大雪の影響により、新潟県内の関越自動車道で16日から多数の車が立ち往生した問題で、NEXCO東日本は18日午後、立ち往生した車が最大で約2100台に上ったことを明らかにした。なぜ、これほどの規模で立ち往生が生じたのか。 同社によると16日午後5時50分ごろ、上り線の塩沢石打インターチェンジ(IC)の手前約350メートルで、複数の大型車が動けなくなった。雪の影響で車輪が空回りする「スタック」状態となり、車線がふさがれたことで渋滞が起きた。 さらに午後10時45分ごろ、下り線の湯沢IC付近の手前約2キロでも大型車がスタック状態になり、渋滞が生じた。翌17日朝にこの大型車は走れるようになったが、その間に積もった雪で後続車が動けず、大規模な立ち往生につながった。 しかし、16日中には関越道は通行止めにならず、立ち往生する車が増えることになった。同社は17日午前5時40分以降、段階的に通行止め区間を増やしたが、立ち往生の車は最大で上り1750台、下りで350台にのぼった。 通行止めが早ければ、これほどの立ち往生は防げた可能性もある。通行止めの判断は同社だけではできず、事前に県警との協議が必要になるという。 同社の小畠徹社長は18日夕の会見で、大規模な立ち往生が生じたことを謝罪。雪の水分が多く重かったことで「除雪作業をしたが滞留車が多数発生してしまった」と述べた。通行止めの判断については「現地で関係者と相談の結果、通行止めの時期を決めたと報告を受けている。来週以降、検証したい」と述べるにとどめた。 突然の大雪で立ち往生…その時どうすれば 突然の大雪により、車で立ち往… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国で新たに2837人感染 熊本県「県内帰省控えて」
新型コロナウイルスの国内感染者は18日午後10時現在で、新たに2837人が確認された。死者は全国で計48人、重症者は4人増えて609人だった。 17日に医療提供体制の警戒レベルを4段階で最も深刻な「逼迫(ひっぱく)している」(レベル4)に引き上げた東京都は、新たに664人を確認。都内の感染者は累計で5万人を超え、計5万154人となった。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使用」とする都基準の重症者数は前日と同じ66人だった。大阪府は309人で、4日連続で300人を超えた。埼玉県は過去最多の201人となった。 感染の広がりを受け、熊本県は18日、東京など感染が拡大している地域からの年末年始の県内への帰省を控えるよう要請すると発表した。感染状況は「ステージ3(感染急増)」に該当しないが、17日時点の入院患者数162人、病床使用率40・5%はいずれも過去最多になっていた。 【動画】新型コロナウイルスが人々の生活の姿を変えた2020年。国内の動きを映像で振り返る Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
関越道の立ち往生が解消 通行止めは19日朝にも解除へ
新潟県内の関越自動車道で起きた多数の車の立ち往生は18日夜、解消した。同日午後7時時点で小出インターチェンジ(IC、新潟県魚沼市)―塩沢石打IC(同県南魚沼市)間の上り線に257台が残っていたが、除雪作業と車の誘導が急ピッチで進められていた。NEXCO東日本は、19日朝にも小出IC―月夜野IC(群馬県みなかみ町)の通行止めを解除する方針。 同社によると、立ち往生が始まったのは16日夕。17日午後1時半時点で取り残された車両は上下線合わせて最大の約2100台にのぼった。その後、18日朝には下り線で解消。上り線でも早期の解消と通行止め解除を目指し、作業を進めていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
座間9人殺害、弁護人が控訴 被告が取り下げる可能性も
神奈川県座間市のアパートで2017年、15~26歳の男女9人を殺害したとして強盗・強制性交殺人などの罪に問われた白石隆浩被告(30)の弁護人が18日、東京地裁立川支部の死刑判決を不服として東京高裁に控訴した。 刑事訴訟法は弁護人による控訴について「被告の明示した意思に反してはできない」と定めている。白石被告は法廷で「控訴はしない。おとなしく罪を認めて罰を受ける」と述べており、今後、弁護人の控訴を取り下げる可能性もある。 裁判で被告は起訴内容を認めたが、弁護人は被害者がSNSで自殺願望を示していたとして「殺害の同意があった」と主張し、法定刑の軽い承諾殺人罪の適用を訴えた。15日の判決は9人いずれも承諾はなかったと認定。被告の完全な責任能力も認め、「犯罪史上まれに見る悪質な犯行だ」として求刑通り死刑とした。(加藤あず佐) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
青森県知事、電事連の提案に不快感「決まった話のよう」
原発から出た使用済み核燃料を一時保管する青森県むつ市の中間貯蔵施設について、大手電力10社でつくる電気事業連合会は18日、青森県の三村申吾知事、むつ市の宮下宗一郎市長と相次いで面会し、電力各社で施設を共同利用する検討に入りたいと伝えた。 施設は東京電力ホールディングスと日本原子力発電が共同で出資する「リサイクル燃料貯蔵(RFS)」が運営。共同利用の案は、老朽原発を再稼働させる条件として、福井県から中間貯蔵施設の県外候補地を示すよう求められていた関西電力を支援する狙いがある。電事連側は17日に共同利用案の検討方針を梶山弘志経済産業相に報告していた。 18日午前、電事連の清水成信副会長らが三村知事と面会。清水副会長は「地元の了解と安全確保が大前提」とした上で、「共同利用の検討に着手したい」と伝えた。三村知事は「青森県にとって全く新しい話。本日は聞き置くというだけにする」と厳しい表情で応じた。 面会後に報道陣の取材に応じた三村知事は、「丁寧にやりとりがあるべきところを、先にいかにも決まった話のように出てくるのはおかしい」と不快感をあらわに。各地から集まった使用済み核燃料がそのまま搬出できなくなるとの懸念が地元にあることについて、「青森県を最終処分場にしない。そうなるような方向性が少しでもあれば徹底的にやる」と語気を強めた。 清水副会長らは午後にはむつ市… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
調布陥没、被害補償へ 「トンネル工事が一因の可能性」
東京外郭環状道路(外環道)の地下トンネル工事ルート上にある東京都調布市の住宅街で、市道の陥没や地下空洞が見つかった問題で、東日本高速道路(NEXCO東日本)の有識者委員会(委員長・小泉淳早稲田大名誉教授)は18日、「トンネル工事が要因の一つである可能性が高い」とする中間報告をまとめた。これを受け、NEXCO東日本は家屋の被害について補償する方針を発表した。 有識者委の中間報告では、現場付近の地盤について、流動化しやすい砂の層や礫(れき)があり、掘削しにくい特殊な地盤だったと分析。現場地下の地盤がトンネルの直上まで緩んでいたことを明らかにした。 また、工事による騒音対策で、作業中にシールドマシン(掘削機)をたびたび止めており、掘削再開時に内部にたまった土砂を除くなどの作業をするなかで、外部の土砂を取り込み過ぎた可能性があるなどと指摘。「工事が陥没を含む空洞の要因の一つであった可能性が高いと推定される」との見解を示した。一方で、地下空洞がもともとあった可能性も否定できないとした。 陥没事故と工事の因果関係について、NEXCO東日本関東支社の加藤健治・建設事業部長はこの日の会見で「事業者として認めざるをえない」と住民らに対して謝罪した。亀裂や沈下など家屋被害の調査を進めており、個別の状況に応じて対応するという。 有識者委は年度末までに最終報告書をまとめ、工事再開の指針についても提言するという。(井上恵一朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR東日本、年末年始の終夜運転取りやめ 国の要請受け
JR東日本など首都圏の鉄道会社6社と東京都交通局は18日、31日から元日にかけての終夜運転を取りやめると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大や、国と自治体からの中止要請を踏まえたという。 取りやめるのは、JR東のほか、東京メトロ、京急電鉄、京成電鉄、京王電鉄、東京臨海高速鉄道、都営地下鉄(浅草線、三田線、新宿線、大江戸線)。 感染拡大の防止に向け、初詣客での混雑を避けようと、東京と埼玉、千葉、神奈川の4都県の知事が今月16日、鉄道各社や赤羽一嘉国土交通相に終夜運転の取りやめを要請。赤羽国交相も17日付で各社に中止を要請をしていた。 首都圏では小田急電鉄や東急電鉄などが既に終夜運転を行わないと発表している。関西でも、JR西日本や大手私鉄が終夜運転を行わないとしている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海外資産の申告漏れ、最多149件 「バレない」→発覚
全国の国税局が2019事務年度(19年7月~20年6月)に実施した相続税の調査で、海外資産の申告漏れは149件に上り、過去最多だったことが国税庁のまとめでわかった。他国との情報交換などによって、富裕層の海外資産を把握しやすくなっているという。 相続税は、国内だけでなく海外の資産も申告して税額を計算する。国税庁によると、19事務年度の海外資産の申告漏れは1件あたり約5200万円。国内資産を含めた全体平均の約1・5倍に当たり、資産を海外に持つ人ほど規模が大きい傾向がみられた。 申告漏れ件数が最多となったのは、租税条約に基づく他国との情報交換や、海外居住者の口座情報を自動的に交換する制度(CRS)の活用が進み、日本の国税当局が日本人の海外資産を把握しやすくなったことが背景にある。 大阪国税局の調査では、父親が海外に持っていた多額の預金などを相続した子どもたちが、この遺産を申告していなかったことが、CRSによって判明。子どもたちは「バレないだろう」と考えていたというが、総額約13億6千万円の申告漏れを指摘された。(中野浩至) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「凸型」DD51、来年3月に引退へ 北斗星や出雲にも
国鉄時代から、主に電化されていない地方の路線で、客車や貨物を牽引(けんいん)する主力として活躍したディーゼル機関車「DD51形」が、定期運用から外れる見通しとなった。JR貨物が18日発表した来年3月のダイヤ改定で明らかになった。 DD51は、蒸気機関車に代わる機関車として1962(昭和37)年に誕生。78(同53)年までに約650両が製造された。朱色をベースにし、側面からみると運転台が中央にある「凸型」の車体が特徴だ。JR発足後も各社に引き継がれ、旅客や貨物の輸送を担った。 上野と札幌を結んだ寝台特急「北斗星」や東京と山陰地方を結んだ寝台特急「出雲」など数々の名車を牽引。2011年3月の東日本大震災の直後には、非電化区間を利用し、被災地へ約1カ月間の緊急石油輸送で使われたことでも知られる。 近年は大半の車両が引退。JR各社の一部で、駅構内の車両入れ替え用などに使っていたが、定期運用をしていたのは6両を残すJR貨物の稲沢機関区(愛知県稲沢市)だけだった。うち現在は3両が四日市駅(三重県)などと往復して、石油類やコンテナを運んでいた。 関係者によると、来年3月の引退はすでに広く知られており、沿線に撮影で訪れる鉄道ファンは増えている。(臼井昭仁) 凸こんな「名車」にも使われた凸 ・寝台特急「カシオペア」 上野… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ネット中傷「見なきゃいい」のか スマイリーキクチさん
フジテレビの恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラーの木村花さん(当時22)が、ネット上で誹謗(ひぼう)中傷を受けた末に自ら命を絶った事件で、警視庁は17日、中傷コメントをツイッターで書き込んだとして男を侮辱容疑で書類送検した。ネット上でのこうした書き込みは後を絶たない。デマを流されて20年以上被害を受けているお笑い芸人のスマイリーキクチさん(48)にその深刻さを聞いた。 ――どんな被害でしたか 1999年、所属事務所のホームページに「死ね」「逃げ切れると思うなよ」という書き込みがあふれました。突然のことでした。高校生の頃に起きた殺人事件について、私が犯人だという内容でした。当時、逮捕された人物は少年で、報道で氏名は出ていませんでした。地元が近く、年齢も近いため、私がその少年だと決めつけられました。 ――書き込みを最初に見た時のお気持ちは 怒りはなかったですね。現実離れしていて、馬鹿馬鹿しくなりました。 ――どうされましたか 事務所と相談して否定しました。否定すれば終わると思っていましたが、次は「火のないところに煙は立たない」「死んで証明しろ」「死ねば許してやる」と書き込まれました。 書き込みは全て匿名でした。何… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル