神奈川県警藤沢署員計9人が今月4日に飲酒を伴う会食を行い、このうち4人が新型コロナウイルスに感染していたことが県警幹部への取材でわかった。感染経路は不明だが、署員らは当初、会食したことを明かさず、体調不良を感じたのに勤務を続けた者もいたという。県警幹部は「濃厚接触の情報が正確に分からないと感染拡大防止策がとれない。極めて遺憾」と話している。 県警警務課によると、会食には警部以下の署員計9人が参加。午後6~8時の1次会に7人、一部が入れ替わり同8~10時の2次会に5人が参加した。 2次会に参加した2人の感染が10、11日に判明。署幹部が署員に聞き取りをしたが、会食の事実を明かした者はいなかった。外部から情報提供があり、13日に2度目の聞き取りをして会食が判明。同日、1、2次会に参加した40代男性警部補と、2次会に参加した30代男性巡査部長の感染が新たにわかったという。 県警は新型コロナの感染拡大を受け昨年8月、職員に「多人数での会食の自粛」を呼びかけていた。さらに昨年10月以降は、会食参加を後から申告しても不利益処分をしないとして、県警の調査に正確に答えるよう求めていた。 県警ではこれまでに職員109人の感染が明らかになっていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国鉄車両が9割超を占める岡山 その理由と気になる今後
岡山県のJR在来線では、旧国鉄の車両がなお現役で走り、鉄道ファンから「国鉄岡山」と呼ばれている――。 県南西部の総社市。総社駅前に昨年できた、旧国鉄ゆかりの模型や写真を集めたギャラリー「総社クロスポイント」のチラシにこんな紹介があった。中高年には懐かしいレトロな車両が岡山には多いと何となく思っていたが、「聖地」扱いまでとは知らなかった。 国鉄の分割民営化は1987年。33年が過ぎた今、どのくらいの旧国鉄車両が走っているのか。そして、なぜ岡山なのか。 総社駅と岡山駅を結ぶ吉備線(20・4キロ)は非電化の単線。2~4両編成が「桃太郎伝説」にまつわる史跡豊かな田園を行き交い、「桃太郎線」の愛称で親しまれている。そのすべては昭和の香りが漂う旧国鉄車両だ。 総社駅から国鉄時代の77~8… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
二拠点居住の理想と現実 高木美保さん、コロナで再考
「終(つい)のすみかに」と東京から栃木・那須高原に引っ越した。朝の日差しを浴びて小鳥のさえずりを聞き、土道を踏みしめる。1時間の散歩が楽しみだった。そんな穏やかな日々を新型コロナ禍が遠ざけた。 タレントの高木美保さん(58)は1998年秋、栃木県那須町で両親と暮らし始めた。別荘が点在する農村地域。趣味の農業を楽しみ、東京にも生活の拠点を置いて仕事を続けてきた。「私の場合は、移住というよりは2地域居住ですね」 だが、昨年4月からは那須の自宅に足を運べず、東京暮らしが続く。首都圏で新型コロナが急速に広がったためだ。「両親にウイルスをうつしてはならない」。仕事がある東京から離れられなくなった。 東京での朝の散歩の景色は、那須とはあまりに違う。7時半にはすでに車が走り、街はせわしく動き始めている。緑の中を歩く時の穏やかさが感じられない。「那須での朝の散歩は気持ちよかった。癒やしをもらっていたんだと、帰れなくなって実感しました」 東京での生活が長引き、体調が優れないと感じる日も増えた。「散歩や野良仕事で気分転換ができていたんだと思う。生活にメリハリがあったんですね」 若いころから芸能界で活動し、多忙と不規則な生活にストレスを感じていた。そうした環境と少し距離を置くため、「いつか田舎暮らしをしたい」との思いはずっとあったという。 最初から那須に住むと決めてはいなかった。那須に引っ越す直前の2月、テレビの気象情報で「北関東の山沿いは雪」という言葉を聞いて、かつて夏に那須の貸別荘に行ったことを思い出した。田舎暮らしの場として興味はあった。とにかく友人と新幹線で那須に向かった。 「気候が厳しい時期を見ておかないと暮らすのは無理」と常々考えていた。車で町内の別荘地を見て回った。雪深かったが、「生きていける」と思った。 田舎暮らしの条件は、東京へのアクセスの良さだった。候補地の近くにはバス停があり、隣の那須塩原市には東北新幹線が止まる。「年を重ねて運転免許を返納しても、近くにバスが1時間に1本通れば十分だと思ったんです」 高木さんの畑の広さは200平方メートル。コロナ禍前までは、家族とトマトやナス、キャベツを作っていた。畑も以前は6倍以上もあり、1千平方メートルの田んぼで稲作もしていた。 「土の種類には酸性もアルカリ性もあり、適した作物も違う。2年ぐらい試行錯誤してようやく収穫できました」。除草剤を使わず、有機肥料による自然な農法にこだわってきた。 20年余の田舎暮らしは決して癒やしと充実感ばかりではない。将来への不安も募らせてきた。 「両親は同年代の友達がいるけれど、私の周りには同世代の人がなかなかいなくて、友達を作るのが難しい。いつか孤独になるのでは、という思いもある」 周囲に空き別荘がずいぶん前から増え、人の気配が薄まっている。コロナ禍が収束しなければ、東京に生活の軸を置き直すことも考え始めている。 コロナ禍で都市から地方への移住や2地域居住に関心が高まっているが、「向き不向きがあると思います」と高木さん。高齢になっても住み続けられるか。友達はできそうか。実際に住まないとわからないことは多い。コロナ禍のように思いがけない「誤算」もある。「もし田舎暮らしを始めるならば、体が動く若いうちがいいですね」(池田拓哉) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
緊急事態、解除急ぐと4月に再宣言の恐れ 西浦教授計算
今回の緊急事態宣言で東京都の感染者を1日500人未満まで減らせても、宣言を解除して対策を緩めれば、2カ月もせずに再び宣言が必要な流行状況に戻るというシミュレーションを、京都大の西浦博教授がまとめた。 結果は13日にあった厚生労働省の専門家組織の会合に提出された。 緊急事態宣言は、感染状況が最も深刻なステージ4で検討が必要とされ、政府は今回の解除基準を、感染状況が2番目に深刻な「ステージ3」になることとしている。ステージ判断の指標のうち、新規感染者をみると、東京ではステージ4が1日平均約500人以上、ステージ3が同300人以上。13日までの1週間は1日平均1800人だった。 計算では、感染者1人が感染さ… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
午前2時半の「昼ご飯」 歌舞伎町の深夜薬局は眠れない
キャバクラ店勤務、ホスト、バーの店員、AVタレント――。東京・歌舞伎町に、薬を調剤しながら、様々な人々の「悩み」に耳を傾ける薬局がある。夜から朝(午後8時~午前9時)にだけ営業するその調剤薬局に、昨年12月、密着した。 午後7時40分 「ニュクス薬局」代表の薬剤師、中沢宏昭さん(42)は自転車に乗って現れた。店に入り、白衣に着替えると、自動扉のプレートを「営業中」にひっくり返した。 午後8時25分 20代の女性が1人、店を訪れた。カバンから出したのは抗不安薬と睡眠薬の処方箋(しょほうせん)。「今日はいつもより早いね」と中沢さんが笑顔で話しかける。女性が「今日はお休みなんです」と笑い、店内の椅子に座った。 ペットショップで働く女性は3カ月前から店に通っているという。「もともと病みやすい体質なんです。社内でも人間関係が良くなくて……」 家の近くにも調剤薬局はあるが「他の薬局に行っても冷たく事務的な感じ。ここの先生は毎回顔色とかを見てくれて、『今日、元気ないね』とか声をかけてくれる。つい何でも相談しちゃいます」 午後10時 睡眠薬や性感染症を治す抗生物質を受け取る女性客が来店した。薬を受け取り繁華街に消えていく――。 中沢さんは「客の8割が夜働く人。それぞれに事情を抱え、抗うつ薬、抗不安薬や睡眠薬を求める人が多い」と話す。 店の前ではホストが客を呼び込んでいる。外のにぎやかさに比べ店内は静かだ。「客引きには注意しましょう」と呼びかける自動音声が時折、店内にも聞こえてくる。 必要とする人がいる 歌舞伎町2丁目に位置する薬局は中沢さん1人で切り盛りする。医師の出した処方箋に基づき、薬を調剤し販売する。 もともとは大手薬局の薬剤師だった。前の職場で、夜間営業の調剤薬局を立ち上げる案が持ち上がったが、結局立ち消えになった。 それでも、中沢さんの「これしかない」という思いは消えなかった。「この不夜城なら、深夜に薬を必要とする人がいるはず」と資金をため、2014年1月に開業した。店名の「ニュクス」はギリシャ神話に登場する「夜の女神」の名だ。 午前1時半 ホストの男性(28)が入店し、「黄連解毒丸(おうれんげどくがん)ください」と注文した。二日酔いに効く漢方薬だという。中沢さんが手慣れた手つきで商品を手渡す。 「ありがとうございます」。男性はすぐに会計を済ませ外に出た。「いつもこれを買いにきます。夜の仕事なので。結構効きますよ」。外で待っていた同伴客と合流した。 午前2時5分 「ただいまー」。キャバクラ店… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「劇薬」緊急事態宣言は効くか ドミノの口火に吉村知事
新型コロナウイルスの感染が全国的に拡大し、緊急事態宣言の対象地域に7府県が加わった。宣言が続く「ドミノ状態」になりつつある。この状態は今後も続くのか。止めることは可能なのか。 首都圏以外にも緊急事態宣言の対象地域が次々と広がる「ドミノ現象」の口火を切ったのは大阪府だ。大阪市内の飲食店に対する独自の営業時間の短縮要請などもあって、12月に入り1週間ごとの新規陽性者も減少傾向になった。全国的にも対策の効果があらわれた例と受け止められていた。吉村洋文知事は仕事始めの1月4日には「感染の急拡大は何とか抑えられている」と語り、宣言を要請する必要はないとの考えを示していた。 ところが、その直後から感染者は再び急増した。府内の1日あたりの新規感染者は6~10日に500~600人台が続き、5~11日の7日間の感染者は2倍に急増した。入院中の重症者は170人前後で、確保している病床の使用率は70%前後で高止まりが続く。 大阪知事が態度一転、各府県に広がる 府の分析によると、クリスマス… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Hisashi Iwakuma joins Mariners as special assignment coach
Seattle – The Seattle Mariners announced Tuesday that former pitcher Hisashi Iwakuma has rejoined the organization as a special assignment coach reporting directly to general manager Jerry Dipoto. He will begin his new role, which will include scouting talent from Japan, during spring training, which is expected to open in […]
新聞労連ジャーナリズム大賞に「子どもへの性暴力」報道
新聞産業各社の労働組合で作る日本新聞労働組合連合(新聞労連)は13日、民主主義の発展や人権擁護に貢献した記事を表彰する第25回新聞労連ジャーナリズム大賞に、朝日新聞取材班の「子どもへの性暴力」をめぐる一連の報道など2件を選んだと発表した。 選考委員会では「『魂の殺人』とも呼ばれ、タブー視されてきた性暴力に真正面から向き合い、被害の実相をセンシティブに描写するとともに、被害者の声や心に沿って丁寧に綴(つづ)られた」「当事者が助けを求めにくい社会構造に問題があるという視点を浮かび上がらせている」と評価した。 「子どもへの性暴力」は2019年12月に第1部「語り始めた当事者」が始まった。これまでに第2部「家の中で」、第3部「消費する社会」も掲載されており、今後も続く予定。 他の受賞作は次の通り。 【大賞】連載・エンドロールの輝き―京アニ放火殺人1年、連載・ユートピアの死角―京アニ事件(京都新聞)【優秀賞】連載・「独り」をつないで―ひきこもりの像―(沖縄タイムス)▽ヤングケアラー 幼き介護キャンペーン(毎日新聞)▽眠りの森のじきしん(神戸新聞)【特別賞】「時代の正体・差別のないまちへ」など一連のヘイトスピーチにあらがう記事(神奈川新聞)▽戦後75年 証言を掘り起こし「戦争死」の実相を探った一連の報道(琉球新報)【疋田桂一郎賞】消防職員の自殺問題を巡る一連の報道(共同通信)▽記者 清六の戦争(毎日新聞) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
西村氏「時間かける余裕ない」 福岡県が受け入れた背景
新型コロナウイルスの感染者急増を受け、政府が13日午後に特別措置法に基づく緊急事態を宣言する福岡県では、県民や事業者への要請準備など対応に追われた。県内での宣言には消極的だった福岡県だが、「追加指定はない。最後の船だ」と適用を求める政府の強い姿勢に押し切られた。 福岡県の小川洋知事は13日朝、県庁への登庁時に記者団の取材に応じ、「(宣言は)やむをえないと判断した。(緊急事態宣言がすでに出された)他の県と同じような対策をしっかり取って一日も早く宣言から脱却する方向でやっていく」と述べた。飲食店への時短要請の対象区域を全県とするかどうかを問われ、「(政府の)基本的対処方針によるが、他県では全県下でやっている。(一部地域に限定すれば)ここを締めると隣の町に行くという議論もあり、しっかり検討したい」と話した。 小川知事によると、12日に政府のコロナ対応を担当する西村康稔経済再生相と2度にわたり電話で協議した。西村氏からは、九州各県で感染が拡大していることを念頭に「大都市からの感染拡大を何としても防ぎ、短期集中的に封じ込めたい」として、福岡県を宣言対象に加えたいとの説明があった。 小川知事は年明けの県内での感染急拡大を受けても、県内での緊急事態宣言は不要との考えを表明してきた。西村氏に対して、「これまで感染拡大の防止と医療提供体制の充実を踏ん張ってやってきた」と強調。感染状況がさらに悪化した場合に福岡県を宣言対象に追加するよう訴えたが、西村氏からは「(宣言の)追加指定は考えていない。最後の船だ」と伝えられ、最終的に宣言対象となることを了承したという。 県は13日午後にコロナ対策本部会議を開き、飲食店などへの営業時間短縮や外出自粛など県民や事業者に求める内容を決める方針。(山田佳奈、枝松佑樹) ◇ 小川洋知事は13日夜に改めて記者会見を開き、朝の記者団との取材で明かした西村康稔大臣の発言を一部修正した。 それによると、福岡県を宣言対象とするかもう少し時間をかけて判断するべきだと小川氏が主張したのに対し、西村氏は「時間をかける余裕がない」「九州の感染状況を踏まえれば、大都市の福岡の感染拡大を短期集中で抑える必要がある」と述べたという。小川氏は「その答えをもって宣言の追加指定はないと私が判断してしまい、(取材に)『最後の船』と言ってしまった」と説明した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中学男子に薬飲ませ下半身触った疑い 元教諭の男を逮捕
修学旅行中に教え子の男子生徒に薬物を飲ませて下半身を触ったとして、大阪府警は13日、府内の私立中学校の元教諭、中村洋一郎容疑者(36)=大阪市東成区東小橋3丁目=を強制わいせつと傷害の疑いで逮捕し、発表した。府警は認否を明らかにしていない。 刑事特別捜査隊によると、中村容疑者は2019年10月中旬、当時勤務していた私立中学校の修学旅行中に、滞在先の長崎県内のホテルの部屋に男子生徒を招き入れ、薬物を混ぜた飲み物を飲ませて意識障害を起こさせ、下半身を触るなどわいせつな行為をした疑いがある。 翌月に男子生徒の保護者から府警に相談があった。中村容疑者は昨年に退職したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル