東日本大震災の津波被災者向けに整備された災害公営住宅のうち、最後に完成した盛岡市の「南青山アパート」で11日、入居が始まった。災害公営住宅は被災地を中心に計8県で約3万戸が整備されたが、震災10年を前に空き室も目立つ。南青山アパートも、30部屋以上が空いた状態での門出となった。 この日、記念の式典が開かれ、沿岸部の岩手県陸前高田市出身の湊洋子さん(79)がカギのレプリカを受け取った。津波で自宅が流された湊さんは「やっと自分の家が持てる。同じ境遇の人が近所になると思うので、支え合っていきたい」と話した。 盛岡など内陸部には約6千人が沿岸から避難し、早くから建設計画が持ち上がっていた。だが、沿岸に住民が戻らなくなることを懸念する自治体もあった。このため岩手県は建設の時期を調整。2016年ごろから計画が進み、南青山アパートも17年に建設が決まった。内陸部では最終的に計283戸の災害公営住宅が整備された。 震災から完成までの10年間で… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Critiqué pour ses propos sexistes, Yoshiro Mori finit par quitter la présidence du comité d’organisation des JO de Tokyo
Un manifestant protestant après les propos sexistes de Yoshiro Mori, le 11 février à Tokyo. PHILIP FONG / AFP Critiqué pour ses propos sexistes, désormais ciblé par les principaux sponsors des Jeux olympiques, Yoshiro Mori va quitter la présidence du comité d’organisation des JO de Tokyo (Tocog). D’après les médias […]
遺体解剖は適切だったか ハンセン病療養所、実態調査へ
岡山県瀬戸内市の国立ハンセン病療養所・邑久(おく)光明園(こうみょうえん)は、少なくとも1938年の開園時から98年まで、死亡した入所者の遺体が園内で解剖されていたと明らかにした。遺体の数や解剖の目的、同意が適切にとられていたのかなどが詳しく分かっておらず、資料の調査や関係者の聞き取りなどを今月から順次始める。 熊本県合志(こうし)市の国立療養所・菊池恵楓(けいふう)園では半世紀以上、死亡した入所者のうち少なくとも389人が解剖されていたと園が昨年発表。入所時などに一律に「解剖願」(同意書)を取っており、報告書は「人権を軽視していたとのそしりは免れない」と指摘した。これを受け、光明園でも入所者や弁護士ら12人でつくる人権擁護委員会が調査することが決まった。 1月末に会合があり、青木美憲(よしのり)園長が開園時から、らい予防法廃止後の98年まで、解剖が行われていたことを示す資料が園にあったと説明。さらに解剖への同意書や、年代ごとの解剖者名が記録されている台帳もあったという。 光明園を巡っては2005年、解剖によって保存された臓器など820の検体と、胎児の標本49体の存在が厚労省の第三者機関の調査で判明。1980年代までの入所者死亡者数と、標本数を照らし合わせると90%以上が解剖対象で、第三者機関は「解剖は完全にルーチン化」されていたと指摘した。 人権擁護委の調査は解剖目的も焦点となる。1949年公布の死体解剖保存法は、解剖について「医学の教育又は研究に資することを目的とする」と規定。委員長の近藤剛(つよし)弁護士は「遺体の扱いも含め、実態を明らかにしたい」と話す。 調査は当時解剖に立ち会った医師や検査技師、入所者や元職員らを対象に、全体像の把握▽人権への配慮があったか▽解剖が適切だったか――などを明らかにする。青木園長は「同意を得る過程で、十分な説明があったか疑問が残る。同じことを繰り返さないためにも、実態を明らかにし、入所者の名誉回復をはかりたい」と話した。 光明園の入所者自治会長の屋(おく)猛司さん(79)は調査に対し「入所者に多くの時間は残されていない。正確な検証結果を後世に残して欲しい」と期待を寄せた。 ◇ 近藤剛弁護士には忘れられない光景がある。 隔離政策を巡り入所者らが岡山… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
出征の日の丸、米国から戻る 遺族「魂帰ってきたよう」
【福岡】戦時中に出征する兵士に贈られたとみられる日の丸が昨年末、米国などを経て遺族の元に帰った。旗には本人や広島高等工業学校(現広島大工学部)の教員らの寄せ書きがあり、大学側が福岡県内の遺族を見つけ出した。旗を贈られた男性は戦死しており、遺族は「本当によく帰ってきた」と先祖へ思いをはせている。 旗は縦70センチ、横85センチ。校名と「必勝 廣瀬壽一君」の他に、「広島醸造学会」の文字と28人の名前が書かれていた。27人の名前が当時の学校長や教員と一致し、残るローマ字表記の1人も教員に該当者がいた。 ことの始まりは、沖縄県出身で米国ミシガン州在住の節子ブランダーホストさんが、友人から譲られた日の丸を「ご家族に返したい」と広島大に相談したことだ。この友人は1987年から2003年に沖縄の米軍基地で教師をしており、その間に那覇市内で着物などと一緒に購入したと話していたという。旗が沖縄にたどり着いた経緯は分かっていない。 広島大総合博物館の清水則雄准教授や職員の池田礼さんらが遺族捜しにあたった。過去の在籍一覧などから壽一さんの名前が見つかり、住所は三潴郡鐘ケ江(現大川市)と記されていた。地元の郷土資料などの手がかりを探るうち、かつて現地に同じ「廣瀬」を冠した「廣瀬酒造」があったことが分かった。既に廃業していたが、更に調査を進め、遺族に行き着いた。 昨年12月、博物館から連絡を受けたのは廣瀬哲夫さん(56)=福岡市西区。「旗の存在は全く知らず本当に驚いた」と振り返る。 壽一さんは1915年生まれで、1890(明治23)年創業の酒造の跡取りだった。哲夫さんが福岡県の兵籍簿を調べたところ、壽一さんは「久留米商業」を卒業後、広島高等工業学校に進学し、酒造科の選科生を1936年に終了した。39年に臨時召集され、陸軍の歩兵第48連隊に入隊。42年にビルマ(現ミャンマー)で戦死した。 博物館によると、寄せ書きした教員の在籍時期から日の丸は38年か39年ごろのものとみられ、兵籍簿の記録とも一致する。 壽一さんが戦死した3カ月後に父親も亡くなり、廣瀬酒造は廃業した。母親のツカヘさんが1人残され、後に養子に入ったのが哲夫さんだ。 哲夫さんは「戦争がなければ酒造は今も続いていたと思う」と話す。小学生の頃にツカヘさんから亡くなった壽一さんと父親の話を聞いていた。「当時は幼くまだ理解できなかったが、自慢の息子だっただろう。旗が戻ってきたことを喜んでいると思う」 哲夫さんの妻直代さん(54)は「壽一さんの魂が帰ってきたよう。今回調べたことをまとめて子どもたちに書き残したい」と話す。 同博物館には、出征時の日の丸で、保存状態がよく時期や寄せ書きをした人物が特定できるものはこれまでなかったという。遺族の「みなさんに見てもらえれば」という思いもあり、今後は博物館での展示を検討している。清水准教授は「戦争を経験した貴重な資料。若い人に旗を通じて平和を考えてほしい」と話している。(宮野拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水道修理490円→現金で40万円迫る業者 兵庫で多発
【兵庫】神戸市消費生活センターによると、市内の20代女性宅は昨年7月、トイレの水があふれ、風呂の水も流れにくくなった。ネット検索で「最安値490円」とうたう業者に連絡すると、1時間後に女性宅に駆け付け、何も説明しないまま作業を始めたという。 「代金は44万円だが、40万円に値引きする。現金で支払うように」。約5時間に及ぶ工事が終わった後、業者から迫られた。女性は手持ちが10万円しかなく、友人に30万円を借りて支払ったという。 昨年10月には同じく市内の女性が、トイレで砂や砂利が逆流していることに気づき、修理業者に電話をかけた。やってきた修理業者は高圧洗浄機を使って配管の詰まりを解消し、75万円を請求してきた。現金で支払うと「今のは緊急処置。配管が一部壊れています」。翌日もやってきた業者は130万円を請求。契約書にサインをする前に消費者センターに相談した。 国民生活センターによると、県内で2019年度に寄せられた水回り工事に関する相談件数は411件で、都道府県別で最多だった。2番目の東京(232件)、3番目の大阪(209件)と比べても突出していた。20年度も1月末時点で378件を数え、東京(534件)に次ぐ件数だ。 悪質水道工事被害対策神戸弁護団の北村拓也弁護士によると、依頼者の自宅に訪れた業者が見積もりなどを伝えることなく、すぐさま工事に取りかかるケースが目立つ。工事が終わってから見積もりを見せ、法外な価格が書かれた請求書にサインを求める。「工事が終わってしまっていると、支払いを拒めないのが消費者心理。不安や緊急性に乗じた悪質な手口だ」と語る。 ネット広告などに記載された番号に電話し、被害に至るケースがほとんど。北村弁護士は「被害を避けるためには、自治体が指定する工事業者に修理を依頼するのが望ましい」と話す。 昨年11月、県弁護士会姫路支部有志の弁護士7人が対策弁護団を結成。今年2月には神戸地区や阪神地区などの被害者を対象にした弁護団も立ち上げた。「被害にはクーリングオフ制度が適用される場合もある。お金が戻ってこないと泣き寝入りするのではなく、弁護団や消費者センターに相談をして欲しい」と呼びかける。被害状況を整理し、集団訴訟を起こすことも検討している。 相談は各地域の弁護団事務局に。神戸地区弁護団事務局は「すずらん法律事務所」(078・382・0724)、阪神地区事務局は「尼崎あおぞら法律事務所」(06・6493・6612)、姫路の事務局は「ひめじ市民法律事務所」(079・282・0430)。(森下友貴) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
島根でダイオウイカ公開、参加者「生々しさにびっくり」
【島根】出雲市沖で先月、生きたまま発見された巨大深海生物ダイオウイカの冷凍標本が10日、しまね海洋館アクアス(江津・浜田両市)でアクアスのファンクラブ会員向けに公開された。参加者はめったに見ることができない珍しい生き物の大きさに驚いていた。 冷凍庫から出されたダイオウイカは、腕を胴側で折りたたまれた状態だったが、それでも218センチの大きさ。腕の一本一本や海水をはき出す漏斗がよく分かり、鳥取県米子市から来た生田空人さん(9)は「でかかった。吸盤まで見えた」。母の美智子さん(42)は「生々しさにびっくり」。 ダイオウイカは1月26日に出雲市沖で、まだ動いている状態で漁師が発見。しばらくして死んだため、アクアスが保存していた。最も長い触腕が切れていたが、それでも410センチの大物だった。 魚類展示課の石川亮太さんは「状態がよく、解剖したら胃の内容物などから、食べ物などの生態解明につながるかも」と話した。(榊原織和) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
28年前わいせつ、札幌市教育長が謝罪 年度内に検証へ
【北海道】札幌市立中学校の50代の男性教諭が28年前、教え子だった石田郁子さん(43)=東京都在住=にわいせつ行為をしたとして懲戒免職処分となった問題で、長谷川雅英教育長が10日、石田さんと面会し、謝罪した。長谷川教育長は、わいせつ行為を認定できなかった2016年の市教育委員会の調査について、今年度内に検証に着手する考えを明らかにした。 「大変長い間つらい思いをされ、この間教育委員会の対応が被害者である石田さんにしっかりと寄り添ったものになっていなかったことを心からおわび申し上げます」。札幌市内で石田さんと面会した長谷川教育長は頭を下げた。面会はこのあとも非公開で続いた。 石田さんは中学3年から大学時代にかけて、男性教諭からキスをされたり体を触られたりするなどのわいせつ行為を受けたとして、16年に市教委に被害を訴えた。しかし、当時の調査では男性教諭が事実を否定したため、処分はされなかった。 長谷川教育長は石田さんとの面… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
しろちゃんまた会えた! 2年1組の大作戦、ついに成功
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「40年は無理なんて…」 廃炉、取り繕いきれない現実
あと1カ月で事故発生から10年を迎える東京電力福島第一原発。敷地内の放射線量はかなり下がったが、廃炉作業は大幅に遅れ、30~40年で完了する目標はかすんできた。廃炉の最終的な姿を語らずに時期だけを掲げるこれまでのやり方は、限界に近づいている。 「目標通りできないのはじくじたるものがある」。国と東京電力は昨年12月24日、福島第一原発で2021年中に予定していた溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出し着手を1年程度延期すると発表した。東電の廃炉部門トップの小野明氏は、記者会見で無念さをにじませた。 直接の理由は新型コロナウイルスだった。英国で開発中の専用ロボットアームの動作試験が、工場への出勤制限などの影響で滞った。英国では変異ウイルスも猛威を振るい、日本へ運ぶめどもたたなくなった。 未曽有の原発事故を受けて、国と東電が11年12月に廃炉工程表を掲げてから、工程は遅れに遅れを重ねてきたが、今回の延期には特別な意味がある。「30~40年後に廃炉完了」と並んでずっと堅持してきた「10年以内のデブリ取り出し着手」という重要目標を断念したことになるからだ。 デブリは、溶けた核燃料が周りの金属などと混ざりあって固まった物質。強い放射線を放ち、ロボットすら容易に近づけない。硬さも成分も、どこにどれだけあるかも詳しくは分からない。1~3号機に残る総量は推定で約800~900トン。その取り出しは、前人未到の最難関の事業だ。 当初の工程表では、取り出し前に遠隔でデブリを切断・掘削して性状を調べることも想定していた。だが、カメラ調査すら予定通り進まず、進むほどに困難さがみえてきた。国と東電は改訂にあわせ、着手時の取り出し規模を「小規模」から「試験的」へと後退させたが、「10年以内」だけは変えなかった。「30~40年」の全体シナリオを守るための一線だったからだ。 今回延期された「2号機での試験的取り出し」で取るデブリの量は数グラム程度。実際の作業は、長さ約22メートル、重さ約4・6トンの特殊鋼製ロボットアームの先端に付けた金属ブラシでデブリの表面を拭ったり、小さな真空容器でチリを吸い取ったりするだけだ。懸命につなぎとめてきた目標が、コロナ禍でついに取り繕いきれなくなったのが実情だ。 それでも、廃炉を技術面で率いる原子力損害賠償・廃炉等支援機構の山名元・理事長は「1年の遅れは、全体の遅れに比べたらたいしたことない」と話す。廃炉完了の時期を見直す気もない。「今の時点で『40年は無理』なんてとても言えない。もうちょっと調べさせて欲しい。40年を目指して全力でやる。これ自体は、難しい仕事を進める一つの原動力なんです」(小坪遊、藤波優) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「女対女」演出?夫婦別姓反対派、表に立つのは女性議員
国の法制審議会が選択的夫婦別姓の導入を提言してから四半世紀。女性の社会進出が進んだのに、なぜ自由に姓を選べないのか。制度導入を政治に働きかけてきた井田奈穂さんは「自民党内にも賛意は広がっている」と語ります。 井田奈穂さん 1975年生まれ。IT企業会社員。再婚で改姓する際、パスポートや銀行口座など100件以上の名義変更が必要だった。 選択的夫婦別姓はイデオロギーの問題ではありません。信用や実績を築いてきた名字を変えなければならないのは、生活上の困りごとであり、人権の問題です。 私たちの団体は2018年から選択的夫婦別姓の実現を国に求めるよう、地方議会に働きかけています。三重県や滋賀県など67議会で、そうした趣旨の意見書が採択されました。私たちの調査では、それ以前のものも含めて178議会で採択されています。 住民との距離が近い地方議員は… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル