山形県は25日、新型コロナウイルスに幼児から90代までの男女49人が感染したと発表した。一日で確認された感染者数としては、21日の31人を上回り過去最多。県内の累計感染者は752人になった。 県と山形市は感染拡大を受けて24日、市内の飲食店などに27日からの時間短縮営業を要請している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「足の裏が熱くなった」聖火第1走者のなでしこジャパン
東京オリンピック(五輪)の聖火リレーが25日、福島県のJヴィレッジ(楢葉町、広野町)を出発した。第1走者は、東日本大震災が起きた2011年、サッカー女子ワールドカップ(W杯)で優勝した日本代表「なでしこジャパン」の元メンバー15人と監督だった佐々木則夫さん(62)が務めた。 出発式ではメンバーを代表して岩清水梓さん(34)が両手で持ったトーチを聖火皿に近づけ、点火した。その後、岩清水さんを先頭に、ゆっくりと走り始めた。式典会場の屋内練習場を出た先は青々としたピッチが広がり、メンバーは周囲に手を振りながら、笑顔で聖火リレーをスタートさせた。 岩手県滝沢市出身の岩清水さんは「岩手の皆さん、東北の皆さんに喜んでもらえたらうれしい。10年ぶりにみんなと再会でき、楽しい時間も過ごせた。すてきな機会を頂けてうれしかった」と振り返った。 走者の一人、丸山桂里奈さん(37)はJヴィレッジを本拠とし、東日本大震災で休部となった東京電力女子サッカー部「マリーゼ」に05~09年、所属。福島第一原子力発電所で働きながら、なでしこリーグでプレーしてきた。 走者を務め終えた丸山さんは「5年間を過ごした福島は第二の故郷。私の体の半分は福島がつくってくれた。感謝を込めて走った」。芝とアスファルトの感触をかみしめたといい、「走った後、足の裏が熱くなりました」と話した。 11年の大会期間中、選手たち… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
俳優の伊藤健太郎さん不起訴 ひき逃げ容疑、嫌疑不十分
乗用車を運転中にバイクと衝突し、そのまま立ち去ったとして自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕された俳優の伊藤健太郎さん(23)について東京地検は25日、不起訴処分とし、発表した。 過失運転致傷容疑については被害者と示談が成立したため起訴猶予、ひき逃げ容疑については「犯意を認める十分な証拠がなかった」として嫌疑不十分にしたという。 伊藤さんは昨年10月28日夕、東京都渋谷区の交差点で車をUターンさせた際、安全確認を怠って対向車線の2人乗りバイクに衝突。運転していた20代男性に首のねんざ、後部座席の20代女性に左足骨折のけがを負わせたとされる。そのまま百数十メートル進んだ後で現場に戻ったとされ、ひき逃げ容疑でも逮捕されていた。逮捕は29日で、翌30日に釈放された。 伊藤さんは東京都出身。2014年にデビューし、テレビドラマや情報番組、映画、舞台で活躍。昨年はNHKの連続テレビ小説「スカーレット」に出演したほか、人気映画「今日から俺は!!劇場版」に出演した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「1%の人でも」ドラマー松田晋二さん、震災地への思い
生きづらさや孤独、悲しみを激しいメロディーにのせて歌うロックバンド「THE BACK HORN」。東日本大震災の直後から、東北への支援を続けてきた。ドラムスで福島出身の松田晋二さん(42)が故郷へ向ける思いとは――。 ――ふるさとへの思いを教えてください 18歳まで福島県南部の塙町にいました。でも、当時は街のよさがあまりわからなかった。友だちも近所の人も周りが全員顔見知りなんです。温かい街だと感じる一方で、思春期になるにつれ、もっと外の世界を見たいと思うようになった。でも、上京すると今度は誰にも見られていない感じがさみしくて、故郷への思いは強くなりました。 震災の翌日が母の誕生日なんです。12日にやっと連絡がついて、家族がみんな無事だとわかって。その日の夜だったかな、家族全員がロウソクの明かりの下で、寄せ集めの飲み物や食べ物を持って母の誕生日を祝う写真が送られてきた。すごいたくましさを感じて、今でも忘れられない。 ――震災当時はなにをしていましたか あの日は都内でメンバーとリハーサルをしていました。地震で交通網がまひして、それぞれが歩いて帰宅した。津波のニュースを見て、故郷が大変なことになっていると理解した。広島でのライブを間近に控えているときでした。 バックホーンは、「平和な時こそ隠れてしまった孤独や悲しみに光を」といったメッセージを込めた曲を作っています。「俺たちは色々な悲しみと向き合わなきゃならないんだ」ということを歌ってきた。だから最初は、悲しみにあふれてしまった今、歌えるのかって不安があった。 ――震災直後の3月30日にチャリティーソング「世界中に花束を」を配信しました 15日にメンバーで集まって、そのままメッセージを発表しました。そのとき、東北のためにやれることは音楽をつくることだと、みんなの意見が一致した。悲しみや痛みと向き合ってきたバンドだからこそ、こんな時に歌おうと思い直しました。すぐ、事務所の社長とレーベルの担当者に、曲を配信して収益を被災地に送ることを相談しました。 震災直後に必要な曲がどんなものかは、思いつかなかった。そもそも音楽は必要とされているのか。あの時はあらゆるアーティストが表現の無力さと向き合ったと思う。でも僕らの場合、僕とギターの菅波(栄純さん)は福島、ボーカルの山田(将司さん)が茨城出身。ベースの岡峰(光舟さん)も同じ気持ちで、被災地を身近に思うメンバーが集まっていた。やらなければいけない使命感が勝った。曲を聞いた人の1%にでも心のやすらぎを届けられればという気持ちだった。 楽曲のモチーフは山田の中にあって、歌詞の断片は僕が持っていた。それを菅波が持ち帰って、一つの楽曲にしてくれた。 ――「被災地」となった故郷や東北へ行った 震災直後の動きはメンバーそれぞれ。僕の場合は、福島のミュージシャンで組んだバンド「猪苗代湖ズ」のメンバーと、4月に県内の避難所を回った。体育館とかへ物資を持って行くと、すごくありがたがってもらえて。でもそこで、いてもたってもいられない気持ちになった。「ありがとう」と言われたくて自分は来たのかとか、僕も福島の人間なのにとか。複雑な気持ち。「こんな福島は見ていられない」と思う自分がいる一方、被災した現実と向き合う人が目の前にいる。この目で見て、受け止めないとと思った。 震災後、最初に東北を回ったライブで盛岡の「Change Wave」へ行った。あの時の観客の表情が忘れられない。音楽をあびている実感があるというか、苦しみや喜び、痛みとかが混ざった表情をしていた。音楽を欲してたんだと思う。あのライブで、音楽の力をみんなに肯定してもらった気がする。 ――あれから10年です ゆっくりと心の整理もついて、多くのものが復興へ向かって進んでいる。10年の過ごし方は人それぞれ。僕らは音楽をやる人間として、震災の記憶を残していかなくちゃいけないと思う。10年という、みんなにとって平等なタイミングに、それぞれの気持ちがとにかく安らげることだけを願いたいと思います。福島に生まれた僕としては、震災を忘れない気持ちを持ちながら今後も音楽と向き合っていくのが、自分の役目だと思っています。 ツアーの度に東北へ来ていたのに、昨年からは新型コロナウイルスでそれもできていない。実家も含め、1年以上帰ってないなんて初めてじゃないかな。また、ライブハウスでみんなに会いたいなあ。(聞き手・御船紗子) ◇ ザ・バックホーン 1998年、東京で結成。2001年に「サニー」をメジャーリリース。代表曲は「コバルトブルー」「罠」など。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ロッカーに遺棄、水あげず衰弱死…動物虐待102件摘発
動物を虐待したとして、警察が昨年中に動物愛護法違反で摘発した事件が102件あり、117人が逮捕・書類送検された。現在の統計の取り方を始めた2010年以降、19年の105件に次いで2番目に多かった。警察庁が25日発表した。 虐待された動物は、猫(57事件)と犬(36事件)で9割。ほかに馬、ヤギ、フクロウ、トカゲ、亀など。内容別では、生きたまま捨てる「遺棄」(48事件)や「殺傷」(29事件)、えさを与えなかったり劣悪な環境で飼育したりする「虐待」(25事件)の順に多かった。 具体的には、猫を駅のコインロッカーに捨てた▽給水をせずに猫17匹を衰弱死させた▽散歩中の犬を蹴って死なせた▽排泄(はいせつ)物が堆積(たいせき)した状態で犬67匹を飼育した――などがあった。加害者がSNSに動物虐待の動画を投稿して、発覚するケースもあったという。 摘発事件数が多くなっている背景について、警察庁の担当者は「動物愛護に対する意識が高まり、通報などが増えたためではないか」としている。 昨年6月に施行された改正動物愛護法で動物虐待の罰則が強化された。殺傷は2年以下の懲役または200万円以下の罰金から、5年以下の懲役または500万円以下の罰金に。虐待と遺棄は100万円以下の罰金のみに、1年以下の懲役が加わった。(田内康介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
幼児の交通事故死者・重傷者1428人、6割超が歩行中
2016~20年の5年間に交通事故にあった未就学児(幼児)の死者・重傷者が1428人いたことが警察庁のまとめでわかった。6割超の915人が歩行中の事故で、安全確認せずに道路に飛び出したり、保護者の付き添いがなかったりして事故にあったケースがそのうち約半数を占めた。 春の交通安全運動(4月6~15日)を前に同庁が集計・分析した。 歩行中の幼児915人(死者・重傷者)の事故発生状況をみると、時間帯別では、午後4~5時台264人、午後2~3時台178人、午前10~11時台122人など。 自宅から近いところで事故に遭うことが多い傾向で、自宅から50メートル以下が281人(31%)、50メートル超~100メートルが105人(11%)。幼児が50メートル以下で事故にあった割合は、全年齢と比べて約3倍だった。 また、歩行中に事故にあった幼… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
パイナップルのゼリーなぜ固まらない? 高校生が調べた
パイナップルに含まれる酵素の働きについて研究した兵庫県立宝塚北高(宝塚市)の生徒が、科学技術の研究成果を競う「JSEC(第18回高校生・高専生科学技術チャレンジ)」(朝日新聞社、テレビ朝日主催)で「阪急交通社賞」を受賞した。 研究したのは、グローバルサイエンス科2年の谷川茉緒(まお)さんと大久保茉亜子(まあこ)さん。パイナップルでゼラチンのゼリーを作ろうとしても、固まらない。これは、パイナップルに含まれる酵素に、たんぱく質を分解する働きがあるためだ。ところが、クエン酸とマグネシウムイオンを加えると、固まらせることができる。 2人はこの現象に着目。どのような条件なら酵素の働きが抑えられるのか、実験を重ねて解き明かした。昨春に研究を始めたが、新型コロナウイルスの影響で休校がしばらく続いた。「休校期間があり大変だったが、条件を細かく分けて実験し、明らかになっていくのは楽しかった」と話す。 昨年12月にオンラインで開かれたJSECの最終審査会では、身近で安価なものを活用した興味深い研究と評価された。研究成果は、医療などで幅広く活用できる可能性があるという。 今月9日、同高を訪れた阪急交通社の丸山徹・取締役執行役員から賞状を贈られた。谷川さんは「薬の研究や開発に興味がある」、大久保さんは「生命や人体などの分野の研究職に憧れる」と、それぞれ将来の夢を語った。(藤田明人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
花見の人出、昨春より増加傾向 密回避へ宴会はおあずけ
各地で桜が開花している。連日多くの花見客が訪れ、昨春より人出が増えている所も目立つ。ただ、新型コロナウイルスの感染対策から、今年も飲食禁止など制限付きになっている花見会場も少なくない。 毎年約3千本の桜が咲き、数十万人の花見客が訪れる大阪城公園(大阪市中央区)。今年も桜が咲き始めており、22日も散策中に足を止めてスマートフォンで花を撮影したり、シートを敷いて弁当を食べたりしている人の姿が見られた。 ただ、園内を見渡すと、「シートを敷いての飲食はやめましょう」「密を避け、散策しながら楽しみましょう」などと書かれた立て看板が目に入った。 公園を管理する大阪城パークマネジメントによると、3月中旬、園内約20カ所の看板に花見時の注意を新たに付け加えたという。 同園では、昨春も新型コロナの感染対策で飲食を控えるように促した。今年も感染状況が収束していないことから、昨年同様に飲食しないよう求める。 担当者は「看板にいちいち書いてはないが、シートでもベンチでも飲食はやめてほしい。全てを排除できないが、大声を出していたり、多人数で飲食したりしている場合は注意したい」と話す。 家族3人で来ていた大阪府東大阪市の松井優香さん(21)も、飲食はせず、歩きながら見るだけにした。「土日は人が多いのでやめた。せっかくのきれいな桜。感染リスクを考え、ルールを守って楽しみます」 昨春は中止になった造幣局(大阪市北区)の「桜の通り抜け」も、今年は開催される。ただ、混雑緩和で初めて事前申込制を採り入れ、来場者は例年の15分の1に。既に申し込みは締め切られたが、1時間ごとの入場を最大1200人に限定し、参加者の距離が2メートル以上になるようにした。 検温やマスクの着用、手の消毒も求め、ライトアップがある夜桜は中止に。会場では「ソーシャルディスタンスを保って下さい」「大声での会話はお控え下さい」とアナウンスする。 万博記念公園(大阪府吹田市)も、宴会の自粛を促し、飲食をする際は4人以下でマスク着用が条件だ。 兵庫県西宮市の夙川(しゅくがわ)公園も飲酒や宴会を禁止にし、散策のみの花見としている。同市の担当者は「厳しめのお願いで心苦しいが、感染はまだ続いている。警戒するしかない」と言う。 ソフトバンクの子会社「アグープ」は、スマートフォンの位置情報を元に、全国18の花見スポットの推計人口を調査している。朝日新聞は、同社から1時間ごとの平均人口についてデータの提供を受けた。 大阪管区気象台が大阪市内で桜の開花を発表した19日、万博記念公園では、午後3時台の平均人口が昨春の開花日よりも21%増加。神戸地方気象台は24日に神戸市での開花を宣言したが、少し離れている夙川公園の23日午後3時台の人出は、昨春の開花日の1・4倍。一昨年の開花日を超えていた。 東京都心では、緊急事態宣言中の14日に開花が発表されたが、午後3時台の人出は、天気が良くなかった昨年の開花日に比べて、上野恩賜(おんし)公園では54%、隅田公園では81%増えていた。(山中由睦、徳永猛城) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
聖火リレー公式配信「画質悪すぎ」次々 出席者ぼやける
25日に福島で始まった東京オリンピックの聖火リレーで、大会組織委員会の公式ユーチューブチャンネルが出発式の様子を生配信したところ、映像の画質が粗く、疑問や戸惑いのコメントが相次いだ。組織委のソーシャルメディア担当者は「回線の状況がうまくいかず、低レベルの接続になってしまった」と話しており、高画質の映像を取りかえでアップロードできないか、検討するという。 新型コロナの感染防止対策として、式典は「無観客」で行われた。招待客は大会関係者や地元少年団らに限り、延期前に予定していた一般客約3千人の入場は取りやめていた。 組織委は一般客を入れないかわりに、映像での視聴を呼びかけており、この日朝の「グランドスタートセレモニー」や、それに先だった「オープニングパフォーマンス」を、LINEライブやユーチューブで生配信した。 このうち、90万人が視聴したというLINEライブの画質は「クリアに映っていた」(組織委)というが、ユーチューブの配信映像は画質が粗く、橋本聖子・大会組織委会長ら出席者の輪郭がぼやけて見えた。 コメント欄には「画質が悪すぎる」「モザイクがかかっている」といった趣旨の書き込みが相次いだ。また、海外在住の視聴者も一定数いたとみられ、「東京五輪を楽しみにしています」などの英語の書き込みもあったほか、さまざまな言語で書き込みがあった。 式典では、ランタンでともる聖火が仙台市出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさん、富澤たけしさんによって運ばれ、聖火皿に移された。 その後、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバーだった岩清水梓さん(34)がトーチに点灯し、他のメンバーら計16人で走り出した。(照屋健) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マスク転売、未承認薬の広告…コロナ関連で45事件摘発
コロナ禍に関連し、マスクなどの転売や未承認医薬品の広告、ヤミ金融といった犯罪を各地の警察が昨年、45事件摘発し、13法人、87人を逮捕・書類送検したことがわかった。警察庁が25日発表した。同庁は「社会不安の高まりや収入が減る人がいる中、悪質商法やヤミ金融などが増えるおそれがあり、取り締まりに力を入れていく」などとしている。 マスクの品薄を受け、政府は昨年3月、国民生活安定緊急措置法の政令を改正。解除される同年8月までマスクなどの転売を禁じ、取得価格を超える価格での転売に罰則を科した。その間に転売したとして、警察はマスク関連で10事件、消毒用アルコール関連で9事件を摘発した。 コロナへの効能・効果をうたい、未承認医薬品を広告したなどとする医薬品医療機器法違反では昨年中に14事件を摘発。無登録や高金利で貸し付けるヤミ金融事件ではコロナ関連で5件摘発。被害者が「コロナ禍で資金繰りが厳しかった」などと説明したという。 ほかに、「コロナで売れずに困… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル