国立大学協会の永田恭介会長(筑波大学長)は29日にあった総会後の記者会見で、旭川医科大(北海道旭川市)の吉田晃敏学長が滝川市立病院(同滝川市)と「医療情報アドバイザー」の契約を結び、月額40万円の報酬を得ていたことについて、「一般的に学長はあまり兼業はしていない」と述べた。 病院長の解任問題についての見解を質問された永田会長は、「学長の言い分も聞いて、これから判断したいと思う」と話した。そのうえで自ら兼業問題を取り上げ、「たぶん、一応プロセスはちゃんとしていたと思うが、一般的に学長はあまり兼業はしていないと思う。仮に兼業をする場合、相当に学内で審査を受けてやっていると思う」と語った。 また、筑波大では外部の有識者も参加する選考会議が病院長の選任や解任をしていると紹介。「旭川医科大の学則を見ないとわからないが、我々の大学では、(役員会が病院長を解任することは)ありえないことだ」と話した。(編集委員・増谷文生) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
共通テスト第2日程が30、31日に 約2500人受験
初めての大学入学共通テストの第2日程が30、31日に行われる。コロナ禍の長期休校で授業が遅れた現役生718人が出願したほか、16、17日の第1日程の追試験・再試験に回った約1800人も試験に臨む。 本試験が二つの日程で行われるのは、昨年までの大学入試センター試験やその前身の共通1次試験でも例がなく、初めて。 第2日程は、全国高校長協会などが授業が遅れた生徒のために試験日程の後ろ倒しを求めた結果、文部科学省が1月16、17日の2週間後に設けた。現役生が選択して校長が認めた場合に出願できることになったが、多くの生徒が授業の遅れを取り戻したほか、日程が各大学の個別試験と近接しており、出願者は少なかった。 一方、新型コロナの感染者や濃厚接触者ら、第1日程を病気などで受けられなかった計1721人が追試験に臨む。今年は全都道府県に会場が設けられ、体調不良であれば追試験を申請するよう呼びかけられたため、昨年の約6倍に増えた。暴風雪のため北海道の稚内北星学園大学で第1日程の1日目が受けられなかった受験生ら計77人の再試験も行われる。(伊藤和行) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
千鳥「相席食堂」一夜限り全国ゴールデン 2月2日SP
大悟とノブの「ちょっと待てぃ!」が全国ネットのゴールデンタイムに炸裂(さくれつ)する。 関西ローカルで2018年から放送中の番組「相席食堂」(ABCテレビ)。2月2日、一夜限りで全国に進出する。 記事の後半では、千鳥が全国ネットゴールデンへの思いを語ります。 ローカル番組ながら、芸人・千鳥のトークで人気を集める番組。いろんな芸能人が行き当たりばったりのロケをするのだが、他の番組と違うのは、VTRの途中に「待った」がかかること。予測不能なロケがおかしな展開や笑える場面にさしかかると、スタジオで見守る千鳥が「ちょっと待てぃ!」のボタンを押し、ツッコミを入れる。 隙あらばツッコまずにはいられない関西らしいテイストの新感覚バラエティー。茶の間の視聴者の「なんでやねん」を代弁するかのように、2人が逐一ツッコむことで、ここが面白いというツボが一目瞭然。お笑い好きの若い世代を中心に支持を集めている。 お役立ちより笑いを ロケ番組にありがちな店や街の宣伝情報詰め込みタイプではなく、お笑い路線まっしぐら。生活の役には立たなくても、ただただ笑いを求める視聴者ファーストを貫く。 夜中の番組ならではのアンダーグラウンドな濃厚さやわけの分からなさも人気の理由だ。 昨年9月の放送では、吉本新喜劇の芸人島田珠代(たまよ)が京都ロケへ。前触れもなく「珠代、パンティーテックス!」とがに股ポーズを決め、風光明媚(めいび)な嵐山の絶景をもかすませた。「ちゃんと下品」(大悟)で謎すぎる下ネタがうけ、パンティーテックスはネットを中心に話題になった。 ABCテレビによると、こうしたお笑い純度100%のスタンスを崩さずやってきたことが全国ネットのチャンスにつながったという。 M-1ロケ王者は誰だ 今回の全国ネット放送の出演芸人は10組。マヂカルラブリー、アキナ、インディアンス、ウエストランド、おいでやすこが、オズワルド、東京ホテイソン、錦鯉、ニューヨーク、見取り図というM―1グランプリ2020の決勝出場者が勢揃い。そして漫才ではなくロケで競い合う。ロケのおもしろさや話の引き出し方、グルメリポートなどを千鳥に審査してもらい、ロケ王者が決まる。 ゴールデンタイムの全国放送をめぐっては、視聴者の反応は様々だ。ネットには「全国仕様だとパンチに欠けるかも」「ゴールデンの縛りでつまらない番組にしないでほしい」と愛ゆえの心配の声も相次ぐ。ABCテレビは「全国ネット放送でも、気負わないいつものスタイルを貫きます」としている。 放送は関東などでは2月2日午… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
志摩マリンランド、3月末で営業休止 1970年に開業
近畿日本鉄道の関連会社「近鉄レジャーサービス」(三重県志摩市)は29日、同市の水族館「志摩マリンランド」の営業を3月末で休止すると発表した。建物や設備の老朽化が理由で、飼育している約500種、約1万3千点の生き物については営業休止後も飼育を続けながら、受け入れ先を探していく。 同社によると、志摩マリンランドは1970年に開業。ハゼの研究で知られる上皇さまは、皇太子時代から計3度訪れている。約4万3千平方メートルの敷地内に本館やマンボウ館などがあり、これらの建物については解体するかどうかも含めて今後検討するという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「降りてくる座席」もう動かず 京阪の5扉車両引退へ
ラッシュの時だけ一部の座席が天井付近まで上がり、追加の扉を開け閉めすることで知られる京阪の通勤電車「5000系」。29日、この珍しい運用が見納めになった。車両自体はしばらく運行を続けるが、6月ごろには引退する予定だ。 5000系は1970年、輸送力を高めるために誕生した。片側5扉のうち、二つの扉に昇降する座席が備わっていて、乗務員がスイッチで上げ下げする。ラッシュ時に扉が増えるため、乗降にかかる時間が短く、混雑緩和に役立ってきた。 しかし、2021年度内に京橋駅に整備される予定のホームドアと扉の位置が合わないため、引退が決まった。現在、4編成計28両が走っているが、6月ごろまでに順番に新型車両と入れ替えていく。 京阪電鉄広報部の野上薫課長は「日本の高度経済成長を担った人気のある電車がなくなるのは寂しいが、より安全性や快適性を高めた新たな通勤車両によるサービスを提供したい」と話す。(鈴木智之) 【動画】京阪電車の「降ってくる座席」。年明けから姿を消していくことになった=京阪電鉄提供 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宮古島市で感染拡大、医師会「社会機能そのものが危機」
沖縄県は29日、宮古島市で新型コロナウイルスの感染が急速に広がり医療体制が逼迫(ひっぱく)しているとして自衛隊に災害派遣を要請した。看護師らが応援に入った。県医師会は島の社会機能維持が危ういと訴えている。 県はこの日、宮古島市在住11人を含む63人の感染を発表。県によると、市在住者の感染は26日から3日連続で30人台だった。離島の宮古島市は人口約5万5千人。だが、直近1週間(23~29日)の感染者は143人で人口10万人あたり261・78人に上り、東京都(28日までの1週間で49・43人)の約5倍にあたる。 市内にある県立宮古病院は、コロナ対応に人手を割くため一般外来を閉鎖。同病院は県の計画では40床を確保予定となっていたが、29日時点で61床に増やしている。 感染拡大を受け、市立の幼稚園、小中学校も28日から臨時休業に。博物館や図書館など市の施設も閉じている。市は1日3回、防災行政無線で不要不急の外出や島外との往来の自粛を呼びかけている。 感染防止を呼びかけようと県医師会の安里哲好会長は29日、記者会見し「宮古島では想定をはるかに超えた患者の急増が見られ、地域医療のみならず社会機能そのものが危機にひんしている」と強調した。 29日の定例記者会見で、玉城… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
佐賀県警、事件の2カ月前にも被害届を断る 女性暴行死
福岡県太宰府市の女性暴行死事件が起きる2カ月前、後に傷害致死などの疑いで逮捕される被告らが女性の実家に押しかけたため、遺族が被害届を出そうとしたところ、佐賀県警が断っていたことが関係者への取材でわかった。県警は事件の1カ月前にも被害届を断ったことが明らかになっている。 遺族に県警から開示された「110番通報受理票」によると、事件前の2019年8月27日午後7時すぎ、女性の妹が「姉(瑠美さん)が見知らぬ男2人を連れて実家に押しかけているようだ」と通報。直後に妹が実家に駆けつけたが、男らのほかに山本被告も30分以上居座り、玄関内まで入っていたという。 この日は現場に到着した警察官が説得して山本被告らは帰宅。後日、遺族は鳥栖署に対し、住居侵入容疑で被害届を出したいと伝えたが断られたという。遺族は9月にも暴力団組員を名乗る被告らから脅されているとして脅迫容疑で被害届を出そうとしたが署は断った。その後女性は暴行を受け、10月に亡くなった。 県警「被害届があるから捜査するわけではない」 遺族は昨年6月、県警に質問状… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熊本城の国重文「長塀」復旧工事完了 地震と風に強く
2016年4月の熊本地震で被災した国指定重要文化財、熊本城「長塀(ながべい)」(242メートル)の修繕が終わり29日、報道陣に公開された。地震で一部倒壊したため、解体して19年2月から復旧工事を進めていた。熊本城にある重文で復旧が完了したのは初めて。 城南側の坪井川に面した高さ2・4メートルの木造塀。管理する熊本市の熊本城総合事務所によると、15年の台風15号で西側約80メートルが傾き、熊本地震では東側約80メートルが倒壊した。 長塀は坪井川対岸の城外から眺めることができるが、この日は普段立ち入れない城側からの姿が公開された。国内最長級とされる塀が石柱「控石柱(ひかえいしばしら)」に支えられて立つ。石柱は68本のうち約40本が折れたが、ボルトでつなぐなどして直した。金属製の補強材も石柱と塀の間に入れ、強度が増した。 屋根瓦には細川家の家紋「九曜紋」が刻まれている。約7割の木材や屋根瓦は元のものを再利用した。解体作業を含む復旧工事費は約2億9400万円。(渡辺七海) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
除外した6人「4月までに任命を」 学術会議が声明
日本学術会議が推薦した会員候補6人を菅義偉首相が任命しなかった問題で、学術会議は28日、幹部による幹事会を開き、4月に予定されている総会までに6人を任命するよう菅首相に求める声明を発表した。梶田隆章会長は「総会は今後の学術会議のあり方を決める重要な役割を担う。会員210人全員がいる状態で開催したい」と話した。 学術会議をめぐっては、任命問題とは別に、国からの独立を検討するよう自民党や政府が求めており、学術会議は4月の総会を経て改革案をまとめる方針だ。 声明は、設置法が定める定員が満たされない状態での総会開催を避けるのが目的。特に、6人が所属する予定だった人文・社会科学の第1部は定員の1割近くが欠員で「部会や委員会などの遂行に困難が生じている」として、「任命を求めてきたにもかかわらず、正式の回答や説明は一切ない。是正できるのは内閣総理大臣のほかにない」と、速やかな任命を菅首相に求めた。 4月までに6人が任命されなかった場合について、菱田公一副会長は「(仮定の質問に)答えることは控えるが、ぜひ任命して欲しいという強い気持ちだ」と話した。(石倉徹也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪市のワクチン接種、区民施設で 4月から利用中止
大阪市は29日、区民センターやスポーツセンターなどを新型コロナウイルスのワクチン集団接種会場とすることを決め、4月から半年程度、利用中止にすると発表した。すでに予約が入っている場合はキャンセルを求める。 対象は天王寺区以外の区民センターや区民ホールと、西区や阿倍野区など7区を除くスポーツセンター。対象施設は市や各区のホームページなどで公表する。民間施設や学校の体育館などの利用も検討するという。 市内で優先接種の対象となる65歳以上は約70万人。松井一郎市長は記者団の取材に対して「市民には不便をかけるが、感染を収束させ、多くの人々の命を守るためにご理解をお願いしたい」と述べた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル