大阪大は27日、今月25日にあった個別試験(2次試験)の理科の出題にミスがあったと発表した。合格発表前だったため、合否に影響はないという。 同大によると、理科を受けたのは理学部など計6学部4004人。理科は、物理、化学、生物から選択するが、この3科目は同じ冊子にとじられて出題された。ミスがあったのは化学で、DNAの構成要素を記述させる問題の解答となる単語が、生物の問題文中に記載されていたという。 試験当日の学内の点検で判明。化学の受験者全員を正解にするという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
化学の答え、同じ問題冊子の生物に 大阪大が出題ミス
大阪大は27日、今月25日にあった個別試験(2次試験)の理科の出題にミスがあったと発表した。合格発表前だったため、合否に影響はないという。 同大によると、理科を受けたのは理学部など計6学部4004人。理科は、物理、化学、生物から選択するが、この3科目は同じ冊子にとじられて出題された。ミスがあったのは化学で、DNAの構成要素を記述させる問題の解答となる単語が、生物の問題文中に記載されていたという。 試験当日の学内の点検で判明。化学の受験者全員を正解にするという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
運転の危険、安全に体験 身をもって学んだ「車の怖さ」
運転上の危険を安全に体験できます――。読む人を戸惑わせるモットーを掲げる施設が、茨城県ひたちなか市にある。 自動車安全運転センターが運営する「安全運転中央研修所」だ。東京ドーム約20個分の敷地に、タイル舗装に水を流して滑りやすさを極めた「スキッドパン」や、バイクで急勾配や岩を乗り越える「トライアルコース」など、引き返したくなる悪路の数々が待ち受ける。 今年で設立30周年を迎え、これまでに約41万人が研修を受けた。おもな対象は、警察官やバス運転手、教習所の指導員などの運転のプロだ。一方、金融機関の営業や介護職など仕事で車を使う機会の多い人が利用する一般向けのメニューも用意する。海外の警察が視察に訪れたこともある。 記者(25)は、運転歴1年弱。生の現場を伝える使命感と身の程知らずな冒険心がうずき、研修を受けてみた。 まずは時速40キロからの急ブレーキの練習。最近の車の多くは急ブレーキ時もハンドル操作ができるよう、車輪のロックを防ぐ安全装置(ABS)がついている。「ガガガ」という音や振動がすれば、作動した証しだ。 指導歴29年の滝口禎雅(ただまさ)教官(63)は、「一発でABSが作動するのは、研修生の1割」。ブレーキを思いっきり踏むのがコツと教わり張り切って挑むも、待望の「ガガガ」は聞けず、滝口教官が助手席でニヤリ。「その座り方では、力の半分も伝わりません」 背中やおしりをシートに密着させ、ひじやひざが伸びないよう座席の位置を前にセットした。するとブレーキを踏んでも体が上に逃げず、難なく作動した。 達成感を得られたのはここまで。その後はスキッドパンで急ハンドルを切って横滑りし、カーブ中にアクセルを踏み込んでスピン。記憶にあるのは、「うええ」といううめき声と、水しぶきの中に見えた虹。最後は、運転中に突如目の前の路面からあがる噴水に突っ込んだ。 制御が利かず、人の無力さを痛感した。滝口教官は「研修の一番の目的は運転技術の向上ではない」と話す。「怖さを知らないのが一番怖い。包丁の怖さは指を切れば分かる。車の怖さはここで学んで」。なるほど。 これが公道なら、私は今日何回死んだのだろう。様々なパターンでの無残な末路が脳裏に浮かんだ。「身をもって学ぶ」という真の良薬は、とても苦かった。(大谷百合絵) ◇ 〈安全運転中央研修所〉 JR勝田駅から車で約20分で、国営ひたち海浜公園に隣接する。コロナ禍の中、入念な感染対策の上で宿泊を伴う研修も受け付けている。敷地内には付属施設として「交通公園」があり、子ども対象の交通安全研修なども行う。有料。研修所についての問い合わせは029・265・9555。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上野恩賜公園の「さくら通り」で通行規制 コロナ対策
上野恩賜(おんし)公園(東京都台東区)の「さくら通り」で、新型コロナウイルスの感染防止のため、通行規制が行われている。 通りの中央にはコーンで作った中央分離帯が設けられ、右側通行を呼びかけた。27日は青空が広がったものの冷たい風が吹き、人通りは少なかった。規制の期間は3月7日までの予定。(諫山卓弥) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京で新たに337人感染 21日連続で500人下回る
東京都は27日、新型コロナウイルスの感染者を新たに337人確認したと発表した。21日連続で500人を下回ったが、1週間前の20日(327人)と比べると10人多い。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使用」とする都基準の重症者数は前日より2人減って68人だった。 感染者337人を年代別にみると、20代が77人と最も多く、30代が63人、40代が54人、50代が44人と続いた。65歳以上の高齢者は56人だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
政治家の性差別発言、ワーストは? ネットで投票開始
この1年あまりの政治家の性差別発言について、ネット上で投票を募って「ワースト発言」を決めるキャンペーンが26日始まった。政治に携わる人から差別発言が繰り返される現状を変えたいと、大学教授らが2017年から始め、今回で4回目。投票は3月5日までで、国際女性デーの8日に結果を公表する予定。 「公的発言におけるジェンダー差別を許さない会」が昨年1月~今年2月20日の発言としてノミネートしたのは、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長だった森喜朗・元首相の「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」など一連の発言や、自民党の杉田水脈衆院議員が性暴力被害者の支援に関連して述べた「女性はいくらでもウソをつける」発言など8件。 「L(レズビアン)やG(ゲイ)が足立区に完全に広まってしまったら、子どもは一人も生まれない」などと議会質問で述べた白石正輝・東京都足立区議など、地方の首長や議員の発言も複数ノミネートされた。 呼びかけ人の一人、皆川満寿美・中央学院大准教授は「人権感覚に乏しいことに無自覚な地方議員の発言も、SNSで可視化され、共有されるようになってきた」と指摘する。 投票は、ウェブサイト(https://yurusanai-seisabetsuhatsugen.jimdofree.com/)で受け付けている。サイトでは、森氏の発言について「意思決定における女性の発言を牽制(けんせい)するもので、男女の対等な意思決定への参画を阻害する意味で性差別発言といえる」などと、ノミネートされた発言にジェンダーの観点からどのような問題があるかも解説している。 前回は、19年12月末から20年1月上旬にかけて実施され、3820人が投票。国の少子化政策をめぐる麻生太郎財務相の発言「年寄りが悪いみたいなことを言っている変なのがいっぱいいるけど、間違ってますよ。子どもを産まなかったほうが問題なんだから」がワースト発言に選ばれた。麻生氏は18年末~19年初めの投票でも、財務事務次官のセクハラ問題をめぐる一連の発言がワースト発言に選ばれている。(岡林佐和) ノミネートされた主な発言 ※主催者のウェブサイトから一部抜粋、肩書は当時 ●「女性はいくらでもウソをつける」 (衆院議員の杉田水脈氏。2020年9月25日、自民党の会議で) ●「女性理事を選ぶというのは、日本は文科省がうるさくいうんですよね」「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」 (東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長・元首相の森喜朗氏。2021年2月3日、日本オリンピック委員会の臨時評議員会で) ●「スケート界では男みたいな性格でハグなんて当たり前の世界」「セクハラと言われたらかわいそう。セクハラと思ってやっているわけではなく、当たり前の世界である」 (衆院議員の竹下亘氏。2021年2月18日、自民党本部での竹下派の会合後、記者団に) ●「埼玉県や春日部市はLGBTに関するいじめ相談が過去5年間でゼロ」「春日部で差別は起きていないのに、そんな時に小学生にレズビアンだとかゲイだとか教える必要あるんですか」 (埼玉県春日部市議の井上英治氏。2020年9月15、18日、市議会で) ●「あり得ないことだが、日本人が全部L(レズビアン)、G(ゲイ)になったら次の世代は一人も生まれない」 (東京都足立区議の白石正輝氏。2020年9月25日、区議会定例会の一般質問で) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人吉の「最後のお殿さま」小説に 豪雨災害に負けず出版
昨年7月の豪雨災害で熊本県人吉市の自宅を失った郷土史家が、鎌倉時代から約700年にわたり人吉球磨地域を治めた相良(さがら)家の37代当主・頼綱(よりつな)(1876~1966)の風変わりな生涯を小説にし、出版した。災害前に書きためた原稿データが流失を免れ、日の目を見た。 人吉市文化財保護委員を務めた益田啓三さん(71)は、昨年1月から半年かけて『小説 肥後人吉藩残照』(人吉中央出版社)を執筆し、最終校正にかかろうとした矢先に水害に遭った。創業97年だった老舗の靴店兼住宅は水没し、原稿の資料なども失った。 屋根から逃げて命は助かり、水がひいてからは泥やがれきの後片付けに追われた。本のことは一時忘れていたが、泥をかぶって使えなくなったパソコンが出てきて思い出した。出版社に問い合わせると、事務所は一部浸水したが、原稿データは無事だった。 「ヘドロとの戦いに疲れ落ち込… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
修学旅行、行けない代わりにテイクオフ 眼下には富士山
新型コロナウイルスの影響で修学旅行の中止や予定変更を余儀なくされる学校が相次いでいる。フジドリームエアラインズ(FDA、本社・静岡市)では、制約下でも楽しい思い出をつくってもらおうと、「富士山遊覧フライト」を企画し、人気を博している。 今月中旬、常葉大付属常葉高校(静岡市)の2年生は、富士山静岡空港を発着する遊覧飛行で上空から富士山や南アルプスの山々を見学した。窓越しに見るダイナミックな風景に、普段味わえない旅行気分を満喫した。 当日は2チームに別れ、キャビンアテンダントに質問したり、スカーフの巻き方などを教わったりした後、搭乗した。午前11時半ごろ、静岡空港を離陸。富士山上空に達し、通常のフライトでは飛ばない低高度を保ちながら旋回すると、生徒たちは興奮した様子で景色を楽しんだ。 約一時間のフライトを満喫した太田結優さんと山本和菜さんは「修学旅行がなくなったのは残念だったけど、みんなで行けていい思い出になった」と話した。 同社では、新型コロナの影響で修学旅行に行くことが難しい県内の学校向けに、富士山遊覧フライトを利用してもらおうと教育委員会を通じて呼びかけている。今後、実施予定の学校も含めて約20校が遊覧フライトを採用したという。同社では、中高生向けだけではなく一般向けの遊覧フライトも用意している。(和田翔太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ひととき」後の人生 福島の姉を思う妹 2人の10年
東日本大震災から半年後、東京電力福島第一原発の近くに住み、被災した姉を気遣う妹の「ひととき」が載りました。その後、朝日新聞には姉を励ますたくさんの手紙が届きました。あれから10年。姉は一変した暮らしに葛藤を抱えつつも、福島で「あのとき」を風化させまいと過ごしています。妹も投稿をきっかけに、寄付活動をしました。(及川綾子) 拡大する姉の斎藤さん(左)と妹の間渕さん=間渕さん提供 子どもいなくなった公園でひとりブランコをこぐ 姉の斎藤恵美子さん(66)は福島県相馬市で暮らしていた。震災で自宅の家具が倒れるなどしたが、夫とともにけがはなかった。その後、約40キロ先の福島第一原発で事故が起きた。「私たち被曝(ひばく)するんだ」と覚悟した。 3月16日、妹の間渕美音子さん(62)が住む川崎市の実家に一時避難を決めた。朝から8時間並び、2千円分給油した車を1人で夜通し運転した。内科医の夫は「1人でも患者さんがいる限り病院に残る」と言った。 福島県浪江町に住んでいた長男… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
気高く舞うカムイ 恋の季節に鳴き交わすタンチョウ
厳寒の川が目覚め、朝日を浴びた樹氷がピンク色に染まる。川面に立ちこめた霧がゆっくりと流れ、「湿原の神」が姿を現した。 厳寒の朝。雪裡(せつり)川の浅瀬に片脚で立ち、首を翼にうずめて眠っていたタンチョウが長い首を伸ばした。北海道鶴居村の最低気温は零下20度を下回る。音羽橋で大きなカメラを構えて見守る人たちも寒さに耐える。 拡大する川霧の中、タンチョウのシルエットが浮かび上がった=2021年2月4日午前8時35分、北海道鶴居村、日吉健吾撮影 「凍鶴(いてづる)に忽然(こつぜん)と日の流れけり」(石橋秀野) タンチョウは純白の翼を持ち上げると餌を求めて飛び立った。青空で編隊を組み、両脚をそろえる。給餌(きゅうじ)場や雪原の「求愛ダンス」は雄と雌が向き合い、跳びはね、クチバシを天に「クワー」「クワックワッ」と鳴き交わす。 拡大する給餌場に飛来したタンチョウ=2021年2月3日午前9時8分、北海道鶴居村、日吉健吾撮影 「村の宝です。多くの人に気高い姿を見てもらいたい」と、ネイチャーガイドの板真奈美さんは言う。 記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。 国の特別天然記念物で国内には… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル