムラ」。これとは別に32年前、「キムラ」の名で新たな戸籍を得た。2016年から3年余りの間、キムラ名で運送会社で勤務し、給与収入約493万円を得ていた。その事実を熊本市の福祉事務所に届け出ず、出生時からのナカムラ名で市から生活扶助などの名目で計約424万円をだまし取ったとして逮捕、起訴された。 12月4日、熊本地裁での初公判。青のシャツにベージュのズボン姿で臨んだ被告は、裁判官の人定質問に「ナカムラです」と答える一方、住所についてはナカムラ名の熊本市とキムラ名の別の住所をそれぞれ挙げた。起訴状の読み上げに続く罪状認否のなかで、「記憶障害」の過去を明かした。 被告「だますつもりはまったくありませんでした」 裁判官「詐欺になる自覚がなか… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「客来る?」心配されても…唯一の理容店、25歳の帰郷
東京電力福島第一原発から南に約9キロ。福島県富岡町の国道6号沿いに11月、町唯一の小さな理容店が開店した。 オーナーの草野倫仁さん(25)は複数のバリカンを使ってサイドを刈り上げるバーバースタイルを得意とする。「年を取っても、この店でお客さんを迎えたい。店も自分も、だんだんと味が出てくればいいかな」と話す。 2017年春に町の大部分で原発事故による避難指示が解除されたが、町内で暮らす人は震災前の1割ほどの約1600人にとどまる。開店前、「店を出してお客は来るの?」と心配する声も掛けられたが、ふるさとへの思いは強かった。 全国大会会場で見た故郷の応援に鳥肌、恩返しを 小学生の頃から、夢中でサッカーボールを追いかけた。人工芝の練習場がある地元の富岡高校への入学を控えた中学校の卒業式の日、東日本大震災が起きた。 原発事故の影響で、一度は県外… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ病床「現実はもっと少ないはず」 医師のジレンマ
新型コロナウイルスの新規感染者数が高止まりを続けている。愛知県では、12月26日夜時点で567人が入院し、うち40人が重症。通常の救急患者への対応ができなくなる状況が迫りつつある。救急治療に携わる大学病院の医師に現場の状況を聞いた。 「余裕は全くない。現状は逼迫(ひっぱく)していると言わざるを得ない」。名古屋大学病院救急・内科系集中治療部の沼口敦部長はそう言う。 病院にはベッドだけあればいいのではなく、医療機器がそろい、看護師らがいてようやく患者を診ることができる。昨春以降に業務の整理を進め、感染者に対応できる病床数を増やしてきたが、準備した全ての病床を埋めてしまうわけにはいかないという。 例えば、進行したがんや、肝臓や心臓の移植など、重い病気の患者らが新型コロナに感染した場合、ほかの病院に治療を任せることができない。「用意した病床をすべて使ってしまうと、対応できなくなる」と沼口さんは言う。 入院する感染者は軽症から重症まであり、年齢や基礎疾患も様々だ。名古屋市立大学病院救急科の服部友紀教授は「感染者が高齢の場合、看護と介護の両方が必要なケースがある」と話す。 患者のそばで働く看護師らは、防護服を着て慎重に看護するため、通常の2倍くらいの時間がかかる。さらに、介護などにも時間や人手を割かないといけない。「現場の看護師は明るく振る舞っているが、負担は大きい」と話す。 「行政機関に『新型コロナ向け』と報告した病床数に比べ、現実的に対応できる病床はどこも少ないはず。『入院患者を受け入れてほしい』という要請や相談を受けても、なかなか応じることができないというジレンマがある」 感染の拡大防止のため、服部さんは訴える。「年末年始はできるだけ自宅で過ごしてほしい。今、大事なのは一人ひとりが感染しないこと。提供できる医療の量は限られている。さらに拡大すると、通常の救急患者を受け入れられなくなる。看護師の負担もできるだけ減らしてほしい。我々は医療が必要な方に当たり前に医療を提供したい。このままではそれができなくなる」(木村俊介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナに「ファクターX」が存在? 感染者に地域差の謎
新型コロナウイルスの感染者や死亡者の割合は欧米で高く、日本を含む東アジアでは低めだ。なぜなのか。ノーベル医学生理学賞を受賞した京都大の山中伸弥教授は「ファクターX」(何らかの原因)が存在する可能性を指摘する。ファクターXは実際にあるのか。存在するとすれば何だと考えられるのか。 日本と海外の違いとして、よく取り上げられるのはマスクだ。日本リサーチセンターなどの26カ国・地域へのネット調査では、3月半ばに新型コロナ対策として「公共の場ではマスクを着ける」と答えた人は日本の62%に対して英米が1~5%、中国83%と、差があった。 マスクはとりわけ、感染者が周りにウイルスを広げないために重要とされる。感染が広がるにつれ、イタリアなど着用する人が増えた国もある。 生まれつきもつ遺伝的な特徴 重症化と関係? 人々が生まれつきもっている遺伝的な特徴が、感染率や死亡率に影響しているのではないか、という報告も相次いでいる。 中でも注目されている一つが、独マックス・プランク進化人類学研究所部門長と沖縄科学技術大学院大教授を兼務するスバンテ・ペーボさんらの報告だ。 新型コロナが重症化し入院した… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
家財を抵当に入れ… 元老の息子、大戦末期の苦闘つづる
北海道・根室半島に今も点在する旧日本軍の小型防御用陣地「トーチカ」。太平洋戦争末期、その建設の指揮を執った軍人の記録が残されている。そこからは、物資が不足する中での苦労や、軍上層部の内情が生々しく伝わってくる。 1943年暮れ、東京から根室に赴いたのは、当時の貴族院議員で公爵の大山柏・陸軍少佐。大山は、日露戦争の満州軍総司令官で元老、元帥となった大山巌の息子だ。陸軍に入った後、留学した欧州で考古学を学んだ。 38歳で退役し、東京の自宅につくった「史前学研究所」で学究生活を送っていたが、太平洋戦争の戦況悪化で予備役から召集され、根室の警備大隊長となった。54歳の時だった。 大山は赴任後、根室半島沿岸へ… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
逃走、県警を激震させた警察犬 大捜索と激励のその後
「クレバ号が逃げた」。10月25日午後、兵庫県警の捜査員たちに動揺が走った。 福崎町北部にある七種山。行方不明者の捜索にあたっていた警察犬・クレバ号が突然走り出し、鑑識課員の手からリード(引き綱)が離れてしまった。 行方不明者を捜しに来た警察犬が逃げ出し、警察官たちがその犬を捜す――初めての事態だ。「人をかんだらどうするねん」「戻って来なかったらまずい」。県警内部ではそんな声が飛び交った。 「こんなに激励が来るのは珍しい」と舌巻く担当者 クレバ号の正式な名前は、「ク… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
急斜面から「助けて」 通りがかりの男女が木の棒で救助
今月2日夜、名古屋市名東区で、川の堤防に倒れていた男性を通りかかった人たちが力をあわせて救助するできごとがあった。名東消防署は救助した20代の男女3人に感謝状を贈呈。もう1人の男性にも「名乗り出て」と呼びかけている。 17日に感謝状を受け取ったのは、ともに大学生の長久手市の和田サユリさん(21)と名古屋市の吉田萌(めぐみ)さん(21)、同市の会社員山口泰市(たいち)さん(23)。 2日午後10時すぎ、名東区上社4丁目の植田川近くを歩いていた和田さんと吉田さんは、「助けて」という声を聞いた。ガードレール外側の急斜面をのぞき込むと、男性が木に引っかかるように倒れていた。木がなければ滑り落ちていきそうな状態だった。 すぐに吉田さんが119番通報し、和田さんが木の棒を差し出して男性を引っ張った。通りかかったスーツ姿の男性と山口さんも加わり、無事に引き上げることができた。倒れていたのは90代の男性で、行方を捜していた家族のもとへ帰ることができたという。 大学生2人は「通りすがりに人を助けただけ。表彰されていいのかな」と控えめ。山口さんは「少しでも力になれてよかった」と話した。河村行雄署長は「当時の気温は10度で、そのままでは命の危険もあった。迅速な救助で素晴らしい行動だった」とたたえた。(高絢実) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル