21日午前2時23分ごろ、青森県東方沖を震源とする地震があり、盛岡市で震度5弱を観測した。青森地域広域事務組合消防本部によると、青森市の自宅で就寝中だった70代の女性が揺れに驚いて転倒し、病院に搬送された。 気象庁によると、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6・3と推定される。北海道函館市や青森県八戸市などで震度4、東北の太平洋側を中心に震度3、北海道から長野県までの東日本の広い範囲で震度1以上を観測した。東京都内でも江東区や大田区で震度2を観測した。(鎌田悠) 21日午前2時23分ごろ、岩手県内陸北部で震度5弱を観測する地震があった。 気象庁によると、震源地は青森県東方沖で、震源の深さは約10キロ。地震の規模を示すマグニチュードは6・3と推定される。沿岸では若干の海面変動がある可能性があるが、被害の心配はないという。 主な震度は、盛岡市で震度5弱、岩手県の二戸市、八幡平市、滝沢市、岩手町、矢巾町、軽米町、北海道の函館市、青森県の八戸市、十和田市、三沢市、野辺地町、七戸町、六戸町、東北町、おいらせ町、三戸町、五戸町、青森南部町、階上町が震度4。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
揺れる鶴橋鮮魚市場 老朽化で立ち退き要求 法廷闘争へ
戦後の闇市から発展したという「鶴橋鮮魚市場」(大阪市生野区)が立ち退き問題に揺れている。オーナー会社は、築60年以上の建物が「耐震基準を満たしていない」として取り壊しを計画。テナントの鮮魚店などが反発し、争いは法廷に持ち込まれた。古き昭和の風景の行く末やいかに。 JR鶴橋駅から東へ約500メートル。韓国料理店やキムチ店がひしめく路地を抜けた先に鶴橋鮮魚市場はある。闇市がルーツとされる卸売市場で建物は1958年に完成した。鉄筋コンクリート造り2階建て延べ約2900平方メートル。鉄骨むき出しの屋内には鮮魚やマグロ、淡水魚などの専門店が並び、料理人だけでなく一般の消費者も買い物に訪れる。 鮮魚店などで構成する組合が作成した「創立五十周年記念誌」によると、50年代初頭、三重県の伊勢、松坂でとれた新鮮な海の幸が列車で豊富に持ち込まれた。行商人らは当初、一般車両を利用したが、魚のにおいが問題となり、近鉄は63年に行商専用の「鮮魚列車」を運行。利用客の減少で今年3月に廃止されるまで、この市場を支えた。 おせち料理に入れる車エビを求めてやってきた地元の主婦(72)は、ここに40年以上通う。「スーパーと値段が変わらないのに品質が全く違う。ここにしかないものがたくさんある」 市場が転機を迎えたのは11年前。オーナー会社「鶴橋卸売市場」による耐震診断で建物全体で老朽化が進み、耐震性に疑問があると判定された。鉄筋が露出し、壁はひび割れ、漏水もあった。屋上の一部を改修して駐車場として使っているため、その重量に対して柱や壁が少ないことが問題になった。 テナントに一時的に移転しても… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
調布の陥没事故「がっかり、人災だ」 説明会で批判続々
東京都調布市の市道が陥没した事故で、現場の地下でトンネル工事をした東日本高速道路(NEXCO東日本)などは20日、陥没の原因について中間報告を出したことを踏まえて住民説明会を開いた。出席した住民から、事前の調査や工事の進め方、賠償についての説明をめぐって批判が相次いだ。 説明会は市内の滝坂小学校で2回開かれた。1回目に出席した住民は50~60人。事業者側は自宅にチラシを配った住民に出席者を限定した。NEXCO東日本は「補償の話もあり、住民のプライバシーを守るため」などとして、報道機関が会場内で取材することを拒み、住民が動画を撮影して公開することも禁じた。 住民によると、事業者側はトンネル工事が陥没の一因だとして冒頭で謝罪した。住民が資産価値の下落や風評被害を補償するか問うと、「資料を持ち合わせていない」として、今後個別の対応になるとの見通しを示したという。 家の真下に空洞が見つかった男性は、事業者側の説明に「がっかり。精神的な被害への補償なども、想定していない」と指摘した。また、事業者側が地盤の特性も事故の一因だとしていることについて、事前の調査を怠ったとして、「人災だ」と非難した。(平山亜理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
津波対策の高台移転「実施・計画」が4割超 朝日調査
今後30年以内に70~80%の確率で起きるとされる南海トラフ地震。その津波被害が特に懸念される太平洋側の139市町村のうち、4割超の計62市町村が東日本大震災後、公共施設の高台移転を実施、または計画していることが、朝日新聞のアンケートでわかった。 国の想定では、南海トラフ地震が起きた場合、最悪でマグニチュード9・1の地震が起き、津波などによる死者・行方不明者数は最大で約23万1千人に上る。東日本大震災の津波で危機管理対応の要となる庁舎の浸水が相次いだ教訓から、国は庁舎建設の財政負担を軽減する制度を設けるなど、高台移転を推し進めてきた。 朝日新聞は今月、「津波避難対策特別強化地域」になっている千葉から鹿児島までの14都県139市町村にアンケートを行い、すべてから回答を得た。2015年にもこの地域に同様のアンケートを実施している。 15年時点では、43市町村が129施設の移転を実施、または計画していた。その後、計画変更や施設の統合などで移転計画がなくなった自治体もあるが、今年12月時点では62市町村で191施設まで増えた。 施設別では、元々多かった消防施設が73施設から86施設に増加。増加幅が最も大きかったのが小・中学校で、前回8施設から3倍近くに増えて22施設となった。次いで自治体庁舎(出先庁舎も含む)が、13施設から26施設と倍増した。 移転を実施しない理由について… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
津波34mの想定に衝撃…高台移転、進む地域と悩む地域
2011年3月に起きた東日本大震災の教訓から、各地で公共施設の高台移転が進んでいる。震災からの10年近くで新たに実施、計画する自治体は着実に増えているが、安全な土地の確保や財源などが壁となって移転を見通せない自治体もある。 津波の想定「全国最大」に衝撃 高知県西南部にある人口1万人余りの街、黒潮町。約3年前に海の近くから高台に移転した町役場の横で、同じように高台移転する町営住宅と駐在所の建設が進んでいる。 町では役場を含め、すでに高台移転した公共施設は7施設に上り、建設中や移転予定のものも6施設ある。同じように津波の危険にさらされている自治体から視察が絶えない、高台移転の「先進地」だ。 きっかけは、多くの自治体の庁… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
児童養護施設で小3男児が転落、意識不明 発熱で隔離中
19日午後11時ごろ、松山市内の児童養護施設「愛媛慈恵会」で、施設に入所する小学3年生の男児(8)が3階の窓から約4メートル下の2階のベランダに転落した。男児は頭を強く打ち、意識不明の状態で病院に搬送された。 松山東署や同施設によると、男児が転落したのは居室とは別の部屋。男児はこの日発熱があり、新型コロナウイルス感染症対策で他の入居者から隔離するため、この部屋で1人にしたという。普段は使わないため、転落防止の柵を付けていなかったとしている。3階の窓と2階のベランダの間の壁には段差があった。 施設の担当者は「窓から外に出て、壁の段差を伝って別の部屋に移ろうとした」とみている。(足立菜摘) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
30メートルに30分 運転手ら救った「かんじき」の道
新潟県南魚沼市で「塩沢やぶそば」を営む笛木宏さん(74)は17日午前、妻の声に驚いた。「あんなところから、人が」。2階から眺めると、降りしきる雪の中、目の前を走る関越自動車道の壁の切れ目から、男性が3人、のり面に転がり出てきていた。 16日から降り続いた雪は1メートルを超える高さまで積もり、関越道には立ち往生した車が12時間以上、数珠つなぎになっていた。年に一度くらいは渋滞することがあるので「また詰まっている」と思っていたが、事態は予想以上に深刻だった。 3人は空腹に耐えかねて車外に出てきたようだった。しかし、のり面の下は川と田んぼだ。川は雪に覆われて見えず、田んぼの新雪にはまったら、そのまま動けなくなるかもしれない。 笛木さんは山笠をかぶりスコップを手にして、のり面に向かった。「こっちの方に行かないとだめだ」。腕全体を使って伝えると、3人は方向を変えて、雪の上をはって動き出した。 足元には、10年ぶりにかんじきを履いていた。真っ白な雪を踏み固めて進む。「道つけ」と呼ばれる、雪上に道を作る作業だ。とはいえ、雪の下のどこが空洞かわからない。雪には慣れているが、笛木さんが首元まで埋まったところもあった。 男性たちのもとまで、わずか30~40メートルを進むのに30分ほどかかり、体は汗びっしょりになった。彼らは「本当に助かった。おなかがすいて、どうしようもなかった」とほっとした表情をみせた。 「やぶそば」の斜め向かいにあるラーメン屋「札幌ラーメンどさん子 塩沢17号店」の荒井隆さん(56)も助っ人に参じた。笛木さんが踏み固めた道をさらに広くしたり、階段を作ったり。そうして出来た臨時の「非常口」を伝って、関越道から次々と人が降りてきた。みんなぐったりしていた。 ラーメン店でトイレを貸すと、「買い出しに行きたい」という人がいた。「だったら、送りますよ」。店のスタッフと協力し、自家用車に乗せて1~2キロ先のコンビニまで何度も往復した。午後2時から午後9時ごろまで50人ほど。みな、おにぎりやサンドイッチ、飲み物を買っていった。「助かりました」と感謝された。 16年前、新潟県で中越地震があった。その経験から常備していた投光器を、荒井さんはのり面に照らし、車に戻るドライバーたちの足元を照らした。「あのときは避難所で暮らした従業員もいた。困ったときはお互いさまです」。雪の降り続くなか、荒井さんは振り返った。(角詠之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「世界一美しいサメ」天国へ 飼育、国内最長の873日
国内最長の飼育記録を更新していた仙台うみの杜水族館(仙台市)のヨシキリザメ(推定4歳)が15日、死んだ。鮮やかな青色が特徴で「世界一美しいサメ」と称されるものの、ストレスに弱く、そもそも飼育例は全国でもまれ。飼育日数は873日間に及んだ。 同館が17日に発表した。ヨシキリザメは三陸沖で水揚げされる代表的な魚で、フカヒレやかまぼこの原材料として知られる。地元でなじみが深いことから、2015年の開館以来、飼育に取り組んできた。ただ、環境の変化に弱いため水槽に移して1日で死ぬこともあったといい、これまで30匹近くの飼育で試行錯誤を重ねてきた。 今回のヨシキリザメは18年7月から飼育を始めた。飼育員が泳ぎ方や傷の有無などを日々観察し、30段階の水流の向きと強さ、エサの量や質などを調節。19年4月、当時の国内最長記録(252日間)を更新し、以降も優雅に水槽を泳ぎ続けた。この2年半で、体長は持ち込まれたときの倍以上となる114センチにまで成長した。 今年7月中旬から遊泳の姿勢が乱れるようになり、血液検査の結果、脱水症状が見られたという。要因となる胃炎や感染症を疑って獣医らが継続的に投薬治療などをしてきたが、15日午後5時に息絶えたという。 同館は「詳しい死亡原因を検証し、今後の研究・飼育展示に役立てていきたい」とコメントしている。(大宮慎次朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
盛岡市で震度5弱の地震 津波被害の心配はなし
21日午前2時23分ごろ、岩手県内陸北部で震度5弱を観測する地震があった。 気象庁によると、震源地は青森県東方沖で、震源の深さは約10キロ。地震の規模を示すマグニチュードは6・3と推定される。沿岸では若干の海面変動がある可能性があるが、被害の心配はないという。 主な震度は、盛岡市で震度5弱、岩手県の二戸市、八幡平市、滝沢市、岩手町、矢巾町、軽米町、北海道の函館市、青森県の八戸市、十和田市、三沢市、野辺地町、七戸町、六戸町、東北町、おいらせ町、三戸町、五戸町、青森南部町、階上町が震度4。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
美術館に眠る「猛獣画廊」 戦後、動物不在の飼育舎に…
戦後、動物が激減した東山動物園(名古屋市)のさみしさを埋めようと、当時の名だたる画家たちが手がけた絵がある。 損傷が激しく長年、収蔵庫に眠っているが、名古屋市美術館が修復・公開を目指して寄付を募っている。 極地のシロクマやペンギン、ジャングルのトラ、草原のゾウ。 1948年制作の3枚の絵は、戦争の傷痕を今に伝える「遺産」だ。 279種961点→18種22点に 東山動植物園などによると、第2次世界大戦中、園では殺処分や食料不足、寒さなどにより飼育数が激減。1943年に279種961点だった動物は終戦直後18種22点になったという。 再開後、動物のいなくなった飼育舎はアシカの池を「子ども遊泳場」、キリン舎を「映画館」として活用したとする記述もある。 そうした状況下で中京新聞社(… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル