新型コロナウイルスの国内感染者は13日、午後8時半現在で2388人が確認された。死者は全国で新たに20人が確認された。厚生労働省によると、重症者数は12日時点で583人となり、前日より5人増えて2日連続で過去最多を更新した。 東京都では、感染者数が比較的多くない日曜日としては、過去最多の480人に上った。13日までの1週間平均の感染者数は503人で、初めて500人台になった。また、すでに留置されていた18人の感染が確認されている警視庁新宿署では、新たに署員5人の感染が判明した。 岡山県では、過去最多の38人の感染が判明。27人が確認された倉敷市では、13人がカラオケが出来る飲食店の利用客や経営者だった。広島市の高齢者施設でも11人の感染が確認され、市内のクラスター(感染者集団)は12月に入って11件目となった。大阪府の感染者は308人で、5日連続で300人を上回った。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ふたご座流星群、13日夜からピーク 1時間に約50個
三大流星群の一つ「ふたご座流星群」が見ごろを迎えている。長野県木曽町の東京大木曽観測所では12日、1時間に数十個の流れ星が見え、夜明けの空に飛ぶ流れ星もあった。今年は15日が新月で月明かりの影響がなく、条件は最良。ピークの13日夜~14日明け方には、1時間に50個ほど見える可能性がある。 冬を代表するオリオン座の隣にあるふたご座から飛び出すように夜空のどこにでも現れるため、国立天文台は、空が開けた街灯がない暗い場所で、目が慣れるまで15分くらいは観察し続けることを勧めている。 ふたご座流星群は、夏のペルセウス座流星群、正月のしぶんぎ座流星群と並ぶ活発な流星群。国立天文台によると、ピークの13日夜だけでなく、12日と14日の夜にも1時間に20個ほどの流れ星が見られそうだ。いずれも夜半を過ぎたころから数が増え、夜が明けるまで活発という。この季節は非常に冷えるため、十分な寒さ対策をするよう呼びかけている。 流星群は彗星(すいせい)などがまき散らしたちりが、地球にぶつかって大気で燃え尽きる際に光る現象。ふたご座流星群は、およそ1年半ごとに地球の軌道に近づく彗星フェートンのちりが原因とされている。 朝日新聞は木曽観測所に設置したライブカメラから、ふたご座流星群の夜空をライブ配信(https://youtu.be/EtJdYLm0KAY)する。(小川詩織) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
闇夜の独走15キロ、心保つため 仕事を失った男性
新型コロナウイルスの感染拡大は人々の暮らしを大きく変えました。医療従事者、夜の街で働く人たち、インバウンドが消えたゲストハウス、東京五輪、パラリンピックが延期になった選手、厳しい状況の外国人留学生…。色々な立場の人たちを訪ね、コロナ禍に見舞われた「私たち」の2020年を伝えます。 拡大する日没後、多摩川にかかる橋を走る男性=2020年12月3日、東京都西多摩地域、長島一浩撮影 東京都西多摩地域の40代男性は仕事が無かった5月、ランニングを始めた。「何もしないと、引きこもってしまうかも、という恐怖があった。動くことを止めたくなかった」。自身の現状を頭で整理し、心を落ち着かせ、毎日のように約15キロを100分走る。体重は7カ月で12キロ落ちた。 非正規雇用で2017年末からイベント会社で働き始め、ラグビーやサッカー、音楽ライブなど数万人規模の案内業務を務めた。だが3月、新型コロナウイルスの感染拡大でイベントが軒並み中止になり、月20万円前後あった収入は4月からゼロになった。 会社から現状説明はなく、ホームページで会社の臨時休業を知った。今後の相談をしたくても、連絡が取れない時期が続いた。休業手当は出ず、7月に自主退職した。「仕事、お金、将来を考え、頭痛がしていました。会社から都合のいいように扱われた」 拡大する仕事を失った男性の今年1月~6月の賃金が記入された離職票。4、5月は0円だった 拡大する仕事予定が入っていない空欄の6月のスケジュール=2020年12月3日午後、東京都西多摩地域、長島一浩撮影 拡大する多摩川沿いで、スマートフォンを触る男性=2020年12月3日午後、東京都西多摩地域、長島一浩撮影 非正規雇用労働者はコロナ禍の影響を大きく受けた。総務省の労働力調査によると、10月時点で非正規の雇用者数は2111万人。新型コロナ感染が深刻化する前の2月時点と比較すると、48万人減少した。一方、正社員の雇用者数は2月と10月では5万人の違いだった。 電話やメールで労働に関する相談を受け付けている、東京地評・労働相談センター室長の柴田和啓(かずひろ)さん(70)は「解雇や契約を更新されない雇い止めの人が多くいる。コロナ禍が落ち着かない限り、さらに厳しくなる。就職も難しく、今は生きるための生活相談のステージに変わってきている」と危惧する。 男性は両親と暮らす実家の自室で毎日、就職サイトから1、2社に応募する。約300社に申し込み、面接に進めたのは4社のみ。就職先は決まらず、「先行きは何も見えていません」。暗い夜道を一人、走る日々が続いている。(長島一浩) 拡大する暗い公園内を走る男性=2020年12月3日午後、東京都西多摩地域、長島一浩撮影 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「虫も殺せぬ子」に生じた異変 母が回想した白石被告
「虫も殺せない気の小さい子だった」 法廷で明かされた幼いころの性格は、後に起こす事件の凄惨(せいさん)さとは懸け離れたものだった。2017年、神奈川県座間市で2カ月の間に9人を殺害し、遺体を解体して捨てたとされる白石隆浩被告(30)は母親に愛されたおとなしい少年だったという。そんな彼がなぜ、「首吊り士」と名乗って次々と若者を誘い、そして襲ったのか。裁判で示された証拠や被告の発言、これまでの取材から浮かび上がった被告の変化とは――。 1990年10月30日。自動車部品を設計する父親と母親の間に、長男として東京都町田市に生まれた。妹ができ、座間市の一軒家へ。幼少期を過ごしたのは、現場となったアパートから約2キロ離れた住宅街だった。 「一緒に暮らしたころの隆浩を思うと、事件が信じられない」。公判で読み上げられた供述調書で、母親が息子の過去を振り返った。 内弁慶な子どもだった。幼稚園のサッカークラブはボールを回してもらえず、続かなかった。小学生になると、テレビゲームに熱中した。1日2時間という約束を守れず、口げんかが増えた。でも、年1回は旅行に行く「どこにでもいる家族」だった。 地元の中学では野球部に入った… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
第2次大戦中の軍施設の日常鮮明に 兵士撮影の写真発見
第2次世界大戦中、大分県宇佐市にあった宇佐海軍航空隊の施設や訓練風景などを撮った写真が、戦争記録の発掘をしている市民団体「豊の国宇佐市塾」(平田崇英(そうえい)塾長)によって発見された。隊所属の写真班の兵士が撮影したものとみられ、撮影に厳しい規制があった軍施設内の様子がわかる資料的価値の高い写真も含まれている。 宇佐海軍航空隊は1939(昭和14)年、艦上攻撃機などの練習航空隊として開設され、隊員は一時約5500人いた。第2次大戦末期には特攻隊の訓練基地となり、154人が出撃して戦死した。学徒出陣した特攻隊員を描いた阿川弘之の小説「雲の墓標」の舞台にもなった。 写真は塾生で会社員の藤原耕(… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都で新たに480人感染 日曜日としては過去最多
東京都は13日、新型コロナウイルスの感染者を新たに480人確認したと発表した。感染者数が比較的多くない日曜日としては、11月29日(418人)を超えて過去最多となった。 「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使用」とする都基準の重症者数は前日より2人多い70人で、緊急事態宣言解除後の過去最多だった11月30日と並んだ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
61歳死刑囚が病死 フィリピン人女性2人殺害で刑確定
交際していたフィリピン国籍の女性を1999年と2008年に殺害し、殺人と死体損壊・遺棄罪で死刑が確定した無職野崎浩死刑囚(61)が、慢性腎不全のため収容先の東京拘置所で死亡した。法務省が13日発表した。 同省によると、野崎死刑囚は腎機能の悪化や高血圧を患い、18年12月に人工透析を始めた。先月下旬から発熱があったものの抗生剤の使用を拒み、今月11日には透析も拒否。翌12日午前に息苦しさを訴えた後、午後11時ごろ、意識を失っているのが見つかった。13日未明に死亡が確認された。 確定判決によると、野崎死刑囚は99年4月、横浜市の自宅で飲食店従業員の女性(当時27)を絞殺▽08年4月、東京都港区の自宅で飲食店従業員の女性(同22)を絞殺し、遺体を切断して運河などに捨てた。99年の事件では当初、殺人罪で起訴されず死体損壊・遺棄罪で実刑が確定。出所後に08年の事件を起こした。12年12月の最高裁判決で死刑が確定していた。(伊藤和也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
石川さゆりさん、光秀ゆかりの地に 母役の裏話も披露
大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」で明智光秀の母親・牧役を務めた歌手で俳優の石川さゆりさんが12日、光秀ゆかりの岐阜県恵那市明智町を訪れた。 市などでつくる大河ドラマの実行委員会が企画したトークショーに出演前、町内にある牧の墓所を訪れ、花を手向けて「どうぞ見守って下さいませ」と手を合わせた。ショーでは「(撮影時の)立てひざが痛くて大変でした」などと裏話を披露した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR特急「銀河」山陽ルート運行開始 倉敷・岡山駅にも
JR西日本の長距離特急「WEST EXPRESS 銀河」が12日、大阪―下関を結ぶ山陽ルートでの運行を始めた。11月までの山陰ルートでは通過していた倉敷と岡山の両駅でも停車。倉敷駅の上り線では特産品の販売もある。 12日の昼前、最初の下り列車が岡山駅1番ホームに入線。カメラを構えた50人近くの「撮り鉄」たちが迎えた。福山市から来た国末信啓(のぶひろ)ちゃん(5)は「ライトの形がいい」。マニアックなところに目を付けていた。 山陽ルートは来年3月11日まで週2回ほど往復する。県内からは乗車できないが、倉敷駅では上りの運行が始まる13日に出発式を開く。改札内のコーナーでデニムグッズなどを販売するほか、市のPR大使「倉敷小町」が乗客を出迎える。 乗車にはツアーへの申し込みが必要だが、来年1月分までは完売。2月分は今月15日まで日本旅行が抽選で受け付ける。(中村建太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大漁の網、楽しそうなばあちゃん 小6の力作に最優秀賞
「海とさかなとわたしたち」がテーマの第39回「海とさかな」自由研究・作品コンクール(朝日新聞社、朝日学生新聞社主催、日本水産協賛)の創作部門の最優秀賞・農林水産大臣賞に、佐賀県唐津市立相知小6年の山下和香さん(12)の工作「ばあちゃんの網おこし」が選ばれた。新型コロナの影響で短縮された夏休みをほぼフルに使って作った力作だ。 ◇ 山下さんの祖母、里子さん(71)は離島の馬渡島で叔父さんと漁業をしている。漁船を使ったタコ漁が中心だが、長さ4メートル前後のボートで網を使ったいろいろな魚の漁もする。夕方に島周辺の海に網を張りに行き、翌朝6時ごろに引き上げる毎日だ。 工作は、漁を終えたボートが港の岸壁に横付けされ、網が引っ張り上げられている場面を造形した。網にはカワハギやアラカブ、アジ、クロダイなどがびっしりの大漁。魚を横取りしようとする黒いトンビもいる。 海面と岸壁は発泡スチロールで、ボートは段ボールで作った。紙粘土で作った里子さんや叔父さんら人物はみな頭にタオルを巻き、ペンで描き込んだ顔の表情は笑っている。 審査では「網おこしの様子を立体的に表現し、生き生きと漁業をしている姿が伝わってくる。おばあ様への愛情も感じられてほほえましい」と評された。 コロナがなかったころ、山下さんは3連休や夏休み、冬休みの度に島へ渡り、漁の様子を見ていた。「(里子さんは)いつも楽しそう。魚がたくさん取れるのはうれしいし、何がかかっているのか分からないのも楽しみの一つ」と話す。 カラフルな魚の絵をよく描くほか、編み物や手芸も得意。「想像で自分の好きなところを描いたり、作ったりするのが好き」という。ピアノに習字、陸上教室と習い事も多彩だ。来春、中学生になる。中学教諭の父、文彦さん(49)の影響で「バレーボールを始めたい」と笑顔を見せた。 コンクールには「研究部門」「創作部門」があり、全国や海外の小学生から2万2410点の応募があった。今月5日にオンラインで表彰式があった。(渡辺松雄) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル