小田急線海老名駅(神奈川県海老名市)の隣接地に整備中の「ロマンスカーミュージアム」が、4月19日に開業することが決まった。小田急電鉄が8日、発表した。 施設は鉄骨2階建てで、延べ床面積は約4400平方メートル。「“子ども”も“大人”も楽しめる鉄道ミュージアム」をコンセプトに、特急「ロマンスカー」の歴代車両と1927年の小田急線開業時の通勤車両「モハ1」の計6車種11両の実物を展示する。併設のカフェ「ロマンスカーミュージアムクラブハウス」では、沿線の食材やロマンスカーにちなんだメニューを提供するという。 感染症対策で当面は入館を事前予約制にし、詳細は今後、公式サイト(https://www.odakyu.jp/romancecarmuseum/)などで公表する。料金は大人(中学生以上)900円、子ども(小学生)400円、幼児(3歳以上)100円。(豊平森) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
谷脇氏らを収賄の疑いで告発 NTT接待問題で市民団体
総務省幹部らがNTT側から接待を受けていた問題で、市民団体「検察庁法改正に反対する会」が8日、同省の谷脇康彦・総務審議官=同日付で大臣官房付=、巻口英司・国際戦略局長、同省出身の山田真貴子・前内閣広報官ら4人を収賄の疑い、澤田純社長を含むNTT幹部ら4人を贈賄の疑いで、東京地検特捜部に告発した。市民団体は「NTT側は、飲食接待する見返りに事業計画などで便宜を受けようとした」と主張している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ALSOKが削除した除菌商品のリリース「安易だった」
警備大手の綜合警備保障(ALSOK(アルソック))と大木製薬が提携し、「50万個」という目標を掲げていた空間除菌用品の販売計画が中止になった。コロナ禍で「売れ筋」となる空間除菌用品だが、宣伝方法や法的・技術的な問題点は以前から指摘されていた。 2月26日、ALSOKと空間除菌用品「ウイルオフ」シリーズを製造・販売する大木製薬の公式サイトから、ひっそりとあるリリースが削除された。 タイトルは「感染対策が“セキュリティ”の一つになる時代 ALSOKと大木製薬が携帯用空間除菌用品の法人向け販売を強化」。 2月9日付で発表された内容は… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ロボットがランウェーに ドルチェ&ガッバーナの次の章
ドルチェ&ガッバーナが2021年秋冬ウィメンズコレクションをショー形式の映像で発表した。「NEXT CHAPTER(次の章)」を テーマに、1990年代のファッションなどを織り込みながら、にぎやかな装いを披露した。 赤や黄色、青といった鮮やかな色がまぶしい。メタリックな輝きを放つパンツやミニスカート、肩の線を強調したジャケット、じゃらじゃらと長いネックレスなどがゴージャスだ。ブランドによると、「クラシックなスタイルをコンピューターで読み直し、データ送信をしたときに、突然の不具合によって思いがけない形やボリューム感、ディテールが生まれる」というイメージで作られたという。デジタルのノイズを思わせる柄も使われている。 イタリア技術研究所のロボットも、バッグやアクセサリーをさげてランウェーに登場した。デザイナーのドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナは、「ファッションはいつの時代も、遠く離れたいくつもの世界が混ざり合った結果として生まれてきました。テクノロジーが本当に私たちのニーズや情熱に応えるものであるなら、職人とロボットは共存することができるでしょう」などとコメントした。(神宮桃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ルーツ肯定的に 通名使わぬ小学校、100年の歴史に幕
戦前から在日コリアンの人々が多く暮らす大阪市生野区にあり、児童の3分の2が朝鮮半島にルーツを持つ市立御幸森(みゆきもり)小学校が学校統合で閉校する。誰もが自らの由来に自信を持つことを目指し、本名(ルーツにつながる名前)で呼び、名乗る「多文化共生」の取り組みで知られた。各地で外国出身の子どもが増える中、その歩みが改めて注目されている。 〈民族学級(国際クラブ)〉京都市、堺市などにもあるが、大阪市が全国で最も多い。少数の立場にある子どもの自尊感情の回復や居場所づくりを目的としている。大阪市教委によると、小中学校をあわせて100校を超えて開設。約40人の民族講師が指導にあたっているが、大半は非常勤で、報酬は少なく、身分が不安定。中国やフィリピンなどにルーツを持つ子ども向けの課外活動も増えていることから大阪市教委は「国際クラブ」と総称している。 韓国食材店や韓流ショップが並ぶコリアタウンに近い児童数75人の小規模校で、前身は1924(大正13)年に開校した。「学校配置の適正化」を進める大阪市教委の方針で隣接する中川小と統合され、3月末で100年近い歴史に幕を下ろす。 「オルシグ チョッタ」(日本語で「いいぞ」の意味)。2月19日、ハングルの垂れ幕がかかる体育館に、力強い打楽器のリズムが響いた。ケンガリと呼ばれる小さなドラが甲高い音でリズムを刻み、民族衣装に身を包んだ子どもたちが太鼓を鳴らし、軽やかにステップを踏む。同校の「民族学級」で学ぶ子ども48人が成果を示す最後の発表会だ。 民族学級は、朝鮮半島にルーツを持つ子どもが、放課後に母国の言葉や文化を学ぶ課外活動。御幸森小では在日コリアン3世の民族講師、洪佑恭(ホンウゴン)さん(54)が指導にあたる。 48人は朝鮮半島の日本統治時代に渡日した子孫にあたる在日3、4世や、両親どちらかが朝鮮半島につながる「ミックスルーツ」らで韓国籍、日本籍と国籍は多様だ。多くはふだんの生活で日本式の名前(通名)を使っているが、民族学級では全員、朝鮮半島とのつながりを示す本名やルーツ名を使う。 「自分は何者なのかと不安を抱… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
どうする?映画のネット配信 映画祭とミニシアターは
コロナ禍のなか、映画のオンライン配信に注目が集まっている。大阪で開かれる映画祭や在阪のミニシアターはどう向き合っているのか。 「配信はあくまで2番館」 拡大する第16回大阪アジアン映画祭のオープニング作品「映画をつづける」(香港、マン・リムチョン監督) 「映画をつづける」。大阪アジアン映画祭は5日、こう題した作品で幕を開けた。16年目の開催にして初めて配信を採用。期間中に上映する全70作品のうち、9本をオンラインで届ける。 時間やアクセス方法を限らない配信は、外出を控える人にとっての選択肢にもなる。ネットフリックスに代表される動画配信サービスは、コロナ下で会員数を大きく伸ばした。いまや娯楽を楽しむコンテンツの主流に躍り出ている。 だが、映画界ではオンラインが主流になることへの抵抗感も根強い。作品がどう受け止められたのか、反響をつかみきれないことも一因だ。今回も配信されるのは過去に上映されたことのある作品で、新作の61本は映画館のみで上映する。 映画祭のプログラミング・ディレクターを務める暉峻(てるおか)創三さんは「配信は2番館のイメージ」と明かす。劇場公開ありきで撮った作品を制作陣が寄せてくれるとは思えなかった。アジアでは海賊版が多く出回っており、ネットそのものへの警戒が強いという事情もあった。 また、「映画館の空気」も無視できなかったという。すでにコロナ禍に見舞われていた昨春の第15回では、観客が間隔を空けて座り、舞台あいさつもなかった。それでも、あらゆる作品の上映後に客席から拍手が起こった。「人と感情を共有することが生きる本質だと、この1年で考えるようになりました。映画祭は映画や人と偶然に出会う場です。オンラインではまだ物足りないかもしれません」 拡大する大阪アジアン映画祭のプログラミング・ディレクターを務める暉峻(てるおか)創三さん 後半では、映画と配信について、映画ジャーナリスト・大高宏雄さんの読み解きを聞きました。大阪アジアン映画祭の注目作も紹介しています。 ミニシアターがネット配信 「新作」も 客足が戻らず、厳しい経営が続くミニシアターが、自ら配信を手がける動きも出てきている。 大阪・心斎橋と東京で「シネマート」を運営するエスピーオーは今月12日、「おうちでシネマート」を始める。アジア映画500本以上が並び、目玉は日本未公開の「新作」だ。配給がつかなかった過去5年までの作品を独自に買いつけた。 「国際市場で逢(あ)いましょ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京大空襲の追悼集会 犠牲者の名前、初の読み上げ
東京大空襲から10日で76年となるのを前に、犠牲者の名前を読み上げる追悼集会が8日、東京大空襲・戦災資料センター(東京都江東区)で初めて開かれた。遺族らが企画し、了解を得られた410人の名前などが読み上げられた。 1945年3月10日の東京大空襲では、わずか2時間半の爆撃で約10万人が犠牲になったとされる。だが、国による本格的な研究や資料収集は行われていないうえ、民間の被害者は補償の対象外だ。 さらに、東京大空襲の犠牲者名簿は都立横網町公園(東京都墨田区)の記念碑に納められているが、個人情報保護などを理由に非公開とされ、一般の人が目にすることができない。沖縄戦の犠牲者が沖縄県平和祈念公園内(糸満市)にある石碑「平和の礎(いしじ)」に名前が刻まれているのとは大きな違いがある。 この日の集会に出席した栃木県足利市の木村マスさん(81)は、父忠次さん、母シマさん、弟善郎(よしろう)さん、妹ミチ子さんを大空襲で失い、戦災孤児となった。それぞれの名前を自ら読み上げ、「76年もたちますが、ぐっと胸にこみ上げるものがありました」と話した。これまでの慰霊祭で犠牲者の名前が読み上げられたことはなかったといい、「平和の礎のような石碑を作ってもらいたい。名簿すら非公開なんて、殺された両親やきょうだいの存在が消されていくようで、つらい」と語った。 大空襲で母と2人の弟を亡くした発起人の河合節子さん(81)は「名前を読み上げることで、犠牲となった人たちに思いをはせてもらえれば」と語った。(抜井規泰) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
リトグリと高校生、オンラインで共演へ 復興支援音楽祭
東日本大震災から11日で10年。「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」(主催・三菱商事、朝日新聞社、福島放送)が3月23日午後4~6時に開かれ、ネット配信される。人気ボーカルグループ「Little Glee Monster(リトルグリーモンスター)」と福島県郡山市の高校5校が出演。視聴は無料。申し込みは、同10日までに募集サイト(http://t.asahi.com/utanokizuna2021)へ。 同音楽祭は音楽で復興を後押ししようと、2014年に始まった。昨年はコロナ禍のため中止となった。今回は感染防止対策のため初めてオンラインでの開催となる。リトグリとともに当日参加するのは、安積、安積黎明、郡山東、郡山女子大付属、日大東北の生徒ら。生徒たちによる合唱は感染防止策を尽くしたうえで、すべて事前収録した。 当日、リトグリは5校の生徒たちの歌声とともに「明日へ」「好きだ。」を披露する。ほかにもリトグリの生ライブも予定されている。 さらに、5校の生徒全員が、福島県南相馬市で東日本大震災に遭った子どもたちと音楽教師らが作った「群青」を合唱する。生徒たちはほかに「いのちの歌」(安積)、「瑠璃色の地球」(安積黎明)、「夜明けから日暮れまで」(郡山東)、「だから、ひとりじゃない」(郡山女子大付属)、「雲のかなた」(日大東北)を歌う。 東京と郡山市の会場をオンラインで結び、リトグリのメンバーと高校生との交流も予定。過去6回分の音楽祭の模様を編集したダイジェストVTRも放映する。 応募した人には、視聴に必要なURLとシリアル番号を、3月中旬ごろに送信する。音楽祭終了後の「見逃し配信」も、準備が整い次第、3月28日まで予定している。 福島県、県教育委員会、郡山市、市教委後援。問い合わせは朝日新聞「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」事務局(utanokizuna@asahi.com)へ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
託児中の女児にわいせつ容疑 口外したら「殺す」と脅す
託児所で面倒をみていた女児の体を繰り返し触るなどしたとして、警視庁は8日、託児所の元アルバイトで専門学校生の吉田英典容疑者(28)=東京都八王子市新町=を強制わいせつ容疑で逮捕し、発表した。「誰かに言ったら殺す」などと女児を脅していたという。調べに対し容疑を認め、「罪悪感はあったが、歯止めがきかなかった」などと供述しているという。 捜査1課によると、吉田容疑者は2019年4~8月の間に9日間、アルバイト先だった都内の託児所で小学1年の女児(当時6)の体を触るなどした疑いがある。いずれも面倒をみていた児童らが就寝中の夜から朝にかけての時間で、施設にいた職員は吉田容疑者1人だった。女児を他の児童がいない部屋に連れて行き、「誰かに言ったら殺す」などと脅していたという。 吉田容疑者は同じ託児所で預かっていた別の女児2人の体を触るなどしたとして、今年1月と2月、強制性交と強制わいせつの容疑で逮捕されていた。警視庁が押収したスマートフォンから、今回の被害女児への行為を撮影した写真や動画が見つかったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「まさか親の卒業式に…」 84歳が夢の門出、子も感慨
4年前、81歳で高校に入学した。美容師の資格を取るために高校を中退したことをずっと悔やんでいた松浦基美子さん(84)。7日、県立大宮中央高校で卒業式があった。 「とても幸せです」。白鶴と松の柄の着物に銀色の帯を締め、式に臨んだ。自らセットした華やかな髪は、美容師としての腕のたまもの。子どもたちも祝福に訪れ、その表情は晴れやかだ。 1937年に韓国で生まれ、5歳で来日した。当時の浦和市立白幡中学校を卒業後、夢だった美容師を目指して美容学校で学びながら、県立浦和第一女子高校の定時制に通った。両立を目指したが、美容学校の授業や実習は夜遅くになることも度々、1年で退学せざるを得なかった。 その後の六十数年はあっという間にすぎた。18歳で結婚し、4人の子どもを育てながら32歳で自身の美容室を開業。7店舗を展開し仕事は軌道に乗った。 それでも「高校中退」が心の隅でわだかまっていた。人との会話の中で自分の知識不足を感じることもあった。「なんで軽い気持ちでやめちゃったんだろう」と後悔にさいなまれた。 「物忘れひどく大変」 でも何度も質問 「いま行かなきゃ、一生行けない」。70歳前後で一線を退いて数年たったころ、「長年の悩み」に決着をつけようと決めた。自宅は川口市内。通学が週に1度と負担の少ない通信制を選び、誰にも相談せず申し込んだ。 「80代になり物忘れもひどく、勉強は苦しくて大変でした」。でも負けず嫌いの性分。分からないところは先生に何度も何度も質問したという。単位を落としたこともあったが、夢にまで見た卒業証書を手にした。 長男の勲さん(63)は「子どもの卒業式には何度も出てきたが、まさか親の卒業式に出るとは」と感慨深げ。長女の大西弘美さん(61)は何度か「数学の問題を教えて」と言われたという。「私も全然分からなくて。こんな難しいことやっているの? と驚き、改めてすごいと思った」と振り返る。 「卒業できて本当にうれしい。応援してくれてありがたかった」。松浦さんは陰に陽に支えてくれた子どもたちに感謝した。(黒田早織) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル