3月25日に始まる東京オリンピック(五輪)の聖火リレーについて、大会組織委員会や政府が、新型コロナウイルスの感染が収まっていない地域では、沿道での観覧自粛を求める方向で調整していることが2日、大会関係者への取材で分かった。今後の感染状況をふまえて最終判断し、テレビ中継などでリレーを見てもらうよう求めるという。 また、3月25日に福島県のJヴィレッジ(楢葉町、広野町)で開かれる出発式では、入場を関係者や招待客に制限し、一般客の入場を取りやめる方向で調整している。来場者を絞り、規模を縮小するという。 大会関係者によると、沿道の密集を防ぐため、聖火リレー開始後も当面の間、観覧自粛を求める方向で調整。緊急事態宣言が自治体に出ている場合は、公道のリレーは中止し、その日の終わりに行われる聖火到着式典のみ行う予定だ。最終的にどのような形で実施するかは、組織委と各都道府県の実行委員会が実施30日前と2週間前に感染状況をふまえて判断していく。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
民家から出火、焼け跡から2人の遺体 流山、親子が生活
2日午前3時10分ごろ、千葉県流山市宮園3丁目の住民から「(近くの)家の1階から煙が出ている」と119番通報があった。県警流山署によると、木造2階建て住宅から出火し、焼け跡の1階廊下部分と玄関の外側から性別不明の2人の遺体が見つかった。 署によると、この家には90代の母親と60代の息子が住んでいるとみられ、2人と連絡がとれていないという。署が遺体の身元を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
震災物語る旧民宿、解体開始 津波で観光船乗り上げる
津波に流された観光船「はまゆり」が乗り上げた岩手県大槌町赤浜の旧民宿で1日、外壁や骨組みの解体が始まった。 船体が乗って曲がった外壁上部の鉄骨の一部は、NPO法人「はまゆり復元保存会」の要望で、同会が案内用のプレハブ小屋や看板を掲げている隣地に取り置かれた。同会は「何らかの形で保存してほしい」と望んでいる。町は、新年度に立ち上げる「震災伝承プラットホーム」で、町民やNPOを交えて、跡地の扱いも含めて議論するとしている。 はまゆりは東日本大震災直後に撤去、解体された。町は当初、旧民宿を震災遺構として保存し、はまゆりのレプリカを復元して乗せる費用を募る基金条例を制定した。しかし、町は解体に方針を転じ、昨年、解体予算が議決された。基金条例も津波伝承活動の財源にする内容に変更された。(東野真和) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
麒麟は来るのか来ないのか ゆかりの地、最終回登場待つ
NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」が7日、最終回を迎える。主人公の戦国武将・明智光秀ゆかりの京都府亀岡市は「京都亀岡大河ドラマ館」を作り、PRしてきたが、桂川孝裕市長は1日の会見で「(地元はほとんど)出ていない。あきらめと落胆というのが正直なところだ」と述べた。亀岡に、麒麟は来るのか、来ないのか――。 光秀は1577年ごろ、当時「亀山」と呼ばれていた亀岡の地に丹波亀山城を築城した。丹波亀山城は、織田信長から命じられた丹波攻めの拠点とされる。 市は、こうした歴史や経緯について、ドラマそのものや、ドラマの舞台を紹介する「紀行」のコーナーで取り上げられることに期待を寄せてきた。しかし、1月31日放送の「紀行」で登場したのは福知山市の福知山城。これまで、亀岡が紹介されたことはない。 桂川市長は「大河ドラマを契機に、本能寺で織田信長を討った謀反人というイメージが変わった」との見解を示し、「『逆賊の地』『三日天下の町』と言われてきた」という亀岡市のPRにつながると強調。光秀が信長を討った「本能寺の変」では、丹波亀山城から出陣したとされ「半分あきらめながらも、最終回を楽しみにしたい」と述べた。 ドラマ館は14日、放送終了に合わせて閉館する。同日は無料開放するという。(山崎琢也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪メトロ中央線、運行本数5割増で調整 万博の期間中
2025年大阪・関西万博の来場者を円滑に運ぶため、大阪メトロが中央線で、会期中の運行本数を最大5割増やす方向で調整していることがわかった。同社が車両を導入し、大阪府と大阪市が計約60億円かけて同市内に車両置き場や臨時改札を整備する。府関係者らが取材に明らかにした。 万博会場は大阪市の人工島「夢洲(ゆめしま)」で、運営主体「日本国際博覧会協会」によると、1日あたりの来場者は最大28万5千人を見込む。中央線がその4割にあたる11万8千人の輸送を担う計画で、メトロは中央線コスモスクエア駅(大阪市住之江区)から夢洲駅(仮称、同市此花区)まで約3キロ延伸する工事を進めている。 万博の開催期間中のピーク時には著しい混雑が予想されるため、運行本数を現在の1時間あたり最大16本から最大24本に増やす方針だ。メトロが新たに車両を導入し、万博期間中の一時的な設備になる車両置き場や臨時改札は府市が整備費用を負担する。車両置き場は、大阪市城東区のメトロの森之宮検車場を一部改修し、利用することを想定している。府は新年度予算案に、当面の工事費用など約2億円を盛り込む。 夢洲は鉄道が通っていないことから輸送が大きな課題だった。万博後に計画されていたIR(統合型リゾート)が新型コロナウイルスの影響で開業が遅れていることもあり、他の鉄道会社は延伸に慎重な姿勢を示している。 協会は来場者の2割をシャトルバスで、4割を自家用車や団体バスで輸送する方針で、船の発着場も整備する計画を進めている。(多鹿ちなみ) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
仕事に「全集中」できる? 新幹線オフィスに乗ってみた
JR東日本が1日から「新幹線オフィス」の実証実験を始めた。初めての試みだが、いったいどんなものなのか、記者も体験してみた。 1日午前、JR仙台駅で「はやぶさ108号」に乗り込んだ。新幹線オフィスとして開放されたのは1号車。空いていた席に座り、夕刊に出していた原稿の確認作業を行った。 気になる通信環境だが、Wi―Fiルーターが無料で一人一台貸し出された。通信速度にストレスはない。作業もスムーズに行えたように思えた。 楽しみにしていたのが、集中状態を測定する特殊なめがねだ。正式には、めがね型ウェアラブルデバイス「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」というらしい。 拡大する新幹線オフィスで利用できるWi-Fiルーターと集中状態が分かる特殊なめがね、使用できるアルコール除菌シート=2021年2月1日午前8時59分、東北新幹線車内、一條優太撮影 乗車前に専用アプリをダウンロードしておいたが、その後も設定に必要な体重や身長など入力項目が多く、やや手間取った。夕刊の締め切り前に時間が無く、記事の確認に集中していたため、自分の集中度合いまでチェックして楽しむ余裕はなかった。残念だが、急ぎの作業がある人向きではないのだろう。 座席で通話も試した。記者は、上司から急な問い合わせを受けることが多い仕事だが、通話のたびにデッキに向かうのは少しだけおっくうだ。新幹線オフィスという「公認」の環境で、人目を気にせず電話できるのは助かる。 拡大するリモートワークができる「新幹線オフィス」=2021年2月1日午前8時57分、東北新幹線車内、一條優太撮影 「マスキング音」効果は 新幹線オフィスの車内では、「… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「死ぬかもしれない」 誰にも頼れない、単身の自宅療養
息苦しくてベッドから動けなくても、自宅で1人、耐えざるをえない――。総世帯数の約47%を単身世帯が占める東京で、自宅療養を強いられている人たちがいる。都内の新型コロナウイルスの感染者は1日、累計で10万人を超えた。急速な感染拡大で病床や人手の確保は追いつかない。(黒田壮吉、増山祐史) 今年の元旦。テレビからは正月特番のにぎやかな声が流れるなか、大学生の女性(18)はベッドで体を丸めて必死に呼吸を整えていた。空気をうまく吸い込めない。全身が痛み、しびれもひどかった。都内のマンションで一人暮らす。 「このままでは死んでしまうかもしれない」。体調が悪化したときのための都の相談窓口に電話した。30分以上かけてやっとつながり、入院かホテル療養はできないかと助けを求めた。しかし返ってきたのは「電話できているなら、大丈夫でしょう」。ベッドの上で涙した。 新型コロナウイルスの感染がわかったのは、この2日前だった。大学の授業はほとんどオンライン。心当たりはなかったが、左腕のしびれや倦怠(けんたい)感があり、自宅近くの病院でPCR検査を受けた。陽性と判定されたときは37・5度ほどの熱があるぐらいで、自宅で療養するよう保健所から指示された。「若いからすぐ治る」とも言われたという。 「若者だから」 軽視されていたのでは しかし急に体調が悪化した。2… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
同僚女性に睡眠薬飲ませ、意識障害にさせた疑い 男逮捕
勤務先の大阪市内の高齢者向け施設で、同僚の20代女性に睡眠薬を飲ませ、急性薬物中毒にさせたとして、大阪府警は1日、介護職員の小橋茂之容疑者(50)=大阪府東大阪市長田東1丁目=を傷害容疑で逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。 捜査1課によると、小橋容疑者は昨年8月下旬、大阪市内の住宅型有料老人ホームで当直勤務中、事務所内に置かれた缶入りの飲み物に睡眠薬を入れて同僚の女性に飲ませ、4時間にわたる意識障害を伴う急性薬物中毒にさせた疑いがある。小橋容疑者は病院で睡眠薬を処方されていたという。 この施設では2018年9月ごろから、他にも数人の女性職員が当直勤務の際、一時的に意識を失うなどの異変を感じていたことが判明。府警が関連を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
通天閣の豆まき、今年は真下やめました 紅ゆずるさんも
大阪市浪速区の通天閣で1日、節分を前にした「福豆まき」があった。今年で65回目。4月に大阪で上演される舞台「アンタッチャブル・ビューティー~浪花探偵狂騒曲~」に主演する元宝塚歌劇団の紅ゆずるさんらが招かれ、特別展望台(地上94・5メートル)で落花生をまいた。 例年は通天閣の真下で集まった人たちに向けた豆まきが行われるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止。代わりに約千袋の福豆がビニールのカーテン越しに配られた。紅さんは「コロナで制限される中、豆をまくことすら当たり前ではなかったと感じた。楽しく過ごせる日常が早く戻ってほしいという思いを込めました」と話した。(細川卓) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名作ゲーム「かまいたちの夜」が復活? 自治体観光PR
1990年代の名作サスペンスゲーム「かまいたちの夜」を模した観光PRを大分県が始める。タイトルは「かまえにたちよる」。宮崎県に接する県南部の漁師町、蒲江(かまえ)(大分県佐伯市)を知ってもらいたいと、ゲーム仕立てで蒲江をオンラインで周遊してもらう。コロナ禍が落ち着いたころに本当に来てもらう作戦だ。 「かまいたちの夜」は1994年に任天堂のスーパーファミコン向けに発売されたゲーム。雪に閉ざされたペンションでの殺人事件を発端に、分岐点ごとに提示されるセリフや行動のどれをプレーヤーが選択するかによって、様々なストーリーが展開していく。小説のような文章に画像とBGM、効果音を組み合わせた「サウンドノベル」という形式で人気を博した。 蒲江は新鮮な魚介類が自慢の町で、ネコの島として知られる深島など離島もある。佐伯市も蒲江を含んだPR動画を動画サイトに投稿しているが、全国各地の動画がひしめくなかで魅力を知ってもらう仕掛けを県が模索している中で、「かまいたちの夜」との語呂合わせにたどり着いた。 観光PRでは、権利者である「スパイク・チュンソフト」(東京都港区)の許諾を得て、ロゴのデザインなどをそっくりに。ゲームのパッケージを模した画像なども公開している。2月20日から、スマートフォンやパソコンを使ってゲーム風動画で観光を疑似体験できるサービスを始める。 企画に携わる県南部振興局の担当者(38)は「自分たち世代にピンポイントで届く企画」と話す。分岐点をいくつか設けたミステリー仕立てで、「30~40代のファミリー層にも県南部の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と期待。ネタバレにつながるとして詳細は明らかにしていないが、「年齢制限なく安心して楽しめるようにもしています」。 1月23日にサイト「かまえにたちよる」(https://kamaenitachiyoru.com/)を立ち上げ、予告を始めた。地域の特産品などを購入できる仕組みも検討中という。(寿柳聡) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル