末期がんだった北海道帯広市の大淵美和子さん(当時78)に死が迫ったのは、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出ていた今年4月末のことだった。「奇跡」は、そのとき起きた。 昨年9月、地元病院の男性医師が告げた。 「年で抗がん剤も打てないし、入院しても寝ているだけ。どうしようもなくなったら緩和ケアにでも入ったら」 末期の胃がん。「あと1、2カ月。今年は越せない」。冷たい言葉の響きだけが、付き添った長女(47)の耳に残っている。 その日から、美和子さんはシーツすら敷けぬまま倒れ込んだベッドから起き上がれなくなった。 チェロが趣味で、日常に花や芸術を添えて、生活を少しだけ美しく、豊かにする喜びを教えてくれた母。病床の母の目は、まるで人とは思えないほど真っ黒に見えた。 何日かして、前触れもなく、寝室から叫び声がした。 「どうしても、もう少し生きたい」 美和子さんの医者への不信感は… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
金融庁が「大ごとにしたくない」?業界に共有されたメモ
第一生命元社員(89)が顧客から19億円を詐取した問題は、国会でも話題になった。 今月1日の参議院財政金融委員会。ほかの保険会社で同様な事案がないかと委員に問われ、金融庁の栗田照久監督局長は「今回はきわめて特異な事案」と答えた。理由として、巨額さ、詐取期間の長さ、成績優秀者の行為という3点を列挙。「各社自ら職員の管理体制を改めて検証し、必要な対応をとるように求めている」と説明した。 業界では一時、保険業法にもとづく報告徴求命令を金融庁が各社へ出すのでは、との不安が広がった。そんなさなかの11月11日午後、明治安田生命保険の調査部長らが霞が関の金融庁を訪れた。同社は生命保険協会の会長会社。事件を機に、営業員管理をどう改善するかなどを話すためだった。 「当局訪問メモ」。そう題した業界の内部文書を記者は入手した。金融庁の担当課とのやりとりの概要が記されており、訪問した明治安田がまとめた書きぶりだった。 メモによると、金融庁側は「(… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住宅で包丁を振りかざした男に警官が発砲 搬送先で死亡
新潟市西蒲区津雲田の住宅で18日午後8時35分ごろ、「男が包丁を振りかざしている」と、この家に同居する親族から110番通報があった。新潟県警によると、駆けつけた西蒲署員3人に男(37)が刃渡り約20センチの包丁を振りかざしてきたため、3人は「刃物を捨てろ」などと複数回警告。刃物を振りかざしたまま約2メートルまで近づいたため、40代の男性警部補が拳銃で1発を発砲した。銃弾は男の胸に当たり、男は搬送先の病院で約2時間後に死亡が確認されたという。 県警の清水宏明・警務課長は拳銃の使用について、「詳しい発砲の経緯、胸に当たった経緯は捜査中」とした上で、「現時点では適正な使用だったと考えている」と話した。(谷瞳兒) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「何も聞いてない」叱責、机たたき10分 県部長級処分
部下にパワハラ行為をしたとして、滋賀県は18日、部長級の男性職員を減給10分の1(2カ月)の懲戒処分にしたと発表した。江島宏治・総務部長が会見し、謝罪した。 県によると、部長級の男性は6月、職場で部下の男性に対し、机をたたきながら10分ほど「何をしているのか分からない」「全部やめてしまえ」「何も聞いていない」などと大声で感情的に怒鳴りつけた。4月にも2回、周囲が威圧を感じるほどの大声で同じ部下を叱責(しっせき)した。 県は6月の行為をパワハラ、4… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京・新島で震度4 M4.7、伊豆諸島近海が震源
気象庁によると、18日午後8時36分ごろ、伊豆諸島近海を震源とする地震があり、東京・新島で震度4を記録した。震源の深さは約10キロと浅く、地震の規模を示すマグニチュードは4・7と推定される。 この地震による津波の心配はないという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
子ども4人死亡の火災、1人は10歳の長男と判明 長野
長野県佐久市臼田の歯科医師村山統一さん(50)方で14日に木造2階建て住宅から出火し、焼け跡から子ども4人の遺体がみつかった火災で、県警は18日、遺体の1人が村山さんの長男で小学4年の虎汰朗さん(10)と判明した、と発表した。死因は一酸化炭素中毒だった。 出火当時、虎汰朗さんのほか、村山さんの妻の友人の30代女性と、その8歳、6歳、1歳の息子と娘(3)の計6人が2階で寝ていたとみられる。捜査関係者によると、女性は「全員2階にいたが、気づいたら煙が立ちこめ何も見えなくなった」と話しているという。女性と息子(1)は避難して無事だった。 虎汰朗さんが通っていた同県佐久穂町の私立大日向小学校の桑原昌之校長はこの日、取材に「残念でしかないです」と話した。現場の隣に住む女性(70)は、元気にあいさつする姿が印象的だったと話す。新型コロナウイルスの影響で小学校のリンゴ狩り行事が中止になり、残念がる虎汰朗さんにリンゴをあげる約束をしていた。「家に取りに来てねと話していたのに。なんといっていいか」と話し、悲しんだ。 無事だった女性の話などから、激しく焼けていた住宅1階の石油ストーブ付近には洗濯物が干してあったとみられており、火元となった可能性もあるとみて県警や消防が調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪府で新たに309人感染 死者10人以上は5日連続
大阪府は18日、新たに309人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。1日あたりの感染者が300人を超えるのは4日連続。また、コロナに感染していた70~90代の男女10人が死亡していたことも確認。1日あたりの死者数が10人以上になるのは5日連続となった。府内の感染者は延べ2万6542人、死者は464人になった。 【動画】新型コロナウイルスが人々の生活の姿を変えた2020年。国内の動きを映像で振り返る 重症者は156人で、確保している重症病床(236床)における使用率は66・1%、実際に運用している病床(203床)の使用率は76・8%。 また、大阪市の医療機関のほか、枚方市や大阪市の高齢者施設、東大阪市の市立中学校で、これまでに計35人が感染していたことも判明。府はいずれもクラスター(感染者集団)が発生したとみて調査している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スコップでトイレの穴、CO中毒を警戒…関越道立ち往生
大雪による関越自動車道の立ち往生は18日、発生から3日目の夜を迎えた。身動きもままならない車中で疲労と不安が重なる一方で、立ち往生の車の台数が誤って発表されるなど、混乱する場面もあった。19日からは再び大雪となる見込みで、警戒が必要な状況が続きそうだ。 「夜はまともに寝られず、不安で心も休まらなかった」。18日午後2時ごろ、関越道六日町インターチェンジ(IC、新潟県南魚沼市)から一般道に出てきた同県魚沼市の会社員男性(47)は、疲れた様子でそう話した。 17日朝、自宅から南魚沼市の会社に向かって小出IC(同県魚沼市)から関越道に。しかし、まもなく車が進まなくなり、以来、30時間以上を道路上で過ごした。排気口が雪でふさがると一酸化炭素中毒の恐れがあるため、1時間おきに起きてチェックした。「除雪車が来てようやく安心できた。早く帰りたい」 16日午後8時から丸2日近い約42時間滞留したという運送会社員の竹田大輔さん(30)は、新潟県内で荷をおろし、大型トレーラーで横浜市の会社に戻る途中だった。水など約6リットルを持っており、少しずつ飲んだり、温めて頭を洗ったりした。「早くお風呂に入りたい」と話した。 17日朝から30時間近く立ち往生した新潟市の男子大学生(21)は、道路脇の雪山にスコップでL字形の穴を掘り、トイレに使った。18日昼、到着した自衛隊員が車の周辺を除雪してくれ、胸をなで下ろしたという。「二度と経験したくない。今後は出発前日には道路状況を調べたい」と話した。 NEXCO東日本によると、18日朝の時点で下り線の立ち往生は解消。上り線にとどまる車は「約70台」と発表したが、その後、小出IC―塩沢石内IC(同県南魚沼市)に約1千台が滞留と訂正。午後7時時点では257台まで減り、午後10時過ぎに解消した。その後も19日朝までの通行止め解除をめざし、引き続き除雪作業が続けられた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
川辺川ダム、開閉式のゲート備えた流水型に 国交省が案
7月の記録的豪雨で氾濫(はんらん)した熊本県南部の球磨(くま)川の治水対策をめぐり、国土交通省九州地方整備局は18日、最大支流の川辺川に開閉式のゲートを備えた流水型ダムを整備する案を県などに示した。ゲートにより大雨時に水をためたり放流したりする機能を高めるとしている。 蒲島郁夫熊本県知事は豪雨後、利水を含む多目的ダムとして計画された従来の川辺川ダム計画の廃止と、治水専用の流水型ダム建設を国に求めている。国交省の案では、貯水量は従来計画の1億600万トンを維持し、利水目的だった容量をすべて洪水調節用に振り替える。18日、県庁であった球磨川流域治水協議会の第2回会合で、協議会を構成する県や流域市町村などに説明した。新たな流水型ダムの具体案を国が示すのは初めて。一方、ダム案の全体像や整備スケジュールは示されなかった。 流水型ダムは、本体下部に川とほぼ同じ高さの放流口をつくり、自然な水の流れを保つ。大雨時にはダム本体で水をせきとめて流量を減らし、洪水を防ぐ仕組み。開閉式のゲートを設置することで水量を調節しやすくするという。 国交省が所管する流水型ダムは現在5基あるが、同規模の流水型ダムは例がない。国交省は、この日の案について「まだ決まったものではない」と説明し、ダムの位置や構造などを検討するため追加の地質調査や環境調査などが必要としている。 流水型ダムの整備に加え、治水… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Carp’s Ryosuke Kikuchi captures eighth straight Golden Glove
One long reign continued while another came to an end at the 49th edition of the Mitsui Golden Glove Awards. The Fukuoka SoftBank Hawks led all teams with four players selected as the top defensive specialists at their position when the winners were announced at a Tokyo hotel on Friday […]