プラダの2021年秋冬レディースコレクションが、無観客のショー映像で発表された。ミウッチャ・プラダと、ベルギー出身の人気デザイナー、ラフ・シモンズの協業による2度目のレディース作品となる。クラシックなスタイル中にも、身体性の表現や華やかな装飾性、相反する要素の融合などを取り込んで、現代的な服の可能性とは何かを問いかけるようなコレクションだった。 今回のインスピレーション源は「変化と変容、開かれた可能性というコンセプト」。それを実現するためにキーアイテムとしたのは、1月に発表したメンズと同様に、体の自由やエネルギーを表すストレッチジャカードのボディースーツ。レトロな幾何柄を施し、伝統的なテーラードジャケットやコートに重ね着されて、不思議な存在感を漂わせる。 コートは黄色など明るい色で、まゆのように身体を包みこむビッグシルエット。内側をカラフルなフェイクファーやスパンコールで飾ったアウターは、前を手で閉じるモデルのしぐさによってさらに優雅なムードに。 素材はこのブランドが得意とする再生ナイロンが多く使われ、フェイクファーなどの異なる質感の素材と組み合わされた。ブランドによると、「シンプルさと複雑さ、優雅さと実用性、制限と解放など両極の間にある点を探った」という。 ショーの後にはミウッチャ・プラダとラフ・シモンズが、米デザイナーのマーク・ジェイコブスや、オランダの建築家レム・コールハース、米国の俳優で映画監督のリー・ダニエルズらと対談をする様子が流された。世界的なコロナ禍の下で、生活者にとって今後重要になるものとして、文化やアートが挙げられ、そんな流れの中でファッションが成しえることなどが話し合われた。(編集委員・高橋牧子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国で最も人口少ない町、初めて1千人割る 山梨・早川
全国の町で最も人口が少ない山梨県早川町の人口が1日、初めて1千人を割り、同日付の住民基本台帳の人口が994人になったことがわかった。2月1日時点では1千人だったが、1カ月間で6人減った。6人の内訳は、死亡数から出生数を引いた「自然減」が4人、転出者数から転入者数を引いた「社会減」が2人。(三ツ木勝巳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
冨永愛さん「ファッションが発信できることは、希望」
ファッションや生き方は、コロナ下で変わりましたか? トップモデルの冨永愛さんと、DJや着物スタイリスト、モデルとして活躍するマドモアゼル・ユリアさんが、日本の伝統文化からファッションの未来まで語り合った。3月1日から開かれる2021年秋冬のパリ・ファッションウィーク(PFW=通称パリ・コレクション)で、朝日新聞は冨永さんを、日本におけるPFW公式アンバサダーとして迎えている。 冨永 ユリアちゃんはパリ・コレに行き続けている。パリ・コレがデジタルでの発表になって、どのように感じていますか? ユリア 世界観がはっきりしているブランドは、映像でもそれがぶれず、逆にランウェーでできなかったことを表現していた。有名ではないブランドが、映像によって注目を浴びることもある。そういう新たな楽しみもあったけど、そろそろパリに行きたい。 冨永 そうですね。やはり、現場の臨場感と緊張感を感じたい。幻想的な映像を作るなど、デジタルでも伝わるものがあって素晴らしいけど、リアルで見る感動のほうが身にしみる。 ユリア パリ・コレ自体が一つのカルチャー。どういう形であれ続いてほしい。見せ方をどうするかはブランド次第なのかな。 冨永 コロナで、私は服を着ることに対して、思いは変わったかもしれない。外に出る機会は減った。そのなかで、明日何を着ていこうか、って考えるのがより楽しくなった。 ユリア 私は、「これを着てどこに行くんだろう?」という服をたくさん持っていて、それを着て行く場所はなくなった。ちょっとさみしい。でも、SNSの発信の場で、そういう服を着てみることはできる。 冨永 マスクにも慣れた。 ユリア 私、着物を結構着るけれど、不織布のマスクが着物に合わない。足袋屋さんとかみんなが布マスクを作り始めて助かった。 冨永 着物、よく着てらして、素敵。 ユリア 母と祖母が着付けをやっていて、身近だったけれど、日本の伝統文化を仲介する人になりたいなと思って着付けの教室もやっています。着物ってサステイナブル(持続可能)なこととつながっている。 洋服は生地を曲線的に裁断するから余り布が出るけれど、着物は直線でぴったりに裁断するから余りが出ない。それに、昔は古着を着ている人がたくさんいたらしい。生地を無駄にせず、自分が着なくなったら子供に着せて、その次は雑巾にして……というサイクルができている社会だった。 冨永 そう考えると、日本は昔からサステイナブルな精神があった。 ユリア 昔の良いところを見直… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナで変わった暮らし、自分の幸せとは? 冨永愛さん
ファッションや生き方は、コロナ下で変わりましたか? トップモデルの冨永愛さんと、DJや着物スタイリスト、モデルとして活躍するマドモアゼル・ユリアさんが、日本の伝統文化からファッションの未来まで語り合った。3月1日から開かれる2021年秋冬のパリ・ファッションウィーク(PFW=通称パリ・コレクション)で、朝日新聞は冨永さんを、日本におけるPFW公式アンバサダーとして迎えている。 ◇ 冨永 パリ・コレがデジタルでの発表になって、どのように感じていますか? ユリア 世界観がはっきりしているブランドは、映像でもそれがぶれず、逆にランウェーでできなかったことを表現していた。有名ではないブランドが、映像によって注目を浴びることもある。そういう新たな楽しみもあったけど、そろそろパリに行きたい。 冨永 そうですね。デジタルでも伝わるものがあって素晴らしいけど、リアルで見る感動のほうが身にしみる。 ユリア パリ・コレ自体が一つのカルチャー。どういう形であれ続いてほしい。 冨永 コロナで、外に出る機会は減った。そのなかで、明日何を着ていこうか、って考えるのがより楽しくなった。 ユリア 私、着物を結構着るけれど、不織布のマスクが着物に合わない。足袋屋さんとかみんなが布マスクを作り始めて助かった。 冨永 着物、よく着てらして、素敵。 ユリア 母と祖母が着付けをやっていて、日本の伝統文化を仲介する人になりたいなと思って着付けの教室もやっています。着物ってサステイナブル(持続可能)なこととつながっている。洋服は生地を曲線的に裁断するから余り布が出るけれど、着物は直線でぴったりに裁断するから余りが出ない。それに、昔は古着を着ている人がたくさんいたらしい。 冨永 そう考えると、日本は昔からサステイナブルな精神があった。 ユリア それにしても、コロナで生活は変わりましたよね。密になるイベントができないから、私はDJの仕事がなくなった。でも、さらに勉強する時間もあったし、有意義な時でもあった。 冨永 自分自身の生き方や暮らし方を考えさせられた。何が必要で何が不要か。自分の幸せとは何なのかをきっとみなさん、考えたのだと思う。(構成・高橋牧子、神宮桃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自殺した町職員、公務災害と認定 残業月平均146時間
2019年7月、北海道標津町職員の鈴木雄大さん(当時24)が過重業務などの末に自殺した問題で、遺族の弁護団が1日、労災にあたる「公務上の災害」と認定されたことを明らかにした。地方公務員災害補償基金が2月15日付で遺族に通知した。 鈴木さんの両親は昨年8月、自殺の原因究明などを求め、法的責任を認めている町に公開質問状を提出したが、町側は「回答を差し控える」と返答した。このため遺族側は、公務災害認定を受け、再発防止に向けた全体像解明のため提訴する方針だ。 町によると、鈴木さんは亡くなる直前の2カ月間の時間外労働は月平均146時間に上った。うつ状態となり自殺したという。(高田誠) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福岡に屋台のあかり戻る 緊急事態宣言解除、初日の夜
新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が1日、福岡県など6府県で解除された。福岡県の飲食店への時短要請は午後8時から午後9時に。酒は午後7時までの提供から午後8時半までの注文に緩和された。福岡市では、名物の屋台が一部営業を再開した。 九州最大の繁華街・福岡市の天神。大通りの一角にある屋台「喜柳」には、久しぶりに常連客たちが集まっていた。店長の迎(むかえ)敬之さん(46)は「来てくれてありがとう」と声をかけ、手際よく客の注文をさばく。「福岡に屋台のあかりを戻せるのはすごくうれしい」 宣言が出た1月中旬以降、休業を続けていた。屋台は市のルールで午後5時以降しか開店準備ができないため、午後7時までの酒の提供では「お客さんにも申し訳ない」と考えたからだ。解除を見据えて5日前からラーメンの仕込みやチャーシュー作りを始めていたが、客足がすぐに戻るとは思えず、営業は赤字覚悟だ。天神地区の屋台48店のうち、この日店を開けたのは3店だけという。一方で時短営業への協力金は、1日6万円から4万円に減額される。「お客さんが前のように戻るのか。コロナが再燃しないか……。期待と不安が半々です」 店に立ち寄らず、足早に帰宅する人たちも目立った。同僚と2人で歩いていた福岡市の男性会社員(48)は、「まだ営業時間も短い。飲みに行くのは、時短要請が終わってからでしょうか」と話していた。(宮野拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Padres’ Tommy Pham feels ‘lucky’ to take field again after stabbing
Peoria , Arizona – Just over four months after he was stabbed in the lower back, San Diego Padres outfielder Tommy Pham expressed joy just to be able to take the field again. Pham went hitless in two at-bats out of the cleanup spot in the Padres’ Cactus League opener […]
ビキニ事件 福竜丸元船員に口を開かせた中学生たち
太平洋・マーシャル諸島のビキニ環礁で、マグロ漁船「第五福竜丸」が被曝(ひばく)してから67年にあたる1日、核兵器廃絶を願う催しが各地で開かれた。核兵器禁止条約の1月の発効後、初めて迎えた「ビキニデー」。「核なき世界」の実現を訴える声が相次いだ。 ビキニデーは毎年、福竜丸の地元・静岡県焼津市で集会が開かれてきたが、コロナ禍の今年はオンライン開催となった。広島や長崎からもメッセージが寄せられ、田上富久・長崎市長は「条約の発効がゴールではない。条約を育て、実効性を高めるために世論の醸成が重要」と語った。 焼津市では同日、事件半年後に亡くなった福竜丸の無線長・久保山愛吉さんを悼む墓前祭が開かれた。約50人が参列。第五福竜丸平和協会代表理事の山本義彦静岡大名誉教授は「核なき世界の実現と核被害者の根絶をめざしてみなさんと奮闘する」と語った。日本が条約に参加していないことに触れ、唯一の被爆国である日本こそ核兵器禁止条約を提唱すべきだと訴えた。 米国が67回の核実験を繰り返したマーシャル諸島でも式典があった。マーシャル諸島は3月1日を「核被害者追悼記念日」と定めている。 1日に行われたオンライン集会では、福竜丸の冷凍士だった大石又七さん(87)のメッセージも読み上げられた。「ビキニ事件は遠い過去に終わったことではなく、未来の命に関わるんです。忘れてはいけない事件なのです」 大石さんは700回を超える講演を重ねてきたが、かつては事件への言及を避けていた。重い口を開くきっかけは、ある中学生たちとの出会いだった。 「俺がいなくなっても…」模型に願い託す 「文化祭で福竜丸について発表するので話を聞かせてほしい」。1983年、都内でクリーニング店を営んでいた大石さんに、東京都町田市の和光中学校の生徒から電話があった。 だが、福竜丸の乗組員に1人2… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大成建設と鹿島に有罪判決 リニア談合「徹底的に協力」
JR東海発注のリニア中央新幹線の建設工事で談合したとして、独占禁止法違反の罪に問われた大成建設と鹿島の元幹部2人、法人としての両社への判決公判が1日、東京地裁であった。楡井(にれい)英夫裁判長は「徹底的に協力し公正かつ自由な競争を阻害した」として、いずれも有罪とした。 言い渡された判決は、大成建設元常務・大川孝被告(70)と鹿島元部長・大沢一郎被告(63)が懲役1年6カ月執行猶予3年(求刑・懲役2年)、法人としての両社は罰金2億5千万円(同・罰金3億円)。 事件はゼネコン大手4社が関与したとされ、談合を認めた大林組と清水建設は罰金2億円と1億8千万円の有罪判決が確定。大成建設と鹿島が無罪を訴えていた。 判決は、品川、名古屋両駅の工事について、大林組や清水建設の幹部の供述などをもとに、4社が2014~15年、受注配分や見積額を事前に調整したと認定した。「価格競争を避けて十分な利益を確保する」ことが談合の動機だとし、「国を代表するスーパーゼネコン4社が国家的プロジェクトで受注調整したことは、建設業界への信頼を著しく損ねた」と批判した。 弁護側は「JR東海は事実上、… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪モデル、3カ月ぶり黄信号 緊急事態宣言の解除受け
新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言の解除に合わせて大阪府は1日、府の独自基準「大阪モデル」でも非常事態を示す「赤信号」を解除した。警戒を呼びかける「黄信号」とし、通天閣(大阪市浪速区)と太陽の塔(吹田市)を黄色にライトアップした。 赤信号は感染拡大に伴って昨年12月3日に点灯。約3カ月続いた。赤信号解除の基準は「重症病床使用率が7日連続で60%未満」。2月23日に満たしていたが、緊急事態宣言が解除されていないとして、赤信号の点灯を続けていた。(久保田侑暉) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル