日本に住むミャンマー国籍の人たちが3日、東京・霞が関の外務省前に集まり、母国で拘束中のアウンサンスーチー氏らの解放を訴えた。外務省を取り囲むように並び、スーチー氏の写真や「日本政府は軍事クーデターを認めないで下さい」と書いたプラカードを掲げた。 抗議行動を呼びかけたのは「在日ミャンマー市民協会」。主催者発表で約3千人が集まり、「フリー、フリー、アウンサンスーチー!」などとシュプレヒコールを上げた。 専門学校生のイータンダーアウンさん(25)は「ミャンマーは民主主義の国だと思っていたのに、クーデターを知って、悔しくて涙が出た」。協会の運営委員でミャンマー料理のレストランを経営するチョウチョウソウさん(57)は「ミャンマーの民主化を支援してくれた日本政府に、スーチーさんらが解放されるよう力を貸してほしい」と話した。(佐藤達弥) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
IR汚職、贈賄側の中国企業被告に有罪判決 東京地裁
カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐり、衆院議員・秋元司被告(49)に計約760万円相当を提供したとして贈賄などの罪に問われた中国企業「500ドットコム」の鄭希被告(38)の判決公判が3日、東京地裁であった。丹羽敏彦裁判長は「役割分担など謀議全般に加わった」とし、懲役2年執行猶予3年(求刑・懲役2年)を言い渡した。 判決は、500社社長の意を受けた被告が贈賄の実行役らと協議し、その結果を社長に報告するなど「連絡調整」を行ったと指摘。500社から年間1千万円の報酬を得たこともふまえ「主体的に重要な役割を果たした」として、贈賄を手助けした幇助(ほうじょ)罪を訴えた弁護側の主張を退けた。 当時IR担当の内閣府副大臣で、収賄罪に問われた秋元議員は無罪を主張する見通しだが、裁判は始まっていない。保釈後に、贈賄側にうその証言を依頼した組織犯罪処罰法違反(証人買収)罪でも起訴された。(根津弥) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「政治責任、取るべきと判断」 案里被告コメント全文
2019年の参院選広島選挙区をめぐる公職選挙法違反(買収)罪で有罪判決を受け、3日に議員辞職願を提出した河井案里被告(47)=自民党を離党=は同日、自らの事務所を通じてコメントを出した。全文は次の通り(表記は原文のまま)。 ◇ 各位 過日、東京地裁において、私に対する公職選挙法違反被告事件につき判決の言渡しがなされたことに対し、広島の有権者の皆様、多くの国民の皆様、その他関係者の皆様に多大な御迷惑と御心配をおかけいたしました。心からお詫び申し上げます。 このたび参議院議員の職を辞することとし、本日、参議院に議員辞職願を提出いたしました。また、私が被告として広島高等裁判所に提起されております当選無効及び立候補禁止の訴については、私自身の議員の身分に関わることであって、かつ、私の陣営で生じたことでございます。候補者として政治責任を取るべきと判断し、争うことはいたしません。 他方、私に対する公職選挙法違反被告事件の判決については、その内容には納得しかねます。金員で人の心を買うことはできない、というのは私の信念であり、これまでの政治生活のいずれの場合においても、有権者の皆さまを裏切るようなことは決していたしておりません。しかし、民信なくんば立たずという精神には、一点の曇りもない政治的信用性が求められるべきと承知しております。たとえ一審でもその信頼を回復できなかったことは政治家として情けなく、政治的責任を引き受けるべきと考えております。これ以上争いを長引かせ混乱を生じせしめることも私の本意ではなく、控訴申立てはいたしません。 当選無効の訴が出されているウグイス報酬の過払いにつきましては、国民の皆様に深くお詫びいたしますとともに、関係する運動員の皆様に大変なご迷惑をおかけいたしました。一方、私自身が幾多の選挙を経験してきたにも関わらず、運動員の皆様の報酬のあり方についてこれまで全く思い至ることが出来なかったことは、政治家として大変恥ずかしいことであり、深く反省するところでございます。皆様の処遇の改善については、長年務めた地方議員の立場からであっても、法律改正のための国に対する意見書を県議会においてとりまとめるなど、努力はできたはずでした。そうした努力を怠って参りましたことにつきましても、全国の各運動員や各選対スタッフの皆様方に、心からお詫び申し上げます。 私は先の参院選において私を応援してくださった方々や、ご投票頂いた皆様方のご期待にお応えすることができませんでした。皆様方には、せっかくかけて頂いたご期待と信頼を損なうこととなり、失望させてしまったことにお顔向けできません。本来であれば皆様方に私の口から直接にご説明を申し上げたく、またその義務を負うところでございます。しかしながら河井克行に対する公職選挙法違反被告事件が現在審理中であるため、現段階における詳しい御説明が叶いません。説明責任が求められていることは重々承知してございますし、大変心苦しく存じますが、現段階においてご説明出来ないことをご理解頂ますよう、誠に勝手ながらお願い申し上げます。 令和3年2月3日 河井あんり(これのみ自署) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
花街と自衛隊、似てる? 舞妓の美の裏側、男衆が実演
ふだんは見られない花街の男衆(おとこし)の仕事ぶりをライブ配信する初の試みが今年1月、京都五花街のひとつ、祇園東のお茶屋「富菊」(京都市東山区)であった。新型コロナウイルスの感染拡大や、緊急事態宣言の発令で花街も深刻な打撃を受けるなか、新たな手段で花街の魅力を発信し、収入源にもする狙いだ。 町歩きのガイドツアーを手がける「まいまい京都」(右京区)が企画し、富菊のおかみ、富森れい子さん(68)らが協力。京都府内に緊急事態宣言が出る前の11日に収録された。 男衆は主に芸舞妓(げいまいこ)の着付けを担当している。女性中心の花街にあって、男性が深くかかわる数少ない職業で、五花街でも現在は数えるほどしかいない。 出演した高橋英次さん(36)は、いつもは宮川町で、お座敷や仕事に向かう芸舞妓の着付けをしている。京都育ちの元自衛官。花街を扱った映画「舞妓Haaaan!!!」(2007年)を見て男衆の世界に興味を持ち、親方に弟子入り。約5年間の修業を経て独立した。 この日は、富菊で昨年12月に店出し(デビュー)した愛知県出身の舞妓(まいこ)、富瑛梨(とみえり)さん(15)をモデルに、着付けの様子を披露した。 長じゅばんを着けた状態から、… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ヤギのミルクからチーズ作り 「家族の夢」が自分の道に
富山でヤギのミルクからチーズを作る吉田朋美さん(39)。以前は、東京でポップス歌手として活動していました。あるきっかけから飛び込んだチーズ職人の道で、見つけたことがあるといいます。 「ヤギのミルクからチーズを作りたい。誰か一人、チーズ職人になってほしい」。始まりは2012年の正月、娘4人を前にした父の一言だった。 父の忠裕さん(74)は当時、ファスナー大手YKKの会長。すでに富山県黒部市の牧場でヤギ30頭を飼っているという。一家の故郷、富山で農業を営むのは、朋美さんの祖父の晩年の夢だった。「その時点では、ヤギのチーズを食べたこともなかったんです」 「ヤギチーズ専門店 Y&Co.」マネージャー。神奈川県出身。4人姉妹の三女。歌手活動も続け、「半農半芸」を自称。富山県内のラジオ番組で進行役も務める。 米国のバークリー音楽大で学び… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京で新たに636人の感染確認 6日連続1千人下回る
東京都は3日、新型コロナウイルスの感染者を新たに676人確認したと発表した。6日連続で1千人を下回った。 3日までの1週間平均でみると、1日あたりの新規感染者数は702・7人となり、1週間前の1045・6人の7割となっている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最難関の国家試験、受検者全員が合格 工業高校が偉業
長崎県立佐世保工業高校(佐世保市)の土木科と建築科の3年生が、国家試験「2級施工管理技術検定」で受検者全員の合格を果たした。実務経験を積む前の学生が受ける検定としては最難関。3年間、全員合格を目標に教え合いながら、偉業を達成した。 土木科は38人、建築科は39人が受検し、ともに全員が合格。建築科の福田顕(あき)教諭は「全員の笑顔が見たい」と言い続けた。「誰がどこを理解していないか、それが改善されたかどうかを随時確認した」という。土木科を指導した太田史彦教諭は赴任後、全員合格は3年連続。一方、福田教諭は2年ぶり4回目。 生徒は、3年次は就職試験の準備と並行して勉強を続けた。土木科の百武奏(かなで)さんは「先輩が2年連続合格だったので、自分たちもと思っていた。これを伝統にできたらいい」。建築科の川下舞鈴瑛(まりえ)さんは「建築業界に就職しない人には仕事に関係のない検定なのに、全員で合格するという意識を持てた」と振り返る。 互いに教え合って向上したという建築科の新川功城(こうき)さんは「宮大工として京都で神社や寺院の修理をするという昔からの夢がかなった。励まし合った体験は社会で役立つはず」。佐世保市水道局に就職する土木科の口石竣也さんは「生活に一番身近なのが水道。何かあればすぐ現場に駆けつけ修理したい」と話した。(原口晋也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夫婦別姓 なぜ世の中の「最優先課題」になれないのか
5年に一度見直す男女共同参画基本計画の中の選択的夫婦別姓の書きぶりをめぐり、昨年、自民党内の議論が注目されました。旧姓を使い続けることを届け出る案など「一歩前進」とも映る案を提示する議員もいました。選択的夫婦別姓を求める人の中からは歓迎する声もありますが、戸籍制度に詳しい井戸まさえさんは「根本的なことを議論するべきだ」と主張しています。目先の不利益を緩和するものであっても否定すべきなのか――。話を聞きました。 拡大する いど・まさえ 1965年生まれ。兵庫県議を経て、民主党衆院議員を1期務める。現在は立憲民主党所属。離婚後265日で出産し、離婚後300日以内に生まれた子どもの父を前夫と定める民法の嫡出(ちゃくしゅつ)推定規定による出生届の提出を拒否し、一時子どもが無戸籍に。裁判で勝訴し、現夫の子と認められる。「無戸籍の日本人」など著書多数。 自民党内の議論 「出来レースを見ているよう」 ――政府計画の中で夫婦別姓をどのように表現するか、保守派が猛反発した自民党内での議論が注目されました。 「出来レースを見ているような感覚でした。党内での立ち位置や陣取り合戦の方便に、『夫婦別姓』が使われているのではないか、と。高市早苗衆院議員と稲田朋美衆院議員は私案を提唱しましたが、旧姓の通称利用を拡充したり、旧姓に法的根拠を持たせたりするもので、『夫婦の氏を一つにする』という民法の規定を変えようとはしていません。高市さんは夫婦別姓反対派の旗振り役、稲田さんは『女性活躍がんばってます』というそれぞれの立ち位置から発信していましたが、主張している中身は代わり映えしませんでした。アピールの対象が保守派なのか女性なのかという違いにとどまり、どちらも目指しているのは真の平等ではないということです」 ――旧姓になんの法的根拠もない現状に比べれば、不利益が一部緩和されるという点で歓迎する声もあります。 「お茶を濁されてはいけない。離婚後も結婚していた時の氏を使い続ける『婚氏続称制度』ができたのが1976年です。当時は、姓を戻すことで離婚というプライバシーを開示しなければいけないことが大きな問題でした。制度ができてその問題はクリアしましたが、これは実は『ひとりの人が二つの氏を持つ』という禁じ手です。この制度は、戸籍には結婚していた時の氏が記載されるものの、『民法の上の氏』は旧姓に戻るという仕組みなのです。戸籍法は民法の手続き法なのに、この二つの法律が矛盾している状況です。今回、稲田さんがこの制度を応用した『婚前氏続称制度』を提案しましたが、禁じ手をさらに広げ、混乱を招くでしょう。なぜそんな面倒なことをしなければいけないのでしょうか。表面的な解決で終わってしまうことは、夫婦別姓が選べない状況を維持することにつながりかねません」 「日本は今も『前近代』」 ――ここまで長く解決しないと、目先のことだけでも解決してくれたらありがたいという気持ちになってしまうのも分かります。 「根本的な問題に気付かせない… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
情報誌「みんなの上野動物園」が休刊 スポンサー撤退で
上野動物園(東京都台東区)で配られていた情報誌「みんなの上野動物園」が、昨年12月で惜しまれながら休刊した。スポンサーが撤退したためで、園は今後、新たなスポンサーを探しつつ、情報発信の方法を見直しながら方向性を決めたいとしている。 みんなの上野動物園は2015年に始まり、近年は年に3~6回発行していた。12ページのカラー冊子で、動物の個体を見分ける方法や動物舎の変遷、休園日の職員の仕事紹介など、毎号ごとに特集を組んでいた。発行部数は当初、1号あたり4万5千部だったが、上野で生まれたジャイアントパンダ「シャンシャン」の特集号は15万部に達した。 園には、これとは別にA4判1枚の新聞「ZOO TODAY」がある。動物解説員の肩書を持つ職員が執筆し、最新号では動物の寒さ対策や子ザルの名前が「相撲」にちなんでつけられたことを取り上げた。毎月発行だったが、今年度は臨時休園や入場者制限を受け、隔月の合併号とした。 二つの媒体の違いについて、教育普及課の杉野隆課長は、「『ZOO TODAY』は旬の話題を盛り込み、それを手に園内をまわってもらう。一方、冊子は特定のテーマを深掘りし、家に帰ってじっくり読んでもらうことを想定している」と説明。当面は「ZOO TODAY」のみを発行するという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ゴディバじゃないよ、ゴリラだよ 今年も動物チョコ人気
2月のバレンタインデーを前に、動物の見た目をリアルに再現したチョコレートが人気です。 松風屋(名古屋市)の「ZOOLOGY」シリーズは、動物を再現したチョコで、百貨店や量販店などで販売しています。 1996年のスタート当初は子ども向けの可愛らしいフォルムでしたが、現在は毛並みや皮膚感なども再現したリアルなものになっています。 中でも人気なのがマウンテンゴリラ(税込み972円)で、ネット上でもたびたび話題になっています。 2016年には「ゴリラとゴディバを聞き間違えてチョコを買った」という内容のツイートが拡散。 2019年には「どう食べるか悩んでホットゴリラにした」と、温かいミルクの中に溶かす様子が話題になりました。 こうした反応を受けて、松風屋も2020年から「ホットゴリラ」としてミルクに溶かす食べ方を提案。 「ZOOLOGYの立体チョコは中までチョコがびっしり詰まっており、かじるには少し固いため、面白くておいしい食べ方の提案ができればと考えました」 そう話すのは、開発本部の島田陽野さんです。 サイズの大きいマウンテンゴリラやゾウガメなどは、溶かしてチョコフォンデュにするといった食べ方もおすすめだといいます。 「そのまま食べたい場合は、かわいそうですが、弊社の社員はスライスして食べています」と島田さん。 毎年のように「面白い」「リアルですごい」といった反響が寄せられるそうで、写真がSNSにアップされるのを楽しみにしているといいます。 「ゴリラはもちろん、カエルや小ブタなどリアルで可愛い立体チョコが他にもあるので、ぜひ楽しんでいただきたいです」(若松真平) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル