新型コロナ担当の西村康稔経済再生相は16日、緊急事態宣言を出した11都府県に準じた地域とする方向で最終調整していた広島市について、「ここ数日の感染状況が改善していることから、現時点では該当するとは判断できない」と自身のツイッターに投稿した。 政府は緊急事態宣言の追加を決めた13日、宣言対象外の地域が飲食店の午後8時までの営業時間の短縮や、不要不急の外出自粛を要請するなど、宣言地域と同じ対策を講じる場合には同等の支援を行うと発表。西村氏が14日、広島市を対象とする方向で最終調整中だと発表していた。 西村氏は16日のツイッターで、広島県の湯崎英彦知事と電話で協議したことを明らかにし、「引き続き国と県で密接に情報共有しつつ、感染状況を見極めていくことを、共有しました」と説明。同県では感染が急拡大した昨年12月、午後8時までの時短要請を行い感染拡大を抑えているとして、「広島県の姿勢・取組みを評価します」と投稿した。(中田絢子) 感染対策、広島県は予定通り実施へ 広島県の湯崎英彦知事も16日夜、県庁で記者団の取材に対し、同日夕に西村康稔氏から「準じる地域に該当するとは判断できない」と連絡があったことを明らかにした。広島市内の新型コロナの新規感染者数が減少傾向にあるため、との説明を受けたという。 県は18日から2月7日まで、同市内の施設に時短要請をする方針にしているが、湯崎知事は「再拡大を防ぐため、徹底的に抑え込む」と話し、対策は予定通り進めるとの考えを示した。期間中、時短要請に応じた飲食店に支払う協力金については、当初の126万円から84万円に減額する。 県内では昨年12月から同市を… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【共通テスト速報】作問担当者「難化したと見えるかも」
初めてとなる大学入学共通テストが16、17の両日に実施されます。コロナ禍で11都府県に緊急事態宣言が出る異例の状況のなか、挑むのは全国で約53万5千人。各地の動きをタイムラインで伝えます。 21:55 初日のすべての試験が終わる 問題・解答を公表 大学入試センターは午後9時55分、大学入学共通テストの初日の4教科の試験がすべて終了したと発表した。センターはまもなく、ホームページ上に4教科の問題と正解を公表する。 19:30 視覚障害の受験生ら2人が再試験 問題誤送付 大学入試センターは午後7時半、北海道苫小牧市の会場で公民の「政治・経済」を受験予定だった視覚障害がある受験生1人への問題冊子について、科目を誤って会場に送付していたため試験を受けられず、30日に再試験となったと発表した。東京都内では、配慮が必要なため別室で受験予定だった1人も、会場での誘導ミスが原因で30日に再試験となったという。 18:30 難しくなったとみえるかも 大学入試センターの作問担当者が18時半、初日の地理歴史、公民、国語、外国語の問題内容を説明した。問題の難易度について、昨年の大学入試センター試験と比べ「全体的に問題の分量が増え、難しくなったとみえるかもしれない。ただ、実際は解答データを分析しなければ分からない」と述べた。 千葉でも再開テスト 別室受験の「濃厚接触者」も 千葉県内の試験会場では、英語のリスニング機器の不具合があったほか、新型コロナ関連では受験生から前日までの申告で別室で受験させるケースもあった。 神田外語大の会場では、英語のリスニングで機器の不具合があり、1人が中断したところからやり直す「再開テスト」を実施した。 別の会場では、自身はPCR検査で陰性だったとしたうえで、「自分は濃厚接触者です」との受験生から申し出をうけ、別室で試験を受けさせた。別の会場でも濃厚接触者が別室で受験した。また、「集団の中での受験が気になる」と申し出をした受験生が別室で試験を受けた会場もあった。 京大と和歌山大、2人がリスニング「再開テスト」 16日の試験会場となった京都大で、英語のリスニング試験を受けた受験生1人が、試験を途中からやり直す「再開テスト」を受けた。大学側が取材に明らかにした。 和歌山大の会場でも、リスニング試験中、受験生1人が機器の不具合を申し出た。このため再開テストを受けたという。 九州大でリスニング試験のトラブル 1人に機器不具合 九州大伊都キャンパス(福岡市)では、英語のリスニングでトラブルがあった。九大によると、受験生1人が試験開始後に機器の不具合を訴え、その場で中断したという。 この受験生は、新しい機器で試験を再開。時間を繰り下げて実施した。 18:30 試験を終えた受験生「緊張感はあったが、リラックスして臨めた」 名古屋大東山キャンパス(名古屋市千種区)では、午後6時半前ごろから英語リスニングの試験を終えた受験生らが続々と会場から出てきた。最寄りの地下鉄・名古屋大学駅出入り口には混雑が発生していた。 東海高校3年の阿部竜也さん(18)は一橋大経済学部を志望。コロナ禍で特に首都圏の大学ではオンライン授業が続く傾向にあるが、「東京で学びたいという気持ちは揺らがなかった」という。 試験内容については「各予備校が予想問題や傾向と対策を示していたけれど、英語の問題はどことも違っていた。自分は大丈夫だったが、リスニングでの1回読みも含め、『やばかった』と言っている人も多かった」と語った。「英語ではスマートフォンのチャットで返答することを想定した問題があり、実用的で新しい内容を出していると感じた」 「1科目ごとに換気するので少し寒かったが、暖かい格好をしていたので問題はなかった。暑くて頭がボーッとするよりはよかったと思う」。昼食については「食べたらすぐマスクを付けるようにし、皆守っていたと思う。朝からマスクを着けっぱなしなので、少し息苦しさがあった」。休み時間のトイレは少し過密と感じたというが、大きなトラブルはなく、「戸惑うことなく実力を出せたと思う。明日は数学と理科を頑張りたい」と話した。 愛知県立中村高校の女子生徒(18)は、リハビリテーションを学べる学部・学科を志望。「緊張感はあったが、それでもリラックスして試験に臨めたと思う」。「英語では長文読解の時間が足りないなど、全体としてセンター試験より難易度が上がったと感じた」という。「会場の換気や消毒など、こまめに対策してくれているのを感じて、それほど不安はなかった。トイレ休憩もある程度分散していて、特別過密とは感じなかった」という。 岐阜大(岐阜市)で試験を終えた私立富田高校3年のリマ・ヒデキさん(18)は英語について「グラフが出て、これまで解いたことがない問題なので驚いた」。県立長良高校3年の小原光貴さん(18)は「地理に目新しいグラフが出てきて考えさせられた。英語も問題の量が多くて焦った」と話した。同高3年の別の男子生徒(18)は「世界史はグラフの読み取りが多くて、センター試験と傾向が変わったと思った。知識を前提にして考えないといけないと思った」と話した。 17:45 島根・隠岐で停電が発生 リスニング試験中断 大学入学共通テストの会場となった島根県隠岐の島町の県立隠岐高校で16日午後5時45分ごろ、英語のリスニング試験中に停電が発生し、試験を中断したことがわかった。受験生42人が、試験を途中からやり直す「再開テスト」を受けた。 会場を運営した島根大入試企画課によると、同町内ではこの時刻に約25分間、停電が起きた。この影響で、教室のすべての照明が消えたため、暗くて受験生が解答できないとして直後に中断を決めた。復旧後の午後7時45分から再開テストをした。 16:15 JR常磐線で遅延、受験生4人が影響 大学入試センターは午後4時15分、茨城県日立市内のJR常磐線で遅延が起きたため、午後3時10分から始まる外国語の試験を受ける予定だった4人が影響を受けたと発表した。3人は遅れて会場の茨城キリスト教大学(同市)に到着し、別室で63分の繰り下げ受験となった。1人は受験を取り下げたという。 がんばれ受験生! 駅に応援メッセージ 大阪大に近い大阪モノレール山田駅(大阪府吹田市)で、受験生への応援メッセージが書かれた手作りのボードを見つけた。 16日午前5時半ごろ、駅係員が改札付近に掲げたという。「コロナ禍の中、大変なご苦労を重ねてきたことと思います」とねぎらい、「満開の桜が咲き誇るように」とエールを送る内容。サクラ型の紙で作った「サクラ」の大文字も添えられていた。 拡大する駅係員が改札付近に掲げた手作りの受験生応援ボード=大阪府吹田市の大阪モノレール山田駅 大学入学共通テストが始まった16日朝、各地の駅の電光掲示板に、受験生への応援メッセージが流れた。 埼玉県鴻巣市のJR鴻巣駅では、午前5時からホームと改札内の電光掲示板に「合格祈願 受験生の皆さまへ 努力が良い結果に結びつくよう応援しております JR鴻巣駅」と流した。芳澤壮二駅長によると、駅の若手社員が「コロナ禍において、不安を抱えている受験生が実力を発揮できるよう、少しでも元気づけられれば」との思いを込め、メッセージを作ったという。 東京都八王子市のJR八王子駅でも、午前6時半からホームの電光掲示板に「がんばれ受験生! 新型コロナウイルス感染拡大という厳しい状況下で受験勉強に励まれてきたことと思います。最後まで諦めず日ごろの成果が十分発揮できるよう心より応援しております。八王子駅社員一同」と応援メッセージを流した。 大阪市都島区のJR京橋駅の環状線ホームでも、午前6時から「受験生の皆様へ これまでの自分の頑張りを信じて、今日の試験を『全集中』で突破して下さい。私たちもあなたに春が来ることを信じています。JR京橋駅 社員一同」と流した。 拡大するホームの電光掲示板に流れた受験生への応援メッセージ=16日午前(JR東日本八王子支社提供) 10:10 暴風雪の稚内、30日に再試験 丸一日中止は史上初 大学入試センターは午前10時10分、北海道稚内市内で暴風雪警報が出たため、試験会場となっていた稚内北星学園大学での16日の試験を中止し、30日に再試験を行うと発表した。1日の試験をすべて再試験とするのは共通1次試験や大学入試センター試験でもなく、史上初めてだという。 センターによると、初日は73人が受験予定だった。このうち十数人がすでに大学に到着していたが、昼から夕方にかけて雪が激しくなるとの予報だったため、大学から連絡を受けたセンターは再試験を決定した。十数人には帰宅してもらっているという。センターは「受験生の安全を第一に考えた」と話した。17日の2日目は今のところ試験を行う予定。 拡大する稚内北星学園大学は16日の大学入学共通テスト中止をホームページで知らせた 09:30 […]
英語リスニング、停電で「再開テスト」 島根・隠岐の島
大学入学共通テストの会場となった島根県隠岐の島町の県立隠岐高校で16日午後5時45分ごろ、英語のリスニング試験中に停電が発生し、試験が中断された。受験生42人が、試験を途中からやり直す「再開テスト」を受けた。 会場を運営した島根大入試企画課によると、同町内ではこの時刻に約25分間、停電が起きた。この影響で、教室のすべての照明が消えたため、暗くて受験生が解答できないとして直後に中断を決めた。復旧後の午後7時45分から再開テストをした。(花房吾早子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
快適さとスタイルの融合 エルメネジルド・ゼニアの提案
2021年秋冬の新作を披露するミラノ・メンズコレクションが15日、始まった。トップバッターのエルメネジルド・ゼニアは、映像を発表した。 新作を着たモデルたちは、モダンな建物の外を歩いたり、部屋の中でソファに座ってテレビを見たり。家で過ごす時間が多くなったいまのライフスタイルに合わせ、屋外でも着られ、屋内でもゆったりとくつろげる服を提案した。 しっかりとした伝統的な仕立て技で知られるが、現代に「(再)解釈」し、ジャケットなどの肩のラインはゆるやか。たっぷりと身を包むコートやボリュームのあるパンツは、服と同じ生地のベルトがアクセントに。タートルネックやジップアップのトップスといったカジュアルなアイテムも多い。色はシンプルなベージュやグレー、黒などが基調になっている。 デザイナーのアレッサンドロ・サルトリは「全てのことが議論されるこのような時に、ゼニアは(リ)セットすることを決意した。我々のスタイルを(再)解釈し、現代の男性へ(再)適応するために私たちのルーツを見直した。あらゆる場所が一つとなり、新しい美学を創造するため、快適さとスタイルが融合する新たな着こなし方が確立される」とコメントした。(神宮桃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「法律に触れぬギリギリで…」鶏卵業者が駆使した政治力
「政治や行政の強力な協力がなくてはならず、強力なロビイスト活動がなければ実現しません」 鶏卵大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の秋田善祺(よしき)・前代表(87)=贈賄罪で起訴=は、2019年4月の業界紙「鶏鳴新聞」のインタビュー記事で養鶏産業の発展について語った。強調したのは「ロビイスト活動」や「関係筋とのコネクション」だった。 秋田氏は高校を卒業した1950年代に父が起こした孵卵(ふらん)場を継いだ。経営不振に陥った山あいの小さな孵卵場だったが、一代で業界2位に成長させた。卵のブランド「きよら」を展開し、2019年12月期の売上高は約416億円に上る。 業界を取り巻く課題にも取り組んだ。鳥インフルエンザが発生した際に鶏の移動を制限する区域の緩和や、卵の価格が下がった場合に国が補助金を出す事業の実現に力を注いだ。旧知の鶏卵業者は「業界の繁栄を考えていた、抜群にすごい人」と語る。 「重要関係先名簿」に並ぶ国会議員らの名前 「政治のことは自分が一番よく知っている」。秋田氏が公言していたのが政治力だった。アキタ社や同業他社の関係者も「政治の力で会社を大きくした」と口をそろえる。 「重要関係先名簿」。朝日新聞… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【共通テスト速報】九大のリスニング、1人に機器不具合
初めてとなる大学入学共通テストが16、17の両日に実施されます。コロナ禍で11都府県に緊急事態宣言が出る異例の状況のなか、挑むのは全国で約53万5千人。各地の動きをタイムラインで伝えます。 九州大でリスニング試験のトラブル 1人に機器不具合 九州大伊都キャンパス(福岡市)では、英語のリスニングでトラブルがあった。九大によると、受験生1人が試験開始後に機器の不具合を訴え、その場で中断したという。 この受験生は、新しい機器で試験を再開。時間を繰り下げて実施した。 18:30 試験を終えた受験生「緊張感はあったが、リラックスして臨めた」 名古屋大東山キャンパス(名古屋市千種区)では、午後6時半前ごろから英語リスニングの試験を終えた受験生らが続々と会場から出てきた。最寄りの地下鉄・名古屋大学駅出入り口には混雑が発生していた。 東海高校3年の阿部竜也さん(18)は一橋大経済学部を志望。コロナ禍で特に首都圏の大学ではオンライン授業が続く傾向にあるが、「東京で学びたいという気持ちは揺らがなかった」という。 試験内容については「各予備校が予想問題や傾向と対策を示していたけれど、英語の問題はどことも違っていた。自分は大丈夫だったが、リスニングでの1回読みも含め、『やばかった』と言っている人も多かった」と語った。「英語ではスマートフォンのチャットで返答することを想定した問題があり、実用的で新しい内容を出していると感じた」 「1科目ごとに換気するので少し寒かったが、暖かい格好をしていたので問題はなかった。暑くて頭がボーッとするよりはよかったと思う」。昼食については「食べたらすぐマスクを付けるようにし、皆守っていたと思う。朝からマスクを着けっぱなしなので、少し息苦しさがあった」。休み時間のトイレは少し過密と感じたというが、大きなトラブルはなく、「戸惑うことなく実力を出せたと思う。明日は数学と理科を頑張りたい」と話した。 愛知県立中村高校の女子生徒(18)は、リハビリテーションを学べる学部・学科を志望。「緊張感はあったが、それでもリラックスして試験に臨めたと思う」。「英語では長文読解の時間が足りないなど、全体としてセンター試験より難易度が上がったと感じた」という。「会場の換気や消毒など、こまめに対策してくれているのを感じて、それほど不安はなかった。トイレ休憩もある程度分散していて、特別過密とは感じなかった」という。 岐阜大(岐阜市)で試験を終えた私立富田高校3年のリマ・ヒデキさん(18)は英語について「グラフが出て、これまで解いたことがない問題なので驚いた」。県立長良高校3年の小原光貴さん(18)は「地理に目新しいグラフが出てきて考えさせられた。英語も問題の量が多くて焦った」と話した。同高3年の別の男子生徒(18)は「世界史はグラフの読み取りが多くて、センター試験と傾向が変わったと思った。知識を前提にして考えないといけないと思った」と話した。 16:15 JR常磐線で遅延、受験生4人が影響 大学入試センターは午後4時15分、茨城県日立市内のJR常磐線で遅延が起きたため、午後3時10分から始まる外国語の試験を受ける予定だった4人が影響を受けたと発表した。3人は遅れて会場の茨城キリスト教大学(同市)に到着し、別室で63分の繰り下げ受験となった。1人は受験を取り下げたという。 がんばれ受験生! 駅に応援メッセージ 大阪大に近い大阪モノレール山田駅(大阪府吹田市)で、受験生への応援メッセージが書かれた手作りのボードを見つけた。 16日午前5時半ごろ、駅係員が改札付近に掲げたという。「コロナ禍の中、大変なご苦労を重ねてきたことと思います」とねぎらい、「満開の桜が咲き誇るように」とエールを送る内容。サクラ型の紙で作った「サクラ」の大文字も添えられていた。 拡大する駅係員が改札付近に掲げた手作りの受験生応援ボード=大阪府吹田市の大阪モノレール山田駅 大学入学共通テストが始まった16日朝、各地の駅の電光掲示板に、受験生への応援メッセージが流れた。 埼玉県鴻巣市のJR鴻巣駅では、午前5時からホームと改札内の電光掲示板に「合格祈願 受験生の皆さまへ 努力が良い結果に結びつくよう応援しております JR鴻巣駅」と流した。芳澤壮二駅長によると、駅の若手社員が「コロナ禍において、不安を抱えている受験生が実力を発揮できるよう、少しでも元気づけられれば」との思いを込め、メッセージを作ったという。 東京都八王子市のJR八王子駅でも、午前6時半からホームの電光掲示板に「がんばれ受験生! 新型コロナウイルス感染拡大という厳しい状況下で受験勉強に励まれてきたことと思います。最後まで諦めず日ごろの成果が十分発揮できるよう心より応援しております。八王子駅社員一同」と応援メッセージを流した。 大阪市都島区のJR京橋駅の環状線ホームでも、午前6時から「受験生の皆様へ これまでの自分の頑張りを信じて、今日の試験を『全集中』で突破して下さい。私たちもあなたに春が来ることを信じています。JR京橋駅 社員一同」と流した。 拡大するホームの電光掲示板に流れた受験生への応援メッセージ=16日午前(JR東日本八王子支社提供) 10:10 暴風雪の稚内、30日に再試験 丸一日中止は史上初 大学入試センターは午前10時10分、北海道稚内市内で暴風雪警報が出たため、試験会場となっていた稚内北星学園大学での16日の試験を中止し、30日に再試験を行うと発表した。1日の試験をすべて再試験とするのは共通1次試験や大学入試センター試験でもなく、史上初めてだという。 センターによると、初日は73人が受験予定だった。このうち十数人がすでに大学に到着していたが、昼から夕方にかけて雪が激しくなるとの予報だったため、大学から連絡を受けたセンターは再試験を決定した。十数人には帰宅してもらっているという。センターは「受験生の安全を第一に考えた」と話した。17日の2日目は今のところ試験を行う予定。 拡大する稚内北星学園大学は16日の大学入学共通テスト中止をホームページで知らせた 09:30 試験開始 大学入試センターは午前9時半、初めての大学入学共通テストが始まったと発表した。1教科目は、「地理歴史」「公民」。 拡大する「地理歴史、公民」の試験の開始を待つ受験生たち=2021年1月16日午前9時9分、東京都文京区の東京大学、伊藤進之介撮影 拡大する試験会場の教壇にはシールドが設置されていた=2021年1月16日午前9時7分、福岡市西区の九州大学伊都キャンパス、長沢幹城撮影 京都の受験生「体調整えてきた。いつも通り頑張りたい」 京都府内の志願者は1万459人。府北部唯一の会場の福知山公立大(福知山市)では約470人が受験。受験生らは入り口で手を消毒し、会場に向かった。感染対策で会場には保健師が待機し、一部の狭い試験室には試験監督者と受験生との間にアクリル板が設置されていた。 京都市北区の京都産業大では約580人が受験。会場は席の間隔をあけるなどで収容人数を例年の3分の2以下に抑え、会場ごとに複数の消毒液が置かれた。市内の男子生徒(18)は「睡眠や食事に気を付けて体調を整えてきた。いつも通り頑張りたい」と意気込んでいた。 拡大する手を消毒して試験会場に向かう受験生ら=2021年1月16日午前8時27分、京都府福知山市堀の福知山公立大、横山健彦撮影 09:00 今のところ、遅延や繰り下げはなし 大学入試センターは午前9時、全国の試験会場で午前8時現在の状況を説明し、試験開始が遅延したり繰り下げとなったりする予定は今のところないとした。ただ、北海道では悪天候の地域もあり、一部の会場で繰り下げの可能性はあるとした。 拡大する試験を前に開門を待つ大学職員ら=2021年1月16日午前7時57分、東京都文京区の東京大学、伊藤進之介撮影 拡大する本やノートを読みながら入場を待つ受験生たち=2021年1月16日午前8時23分、大阪府吹田市の大阪大学、小杉豊和撮影 小雨の新潟、受験生「過去問なくて準備難しかったけど」 大学入試センター試験に代わる初の大学入学共通テストが16日始まり、県内では15会場で、1日目の地理歴史、公民、国語、外国語の試験が行われた。 県内会場で最多の3882人が受験を予定する新潟市西区の新潟大学五十嵐キャンパスでは朝、小雨が降る中、マスク姿の受験生たちが、ふせんの貼られた単語帳などを手に次々とやってきた。 同市中央区の櫛(くし)谷岳さん(18)は「コロナに絶対にかからないように、うがいや手洗いはしっかりしてきた。最後まであきらめずにやりきりたい」。同市東区の女子生徒(18)は、初の共通テストに「過去問がなく準備が難しかったが、学校が対策を用意してくれた。記述式じゃなくて、助かった。今まで通り、緊張しないように受けたい」と話していた。 拡大する試験会場に向かう受験生=2021年1月16日午前8時20分、新潟市西区の新潟大学、緑川夏生撮影 県内では事前に約9400人が志願した。2日目の17日は、理科と数学の試験が行われる。(緑川夏生) 08:00 […]
生きた証しを残したいのに…無名の慰霊碑、刻めぬ犠牲
阪神・淡路大震災で建物の7割近くが全壊し、多数の犠牲者が出た神戸市東灘区本山中町4丁目に小さな慰霊碑がある。建てられたのは2年前だが、個人情報への配慮から名前は刻まれていない。震災から17日で26年。そこで暮らした人たちの生きた証しや、地域の被災の歴史をどう伝えるのかが問われている。 本山中町4丁目はJR摂津本山駅の南側にあり、神戸線の線路と国道2号に挟まれた約300メートル四方の地域だ。震災前は市場があり、戸建て住宅と長屋が混在する下町の風情が残る街だったが、468棟の建物の約67%にあたる312棟が全壊し、壊滅的な被害を受けた。 震災後、自治会のある本山中町1~3丁目は、役員らが遺族を回って同意を取り付け、近くの中野北公園に犠牲者75人の名前を刻んだ慰霊碑を建立した。自治会のない4丁目では、そういった動きが起きず、碑ができなかったという。 「名前ないのはかわいそう」 市に問い合わせたが… 一昨年の震災の日、4丁目で薬局を営む大町眞由美さん(73)が公園でラジオ体操を終え、碑に手を合わせて帰ろうとしたところ、知人から「4丁目の人の名前がないのはかわいそうだ」と言われた。 同じことを感じていた大町さんは、山田美代子さん(77)ら、4丁目にある国道地蔵尊の世話をする奉賛会のメンバーに相談。お地蔵さんの隣に慰霊碑を建てることを決めた。 しかし、4丁目で誰が亡くなっ… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
希望退職募った上場企業、昨年91社 前年から2.6倍
コロナ禍が深刻になるなか、企業の人減らしが広がっている。東京商工リサーチによると、昨年1年間に希望退職を募った上場企業は91社で、19年の2・6倍だった。今年の実施を公表したところも14日時点ですでに20社ある。緊急事態宣言による経済への打撃もあって、今後もハイペースで募集が続きそうだ。 昨年の募集企業数は、リーマン・ショック後の2009年に記録した191社以来の多さだった。募集者数(非公表の企業は応募者数)の合計は判明分だけで1万8千人を超えた。これも09年の約2万3千人以来の規模だ。 業種別ではアパレルの18社が最多で、自動車関連が11社、電気機器が10社だった。外食も7社、旅行などサービス業も6社あり、幅広い業種にコロナ禍の影響が広がっている。 紳士服大手の青山商事は、在宅勤務によるスーツの需要減もあって業績が落ちこむ。20年9月中間決算の売上高は前年同期比40.1%減の610億円で、純損益は169億円の赤字だった。昨年12月から40歳以上の社員らを対象に400人ほどの希望退職を募集中だ。国内全店舗の2割にあたる約160店も閉める方向だ。 旅行大手のKNT―CTホールディングスは、傘下の近畿日本ツーリストを中心に今月4日から募集を始めた。店舗網を縮小し、24年度末までに出向や定年退職なども含めてグループの全社員の3分の1を減らす。今後はオンラインでの事業に力を入れるという。 東京商工リサーチが集計してい… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
お祭り感が薄れた癒やしの紅白 圧巻は坂本冬美の愛憎歌
史上初の無観客で開催された昨年末の「NHK紅白歌合戦」。異例の状況下で行われた歌の祭典に、コラムニスト・時代劇研究家のペリー荻野さんは「拍手を送りたい」としつつ、「次回は思い切って『お祭り』感を前面に出しては」と語ります。 ◇ 今回の紅白は例年と違い、いわば「コロナ禍でつらい1年を乗り切った人たちを元気づける」という使命を帯びていました。「赤いスイートピー」や「真夏の夜の夢」のような恋愛の歌よりも、「瑠璃色の地球」や「守ってあげたい」といった、傷ついた人々を癒やすような歌が求められていた。例年のような「お祭り」だけではことを済ませられない、そのさじ加減に制作陣は悩んだと思います。水森かおりの、富士山のような巨大衣装の前で自撮りをしたフワちゃんも、無観客で抑えた演出の中、たった1人で盛り上げ役を任されてやりにくそうだった。 その中でも、テレビリモコンのボタンを連打して視聴者に演出に参加してもらう純烈のステージでの試みや、三山ひろしの歌唱中にけん玉の連続成功記録に挑戦する恒例企画もありました。おかげで「ああ、いつもの紅白だな」とホッとした人は多いでしょう。 放送時間に収める難しさがあったかもしれませんが、ライブが満足に開かれなかった1年でもあり、欲を言えばそれぞれの歌手が視聴者に語りかける姿をもう少し長く見たかった。ただその中で、これだけのものを届けてくれたことに拍手を送りたいです。 圧巻だったのは坂本冬美。冒険… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
津波で不明の両親思い 育てた災害救助犬に初の赤十字章
東日本大震災で両親が行方不明の岩手県大槌町の佐々木光義(みつぎ)さん(52)が飼う2匹の災害救助犬が14日、日本赤十字社のボランティア犬として認められた。同岩手県支部によると「全国で初めて」という。 赤十字のマークが入ったハーネスラベルが贈られたのは、ゆき(ゴールデンレトリバー、雌8歳)と、さち(ホワイト・スイス・シェパード、雌7歳)。 飼い主の佐々木さんは震災で実家を津波に流され、父栄雄(えいお)さん(当時75)と母セツさん(同73)の行方が分かっていない。災害救助犬がいたら、両親や他の犠牲者を発見できたかもしれないと思った佐々木さん。2013年にゆき、14年にはさちを飼い始めた。 2匹とも一般社団法人ジャパン… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル