27日午前5時20分ごろ、大阪府吹田市山田市場の民家が燃えていると、近くの住民から119番通報があった。同市消防本部によると、民家4棟が燃え、うち1棟の住人の父娘2人が煙を吸って病院に運ばれたが、命に別条はないという。 現場はJR京都線千里丘駅から西に約1キロの住宅街。すぐ近くに市立中学校があり、登校中の生徒が不安そうに消火活動を見守った。近所の男性は「パチパチと破裂するような音を立ていて、住宅密集地なので驚いた」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ禍、子どもが老人化? 北の国の異変からの警告
首都圏や近畿圏など11都府県に緊急事態宣言が出されるなど、新型コロナウイルスの感染拡大で外出しにくい状況が続いています。心配になるのが、子どもの運動不足です。もっとも、雪国では冬の間、コロナ禍以前から「ステイホーム」だったのではないか……。良い対策を探ろうと、北海道で子どもの運動指導に30年以上携わる作田文子さん(55)に聞いてみました。ところが作田さんから語られたのは、むしろ「北海道からの警告」とでも言うべき異変でした。 作田文子さんの略歴 1965年、札幌市生まれ。運動教室の指導員や競技エアロビックのコーチなどとして、子どもの運動指導に30年以上携わる。子どもの運動能力や体力の低下が目につくようになり、2019年6月、一般社団法人「子ども体づくり協会」を設立。運動指導者を対象とした講習会や幼保育園の教員・保護者研修を開くなど、啓発活動に取り組む。 ――冬の北海道は外遊びしにくいイメージがあります。 「実はそうでもないです。家の前を雪かきしてできた雪山でそり遊びをしたり、かまくらをつくったり、公園で雪だるまをつくったり。地域によってはスキーやスケートをしたりもします。雪国に住んでいない方にはうらやましい環境だと思います」 ――そうすると、冬でもしっかり外遊びしているんですね。 「外で子どもを遊ばせる家もありますが、寒さが苦手などの理由でまったく外出しない家もあり、二極化しています。スポーツ庁の全国体力調査では北海道は下位で、肥満も多い。もちろん、家や地域によっても、雪国でも県によって違いますが、北海道全体としては冬は運動不足になっている子どもが多いです」 ――運動不足で何か問題は起きているのですか。 10年ほど前から、作田さんは北海道の子どもたちの異変を強く感じているのだそうです。今後、コロナ禍で全国の子どもたちに何が起こる恐れがあるのか、どんな対策をとったらいいのか、以下で詳しく話していただきます。 「まず、猫背の子どもが増え、… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
刺繡になった中村哲医師 「L」に込めた制作者の思い
アフガニスタンで人道支援に取り組み、凶弾に倒れた医師、中村哲さん(享年73)をデザインした刺繡(ししゅう)を、福岡市の刺繡アーティストの女性が制作した。中村さんが銃撃された時、女性はアフガニスタンの隣国、タジキスタンにいた。縁を感じ、「刺繡で誰かのためになれたら」という思いを込めた。 制作したのは、福岡市の二宮佐和子さん(40)。大分県出身で福岡で育ち、8年ほど前から刺繡アーティストとして活動。もともとはグラフィックデザイナーだったが、自分の絵を服に刺繡すれば「絵を着ていろんな所に歩いていってもらえる」と思いつき、自己流で始めた。 2015年から大手通販会社と一緒に、インドの女性たちに刺繡を教える活動を始めた。農家の女性が仕事がない時期にも収入が得られるようにするためだ。その縁で国際協力機構(JICA)のプロジェクトにも参加。アフガニスタンやタジキスタンの人々の生活改善のため、刺繡や織物など現地の手仕事を生かした産業創出を担っている。 アルファベットと人物を掛け合わせ 中村さんが亡くなった19年12月4日、プロジェクトの一環でタジキスタンにいた。工房を見ていたとき、案内役のJICA職員に電話がかかってきた。中村さんが銃撃されたことを知らされ、職員は動揺した様子だった。 その前日、職員から「アフガニスタンには中村さんという医師がいて、福岡市に事務所があるので年明けにでも行きましょう」と言われたばかりだった。 数日後、日本に帰ってくるとニ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
優雅な反骨スタイルと社会的メッセージ ヨウジヤマモト
ヨウジヤマモトの2021年秋冬メンズ・コレクションは、ランウェーショーを元にした映像で配信された。持ち前の脱構築的なスタイルに、皮肉や社会的なメッセージを込めた文字を入れ込むなどパンクの要素を取りいれた、優雅な反骨スタイルを並べた。 ジャケットもパンツもシルエットはゆったりとして、いつにも増して布の流れが美しい。色は黒が中心。しなやかな生地のスーツや、体を包み防御するようなビッグサイズのボンディングのコート。そんな服のあちこちに「Are you Bohemian?」、「Bone to be Terrorist」などの他、「実存主義」や動物の権利に関する言葉など刺激的な英語の文字が白や赤字で書かれている。ネクタイには「引責辞任」といった日本語の四字熟語も。作品が持つ独特の強さと共に、言葉の強さも迫ってくる。 また、ジャケットの袖口にびっしりとメタリックなホックを並べたり、ほつれた端切れのパッチワークをあしらったりとパンクのディテールが強調されている。つややかなサテンのインナーと抽象的な柄をプリントしたジャージートップスを重ね、粗野なデニム調パンツを合わせるなど質感の違う生地の組み合わせも洗練性を感じさせた。 なかにはシルク何%、ウール何%などと素材の表示のある服もあり、映像配信とはいえ質感が伝わりやすかった。 背景には、いつものようにデザイナーの山本耀司本人による、やけっぱちムードの歌詞の曲と、透明感のある女性ボーカルの歌声が流れた。(編集委員・高橋牧子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
持続化給付金の詐取「アドバイス」した疑い 慶大生逮捕
新型コロナウイルスの影響で収入が減った個人事業主らを支援する国の持続化給付金をだまし取ったとして、島根県警は26日、東京都港区の慶応大学生、鶴岡嵩大(たかひろ)容疑者(22)を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。 松江署によると、鶴岡容疑者は昨年7月14日、共通の知人を介して知り合った松江市の男子大学生に虚偽の確定申告書を準備させ、中小企業庁のサイトから持続化給付金を申請。男子大学生の口座に100万円を振り込ませ、詐取した疑いがある。容疑を認めているといい、署は鶴岡容疑者が給付金の一部を「アドバイス料」として得ていたとみて調べている。男子大学生が昨年9月、「自分は不正受給をしているのでは」と署に相談していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
沖縄の観光客、過去最大の減少率に 海外客は9割減
昨年1年間に国内外から沖縄県を訪れた観光客数は373万6600人で、1千万人を突破した前年から63・2%減となり、本土復帰後で最大の減少率となった。新型コロナウイルス感染拡大による旅行自粛の影響が大きく、県は今後も厳しい状況が続くとみている。 26日の県の発表によると、観光客数が前年比で減少したのは東日本大震災が起きた2011年以来。19年は1~12月で初めて1千万人を突破するなど好調だったが、国や県から緊急事態宣言が出された20年4、5月は前年同月比90%以上の減少となるなど、全ての月で前年同月を下回った。海外からの観光客に絞っても前年比91・2%減の25万6900人で、過去最大の減少率となった。 渡久地一浩・県文化観光スポーツ部長は「大変厳しい状況。今後も感染状況やGo To トラベルの実施状況に大きく影響されると考えている」と述べた。(国吉美香) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
漫画など海賊版サイト、アクセス急増 巣ごもりも影響?
インターネット上に漫画などを無断掲載した海賊版サイトについて、閲覧数の上位10サイトに昨年12月だけで日本国内から約2億回のアクセスがあり、約414億円分以上が「ただ読み」されたとみられることが、出版社などでつくる団体の調べでわかった。昨年1月にはアクセスが約7200万回で「ただ読み」は約39億円分だったと推計され、団体は新たな人気サイトの出現とともに、コロナ下での「巣ごもり生活」が影響した可能性もあるとみている。 出版社など60社以上が参加し、海賊版対策に取り組む団体「ABJ」(東京都)によると、海賊版サイトの被害は2018年春から19年春ごろにかけては一時期より減ったが、19年秋ごろから、複数のサイトが急激にアクセスを伸ばし始めたという。 サーバーを次々に変えて運営者をたどりにくくしたり、作品の削除要請に応じなかったりなどで、出版社側は対策に苦慮している。ABJの担当者は「コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたことも影響しているのかもしれない。出版界は以前から海賊版を利用しないよう呼びかけており、ショックは大きい」と話す。 政府は海賊版対策の強化に力を… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ死者104人、2番目の多さ 新規感染3853人
新型コロナウイルスの国内感染者は26日午後11時現在で、新たに3853人が確認された。死者は104人増えた。1日あたりの死者数は、過去最多だった22日の108人に次いで多かった。厚生労働省によると、25日時点の重症者は全国で996人で前日より21人減。1千人を切るのは17日時点以来、8日ぶり。 東京都の新たな感染者は1026人。25日は618人まで減ったが、3日ぶりに再び1千人台となった。新たな感染者を年代別にみると、最多は20代の189人。30代が164人、40代が145人、50代が142人と続いた。65歳以上の高齢者は270人だった。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使用」とする都基準の重症者数は、前日と同じ148人だった。 死者の内訳は大阪14人、東京、神奈川で各13人、埼玉9人、兵庫7人など。 厚労省は26日、空港検疫で感染が確認された30代の女性2人から、英国と南アフリカで報告されている変異ウイルスがそれぞれ検出されたと発表した。国内での変異ウイルスの感染確認は計53人となった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
医師は二転三転「逃げ回っているよう」 2歳児失った父
東京女子医大病院(東京都新宿区)で2014年に集中治療室(ICU)で人工呼吸中だった男児(当時2)が麻酔薬「プロポフォール」を大量投与された後に死亡した事件で、東京地検が26日、当時の麻酔科医2人を業務上過失致死罪で在宅起訴した。 亡くなった男児の父親(51)は26日、事件から7年を経て医師2人が在宅起訴されたことを受け、「安心した。警察や検察が捜査を尽くしてくれた結果だ」と評価した。 「息子の体に異変が出ているのに(禁忌薬の)投与を続けたのは単純なミスではない。ずさんな医療だった」と、改めて指摘。男児が亡くなった後、病院側を問い詰める度に、遺族への医師の説明は二転三転したといい、「『自分は正しかった』と逃げ回っているように感じた」。病院への不信感を募らせてきたという。 今後、法廷の場で医師らに望むことについては、「うそをつかず、真実を語ってもらいたい。これ以上、息子を傷つけないでほしい。一番真実を知りたいのは息子自身のはずです」と話した。 東京女子医大病院は「このような事態に至ったことを深刻に受け止めます。今後も病院全体として患者様の安心安全の確保に努めます」などとするコメントを出した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神奈川、最大確保病床数を引き下げ ステージ4の基準に
新型コロナウイルスの感染者用病床をめぐり、神奈川県は26日、県内で確保できると想定する最大値(確保病床数)を、従来の1939床(うち重症者用200床)から1555床(同190床)に引き下げた。冬になってほかの疾患での病床の需要が高まるなか、昨春に調べたデータを見直した結果だという。県は今後も必要に応じて見直していくという。 県内では25日現在で955床が利用されており、確保病床数が引き下げられたことで県内の使用率は49%から61%(25日時点)に上昇。病床の逼迫(ひっぱく)具合はステージ4(感染爆発)の基準に達する。 県は昨春、感染が爆発的に広がった場合にコロナ専用で確保できる想定数を県内の医療機関に聞き、それをもとに確保病床数を1939床としてきた。だが、現状を踏まえて改めて調査したところ1555床になったという。今後、確保病床については必要に応じて再調査し、変動があれば修正していくという。(末崎毅) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル