15日午前0時25分ごろ、和歌山県北部を震源とする地震があり、同県湯浅町で震度5弱、広川町、有田川町でそれぞれ震度4を観測した。気象庁によると、震源の深さは約4キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4・6と推定される。この地震による津波の心配はない。 県警湯浅署や町役場によると、現在のところ被害の情報は入ってきていない。県北部では2月15日に和歌山市で震度4を観測して以降、同19日までに震度1~2の地震が20回程度発生しており、22日には同市で震度3を観測していた。 気象庁は「揺れの強かった地域では落石や崖崩れが起こりやすくなることがあり、今後2~3日程度は規模の大きな地震が発生することがある」と注意を呼びかけている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
見えない不安と闘った 原発事故 非日常の福島で
東日本大震災から10年がたちました。発生直後から現地で取材したフォトグラファーたちは何を思い、ファインダー越しに被災地をどう見つめていたのか。「あの日の写真」を振り返ります。 拡大する検査員が福島県内の避難所を巡回し、希望者全員に被曝(ひばく)検査をした=2011年3月15日午後、福島市、水野義則撮影 地震で日本の原発が炉心溶融を起こすなどとは、東日本大震災が発生した当初は想像もできなかった。 ヨウ素剤の服用や放射線量の計測など、福島市の取材現場は姿も形もにおいもない放射線や不安と向き合う日々だった。経験したことのない取材の連続で、まずは目の前にあるものを撮影するしかないと思った。 地震発生直後、東京都内を空撮… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
嵐が日本ゴールドディスク大賞 2年連続7度目
第35回日本ゴールドディスク大賞(日本レコード協会主催)が15日、発表された。2020年にCD、音楽ビデオ、有料音楽配信などの売り上げが最も多かった「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」は、邦楽が嵐で2年連続7度目、洋楽はクイーンで3年連続4度目の受賞となった。 嵐の期間中のアルバム売り上げは101万2456枚、シングルは126万2395枚、音楽ビデオは107万7978枚だった。 また、Official髭男dismの楽曲「I LOVE…」は、インターネット経由のストリーミング配信で最も聴かれた「ソング・オブ・ザ・イヤー・バイ・ストリーミング(邦楽)」と最もダウンロードで聴かれた「ソング・オブ・ザ・イヤー・バイ・ダウンロード(邦楽)」の両方を受賞した。 BTSは、「ベスト・エイジアン・アーティスト」など八つの賞を受けた。(定塚遼) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
過去の「しくじり」から学ぶため 災害を記録して伝えて
東日本大震災という未曽有の大災害は、日本の社会や経済、歴史に何をもたらしたのでしょうか。経済史の泰斗である猪木武徳・大阪大学名誉教授に、文明史の視点から聞きました。 ――地震や疫病などの災害は、経済や文明の歴史にどんな影響を与えてきたのでしょうか。 「難しい大きな問題ですね。例えば、西欧経済史でしばしば、1665年の英国でのペスト大流行と翌66年のロンドン大火の影響で、1675年にグリニッジ天文台がつくられるなど、科学や技術の研究が奨励されるようになったと言われることがあります。また、大火を契機に、火災保険が生まれたと説明されます」 「それはまったくの間違いとは言えません。けれど、貿易のための海上輸送が重要になった時代には、洋上の船の位置を正確に知ることが喫緊の課題でしたから、ペストや大火がなくてもグリニッジ天文台はつくられたはずです。火災保険会社も、大火の15年くらい後ですから、大火が直接のきっかけだったとも言いにくい。大火なしでも、火災に保険をかける仕組みは生まれていたと思います」 ――ポルトガルの繁栄は、1755年のリスボン地震で終止符を打たれたといわれますね。 「確かにそうも言えるでしょう。ただ、大航海の時代は終わっており、18世紀に入ってもポルトガルはワインの他に競争力のある国内産業を育成できなかった。英国の経済的な勃興の中で、リスボン地震がとどめを刺した。ポルトガルの衰退の理由を地震だけに求めることはできないでしょう」 「災害が、社会の中に存在するマグマの発出を加速させたり、ブレーキをかけたりすることは確かにあるかもしれない。しかし、流れの方向を完全に変えたと言えるものは少ないように思います」 ――東日本大震災や原発事故は、日本の経済や社会に大きな影響を及ぼしたように見えました。 「それでも、歴史の流れを大きく変えたかどうかは、現時点ではなんとも言えません。ただ、少なくとも震災後の数年間、私自身のメンタリティーを変えたことは確かでした」 「先日、宮城県東松島市の復興についてのドキュメンタリー番組を見ました。巨大な津波に襲われた地域の住民が議論を重ねて、行政やNPOの協力で、高台への集団移転を実現させるプロセスを追っていました。印象に残ったのは、市の幹部職員の方が『復興とは、私たちにとって自立でした』と語っていたことです。大変重い言葉です」 ――なぜ重いのでしょう。 「スペインの哲学者オルテガが… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「真生さんがおかしい」同僚は上司に 東芝系SEの死
長時間労働が原因で自殺したとして昨年末に労災認定された東芝のグループ会社のシステムエンジニア、安部真生(しんは)さん(当時30)は2019年6月以降、介護に関するシステムの構築に従事し、忙しい日々を送っていた。15年に入社し、健康保険のシステムの運用・保守を担当。19年4月に川崎市の本社に異動するまでシステム開発の経験はなかったが、システム構築の中心的な役割を任されていた。 遺族側によると、社員十数人のチームで担当するプロジェクトだったが、システムの基盤構築の業務については、亡くなった19年11月16日の直前まで安部さん中心に任されていた。11月になってようやく、安部さんの業務を数人で分担する措置がとられた。11月に入ってからは午前0時過ぎに帰宅して早朝に出勤する日が続き、同居していた弟も顔を合わせないことが増えた。弟によると、眠れていなさそうだったという。 亡くなる前1カ月間の時間外労… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3月11日を「防災教育と災害伝承の日」に 広がる賛同
東日本大震災が起きた3月11日を「防災教育と災害伝承の日」に制定しようという大学教授らの呼びかけに、賛同が広がっている。13日までの1カ月間に、インターネットで862の団体や個人が登録した。政府に来年の3・11までに制定してもらうよう求める。 呼びかけ人は、東北大教授で同大災害科学国際研究所の今村文彦所長のほか、防災教育の専門家ら計6人。事務局によると、震災の教訓の伝承が重要だとして、2月13日から呼びかけを始めた。防災教育にかかわる研究者や教員らが賛同者になったという。 阪神・淡路大震災の1・17は「防災とボランティアの日」、江戸時代に津波が起きた11・5は「津波防災の日」などとされている。 呼びかけ人共同代表の今村所長は「防災を議論する日にしたい。全国の多くの方に賛同いただきたい」と訴える。(井上充昌) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
面会制限に「愛だけでは」 同性婚訴訟、17日に初判断
同性婚が認められないのは婚姻の自由を保障した憲法に反するとして、北海道内の同性カップル3組が国を訴えた訴訟の判決が17日、札幌地裁で言い渡される。全国5地裁で進む同種訴訟で初の司法判断となる。原告らが求め続けてきたのは、愛する人と家族として共に人生を歩む権利だ。 帯広市で一緒に暮らす公立学校教諭の国見亮佑さんと会社員のたかしさん(いずれも40代、仮名)は交際を始めて18年。たかしさんが得意な料理を受け持ち、ほかの家事は分担する。 大切な写真がある。両手でピースサインを作る国見さんの傍らで、たかしさんが少し歯を見せて笑う。たかしさんの両親と姉夫婦らが和やかな表情で囲む。 2018年の家族旅行で訪れた温泉旅館の前で、スタッフに撮ってもらった。スマホの画像を確認したスタッフから「良い写真ですよ」といわれ、「家族と認められてうれしかった」とたかしさん。写真は同性カップルの生活を示す証拠として、裁判で提出された。 国見さんは小学4年の時、男子に好意を持った。はじめは友情だと思っていたが、中3で同性愛を自覚した。大学生になってからは性的少数者のことを知ってもらう活動にかかわるように。卒業後、母親に「話がある」と手紙を出した。 実家に戻ると、母は察していた。「手紙を見て泣いた。同性愛だろう。心配しないで大丈夫だからね」。たかしさんと交際するようになってから、母親同士は電話をかけ合う仲だ。 だが、不安は尽きない。コロナ禍のいま、病院では親族以外の面会が制限されるようになった。「互いに何かがあったら」との思いがよぎる。国見さんは「死ぬまで一緒と腹をすえたとき、愛だけでは乗り越えられないと悟った。婚姻を認めてほしい」と話す。国の「憲法は同性婚を想定していない」との主張に対し、2人は言う。「私たちは確かにここにいる。現実を見て」 認めてもらえないまま続けた交際、母は手紙で… 札幌市の20代の女性は高校生のころ、同性を好きになる人が集まるインターネットの掲示板で、今のパートナーの30代の女性と出会った。「初めて仲間に巡り合えた。またひとりになるのが怖くて、告白した」 そんなころ、別の女性と交わし… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
そして夫は「大河の一滴」に戻った 私の朗読と歌を心に
それぞれの最終楽章・読者から(1) 斉藤泰子さん(東京都町田市・80歳) 私の夫は膵臓(すいぞう)がんで1年8カ月の闘病の末、79歳で亡くなりました。その間検査入院を除き、一度も入院することなく、住み慣れたわが家で最期を迎えました。 2018年11月、がん発覚時に既にステージ4Bで手術不能。「このまま何もしなければ、余命3~4カ月」との宣告を受けました。「これから行う治療はすべて延命のためのもので、完治は望めない」とのことでした。 通院による抗がん剤治療が即始まり、多くの副作用に苦しみながらもよく耐えて、1年5カ月が経過しました。先生方も「何か特別なことをしているのですか?」と言ってくださいました。 しかし20年3月、恐れていた… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
手配の男を世田谷区で発見、逮捕 台東区の男性刺殺容疑
東京都台東区のビジネスホテルで13日、男性が殺害された事件で、警視庁は14日、無職渡部栄治容疑者(55)を殺人容疑で逮捕し、発表した。2人は昨年からこのホテルの同じフロアの別の部屋で暮らしていたという。渡部容疑者は事件後に行方不明になり、同庁が公開指名手配して捜していた。同日夜に東京都世田谷区内で発見したという。 捜査1課によると、逮捕容疑は、13日午前5時50分ごろ、台東区清川2丁目のホテルで、無職の荻原渉さん(28)を刃物で刺して殺害したというもの。調べに容疑を認め、「『足音がうるさい』と男性に迫られたので、かたをつけてやろうと思った」などと供述しているという。 荻原さんは刺された直後、ホテル2階の廊下で血だらけの状態で倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は背中を刺されたことによる失血死で、顔や腹にも刃物による傷があった。一方、ホテルの防犯カメラには渡部容疑者と荻原さんが言い争う様子が映っていた。渡部容疑者が使っていた部屋からは、凶器とみられる血のついた包丁が見つかった。 こうした状況から、同課は渡部容疑者が荻原さんを殺害し、逃走したと判断。顔写真や似顔絵を公開して行方を追っていた。14日午後6時10分ごろ、世田谷区で「似ている男がいる」といった110番通報があり、かけつけた警察官が付近で発見したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
双葉町民向けの埼玉の施設が閉鎖 煮物味わった最後の日
東京電力福島第一原発の事故で福島県双葉町などから埼玉県加須市内に避難した人たちの交流施設「加須ふれあいセンター」(加須市正能)が、先月末に閉鎖した。運営するNPO法人も今月17日に解散する。県内では高齢化やコロナ禍の影響で避難者同士の交流の場が減っており、支援者らは「交流施設の維持が重要」と訴える。 センターで2月26日正午前、お別れの会が始まった。冒頭、代表理事の富沢トシ子さん(75)が「双葉町と加須市の皆さんのおかげで活動を続けられた。感謝の気持ちでいっぱいです」とあいさつ。集まった約40人がおふかしや煮物などを味わい、マスク着用や換気など新型コロナウイルスの感染予防策をとりながら、午後4時ごろまで思い思いの時間を過ごした。 センターは東日本大震災以前から地元の加須でボランティア活動をしていた富沢さんが2012年7月に立ち上げた。当初は旧県立騎西高校で避難生活を送った双葉町民が作る着物の販売などをしていたが、しばらくして「温かいご飯が食べたい」という避難者の声を聞き、手作りの定食を300円で提供し始めた。以来約8年余り、休日を除き毎日避難者に昼食を振る舞い、双葉町を回るツアーや他県に住む避難者との交流会も定期的に開催した。 だが、この1年は新型コロナの影響で1日約15人だった利用者が10人ほどに減少。売り上げに補助金などを足しても家賃などの運営費用を賄えなくなっていた。富沢さんも活動を支えてくれた夫を昨年1月に亡くして自分の生活との両立が困難となり、閉鎖を決断したという。 お別れの会に参加した避難者の… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル