東日本大震災からの復興を後押しする「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」(主催・三菱商事、朝日新聞社、福島放送)が23日に開かれ、オンラインで配信された。ボーカルグループ「Little Glee Monster(リトルグリーモンスター)」が出演し、事前に合唱を収録した福島県郡山市の高校5校の計104人とともにハーモニーを響かせた。 音楽祭は福島、宮城、岩手の3県いずれかを会場にして2014年から開かれてきたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止。今年は高校生の合唱を2月に収録し、本番は無観客の配信イベントとなった。 この日は高校生の合唱を配信した後、東京都中野区の会場からリトグリがライブで「世界はあなたに笑いかけている」など6曲を披露。最後に、収録した高校生の歌声に合わせてリトグリが生で「明日へ」「好きだ。」を歌い、リモートで共演した。 郡山市の福島放送本社で配信を見ていた各校代表の生徒は、リトグリに「福島で行きたいところは?」「一番緊張したステージは?」などとリモートで尋ねた。安積高の先崎真知さん(2年)は「リモートでの合唱だったが、離れていても音楽を一緒に作れると感じ、感動した」と語った。(大塚晶、恵藤公浩) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
黒木瞳さんが聖火ランナー辞退 沿道に観衆、感染を心配
俳優の黒木瞳さんが東京五輪の聖火ランナーを辞退していたことがわかった。福岡県によると、新型コロナウイルスの感染防止をめぐり、沿道に観衆が集まることを黒木さん側が心配したためという。 黒木さんは5月に福岡県内を走る予定だった。県によると、3月に入り、所属事務所から辞退の申し出があったという。県は慰留したが折り合わず、22日に正式に辞退が決まった。 黒木さんは福岡県八女市出身。県実行委員会が推薦し、2019年12月に走者の内定が発表された。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旭川医大学長、教授代行なのに「教授」? 学内で批判
国立の旭川医科大学の眼科学講座のウェブサイトで、同講座の教授に就任していないはずの吉田晃敏学長が、「教授」として紹介されていたことがわかった(現在は削除)。同講座では昨秋に担当教授が辞職し、教授ポストは空席になっている。大学側は吉田学長が一時教授代行を務めていた、と説明するが、学内からは「代行が教授を名乗るのはおかしい」との声が出ている。 旭川医大の眼科学講座のウェブサイトでは、「あいさつ」のコーナーに、吉田学長が「教授」として登場していた。そこでは、「眼科学教室では、現在考え得る最善の治療法を提供すると共に、新たな可能性を求めて、日々、最先端の研究を続けています」などと述べていた。 眼科学講座の教授ポストは、前任の教授が昨年10月25日付で辞任し、その後空席となっている。にもかかわらず、吉田学長が「教授」を名乗っていたことについて、同大は「学長は眼科の教授ではない。ただ前任教授が退職した後の昨年10月26日から11月4日まで教授と准教授が不在だったため、学長が教授代行を務めた」と回答した。 吉田学長の「あいさつ」は23日午後にウェブサイトから削除され、その後、「医局員紹介」で「吉田学長」として紹介されていた写真も削除された。 吉田学長はもともと眼科が専門で、2018年までは学長と眼科学教授を兼任していた。ただ、同大の教授の一人は「教授が欠員となるなどした時、別の講座の教授が教授代行を務めることはある。それでも、代行している講座の教授を名乗ることはしない。さらに代行が終わった後も教授を名乗っていたことになる。おかしい」と指摘する。 吉田学長を巡っては、滝川市立病院からの高額報酬問題や新型コロナウイルスのクラスター発生時の不適切発言などを巡り、教授らから解任を求める署名が学長選考会議に提出され、同会議で解任の適否が審議されることになっている。(本田大次郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高輪築堤「史跡に値する」 文化審が意見 明治の鉄道跡
明治時代に日本で初めて鉄道が開業した際、海上に線路を敷くために造られた鉄道構造物「高輪築堤(ちくてい)」(東京都港区)の遺構について、文化審議会文化財分科会は23日、鉄道創業期の遺構が良好に残っており、日本の近代化に関する遺跡として重要と評価し、現地保存を求める建議(意見表明)を文化庁の宮田亮平長官に出した。文化庁によれば、近年、同分科会が遺跡の保存をめぐって建議を出すのは異例という。 高輪築堤は1872(明治5)年、日本初の鉄道が開通した際に現在のJR田町駅付近~JR品川駅付近の長さ約2・7キロにわたって、海の浅瀬に盛り土をして石垣で固めた堤。その堤の上を列車が走っていた。2019年に品川駅改良工事の現場から石積みの一部が見つかり、20年7月にJR東日本が再開発を進める高輪ゲートウェイ駅前の車両基地跡からも発見され、これまでに確認された遺構は計約1・3キロに及ぶ。遺構の保存をめぐり、JR東や自治体、研究者などの関係者間で協議が続いている。 文化審議会文化財分科会は専門家5人で構成され、文部科学相からの諮問を受け、遺跡や建造物、美術工芸品などの指定・登録について審議し答申を出す。 23日に同分科会の島谷弘幸会… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
LINE、韓国で保管のデータを国内移転へ トーク関連
無料通信アプリ「LINE」の個人情報が、利用者への説明が不十分なまま、中国からアクセスできる状態になっていた問題で、運営会社のLINEは23日、中国からのアクセスを22日までに遮断したことを明らかにした。また、韓国内のサーバーに保管していた「トーク」関連の画像や動画などのデータを6月までにすべて国内に移す方針も表明した。プライバシーポリシー(個人情報に関する指針)も改定する。 この問題では、総務省と政府の個人情報保護委員会が電気通信事業法や個人情報保護法に基づき、詳細な報告を求めていた。政府機関や地方自治体の間では、行政サービスでのLINEの活用を停止する動きが広がっており、政府や自治体向けアカウントのデータも8月までに国内に移す。同社は、今回の対応で情報管理の改善に取り組む姿勢をアピールし、利用者らの不安を解消したい考えだ。 一方、LINEの親会社のZホールディングスは23日午後、外部有識者による特別委員会の初会合を東京都内で開いた。会合の冒頭、LINEの出沢剛社長は「ユーザーの皆様に多大なるご心配、ご迷惑をおかけしており、大変申し訳ございません」と陳謝した。委員会はデータの取り扱いを検証し、今後の対応策を提言する方針だ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「案里や支持者に泥を塗る」克行被告、否認した理由語る
「衆院議員を辞することと致しました」 東京地裁の103号法廷。左胸に議員バッジを着けた河井克行議員は、弁護人から進退を尋ねられると10秒ほど沈黙した後、そう述べた。 克行議員は23日の被告人質問で、起訴内容とされた100人への計約2900万円の現金提供の大半について、買収行為を認めた。 昨年8月の初公判時に否認した理由を「全ての行為が買収と断じられるのは、政治家として受け入れられなかった」と説明。「(妻の)案里や支持者に泥を塗るのではないか」と考え、潔白を訴えたという。 ただ、46回に及んだこれまでの公判では、克行議員にとって不利な証言ばかりが並んだ。 証言台に立った地元議員や首長らは、現金受領の違法性を認識していたと次々と認めた。「無理やり押しつけられたので仕方なく受け取った」「国会議員なので断れなかった」――。100人のうち94人が現金の趣旨は買収だったと明かした。「買収目的ではない」との無罪主張は、窮地に追い込まれていた。 主張を一転させたのは、そうし… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自民「辞職のタイミング評価」 4月の同日選回避に安堵
公職選挙法違反(加重買収など)罪に問われた元法相で衆院議員の河井克行被告が、東京地裁の被告人質問で、突然議員辞職を表明した。 河井克行衆院議員が一転して買収を認め、議員辞職する意向を表明したことを受け、自民党幹部はこう言って胸をなで下ろした。 「このタイミングは、評価したい」 自民党幹部らは克行議員の離党後も、辞任時期を気にしていた。広島では、前回参院選をめぐる公職選挙法違反(買収)の有罪判決が確定した克行議員の妻、案里氏=自民を離党=の失職に伴い、再選挙(4月25日投開票)が実施される。仮に克行議員が今月15日までに議員辞職すれば、公選法などにより再選挙と同日に衆院補選が行われることになっていた。 23日の辞職表明によって、買収事件に伴う二つの選挙が同じ日に重なることを避けることができた。一方、克行議員がこのまま議員辞職をしなければ、地元・広島の有権者に支持を呼びかけづらいという事情もあった。さらに再選挙への影響を最小限に抑えるためには、再選挙が告示される4月8日よりできるだけ前の表明が望ましかった。 辞職のタイミングにまで神経を… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
維新・森議員を公選法違反容疑で告発 党費肩代わりで
日本維新の会の森夏枝・衆院議員(比例近畿)が、集めた党員の党費を肩代わりして党本部に払っていたとして、京都市民らでつくる「日本維新の会・森夏枝被害者の会」が23日、森議員らを公職選挙法違反(選挙区内での寄付)などの疑いで京都地検に告発状を提出した。「被害者の会」関係者が取材に明らかにした。 告発状は、森議員が2018、19年度に党員延べ99人を集めた際に、森氏の事務所の事務局長だった父親が1人年2千円の党費を肩代わりしており、公選法で禁止される選挙区内での寄付行為にあたるとしている。 森議員は昨年12月の朝日新聞の取材で、18年度に党員を募集した際に「名前だけで構わない」と事務所関係者に指示していたことを認めている。今年1月には、一連の問題を受けて、党本部から3カ月の党員資格停止処分を受けた。(高井里佳子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
規制委、東電を行政処分へ 柏崎刈羽のテロ対策不備巡り
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)でテロ対策の不備が相次いで発覚した問題で、原子力規制委員会は23日、核物質防護体制に大きな問題があったとして、原子炉等規制法に基づく何らかの行政処分を出すことを決めた。 規制委によると、処分には、原子炉設置許可取り消し▽1年以内の運転停止命令▽核物質防護の是正措置命令▽原発の運転ルールを定めた保安規定の変更命令▽核物質防護規定の変更命令▽核物質防護管理者の解任命令、がある。どの処分にするかは24日の定例会で決める。 柏崎刈羽では昨年3月以降、計15カ所で不正侵入を検知する装置が故障し、10カ所で30日以上検知できない状態が継続。今月、安全確保への影響が4段階で最悪の「赤」と評価された。昨年9月には社員が他人のIDカードを使って中央制御室に不正入室していた。 規制委は23日、東電に対し、第三者による検証結果を9月23日までに報告させることや、根本的な原因を調べるため延べ2千時間の追加検査に入ることも決めた。この問題をめぐって規制委は、東電が再稼働をめざす7号機に核燃料を搬入するのに必要な手続きを当分の間保留することも決めている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
呉座勇一氏、大河ドラマ時代考証を降板 SNS巡り引責
NHKは23日、来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証を担当する一人、国際日本文化研究センター助教の呉座勇一氏が降板したと発表した。 NHKによると、呉座氏は自身のツイッターでの投稿内容の一部が不適切だったとして、責任を取って降板したいと申し出たという。制作側は、事実関係を確認して降板を了承した。 呉座氏は、女性研究者らを中傷する投稿をしていたとして、ツイッター上で謝罪していた。当初、呉座氏は限られた人が閲覧できる設定で投稿していた。SNS上では「女性蔑視だ」「ハラスメントだ」などと批判の声が上がっていた。 呉座氏は、ベストセラー「応仁の乱」で知られる日本中世史が専門の歴史学者。「鎌倉殿の13人」は三谷幸喜さんが脚本を担当し、鎌倉幕府の2代執権北条義時を描く。主演の義時を小栗旬さんが演じる。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル