劇場版が歴代興行収入1位になるなど大人気の漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」。読者から「漢文の文法に従うなら『鬼滅』ではなく、『滅鬼(めっき)』がよいのでは」という意見が寄せられました。 確かに「読書」「仰天」など、動きを表す熟語の多くは、「書を読む」「天を仰ぐ」といった具合に目的語に当たる漢字が後ろに来ます。では、なぜ「滅鬼」はそうならなかったのでしょう。日本近代語研究会に疑問をぶつけてみました。 例えば「初心を忘るべからず」を漢文にする際、「不可忘初心」とすべきなのに「初心不可忘」としてしまう例があるといいます。日本語の語順通りに漢字を並べてしまうことは、古くからあったと指摘します。 一方で、漢文法の知識にかかわ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
賠償金支払われぬまま6年 「けじめつかぬ」遺族の無念
和歌山県紀の川市の小学5年生、森田都史(とし)君(当時11)が、近所に住んでいた男に殺害された事件から6年になる。父親(72)は、事件にけじめをつけることができずにいるが、懸命に前を向こうとしている。 父親は毎朝、出勤前に都史君の遺影に向かって「いってくるね」と手を合わせる。遺影の横には、いまだに納骨していない遺骨がある。そして、花や菓子、飲み物などが供えられている。「都史君が寂しくないように、都史君が好きだったものをいつも置いている。納骨は都史君に明るい報告ができた時です」 事件は2015年2月5日午後… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
故意に事故、詐取容疑25人逮捕 被害額2800万円超
故意に交通事故を起こして保険金をだまし取ったとして、福岡県警は4日、行橋市北泉5丁目、鍛冶(かじ)工大港和人容疑者(27)ら10~50代の男女25人を詐欺の疑いで逮捕・送検したと発表した。「遊ぶ金がほしかった」などと、いずれも容疑を認めているという。 交通捜査課によると、大港容疑者ら9人は2018年4月13日午前3時15分ごろ、みやこ町国分の町道で、乗用車を別の乗用車に故意に追突させ、保険会社から事故の示談金名目などで保険金798万2637円をだまし取った疑いがある。この事故を含め17年8月~昨年2月の計4件を送検し、被害総額は約2853万円にのぼるという。 福岡地検小倉支部は25人のうち24人を4日までに詐欺罪で起訴した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「遂行能力ない」採用半年で免職処分 元市職員が提訴
【熊本】採用された半年後に正当な理由がないにもかかわらず免職処分を受けたとして、元宇城市職員の男性(24)が市を相手取り、処分の取り消しを求める訴訟を熊本地裁に起こした。提訴は昨年12月16日付。 訴状によると、男性は2020年4月に新卒採用された。半年の試用期間中だった9月中旬ごろに上司に退職を求められ、男性は断った。同月30日に、具体的な事実がないにもかかわらず、職務遂行能力がないとして分限免職処分を受けて辞令を交付された。 男性は「新型コロナによる在宅勤務などで例年より業務に習熟しにくい環境だったが、新規採用職員に期待されるレベルは十分満たしていた。研修会などがなく人間関係を築くのが難しかった。平時と全く異なる状況だったことも考慮すべきだ」と主張している。 総務課によると、宇城市では昨年4月からコロナ対策として在宅勤務や分散勤務に取り組み、1人あたり平均して週に約1回は在宅勤務をしているという。男性について「在宅勤務はほとんどなかった」と説明。「6カ月間の職務成績を総合的に判断して処分を出した」と話した。 同市では試用期間(条件付き採用期間)中の職員の分限に関する条例はなく、国家公務員法などに基づいて分限の当否を判断しているという。(屋代良樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女性蔑視発言、ごまかす笑いが社会の現実 辻愛沙子さん
東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)による女性蔑視発言に、強い批判が集まっています。クリエーティブディレクターとして社会派の広告やイベントの企画などで活躍する辻愛沙子さん(25)は、この発言に「見覚えがある」と言います。 記者は4日午後、音声型のSNS「Clubhouse(クラブハウス)」を通じ、辻さんに「公開取材」。一時は1千人を超えるリスナーがその様子を傍聴しました。辻さんが取材に語った内容は次の通り。 ◇ 今回の発言はあまりにひどいですが、これを水で薄めたような出来事は社会にたくさんあり、思い当たる光景がいくつもあります。 「これ、ちょっとやばいな」と思ってもごまかすための笑い――。記事の後半では、今回の問題が映した「社会の現実」について語ります。 例えば、年上の男性ばかりの会… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山口香氏「五輪精神、一言ですべて否定」 森会長発言に
「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」「女性っていうのは競争意識が強い」――。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の発言は、日本オリンピック委員会(JOC)の女性理事を増やす方針への私見として飛び出した。 「非常に驚いた。東京五輪や日本のスポーツ界は多様性の順守に取り組んでいると思っていたが、一言ですべてが否定された。オリンピック精神に逆行する」 JOCの理事で、女性スポーツ専門部会長の山口香氏(56)は、そう訴える。 発言があったのは、JOCの臨… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
九大教授の急死を労災認定 損害賠償求め、妻ら法人提訴
九州大学大学院教授の50代男性が急死したのは過重な業務が原因だったとして、福岡中央労働基準監督署が労災認定したことがわかった。男性の妻らは4日、労働環境を整備する義務を怠ったとして、九大を運営する法人に約8400万円の損害賠償を求め、福岡地裁に提訴した。 代理人弁護士によると、タイムカードがないなど勤務時間を把握しにくいことが多い大学教員の死亡について、過重労働による労災が認定される事例は珍しいという。男性の妻は取材に「九大を憎いとは思っていない。夫の死を無駄にしたくない。二度と同じようなことが起きないように、(提訴が)夫が好きだった九大が変わるきっかけになってほしい」と話している。 訴状などによると、労災が認定されたのは2018年1月25日。男性は14年、学内で突然体調を崩し、救急搬送された病院で大動脈解離のため死亡した。 男性の専門分野は理系で、当時… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ゴリラもステイホーム?な動画 エサ抱え屋内へスタスタ
新型コロナウイルスの影響で人々がステイホームを求められる中、ゴリラも――。そんな動画がツイッターに投稿されました。 東山動植物園(名古屋市)のツイッターアカウントが1月18日、「寒いので、お持ち帰り(笑)」という文章とともに9秒の動画を投稿。 映っているのはニシゴリラのアイ(メス、7歳)で、屋外の展示施設で受け取ったエサを抱えて、屋内に移動する様子が収められています。 「#STAYHOME」が付けられたこの動画に対して、「テイクアウトですね」「ソーシャルディスタンスを理解していた上での行動かも」といったコメントが寄せられ、「いいね」は1300を超えています。 東山動植物園の広報担当者によると、撮影したのは当日の午前中。 園内を巡回する中でニシゴリラの運動場の様子を撮影していたら、屋内にエサを持ち込む様子が偶然撮れたそうです。 エサは一日の中で運動場にまく時間と屋内にまく時間があり、冬はアイに限らず持ち込んで食べることも多いといいます。 普段から投稿に#STAYHOMEを付けることがあるそうで、「今は我慢の時で、おうちで過ごしてもらうのを少しでも楽しんでもらえれば」という思いを込めているそうです。 「今回は、アイの行動がステイホームを連想させるものだったので、より皆様の印象に残ると思いました。皆さんに、楽しんで見てもらえたのでしたら、とてもうれしいです」(若松真平) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「謝罪も主張もできていない」 元吉本広報が見た森会長
今夏に延期された東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)が3日に「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」などと発言したことを巡り、森会長は4日、記者会見を開いて謝罪した。 吉本興業の元広報担当役員で著書に「謝罪力」がある竹中功さんは、この日の会見について「本来であれば謝罪をしたうえで、組織委のトップとして大会開催への思いをアピールするチャンスにしなければならなかった。それなのに謝罪も主張もできていなかった。ゴールの設定がまったくできていない会見だった」と指摘した。 謝罪は「『誰が誰に対して、何について謝るのか』が必要」だという竹中さん。森氏が「誰に対して、何を反省しているのか認識できていないことが露見した」とみる。 その上で「発言を撤回するので… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【動画】あおり運転、恐怖の5分間 おびえる妻が撮った
楽しかった夕食の帰り道が恐怖に変わった。「あおり運転に遭った」と証言する夫婦が撮影した5分余りの動画。軽乗用車が急接近や幅寄せを繰り返し、前方で急停止する様子が記録されている。夫の110番通報に重なる妻の悲鳴。混乱のさなか、車から降りた男は夫婦の車に近寄り、ドアを開けようとした――。 動画を撮影した堺市内の40代の夫婦が2日、朝日新聞の取材に応じ、当時の状況を振り返った。 1月27日午後10時前、友人宅で食事を楽しんだ夫婦は、車で自宅に向かっていた。助手席の妻がサイドミラーの反射光に気付いたのは、堺市南区の市道を走行中のことだった。 振り向くと、真後ろの赤い軽乗用車がパッシングを続け、赤信号で横に並んできた。運転席に男が1人。自分たちに向けて、中指を立てているのが見えた。夫は「あおられる心当たりは全くなかった。挑発に乗らないよう、努めて冷静にした」と振り返る。 無言で笑み浮かべ… 信号が変わり、走り始めると、軽乗用車は再び後方に回り、車間距離を何度も詰めてきた。妻は「めちゃ危ない」と戸惑いながら、「事故に遭ったときの証拠用に」とスマートフォンで軽乗用車の撮影を始めた。110番通報し、運転中の夫が「あおられてるんですけど、どうしたら」と警察官に指示を仰いだ。スマホを持たずに通話できる「スピーカーフォン」の機能を使った。 拡大する夫婦の車の後ろに迫る軽乗用車=2021年1月27日、堺市内、夫婦提供の動画から 警察官は「待避できる場所はありませんか」と尋ねてきたが、そのとき走行していたのは、人や自転車が立ち入れない片側2車線の幹線道路(府道・泉北1号線)。沿道に駐車スペースや商業施設はなかった。 「危ない!めっちゃぶつけられそう!」。何度も急接近してくる車。妻はパニック状態になります。 軽乗用車はクラクションを鳴ら… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル