東京都は30日、新型コロナウイルスの感染者を新たに364人確認したと発表した。1週間前の23日の337人と比べて27人多く、11日連続で前週の同じ曜日を上回った。30日までの1週間平均の感染者は361・6人で、前週比は117・4%だった。 感染者364人を年代別でみると、20代が86人と最多で、30代が64人、50代が55人、40代が47人と続いた。65歳以上の高齢者は76人だった。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO〈エクモ〉)を使用」とする都基準の重症者数は前日より1人少ない39人だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
登山道整備にスノーモービルの力 大雪山で資材運搬
北海道の大雪山系の登山道整備で使う資材を、スノーモービルで運ぶ試みが行われた。まだ残雪がある3月のうちに、重い資材を山の上まで運んでしまおうという狙いだ。 大雪山系では登山道の荒廃が進んでおり、整備用木材の運搬方法が課題の一つになっている。人力では運べる量が限られ、荒廃のスピードに追いつかない。 ヘリコプターで運ぶには費用がかかりすぎる。そこで関係者の間で浮上したのが、春にスノーモービルを使って運搬する方法だ。 3月下旬の4日間で、旭岳北側にある当麻乗越(のっこし)(標高1690メートル)の直下に木材を運んだ。長さ180センチの角材をそりに8~9本積み、スノーモービルで引き上げた。 ふもとからなだらかなコースを選び、約23キロの道のりを約3時間かけて運搬した。4日間で約1トンを運んだという。 環境省の事業で、登山道整備をする会社「北海道山岳整備」(北海道当麻町)が運搬にあたった。スノーモービルの乗り入れが規制されている地域のため、入山の手続きをしたうえで実施した。 環境省大雪山国立公園管理事務所は「スノーモービルの利用は、登山道整備の新たな可能性として期待したい」と言う。同社の岡崎哲三代表も「資材運搬が大幅に省力化できる」と手応えを感じる。運搬した木材は、今夏の整備に使われる予定という。(本田大次郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪城もあべのハルカスも見えない… 黄砂が再び大阪に
九州から東北にかけて30日午前、黄砂が観測された。大阪府での観測は29日に続き2日連続。大阪管区気象台によると、午前9時時点の府内の視界は5キロで、大阪市中心部のビル群はうっすらとかすんでいた。 黄砂は中国大陸の砂漠の砂が、春先の偏西風などに乗って飛来する。気象庁によると同時刻、大阪以外にも、全国にある観測地点のうち新潟と仙台、広島、高松、福岡、鹿児島の6カ所で観測された。黄砂は31日夜ごろまでにいったん収まる見通し。(森岡みづほ) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
聖火リレー、注意しても密 走者にスマホを向けて人人人
25日に始まった東京オリンピック(五輪)の聖火リレーで、最初の週末を迎えた28日に栃木県の沿道で観客の「密状態」が発生した。大会組織委員会は初めてと認定したが、最初の福島県でも密集を懸念する声があった。聖火は来月、新型コロナが感染再拡大の兆しを見せる愛知県や大阪府を通過する。「密」を防ぐ手立てはあるのか。 初めての「密状態」が起きたのは、リレー4日目の日曜の朝だった。28日午前9時20分ごろ、足利市の陸上競技場で、第1走者のタレント勝俣州和さんから聖火を受け継いだ第2走者がゲートをくぐって場外へ走り出ると、沿道の柵に沿って肩を寄せ合う人だかりができた。勝俣さんを見ようと集まったとみられる。 組織委は密集を「肩が触れあう程度」などとしており、悪化した場合は中断し次の地点に「スキップ」すると説明していた。担当者は「短時間だった」と判断し、中断はしなかった。 人が集まりやすい著名人ランナーについて、組織委は密集回避策として観客を制限できる場所を走ってもらうことにしているが、今回は会場のすぐ外で密集が起きた。スタッフが沿道で注意していたが、「それを上回るペースでそのエリアに限定的に人が集まった」(担当者)としている。 「密状態」とは認定されなかったものの、その後も栃木市で、同市出身のタレント・石川恋さんが遊覧船に乗ってリレーした巴波(うずま)川沿いに多くの人が集まった。主催者側が「密集・密接を避けて」と呼び掛けたが、人混みは変わらなかった。 小山市の沿道でも、ランナーが通る1時間以上前から多くの観衆が集まっていた。スタッフらが「密集しない」などと書かれたパネルを掲げ、「左右を空けてください」と呼びかけたが、歩道いっぱいに人が集まった場所も。ある聖火ランナーは沿道に大勢の人が集まるのを見て、「スキップされたら」と不安になったという。 「さらに密が起こる可能性は出てくる」 29日も、入場を制限した壬生… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛知リコール署名団体、支出は6千万円 会計報告判明
大村秀章・愛知県知事に対するリコール署名運動で、運動団体が支出した活動費が約5920万円にのぼることが関係者への取材でわかった。署名が偽造事件に発展したことで、運動を支援した河村たかし名古屋市長らが会計報告を公開するよう求めていた。 朝日新聞が入手した団体の内部文書によると、支出は署名用紙発送などの郵便代1260万円、人件費710万円など。人件費は常駐した事務局員や、アルバイトの運転手、パートらの給料という。署名用紙の印刷には220万円。クラウドファンディング(CF)で資金を寄せた人への返礼品など、CFの関連で1280万円を支出した。 一方、収入はCFが3950万円、寄付が870万円。CFと寄付をあわせて4310人が資金を出したという。不足分は、団体会長を務めた美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長からの借入金1200万円で補ったという。 運動団体は「政治団体」として愛知県選挙管理委員会に届け出ており、30日に政治資金収支報告書を同選管に提出するという。繰越金も200万円あり、愛知県警が押収している署名簿が返却された際に処分の費用に充てるという。 この署名を巡っては、佐賀市でアルバイトが署名の代筆作業をしたことが判明。運動団体の幹部が名古屋市内の広告関連会社側にバイト集めを依頼し、約474万円を支払ったとされているが、幹部は偽造や代筆に関わる支出を含め、関与を全て否定している。(小林圭) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
80歳カリスマ百貨店員が引退 売り場にファン順番待ち
「80歳のアイドル」と呼ばれたカリスマ販売員の女性が3月31日に売り場を退く。宮崎市の老舗百貨店「宮崎山形屋」の靴売り場でトップセールスを続けてきたが、「傘寿」を機に退職を決意した。長年の得意客らが続々と来店し、列をなして名残を惜しんでいる。 「本当に充実した日々だったんです。でも、デパートには若い感性が必要だとも思って……」。宮崎山形屋新館1階にある婦人靴店「銀座ヨシノヤ」の販売員、畦崎(あぜざき)ヒサ子さん(80)。明るい笑顔が売り場の看板だった。 地元宮崎の出身。1959年、高校卒業と同時に宮崎山形屋に就職した。靴やバッグの売り場で8年勤め、結婚を機に退職。20年ほど専業主婦として暮らしたが、夫と死別すると、元同僚たちから「戻ってこない?」と声がかかり、89年に靴売り場にパートで復帰した。48歳になっていた。 長年のブランクに戸惑うこともあった。 「左右違うサイズの靴をお渡ししたり、金額を間違えたり。お客様からたくさんおしかりをうけました」。失敗を繰り返すうち、「お客の声をしっかり聞く」という姿勢が身についていった。 座ったお客の前でひざをつき、低い目線でお客の趣味や注文に耳を傾ける。接客時の言動の一つひとつが美しいと、お客や同僚の間で評判が広がった。本人は「私の所作や言葉遣いは、明治生まれの母親仕込みなんです」と話す。 復帰して5年で、山形屋にもテナントを持つ銀座ヨシノヤから契約社員として迎えられた。全国に約70店を展開する同社の中でも、顧客数や売り上げがトップクラスに。社内でも「宮崎のお店に素敵な人がいる」とその名が知れ渡った。 販売の秘訣(ひけつ)は何か――。 「真心だと思うの。売ろう売ろうとせず、相手が何を求めているのか、無心でじっくりと話を聞くことです」。足や靴選びの悩みに寄り添い、親身になってお客に合う商品を探した。「お客様のことをよく覚え、その方に似合う靴を見つける名人」(銀座ヨシノヤの宮崎山形屋店の店長)として信頼を集めた。 お客が2度、3度と来店するたびに会話は深まり、靴の好みはもちろん、家庭や健康のことも打ち明けられる。お互いの人間関係が深まり、常連客は靴を買う予定のないときも、まず畦崎さんに会って話をして、それから洋服や食品の売り場へ向かうようになった。 畦崎さんは営業時間外にも努力を続けた。300人を超す常連客に、手書きのはがきを季節ごとに送った。 70歳でヨシノヤの定年を迎えると、「こんなに顧客に愛されている人はいない」と、今度は宮崎山形屋が異例の措置として特別嘱託社員として採用した。 それから10年。3月に80歳となり、一線を退く決心をした。「さまざまの事(こと)思ひ出す桜かな」。芭蕉の句とともに退職を伝えるはがきを書いた。 いま、約40平方メートルの売り場には、畦崎さんが選んだ靴を履いた女性たちが集い、畦崎さんと話すために順番待ちをしている。 「畦崎さん、ラブレターを書い… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自衛隊の軍艦防護、増加 安保法制5年、広がる任務
集団的自衛権の行使を一部容認する安全保障関連法が施行され、29日で5年を迎えた。自衛隊が平時から米軍の艦船や航空機を守る「武器等防護」の件数が伸びるなど、日米間の防衛協力が進む。一方、東シナ海や南シナ海をめぐる米中の摩擦が強まるなか、自衛隊が偶発的な戦闘に巻き込まれるリスクもはらむ。 加藤勝信官房長官は29日の記者会見で、安保法制施行5年について問われ、「日米同盟はかつてないほど強固なものとなり、抑止力、対処力の向上も図られてきている」と評価した。 安保法制で可能になった任務で、自衛隊が平時から他国軍の艦船などを守る「武器等防護」は、米軍に対して2020年に最多の25件が実施された。日本近隣での北朝鮮の弾道ミサイル警戒や、自衛隊との共同訓練などに臨む米軍の艦船、航空機を守る活動で、施行翌年の17年が2件だったのが、18年16件、19年14件と実績を積んでいる。 外務省幹部は施行後の5年間に… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都、時短応じない4店に過料手続き 特措法、全国初
東京都は29日、新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく営業時間の短縮命令に違反したとして、飲食店4店舗を対象に、過料を科すべきだとする通知を裁判所に出した。裁判所が認めれば、4店舗には30万円以下の過料が科せられる。2月の特措法改正で罰則が設けられて以降、都道府県が過料を求めるのは全国で初めて。 都は1月の緊急事態宣言を受けて、午後8時までの時短への協力を飲食店やカラオケ店に要請。時短に応じていないことが確認できた32店舗について、宣言下で適用できる45条に基づく命令を19日までに出した。過料通知対象の4店舗は命令に応じず、宣言が終わる21日まで午後8時以降も営業を続けていたことを都職員が確認したという。 都の担当者は「度重なる要請や命令に応じてもらえなかったことから、過料事件として通知すべきだと判断した」と説明している。ただ、都は人が集まって感染リスクが高まったり、店舗への風評被害が起きたりする恐れがあるとして、4店舗の店名を公表していない。 都が4店舗に過料を科すよう裁判所に通知したことについて、全国知事会の飯泉嘉門会長(徳島県知事)は29日、「今後、まん延防止等重点措置を実効あらしめるために、やむにやまれず、ということと思う」と述べ、理解を示した。(池上桃子、浜田奈美) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
埼玉のわいせつ容疑でも逮捕 女性殺害の罪で起訴の男
埼玉県内の路上で女性2人の体を触ったとして、県警は29日、住所不定、無職佐藤喜人容疑者(29)を強制わいせつの疑いで逮捕し、発表した。佐藤容疑者は容疑を認め、「自分の性欲を満たすためにやりました」と述べているという。 捜査関係者によると、佐藤容疑者は東京都豊島区の女性(当時35)を昨年9月に殺害して栃木県那須町の土中に埋めたとして、強盗・強制性交殺人や死体遺棄などの罪で起訴されている。その後、女児への強制わいせつ容疑で再逮捕され、起訴された。 埼玉県警によると、今回の逮捕容疑は昨年11月20日夜、同県三芳町の路上で女子高校生と30代女性の体を触ったというもの。被害者らは佐藤容疑者と面識はなく、いずれも歩いて帰宅する途中だった。防犯カメラの映像などから佐藤容疑者が浮上したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
黄砂、30日は北海道や東北にも 交通に影響出る恐れも
西日本各地や北陸で29日、中国からの黄砂が観測された。気象庁によると、30日にかけて飛来する範囲は北海道や東北にも広がる見込み。洗濯物への付着や、視界不良による車の運転への影響などに注意が必要という。 今回の黄砂は27日ごろに中国大陸で発達した低気圧によって吹き上げられた。朝鮮半島では29日、見通しがきく距離「視程」が2キロ未満になった。 日本付近では濃度が薄まったが、29日の日中に各市で確認された視程は、福井5キロ▽金沢、山口・下関、松江、松山6キロ▽富山、広島、高松、佐賀、長崎8キロ▽福岡9キロなど。 30日も関東甲信を除き、各地で黄砂が予想されている。地域によっては視程が5キロ未満になり、交通に影響が出る恐れもある。呼吸器系の疾患がある人も、注意が必要とされる。換気のために短時間、窓を開けるのは問題ない濃度という。(山岸玲) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル