大阪府は30日、府内で新たに432人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。400人を上回るのは、421人だった1月24日以来、約2カ月ぶり。また、80~90代の男女4人の死亡も確認され、府内の感染者は延べ5万1668人、死者は計1182人になった。 感染経路が分かっていない人の割合は63・2%にのぼった。また、入院中の重症患者は前日より7人増えて90人となった。府が確保している病床(224床)の使用率はおよそ1カ月ぶりに40%を超え、40・2%になった。 また、大阪市の障害者施設でこれまでに職員と入居者計32人の感染が確認された。府はクラスター(感染者集団)が発生したとみている。 また、これまでに感染が確認されていた10歳未満から70代の男女計50人について、英国で確認された変異株への感染が新たに確認されたと発表。府内で変異株への感染が確認されたのは計165人となった。さらに、これまでに亡くなった40代の女性が英国で確認された変異株に感染していたことも明らかにした。府内の変異株での死者は計2人となった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「明日ここを出たい」手紙で被告に訴えた 大阪女児誘拐
2019年11月、大阪市の女児(当時12)と茨城県の少女(当時15)が栃木県小山市で保護された誘拐事件で、未成年者誘拐などの罪に問われた無職伊藤仁士被告(36)=同市=の公判が30日、水戸地裁であった。当時小学6年で、自力で逃げ出して交番に駆け込んだ大阪の少女が証人尋問で、被告に出て行きたいと直訴していた経緯を語った。 起訴状などによると、伊藤被告は19年11月17日、SNSで知り合った大阪市の女児を公園まで誘い出した上で、電車を乗り継いで自宅まで連れて行き、誘拐したとされる。 30日の証人尋問は、法廷外からモニターを通じて実施された。被告宅から逃げ出す前日、被告に手紙で「明日ここを出たい」と訴えたと証言。その際、児童相談所に保護してもらうことも話題に出たが、「絶対に連れて行ってもらえるか分からない」と考えて、翌朝に家を抜け出したという。少女の母親も「できるだけ重い処分を受けてほしい」と証言した。(伊藤良渓) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4月のワクチン接種は地域活動する高齢者から 福岡市長
福岡市の高島宗一郎市長は30日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの流通量が少ない4月中の高齢者向け接種について、対象を市が選ぶ「地域活動・福祉活動をしている市民」とする方針を明らかにした。 高島氏によると、4月中に市に配分されるワクチンは約1万800回分の見通し。優先接種の対象となる高齢者は約34万人いるため、予約を受け付ける接種券の配布について、高島氏は「倍率は34倍になる。全員がすぐ申し込めば混乱しかない」として困難との見方を示した。 その上で4月中の接種について「地域活動・福祉活動をされているような皆さんに、福岡市からお声がけをさせていただく」と述べ、対象者を市が選ぶ方針を示した。具体的な対象者は4月上旬に発表する。 国は重症化しやすい高齢者への接種を最優先に位置づける。市は、65歳以上であれば誰を対象にしても問題はないと説明している。 高齢者への接種券の配布は、ワクチンが広く流通する見通しの5月をめどに始める予定。(神野勇人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道で56人感染確認 2日ぶりに50人超
北海道では30日、新型コロナウイルスの感染者が新たに56人確認され、2人が死亡した。新規感染者が50人を超すのは2日ぶり。 新規感染者の内訳は、保健所設置4市(札幌、旭川、函館、小樽)では、札幌33人、旭川2人、函館4人、小樽1人。道内の他地域が16人。 札幌市では通所介護事業所(名称非公表)で新たなクラスター(感染者集団)が発生。利用者3人、従業員2人の計5人が感染した。30~90歳代で、いずれも軽症か無症状。24日に従業員1人の陽性がわかり、濃厚接触者に検査したところ集団感染となった。 札幌市では市立八条中学校(豊平区)の生徒1人が感染し、濃厚接触者は4月10日まで出席を停止している。同校は4月5日まで春休み期間。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道にも2年ぶりに黄砂飛来 札幌で空かすむ
中国大陸からの強い西寄りの風の影響で、道内でも30日、道央や道南で黄砂が確認された。道内での黄砂の確認は2年ぶり。30日午後が飛来のピークで、31日には弱まる見通し。 札幌管区気象台によると、30日は函館市で午前10時ごろ、室蘭市で同11時ごろ、札幌市で午後3時半ごろ、黄砂が観測された。道内で黄砂が確認されたのは2019年4月17日の稚内市以来で、札幌市では18年3月29日以来。 黄砂の影響で各地で視界が悪化した。見通しの効く距離は函館市で9キロ、室蘭市で8キロとなった。 黄砂は、中国内陸部の砂が、春先の偏西風などに乗って飛来する現象。今回の黄砂は27日ごろに中国大陸で発達した低気圧によって吹き上げられた。強い西南西の風と気温の上昇で、北海道にも到達した。(斎藤徹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
つながる因縁、神戸と福島 被災地見守る「三春滝桜」
桜ものがたり2021 神戸市長田区に住む画家の池内悦子さん(75)は、26年前の1月17日、激しい揺れで跳び起きた。息子の名前を何度も叫んだ。母は倒れたタンスの下敷きになり骨を折った。外に出ると家はゆがみ、隣家にもたれかかっていた。炎が街を焼き、煙で昼間も薄暗く、夜には避難所の窓を赤く照らした。家も画材も全て無くし、生活は一変した。 再建した自宅の斜め前に咲く花に気がついたのは数年後だった。樹齢千年といわれる「三春滝桜(みはるたきざくら)」の苗木だった。震災当時、同区の支援に入った福島県三春町の人たちから復興への願いを込めて贈られたものだという。年々枝を広げ、歩道にせり出すようにして咲くようになった。毎年、楽しみにしていた。 そして10年前、桜の季節を前… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
数学に料金プラン比較、国語に面接作法 新・高校教科書
電力2社の料金プランの比較、面接の受け方、いったん納めた入学金は返還されるか――。2022年度の1年生から使われる高校の教科書では、学習内容を身近なことがらと結びつけようと、教科書各社が工夫をこらした。背景には、高校生の学習意欲が高まらない現状がある。 身の回りの物事を数学的な目で見てみよう。数学ではそんな問いが目立った。 画角40度のカメラで建物全体を撮るには何メートル離れたらよいか(啓林館)、車のスリップ痕の長さから速度を求める(東京書籍)、切り重ねた紙がスカイツリーの高さを超えるのは?(実教出版)といった具合だ。 「高校数学は生活に不要、役立たないと思われがちだった」。ある会社の担当者はそう話す。問題を解くのが中心だった学び方から、日常にひきつけて生徒の関心や意欲をかき立てる工夫に力を入れた。「数学的な物の見方や学ぶ意義が伝われば」 実用性を意識し、高校の創立記念ボールペンの制作費を考える(数研出版)、電力会社の安い料金プランを比較する(実教出版)という設問もあった。 絵画から生まれた数学(数研出版)、刑事ドラマのアリバイでわかる背理法(実教出版)、電子体温計に使われている微分(同)、試験で2回同じ得点だった時の偏差値の求め方(東京書籍)など、コラムにも身近な話題が多い。 ゆで卵きっかけに探究 東京書籍の生物基礎は、ゆで卵の作り方を扱った。 「どのくらいの温度でどのくらいの時間ゆでたら、私好みのゆで卵になるんだろう」。ある朝、弁当に入れる半熟卵について、インターネットで調べようとした高校生。だが、何をどう調べればいいのか分からない。理科の先生に相談し、「科学的な探究の進め方に基づいて考えていこう」と助言される。 教科書は「仮説の設定→検証計画→実験→結果の処理→考察」という探究のプロセスを、漫画形式で解説している。高校生は温度やゆで時間の仮説を立て、実験。考察の過程で「黄身と白身では固まる温度が違う?」などと新たな疑問が生じ、さらに探究していく。 今回の教科書のベースとなる新学習指導要領は「観察、実験などを行い、科学的に探究する力を養う」ことを目標に掲げた。同社の教科書は冒頭で、「日常にある自然事象に対して関心をもち、不思議だと思う気持ちから科学の探究が始まる」と呼びかける。編集担当者は「詰め込み型ではなく、実験をベースにして生徒が疑問点を見いだし、課題を解決するようにした」と話す。 帝国書院の公共は、契約についての学習を踏まえ、「入学を辞退したら入学金や授業料は返還されるか」を考えるページを設けた。先に合格した大学に入学手続きを済ませた後、行きたい大学に合格した場合、先に納付した入学金や授業料は返還されるのか考えてみよう、と投げかける。 メールや履歴書の書き方…実用重視に否定的な社も 国語も、新学習指導要領は「現代の国語」「論理国語」「国語表現」の3科目の目標に、「実社会に必要な知識や技能を身に付けるようにする」と掲げる。 東京書籍の「新編 現代の国語」は、手紙やメール、履歴書の書き方などを学ぶ付録をつけた。担当者は「1年生のうちから少しずつ社会に出る準備をしてもらおうと、社会ですぐ役に立つものを取り上げた」という。 「面接の受け方」のページでは、「控室」「呼び出し」「退室」など7場面での作法を、イラスト付きで紹介。「入室」の場面には「『どうぞ。』の声でドアを丁寧に開閉して入室し、面接官の方を向いて一礼する」などと説明する。「入社(入学)したらどんなことをやってみたいですか」など、質問例も列挙した。 「相手に応じた言葉の選び方」というページも、社会即応型の教材だ。文化祭実行委員の生徒が、レンタルした音響装置を壊してしまい、先生やレンタル会社に報告する際の適切な言葉遣いを考えさせる。 一方、筑摩書房は実用的な要素を新たに盛り込みつつも、評論など読みもの重視の姿勢は変えなかった。担当者は「実用性というのはあくまで言葉の持つ一側面なので、(教科書の中で)『これは役に立ちますよ』というアピールはしない」と話す。(堀之内健史、石平道典、杉原里美、川村貴大) 6教科で、コロナに関する記述 新しい高校の教科書には、地理… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
報ステCM問題、テレ朝が役員ら厳重注意 会長「反省」
テレビ朝日が公開した報道番組「報道ステーション」のウェブCMが「ジェンダー平等に取り組む人を揶揄(やゆ)している」などとして批判が相次ぎ、同局が謝罪、削除した問題で、早河洋会長は30日の定例会見で、報道担当常務と報道局長に厳重注意したことを明らかにした。 この日の会見で、早河会長は「深く反省して再発防止を徹底する」と述べた。その上で「(CMという)短い時間の中で、ああいう(ジェンダー平等という)テーマをメッセージするのは難しい。僕が厳重注意したのは、もうそういうことはやるなと(いうこと)。PRの方法論として」などと述べた。CMは、番組スタッフと外部の制作会社が協議して制作し、番組の幹部と関係部署がチェックをしていたという。 今回の問題は番組ツイッターでは説明、謝罪があったが、番組内ではCMに触れられていない。番組の内情に詳しい複数のテレ朝社員によると、現場には検証番組の制作を求める声もあるという。篠塚浩常務は検証番組の予定の有無についての質問に対しては、「公式ツイッターのアカウントで発信したものなので、同じ場所で説明させていただきたい」と述べるにとどまった。 批判を受けたCMは22日、テレ朝のユーチューブで公開された。「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかって今、スローガン的にかかげている時点で、何それ、時代遅れって感じ」といったセリフなどに批判が相次ぎ、テレ朝は24日、同番組のツイッターで「不快な思いをされた方がいらしたことを重く受け止め、お詫(わ)びする」と謝罪し、CMを取り下げた。 あるテレ朝の報道局員は、現場にはCMについて検証番組を作るべきだという声はあるとした上で、「報ステではスタッフの多くが入れ替わったこともあり、萎縮が進んでいる。現状がおかしいと思っている人はいるが、大きな声を上げられないような雰囲気だ」と話す。(宮田裕介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ガス吸いたい」誘惑が 繰り返すボンベ窃盗、男の過去
「ガスを吸い始めたのは4年前。金がなく、空腹や寒さをしのぐためだった」 コンビニでガスボンベを万引きしたとして、常習累犯窃盗罪に問われた被告の男(45)。被告人質問で、ガスの吸引をやめられない理由についてこう話した。 検察側の冒頭陳述などによると、男は県内の高校を卒業後、職を転々とした。2013年、家族への傷害容疑で逮捕。それから、窃盗容疑での逮捕が続き、そのたびに懲役刑を受けた。 もう万引きはしない。捕まるたび、男は証言台で誓った。しかし、いずれも出所から数カ月後には、刑務所に戻った。 ◇ なぜ同じ罪が繰り返されるのか。 今回の公判で男の弁護を担当し… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
練習試合の最後はなぜか全力疾走 関西の弓道部のなぞ
まだまだ勝手に関西遺産 今から10年以上前、同僚と鍋を囲んでいたとき、学生時代の部活動の話になった。奈良女子大の弓道部出身の記者がポツリと言った。「練習試合の後に謎の全力疾走があったんですよ。あれは大変だったなぁ」 全力疾走? 同僚によると、練習試合後、弓道場の外でお互いに整列してあいさつをするのだという。本拠地でないアウェーの大学はその瞬間、弓と荷物を持って、練習相手の姿が見えなくなるまで走る。走っている間は無言で、遅れると先輩に「早く! 早く!」と怒られた。 同僚の説明は続く。関西の大学はどこも走っていたが、定期戦で対戦したお茶の水女子大(東京)の学生に聞くと、「東京にそんな習慣はない」と。今回、同僚に聞いてみた。「理由は今も謎のまま。私はなんで必死になって走ってたのかな……」 今も走っています! 同僚の疑問に答えようと、奈良… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル