東京都は6日、上野動物園(台東区)のジャイアントパンダのメス・シンシンとオス・リーリー(いずれも15歳)の交尾が確認されたと発表した。2頭の間に2017年6月に誕生したメスのシャンシャンに続く赤ちゃんの誕生に期待がかかる。 都によると、6日午後5時8分ごろに交尾が確認されたという。園によると、ジャイアントパンダは繁殖期を2~5月に迎えるが、妊娠の可能性が高まるのは数日間だけという。 園によると、リーリーは昨年11月ごろからシンシンの排泄(はいせつ)物のにおいを嗅ぐなど、発情期にみられる行動が継続。シンシンも2月下旬から尿中ホルモン値が上昇するなど発情の兆しがみられたことから、園は交尾のため、2頭を柵越しにお見合いさせるなどの準備を進めていた。(長野佑介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国で新たに1054人感染 4日連続、1千人を超える
新型コロナウイルスの国内の感染者は6日午後8時現在で、新たに1054人が確認された。1日あたりの感染者が1千人を超えるのは4日連続。亡くなった人は40人だった。 緊急事態宣言が再延長される東京都では、293人の感染が確認された。6日までの1週間平均の感染者は267・3人。対前週比は99・3%で、感染者の減少が下げ止まる傾向が続いている。都基準の重症者数は前日より2人多い51人だった。埼玉県は114人、神奈川県は113人、千葉県は109人だった。 大阪府では82人の感染を確認。1日あたりの感染者数が100人を下回るのは11日連続となった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上野公園で立ち入り制限始まる 小池知事「花見無しで」
花見で宴会はできません――。桜の名所で知られる東京都台東区の都立上野恩賜(おんし)公園で6日、園内の一部エリアの立ち入り制限が始まった。新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が再延長されたことに伴う措置で、通常であればブルーシートを広げて宴会が開かれる桜の木の周辺をネットで囲った。 都によると、井の頭恩賜、代々木の都立公園でも同様の制限を行う。上野では園内の大通りを片側一方通行に規制しているが、歩いて花を見ることはできる。小池百合子知事は5日の臨時記者会見で「(飲食を伴う)花見や立ち飲みは、申し訳ありませんが無しでお願いします」と呼びかけた。 日本気象協会によると、都内での桜の開花は15日ごろ、満開は22日ごろを予想しているという。(軽部理人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪で新たに82人感染 11日連続で100人下回る
大阪府は6日、新たに82人が新型コロナウイルスに感染し、80代と90代の男性2人が亡くなったことを確認したと発表した。大阪府内の感染者は延べ4万7660人、死者は計1134人になった。 1日あたりの感染者数が100人を下回るのは、これで11日連続となった。入院中の重症者は前日と変わらず75人で、府が確保している病床(221床)の使用率は33・9%だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
部屋いっぱいの花は「罪滅ぼし」 3人の孫へ馳せる思い
一人暮らしの部屋いっぱいに、色とりどりの花を飾る。花瓶の横には、幼い孫娘たちの写真。 「罪滅ぼしなんですよ」。岩手県陸前高田市の高台にある新しい家で、菅原真佐子さん(78)は言った。 2011年3月11日。広田湾に近い自宅で激しい揺れに驚き、スリッパのまま庭に飛び出して座り込んだ。近くの畑に行っていた夫の芳一(よしかず)さん(当時68)は戻ってくるなり、「子どもたちを迎えに行ってくる」と車で出て行った。 【特集】海からみた被災地 東日本大震災による津波は、陸地だけでなく海の中にも大きな被害をもたらした。大量のがれき、失われた漁場……。豊かな海はこの10年でどう変わったのか。水深35メートルまで潜ってみた。 真佐子さんは近所の知り合いの車に乗せてもらい、孫の結恵(ゆえ)さん(同9)が通う高田小学校へ行った。だが、結恵さんはいなかった。芳一さんが連れて行ったと先生から聞いた。 約1カ月後、芳一さんと結恵さん、近くの保育園に通っていた孫の嘉月(かづき)さん(同5)が遺体で見つかった。結恵さんの妹で、同じ保育園にいた優姫(ゆうひ)さん(同5)は今も行方不明だ。 「きっと3人を車に乗せ、私が家に残っていると思って海側に向かったんじゃないか。子どもたちを助けてやれなかった」 優姫さんはピアノを弾くのが好きだった。あの日の朝も曲を弾いて「どう?」と聞いてきた。真佐子さんは「天才!」とほめた。歯医者さんに優しくしてもらって、「お医者さんになる」と言っていた。 姉の結恵さんはダンス&ボーカルユニット「EXILE」が好きで、「将来はダンサーになる」と踊って見せてくれた。陸前高田出身でプロ野球・千葉ロッテの佐々木朗希選手と同い年で、家族ぐるみのつきあいだった。佐々木選手の姿をテレビで見るたびに「もし生きていたら、こんな風に大きくなっていたのかな」と想像してしまう。そして、「孫たちの将来をなくしてしまった」と悔やむ。 子どもを亡くした長女や長男の気持ちを思うと、申し訳なくて心がふさぎ、薬を飲む生活が続いた。そんな時、編み物を始めた。一針一針編んでいると、無心になれた。部屋には、パンダやネズミのぬいぐるみが並ぶ。必ず三つずつ作っている。 部屋の花はきらさない。業者に週3回持ってきてもらい、いつも青い花が入るよう頼んでいる。春先に、孫たちが「おばあちゃん、これお土産」と道に咲くオオイヌノフグリを持ってきてくれたことがあった。きれいな青い花だった。 真佐子さんは2人の弟も含め7人の身内を失った。今も海を見に行くことはない。芳一さんのことは思い出さないようにしている。後悔にたどりつくだけだからだ。 10年は何の区切りにもならないが、「あと一歩だけ前に進もう」と思えるようになった。この春は、庭に花壇をつくって花を植えようと思っている。青い花は何にしようか。(大久保泰) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
対立軸より多種多様な女性撮りたい 大九明子さんの気概
映画監督・大九明子さん 「私をくいとめて」「甘いお酒でうがい」「勝手にふるえてろ」など、映画監督として多種多様な女性を描いてきた大九明子さん(52)。自身の作品に登場する女性キャラクターには「皆がのびのび好きなように生きられる世の中になるといい」との思いを込めているといいます。「女性監督」に対する複雑な思いも語ってくれました。 ◇ 幼少期からの「違和感」 ジェンダーの問題については、はたと気付いたというよりは、幼少期からずっと疑問を感じていました。 例えば部活でなぜか女子だけが部室の掃除をするという暗黙の了解があったり、以前の職場で同期の男性にお茶くみを手伝ってと言ったら「俺は男だから嫌だ」と断られたり。 それは違うんじゃないか、どうして私だけがやらなきゃいけないの、と疑問を口にすると、明確な答えは返ってこないけれど、いちいち大ごとになった。そういうことの積み重ねで、ずっと違和感があると思っていました。 でも、映画界に入ってからは忘… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
手放せないランドセル 避難した北の大地は温かかった
福島県南相馬市に住む吉田篤さん(53)一家は、妻和美さん(50)と長女裕葵(ゆうき)さん(19)、次女琴絵さん(18)、三女紫温(しおん)さん(16)の5人家族。自宅のたんすの上には、一家にとって忘れられないランドセルがしまってある。 震災前は、福島第一原発から20キロ圏内の福島県南相馬市で暮らしていた。篤さんは会社勤めで、両親が農業を営んでいた。自宅で作るコメや野菜、篤さんが趣味で釣ってくる魚が食卓に上り、食材はほとんど買うことがなかった。 そんな暮らしが原発事故で一変した。篤さんの勤務先の工場がある北海道岩見沢市に転勤の形で避難することになり、北海道での暮らしが始まった。三女の紫温さんは小学校入学の直前だった。新品のランドセルはかろうじて持ってこられたが、学校から上履きのまま避難した裕葵さんと琴絵さんのランドセルは、学校に残したままだった。 2011年4月、紫温さんは岩… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
騎手ら165人、総額約2億円を受給 JRAは処分検討
日本中央競馬会(JRA)は6日、所属する調教師や騎手、調教師の元で働く厩舎(きゅうしゃ)関係者が新型コロナウイルス対策である国の持続化給付金を不当に受給したとされる問題についての調査結果を公表した。 2748人を対象に調べた結果、計165人が総額1億8983万9222円を受け取っていた。内訳は調教師19人、騎手13人、調教助手112人、厩務(きゅうむ)員21人。このうち163人がすでに返還したか返還手続き中という。 中央競馬は昨年、日程通りにレースを消化、馬券の売り上げは2兆9千億円と対前年比103・4%だった。昨年10月に事態を把握したJRAは同月下旬には「中央競馬の賞金に由来する収入について、新型コロナウイルス感染症の影響は極めて限定的」との考え方を日本調教師会、日本騎手クラブに伝え、給付金を受給しないよう注意喚起したという。 後藤正幸理事長は「あってはならないことであり、中央競馬の信頼に関わる問題となったことにつきまして、お客様ならびに社会の皆様に心よりおわび申し上げます」とするコメントを発表した。 受給した165人のうち104人は馬主でもある大阪の税理士が関わっていたという。今後もJRAは調査を進め、処分などを検討する。(有吉正徳) 武豊・日本騎手クラブ会長「心よりおわび」 この度、持続化給付金制度の趣… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
オープンな空間 光に包まれて 「隔離の島」の歴史越え
アーチ形の玄関を覆うツタが90年の歴史を物語る。瀬戸内海の島にあるハンセン病療養所に、園内外の人が集う空間が生まれた。 拡大する静かな時間が流れる空間。きらめく海の向こうに小豆島のシルエットが浮かぶ=岡山県瀬戸内市 「光の特等席」がそこにはあった。海に面した窓際のテーブル席。岡山市の会社員男性(40)は「来たらここに座りたいんです」と話した。日の光でぬくもった木の椅子に腰掛けてみた。カキいかだが浮かぶ海に、小刻みに揺れる波が光の粒を運んでいた。 カフェ「さざなみハウス」は、岡山県瀬戸内市のハンセン病の回復者が暮らす「長島愛生園」にある。瀬戸内海に浮かぶ長島に1930年に国内初の国立療養所として開園し、島は88年に橋が架かるまで「隔離の島」と呼ばれていた。 拡大するさざなみハウスの近くにある長島愛生園の歴史館。歴史的な建造物としてハンセン病問題を学ぶための拠点になっている=2021年2月10日、岡山県瀬戸内市、小杉豊和撮影 カフェの場所は、96年まで続いた国の隔離政策や園の成り立ちを伝える歴史館のそば。施設の一角にあった事務所が移転し、「面会に来た人の休憩場所を」という入所者らの声を受け、2019年夏にオープンした。 記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。 拡大する長島愛生園の収容所(回春寮)の内部=2021年2月10日、岡山県瀬戸内市、小杉豊和撮影 店長の鑓屋(やりや)翔子さん… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旭川医大学長の解任、第三者委が審議へ 不適切発言など
旭川医科大学(北海道旭川市)の学長選考会議は4日、学内の教授らから吉田晃敏学長の解任を求める署名が提出されたことを受け、弁護士らによる第三者委員会を設けることを決めた。解任することが妥当かどうかを審議してもらう。 吉田学長をめぐっては、新型コロナウイルスのクラスターが発生した病院への不適切発言や、滝川市立病院からの高額報酬などが指摘されている。 関係者によると、学長選考会議は3月中に第三者委員会の設置をめざし、人選を進めている。委員会は吉田学長や関係者から聞き取りをして、解任の当否について学長選考会議に報告する。同会議は解任が妥当と判断すれば、文部科学相に吉田学長の解任を申し出る。文科相が解任手続きをする。 学内の教授らからなる「旭川医科大学の正常化を求める会」が2月24日、解任請求の手続きに必要な数の署名を学長選考会議に提出していた。(本田大次郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル