あるゾウの死が、3頭のライオンが誕生するきっかけになった。 3頭のうちのメスの「シルク」は今春、愛知県の豊橋総合動植物公園に無償で譲渡され、繁殖を目指している。相手は、広島市安佐動物公園からやはり無償でやってきた、オスの「アース」だ。 2017年4月、群馬県桐生市の桐生が岡動物園で、アジアゾウのイズミが推定61歳で死んだ。1964年に来園して以来、市民らに親しまれてきた園のシンボル的存在だった。イズミが最期の時を迎えつつあるなか、1人しかいない獣医師職員は、イズミの診療にかかりっきりになった。 ゾウ舎からそれほど離れていな… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ガオー!動物柄にときめいて 大阪のおばちゃんの挑戦
豹(ひょう)、豹、豹、豹、虎、豹、虎。あ、ライオンも! 大阪市浪速区の通天閣から徒歩3分。薄暗いアーケードがレトロ感あふれる新世界市場に、「聖地」と呼ばれる店がある。 「なにわ小町」。動物柄専門の洋品店だ。 そう、「動物柄が大好きなおばちゃんたちの聖地」なのだ。ジャケット、Tシャツ、バッグにスカーフ。あれもこれも豹、豹、豹、虎、あ、ピューマ! 「体の柄は豹がいい。でも顔は虎。力強い。豹は可愛らしいから」。そう話す店主の高橋真由美さん(69)は、大きな虎の顔があしらわれたトップスに豹柄のスパッツ姿だ。ガオーと今にもほえられそう。 毎日のように動物柄を着る。自らの趣味が高じて店を始めたのは2010年。動物柄に目覚めたのは半世紀近くも前だ。 堺市出身。洋服好きは母の影響だろうか。自営業で忙しい中、足踏みミシンでちょうちん袖にギャザーいっぱいのワンピースを縫ってくれた。うれしかった。 高校生の時、お年玉やお小遣いをためたお金を手に、神戸まで買い物に行った。お目当ては、雑誌で見たチャイナコート。一見黒だが、裏地はピンク。そこに虎の刺繡(ししゅう)が施され、「歩くとちらりと刺繡が見えて。ぜいたくな作りなの」 高卒初任給が2万円ほどの時代に1万円以上した。帰ると父に「馬鹿者!」と叱られたが、平気だった。 服飾の専門学校に入ったものの… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
おみくじ大吉は「豊漁」? 室戸の廃校水族館で運試し
高知県室戸市の「むろと廃校水族館」にユニークな「開運おみくじ」がある。新年早々、訪れるカップルや受験生、家族連れがひいている。 同水族館3階に立つ赤い鳥居を載せた高さ47センチのおみくじ。昨年夏に登場し、その名は「室戸みくじ」。1回、100円。くじには「大吉」には「豊漁」、「中吉」は「中漁」、凶には「台風」と書かれている。海亀や魚、海の文字も目立つ。 同水族館の若月元樹館長は「室戸岬近くにある水族館にふさわしいおみくじにしました。新しい年の運勢を占ってください。いいことがあるといいですね」と話している。(笠原雅俊) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ナイフ?突きつけ、300万円強盗の疑い 少年6人逮捕
大分県中津市東浜のパチンコ店で現金約300万円を盗んだなどとして、大分県警は、高校生2人を含む17~18歳の少年6人=いずれも中津市=を強盗と建造物侵入の疑いで逮捕し、4日発表した。県警は認否を明らかにしていない。 中津署によると、6人は共謀し、3日午前0時50分ごろ、パチンコ店「マルハン中津店」の従業員出入り口から外に出た男性従業員2人に、ナイフのようなものを突きつけ店に侵入。事務室の金庫を開けさせ、中にあった現金約300万円と、男性従業員ら2人の財布を奪った疑いがある。けが人はいなかった。 大分県別府市内で不審な車を見つけた警察官が職務質問して発覚した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神田明神、スーツ姿少なく 参拝申し込み「7割ほど」
多くの企業が仕事始めを迎える4日、丸の内や大手町などのビジネス街に近く、スーツ姿の初詣客が境内を埋める光景が風物詩の神田明神(東京都千代田区)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、例年より人出は少なかった。 同神社には例年、1月中に1万社ほどの企業の参拝の申し込みがあるが、今年は「7割ほどにとどまっている」という。 神社は、境内の混雑状況が分かる定点カメラ映像をインターネットでライブ配信している。夜間や早朝など、日中の混雑時を避ける「分散参拝」を呼びかけている。境内各所にアルコール消毒液を設置する他、参拝者が使用する手水舎(てみずしゃ)のひしゃくを撤去するなど感染対策に取り組んでいる。 会社の同僚と参拝に来ていた社会人1年生の近藤瑛佑さん(23)は「困難に負けず、変化に対応した働き方をしたい」と新年の抱負を語った。(瀬戸口翼) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
豪雨に沈む集落、妊婦はヘリで運ばれた 新しい命は希望
泥水の中を身重の女性は夫と進んだ。しばらくして新たな命が生まれた。昨夏の記録的豪雨から4日で半年。熊本県球磨(くま)村では多くの命が失われ、今も被災の爪痕が生々しい。すくすく育つ赤ちゃんは、夫婦の、集落の人々の希望になっている。 球磨村の神瀬(こうのせ)地区。昨年7月4日の豪雨で氾濫(はんらん)した球磨川沿いの集落には、屋根まで濁流にのまれた家々が立ち並ぶ。 12月26日、地区の集会施設で年の瀬の炊き出しがあり、各地の仮設住宅で暮らす住民たちが集まった。人の輪の中心に、生後4カ月の大岩詩(うた)ちゃんがいた。住民たちはのぞき込んだり、呼びかけたり。父・翼さん(35)と母・栄里香さん(32)に抱かれ、不思議そうな目で周りの顔を見ている。詩ちゃんは夫妻の長女で、豪雨後、村で初めて生まれた赤ちゃんだ。 拡大する詩ちゃんを抱き、集落の炊き出しに参加した大岩翼さん、栄里香さん夫妻=2020年12月26日、熊本県球磨村神瀬地区、藤脇正真撮影 集会施設のそばに、夫妻が住んでいた平屋の村営住宅がある。固まった泥が部屋に積もり、屋根には草が生えていた。「何回来ても、涙が出ます」。栄里香さんがつぶやいた。 保育士をしていた栄里香さんは2018年、村の森林組合で働く翼さんと結婚。妊娠9カ月を迎えた頃、豪雨に見舞われた。 あの日。栄里香さんと翼さんは… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナでも恋人と「会いたい」 オンラインでダメな理由
日曜日の夜、JR名古屋駅の新幹線乗り場には、スーツケースや大きなリュックを手にしたカップルたちの姿が目立つ。マスクをつけたままキスをしたり、ずっと抱き合ったままだったり……。つかの間の週末を一緒に過ごした恋人たちは、この場所で再び別れの時を迎える。 「気を付けてね」 12月中旬、辻満由子さん(26)は博多行き新幹線のホームで、山口県に戻る恋人の男性(25)に手を振った。交際を始めてから約2年。いつも別れ際に「バイバイ」とは言わない。感傷的にならないように、笑って次に会う約束をする。 拡大する山口県に戻る彼を見送るため、JR名古屋駅まで来た辻満由子さん(右)=2020年12月13日夜、杉本康弘撮影 この時は1カ月ぶりの再会だった。手をつなぎながらのデート。スマホで記念写真を撮り、出店のソーセージを一緒に食べた。時間はあっという間に過ぎた。 彼に会えるのはうれしいが、モヤモヤする気持ちもある。「もしも彼に感染させたら、私が感染したら」。新型コロナウイルス対策の消毒液で、デート中はいつもアルコールのにおいがしている気がする。 失業、彼にも会えず 新型コロナウイルスの感染が急速に広がり始めた春先、2人の生活は一変した。政府が緊急事態宣言を出し、街頭から人影が消えた。それまでは、約700キロ離れていても定期的に会えていたのに、巣ごもり生活で簡単には会えなくなった。 愛知県でドッグトレーナーとして働いていた辻さんは、コロナ禍の影響で仕事の依頼が徐々に減り、5月にはゼロになった。だが、なぐさめてほしい時、そばに彼はいなかった。 少しでも一緒にいる気持ちにな… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
片桐はいりさんが語るコロナ禍の演劇 「警告なのかな」
5~6月、完全リモートで演劇作品を作りました。いい面も悪い面もありました。稽古が終わると同時にそのまま自分の生活に戻れて無駄がない。でも演劇も映画も、一緒に現場にいて、ああだこうだ言いながら作っていくもの。私は普段、稽古場ではすごく笑ってるんですけど、笑い声って、「賛成!」「私これ好き!」という意見の表明だと思うんです。 でも、リモートでは自分の出番ではない時は音声も映像もオフ。一見無駄に見えるコミュニケーションがいかに重要だったか気づかされました。 本番はオンライン配信でした。もちろん生で見るのとは別物です。以前、一人芝居の舞台で3年ほど全国を回りました。「よく一人でやるね」と言われましたが、一人で芝居なんかできませんよ。お客さんがいるからできるんです。お客さんからの反応や笑い声、波動が芝居をつくる。だから一人芝居を経験したあと、客として観劇する時は緊張するようになりました。だって責任があるから。その日の役者のパフォーマンスを左右するのは観客の一人である私。舞台はその場でできあがるものなんです。 人間は順応していく。だけど… 緊急事態宣言で休業を余儀なくされたスナックを舞台にしたNHKドラマ&ドキュメント「不要不急の銀河」(20年7月放送)で「大ママ」を演じました。ラストシーンは、でんでんさん演じる常連客の誕生日。休業していた店を開け、カラオケを歌うシーンでした。 知り合いに、コロナ禍でデイサ… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
80歳男性、雪に埋もれて遺体で見つかる 新潟・魚沼
3日午前7時55分ごろ、新潟県魚沼市の民家の敷地内で、住人の農業渡辺和敬さん(80)が雪に埋もれて見つかったと、親族から110番通報があった。渡辺さんは現場で死亡が確認された。県警小出署によると、窒息死だったという。 同署によると、渡辺さんは、1日午前に自宅の屋根の雪下ろしをしているところを近所の人に確認されていたが、その後、行方不明になっていた。3日も朝から親族が周辺を探していたところ、車庫の外で雪に埋まっていた渡辺さんが見つかった。近くに除雪器具もあったという。 同署は、渡辺さんが雪下ろし中に転落したか、屋根からの落雪で埋まったかどちらかの可能性があるとみて調べている。 同県によると、魚沼市では3日午後3時時点で153センチの積雪が観測されていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
明智光秀は本能寺に行かなかった?家臣が実行、古文書に
戦国武将の織田信長(1534~82)が、配下の明智光秀(1528?~82)に討たれた本能寺の変(1582年)をめぐり、光秀は本能寺(京都市中京区)の現場には行かず、部下に実行させていたとする学説が出てきた。本能寺の変に参加した家臣から聞いた情報として、事件から87年後にまとめられた古文書に記録されていた。これまで映画やドラマなどでは光秀本人が寺を襲ったように描かれてきたが、それを裏付ける史料はなく、研究者の間でも議論されてきた。 古文書は江戸時代前期に、加賀藩(現在の石川県と富山県の一部)の兵学者、関屋政春(せきやまさはる)が書いた「乙夜之書物(いつやのかきもの)」(金沢市立玉川図書館近世史料館所蔵、3巻本)。史料の存在は一部で知られていたが、主に加賀藩に関わる部分が注目されてきた。このほど、富山市郷土博物館の萩原大輔主査学芸員(日本中世史)が読み解いて明らかにした。 萩原さんによれば、本能寺の変の記述は1669年に成立した上巻にある。寺を急襲した光秀軍を率いたとされる重臣の斎藤利三(としみつ)の三男で、自らも数え16歳で事件に関わった利宗(としむね)が、おいで加賀藩士の井上清左衛門に語った内容として収録されていた。利三と、光秀重臣の明智秀満(ひでみつ)が率いた先発隊2千余騎が本能寺を襲い、光秀は寺から約8キロ南の鳥羽(京都市南部)に控えていたと書かれている。 奥書(書き入れ)には、関屋が息子のために書き残し、他人に見せることは厳禁とある。萩原さんは「関屋の自筆本で後世の加筆もないとみられ、事件に参加し、重要情報に触れ得る立場の人物が情報源であることから、信頼性が高い記述ではないか」とみる。 光秀本人が本能寺を襲ったと考えられてきたのは、光秀と交流があった公家の吉田兼見(かねみ)の日記(1570~92年)などに「惟任日向守(光秀のこと)、信長之屋敷本応寺へ取懸」などと記されていたためとみられるが、うわさを書き残した可能性も指摘される。 光秀が本能寺に行かなかったことについて、本郷和人・東京大史料編纂(へんさん)所教授(日本中世史)は「十分あり得ることではないか。光秀自身が最前線に赴く必要はないし、重臣を向かわせたのも理にかなう」と話す。(編集委員・宮代栄一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル