「東京五輪で楽しく、格好よく滑る姿を想像しています」 小学校を卒業したばかりの、このアスリートの言葉は夢物語ではない。スケートボード・パーク女子、現在世界ランキング9位の開心那(ひらきここな)選手(12)=北海道苫小牧市=は、夏季五輪では日本史上最年少となる出場を見すえる。 3月上旬の夜、札幌市の屋内施設「HOTBOWL Skate Park」。開選手は母美奈子さん(43)運転の車でやってきた。練習はパークが閉まる午後9時すぎまでの約2時間。幅8・125インチ(約206ミリ)のボードを自在に操り、トリック(技)を繰り出す。 スケートボード 東京五輪で新競技に採用された。45秒間の持ち時間にトリック(技)を繰り出し、技の難易度、スピード、構成、独創性などの点数を競う。五輪では、大きな皿や深いおわんを組み合わせたようなくぼ地状のコースの「パーク」、街の階段や手すりなどの直線的な構造物を配した「ストリート」の2種目に分かれる。日本は各種目で男女それぞれ最大3の出場枠の獲得をめざす。 リゾート地にほど近い北海道倶知安町生まれ。札幌出身で転勤族の父洋介さん(43)と一緒にスケートボードを始めたのが5歳。苫小牧市へ引っ越した6歳でHOTBOWLのスクールに入り、のめり込んだ。 他競技であれば当たり前にいる… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
婚外子の続き柄、記載変更進まず 担当者が知らない例も
かつて「男・女」と記載されていた戸籍の婚外子の続き柄を、法律上の夫婦の子と同じ「長男・長女」方式に改める手続きが広がっていない。20年3月末時点で更正されたのは約4万6千件だが、記載の区別が見直された2004年11月より前に生まれた婚外子は50歳以下に限っても約53万人おり、まだ多くは婚外子と分かる記載が続いている。 両親が婚姻届を出していない婚外子の続き柄については、04年3月の「プライバシー権の侵害」という東京地裁判決を機に法務省が記載の区別を見直した。同年11月以降は、母からみた出生順で「長男・長女」方式に変わっている。変更以前に生まれ、「男・女」で書かれている婚外子は、本人または母が市区町村の窓口で「更正」を申し出れば改められる。 だが、法務省によると、20年3月末時点で更正申し出があったのは4万6110件だった。制度が見直された04年度は3750件だったが、17年度以降は2千件を下回っている。戸籍を更正したことが分からないようになる再製手続きまで行ったのは、15年半の合計で5932件のみだった。 背景には、婚外子と申し出る心理的な壁に加え、窓口の担当者に制度が周知されていない実態がある。 埼玉県越谷市の松田典子市議(42)は昨年、本籍地の自治体の窓口で、未婚で出産した子の続き柄記載を変えたいと申し出ると、「成人しているので、本人からの申し出でないとできない」と言われた。「そんなことはない」と食い下がると、職員は上司と相談し、「お母様でも大丈夫です」と言ったという。松田さんは「自分が制度を知らなければ、あきらめていたかもしれない」と話す。 法務省は08年度、再製までの… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「妊娠のタイミング最悪」マタハラした課長処分 大阪市
大阪市住吉区の男性課長(58)が妊娠・出産をめぐる嫌がらせ「マタニティーハラスメント」を行っていたことが30日、明らかになった。市によると、課長は女性職員が妊娠した際、「タイミングが最悪。職場に迷惑がかかるのが分からないのか」などと発言していた。市は同日付で課長を停職3カ月の懲戒処分とし、発表した。 処分を受けたのは住吉区政策推進課の課長。市によると、住之江区役所に勤務していた2017年2月~18年2月、直属の部下だった女性職員に妊娠してほしい月も命令口調で伝えたという。課長は「そういう方向のことは言ったかもしれない」とした上で「妊娠してもやっていけるように、本人のための言動だった」と説明しているという。 また、この課長は17年4月ごろ~20年3月、別の職員にも「土下座して謝れ」「早く来い、どアホ」などと怒鳴るパワハラも行っていたという。 松井一郎市長は30日、記者団… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
管理社会へのむかつき 竹宮惠子が語るナウシカの反抗
コロナ禍の今こそ、宮崎駿監督の傑作漫画『風の谷のナウシカ』について語り尽くそうというこの企画。今回は少女漫画界の巨匠・竹宮惠子さんの登場です。竹宮さんの代表作『地球(テラ)へ…』と『ナウシカ』には、テーマや物語の展開などに、実は多くの共通性があります。一方、『ナウシカ』と『鬼滅の刃』は漫画表現として両極端の関係にある、とも。漫画家であると同時に、大学教授として漫画を研究してきた竹宮さんならではの、目からうろこが落ちる『ナウシカ』の読み解きをお楽しみください。 【連載】コロナ下で読み解く 風の谷のナウシカ(全8回) 宮崎駿監督の傑作漫画「風の谷のナウシカ」は、マスクをしないと生きられない世界が舞台です。コロナ禍のいま、ナウシカから生きる知恵を引き出せないかと、6人の論者にインタビューしました。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー、民俗学者の赤坂憲雄さん、生物学者の福岡伸一さん、社会学者の大澤真幸さん、映像研究家の叶精二さん、漫画家の竹宮惠子さんの6人が、それぞれの「ナウシカ論」を語り尽くします。 (この記事は漫画『ナウシカ』『地球へ…』の内容に触れています) ナウシカへの驚き「これは漫画と言えるのか」 ――竹宮さんは漫画『ナウシカ』の連載が始まった1982年、少女漫画雑誌の「今年一番おもしろかったマンガは?」というアンケートに『ナウシカ』を挙げていらっしゃいますね。当時、作品のどこに魅力を感じられたのでしょうか。 「連載の初回を読んだ時に、『これはなにかちがう世界が始まるんだ』という直感がありました。『動き』への思い入れ、止まっている漫画の絵を通じて『動き』を読む人に伝えたい、という情熱がすごかった」 「漫画というのは基本的には『… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
給食のブドウで4歳児死亡 業者任せ・周知不足を指摘
東京都八王子市の私立認定こども園で昨年9月、男児(当時4)が給食のブドウ(直径約3センチ)をのどに詰まらせて死亡した事故で、市は30日、有識者による事故検証報告書を公表した。国のガイドラインが現場で周知されず、給食も外部業者任せだったなどと指摘した。 報告書はA4判で13ページ。事故があった園や給食の委託業者へのヒアリングなどを基にまとめた。 それによると、園には国の食品事故防止のガイドラインなどが市から通知されていたが、職員や給食の委託業者、栄養士に内容を周知していなかった。市は通知することで周知されたと考え、研修などをしていなかった。ガイドラインには、吸い込みによる危険がある食品の事例としてブドウやプチトマトなどが挙げられていた。市作成の危機管理マニュアルは公設公営施設向けで、認定こども園や幼稚園、民間保育所などには共有されていなかった。 また、園は献立作りや食育の啓発などを外部業者に任せて給食会議や検食をせず、業者に依存していたと指摘した。 市は今後、200以上ある市内全ての保育施設などに新たなマニュアルを配り、研修を実施。毎年9月を「事故防止月間」とし、啓発にも取り組むという。(前川浩之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4月のワクチン接種は地域活動する高齢者から 福岡市長
福岡市の高島宗一郎市長は30日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの流通量が少ない4月中の高齢者向け接種について、対象を市が選ぶ「地域活動・福祉活動をしている市民」とする方針を明らかにした。 高島氏によると、4月中に市に配分されるワクチンは約1万800回分の見通し。優先接種の対象となる高齢者は約34万人いるため、予約を受け付ける接種券の配布について、高島氏は「倍率は34倍になる。全員がすぐ申し込めば混乱しかない」として困難との見方を示した。 その上で4月中の接種について「地域活動・福祉活動をされているような皆さんに、福岡市からお声がけをさせていただく」と述べ、対象者を市が選ぶ方針を示した。具体的な選出方法は4月上旬に発表する。 国は重症化しやすい高齢者への接種を最優先に位置づける。市は、65歳以上であれば誰を対象にしても問題はないと説明している。 高齢者への接種券の配布は、ワクチンが広く流通する見通しの5月をめどに始める予定。(神野勇人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道にも2年ぶりに黄砂飛来 札幌や函館で空かすむ
中国大陸からの強い西寄りの風の影響で、道内でも30日、道央や道南で黄砂が確認された。道内での黄砂の確認は2年ぶり。30日午後が飛来のピークで、31日には弱まる見通し。 札幌管区気象台によると、30日は函館市で午前10時ごろ、室蘭市で同11時ごろ、札幌市で午後3時半ごろ、黄砂が観測された。道内で黄砂が確認されたのは2019年4月17日の稚内市以来で、札幌市では18年3月29日以来。 黄砂の影響で各地で視界が悪化した。見通しの効く距離は函館市で9キロ、室蘭市で8キロとなった。 黄砂は、中国内陸部の砂が、春先の偏西風などに乗って飛来する現象。今回の黄砂は27日ごろに中国大陸で発達した低気圧によって吹き上げられた。強い西南西の風と気温の上昇で、北海道にも到達した。(斎藤徹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旭川医大前病院長、大学から去る見通し 学長が残留難色
旭川医科大学(北海道旭川市)の付属病院で、コロナ患者の受け入れを巡り吉田晃敏学長と対立し、院長を解任された古川博之氏(66)が、3月末で大学も去る可能性が高くなった。古川氏は院長解任後も旭川医大の特命教授だったが、その任期は3月末まで。吉田学長は4月以降は契約をしない意向を示している。古川氏の治療を受けた患者らは解任の撤回を求めており、「患者を置き去りにしている」と不安の声が上がっている。 古川氏は4月以降、大学から給与を受け取らず、学外からの寄付により研究に取り組む「特任教授」として残り、付属病院で診察を続ける道を探っていた。しかし古川氏によると、吉田学長は3月中旬、「学内の新陳代謝を図りたい」とし、難色を示したという。大学関係者によると、吉田学長は29日にあった役員会でも「特任教授は認められない」と発言。ほかの役員も異論を唱えなかったという。 古川氏と吉田学長は昨年11月、旭川市内でコロナ患者のクラスター(感染者集団)が発生した吉田病院からの患者受け入れを巡って対立。古川氏は患者1人の受け入れを求めたが、吉田学長は院内の体制不備などを理由に許可しなかった。 その後両者の対立が報じられ、旭川医大の役員会は1月25日付で、学内情報の漏洩(ろうえい)などを理由に古川氏を院長職から解任した。古川氏は漏洩を否定している。 古川氏は2月1日に開いた記者会見で、コロナ患者の受け入れ許可を求めた際、吉田学長からパワハラ発言を受けたことや、解任を決めた役員会メンバーの松野丈夫副学長が議長を務めていた(当時)学長選考会議に調査を求めたことなどを明らかにした。 一連の問題を受け、古川氏から… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中学「新しい歴史教科書」が検定合格 指摘83カ所修正
「新しい歴史教科書をつくる会」系の自由社が再申請した中学歴史の教科書が合格した、と文部科学省が30日発表した。同社は2019年度実施の中学教科書の検定で「欠陥箇所」が405カ所指摘され不合格になり再申請していた。新年度から採択が可能になる。 中学の教科書は、20年度に各教育委員会などが学校で使う教科書を決める採択を行い、21年度から使用される。自由社は19年度に申請していたが、「欠陥が著しく多いもの」は不合格になるという規定に該当。20年度に再申請し、検定で83カ所の指摘があったがすべて修正し、合格となった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「水素水で老化防止」は根拠なし 国が4社に措置命令
水素水の生成器で合理的な根拠のない健康効果をうたったとして、消費者庁は30日、販売・レンタル会社4社に景品表示法違反(優良誤認)で再発防止を求める措置命令を出したと発表した。水素水は「活性酸素を除去する」などと言われるが、人体での有効性について、国は「信頼できる十分なデータは見あたらない」としている。 措置命令を受けたのは、ドクターズチョイス(東京都千代田区)▽アイ・ティー・ウェブジャパン(同大田区)▽ナック(同新宿区)▽シンアイ産業(沖縄県浦添市)。 4社はそれぞれ水素水生成器を販売したり、レンタルしたりする事業を展開。昨年11月、自社のウェブサイトなどで、水素水を摂取することで老化防止の効果や、様々な疾病の予防効果などが得られるかのような表示をした。3社から論文などの資料が提出されたが、同庁はいずれも合理的な根拠がないと判断した。(兼田徳幸) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル