沖縄県警は6日、沖縄本島と離島間を運航する定期船に侵入したとして、在沖米海兵隊キャンプ・コートニー(うるま市)所属の海兵隊伍長ホルヘ・ムリロ容疑者(21)を艦船侵入容疑で現行犯逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 那覇署によると、ムリロ容疑者は6日午前2時45分ごろ、那覇市の港に係留していた粟国村のフェリーに侵入した疑いがある。 「船に侵入している人がいる」と目撃者から通報を受けて駆けつけた警察官が、デッキの上に立っているムリロ容疑者を発見した。当時、酒に酔っている様子だったという。 船体への被害は確認されておらず、署が詳しい経緯を調べている。粟国村によると、運航への影響はなかった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自殺願望の19歳を殺そうとした疑い 男を再逮捕へ
自殺願望をSNSに書き込んだ東京都内の女性(19)を殺害しようとしたとして、警視庁は、東京都葛飾区の無職須藤昭雄容疑者(46)を嘱託殺人未遂の疑いで、近く再逮捕する方針を固めた。5日、捜査関係者への取材でわかった。須藤容疑者は、この女性を自宅へ誘い込んだ加害目的誘拐容疑で逮捕、起訴されていた。 捜査関係者によると、須藤容疑者は1月31日~2月1日、同区の自宅で、女性に睡眠薬を飲ませたうえで、首を絞めて殺害しようとした疑いがある。女性が目を覚まして抵抗し、その後、交番に駆け込んだことで発覚したという。けがはなかった。 女性は1月下旬にツイッターに「死にたい」などと投稿。須藤容疑者は「手伝ってあげる」などとメッセージを送るなどし、自宅に誘い出したという。 悩みがある人の相談先 【自殺予防いのちの電話】 フリーダイヤル0120・783・556(毎日午後4~9時、毎月10日は午前8時~翌午前8時) ナビダイヤル0570・783・556(午前10時~午後10時、IP電話からは03・6634・2556) 【東京いのちの電話】 03・3264・4343(日・月・火は午前8時~午後10時、水・木・金・土は午前8時~翌午前8時) 【東京都自殺相談ダイヤルこころといのちのほっとライン】 0570・087478(毎日午後2時~午前5時半。3月23~27日は24時間) 【相談ほっとLINE@東京】 LINEアプリで「相談ほっとLINE@東京」と検索し友だち登録(毎日午後3時~9時半) 【チャイルドライン】 18歳以下が対象。フリーダイヤル0120・99・7777(毎日午後4~9時) チャットはhttp://childline.or.jp/(毎週木、金曜と第3土曜の午後4~9時) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あの記憶を未来へ 原発避難者らが「声優」務めアニメに
東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故を経験した福島の人たちと支援者らが、実話に基づくアニメと絵本を作った。記憶を未来に伝え、惨禍を繰り返してほしくないとの思いが込められている。 広島の紙芝居作家が描く 広島市の「まち物語制作委員会」代表で、紙芝居作家・いくまさ鉄平としても活動する福本英伸さん(64)は、震災被災地の民話や被災体験を約170の紙芝居にしてきた。「広島の被爆者と同様、そのときの感情がよみがえる当事者の語りは、被害の実相を伝える」。2014年にできた福島県浪江町民らによる「浪江まち物語つたえ隊」などが国内外で上演してきた。 震災から10年を迎え、より多くの人に伝えようと、紙芝居をアニメにしようと考えた。過去の紙芝居から10作品を選び、アニメの作画・脚本、絵本の絵と文を福本さんが手がけて現在6作品ができている。被災者らが「声優」を務め、福島のシンガー・ソングライターや音楽家も参加。物語に関わる被災者が登場し、体験や思いを語る「未来へのメッセージ」(5作品に収録)は作品のリアリティーをさらに高める。約30~55分の各アニメを要約した絵本(A4判14ページ)も作った。 「つたえ隊」のメンバーで浪江町から避難した岡洋子さん(60)=福島市=、娘の美里さん(31)も声で参加した。作品は「なみえ母娘避難物語 私は帰らない」。 施設で働く女性が救助を待つ高齢者を介護するが、疲労で倒れる。それでも「私は帰らない」と言う女性を、母は迎えにも行けず、家に帰れとも言えない。母は施設職員にあることを頼む――。 実話がもとになっており、女性は美里さん、母は岡さんのことだ。アニメでは自分がもとになった役を、それぞれが演じる。 「私たちの経験を通して亡くなった人や故郷に帰れない人の思いを伝え、普通の生活のありがたさ、命の大切さを次の世代につなげてもらえたら」(岡さん) 大地康雄さんも出演 俳優の大地康雄さん(69)も参加する。5年前に先行してアニメ化された「浪江町消防団物語 無念」で主人公の声を演じた。原発事故の影響で、助けられたかもしれない「命」のもとへ向かえなかった消防団員の実話に基づく物語。大地さんは、収録を終えたとき、被災者らが感涙する姿を見て「みなさんの深い悲しみを思い知らされた」という。 「真の幸せは、ひとの役に立つ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
なぜ迎えに行かなかった 大川小の遺族、消えない後悔
校舎の屋根まで押し寄せたがれき。子の名を呼ぶ親の声が聞こえる。 宮城県石巻市の大川小学校。海から約3・7キロ離れているのに、あたりはがれきで埋め尽くされ、一面灰色に見えた。長靴にジャンパーを羽織った狩野あけみさん(52)は言葉を失った。東日本大震災の5日後、校舎にたどり着いた。 《大川小では震災の津波で児童ら計84人が犠牲・行方不明になった。裏山に行かず、校庭に約50分とどまっている間に津波がそばの北上川をさかのぼった》 あけみさんは家族で唯一、安否がわからなかった三女の愛さん(当時12)を捜していた。最後に見たのは2011年3月11日の朝、自転車で登校していった背中。あと1週間で卒業式だった。愛さんが好きなココアや卵焼きを毎朝校門の前に置き、祈った。 2週間たった。もうだめなのかもしれない。校舎の近くに並べられたランドセルを見ていた時だった。 「すみません」。長いコート姿の見知らぬ女性に声をかけられた。どこかのメディアの記者だった。 「地震が来た時は車で20分ほどの職場にいて、まさかこんなことになっているとは思わなかった。学校にいた三女を捜している」 そんな話をすると、女性は首をかしげ、不思議そうにこう言った。 「え、なんで迎えに行かなかったんですか?」 あけみさんは顔をそむけ、何も… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「避難指示遅れて被曝」福島県民29人が国と東電を提訴
避難指示が遅れたため被曝(ひばく)した――。2011年3月の東京電力福島第一原発事故をめぐり、福島県飯舘村の住民29人が5日、国と東電に計約2億円の賠償を求め東京地裁に提訴した。 福島第一原発の事故後、原発20キロ圏内の住民には避難指示が出たが、20キロ圏外の飯舘村は対象外だった。同村には事故直後の風向きなどの影響で多くの放射性物質が運ばれたが、政府は事故1カ月後の4月まで同村に避難方針を打ち出さなかった。 原告らは訴状で「高線量だと正しく知らされていれば、早期に避難でき被曝しなかった」と指摘し、国や東電の対応不備を訴えている。 この日の会見で、飯舘村から福島市に移り住んだ原告の菅野哲(ひろし)さん(72)は「健康不安をずっと持っている」としたうえで、「けじめをつけないと死んでも死にきれない。福島の現状を広く国民にわかってほしくて東京地裁に提訴した」と話した。国は「コメントは控える」。東電は「真摯(しんし)に対応する」とした。 原告を含む約3千人は2014年、被曝への慰謝料などを求めて国の原子力損害賠償紛争解決センター(原発ADR)に申し立てたが、東電が和解を拒否し打ち切りになっている。(新屋絵理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
餓死した男児の母、聴取後に携帯を壊す 「知人の指示」
福岡県篠栗(ささぐり)町のマンションで昨年4月、5歳の男児が餓死した事件で、母親が県警の任意聴取を受けた後、自分の携帯電話を破壊していたことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は捜査を気にした知人の女が母親とともに証拠隠滅を図ったとみている。 県警は、母親の碇(いかり)利恵容疑者(39)と知人の赤堀恵美子容疑者(48)を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。2019年8月ごろから碇容疑者の三男翔士郎(しょうじろう)ちゃんの食事を制限し、昨年4月18日に餓死させた疑いがある。碇容疑者は容疑を認め、赤堀容疑者は「一切やっていない」と否認しているという。 捜査関係者によると、両容疑者は翔士郎ちゃんの死の前後に携帯電話で連絡を取り合っていた。翔士郎ちゃんの死後、警察の聴取を受けた碇容疑者は自分の携帯電話1台を破壊。「赤堀容疑者の指示だった」と供述しているという。携帯電話には翔士郎ちゃんら3人の子どもの写真が入っており、関係者に「壊したくなかった。じっくりと写真を眺めてから壊した」と話しているという。 碇容疑者は「警察に元夫の浮気については話すな」「葬儀に親族を呼ぶな」と赤堀容疑者に指示されたとも供述。碇容疑者は赤堀容疑者から「夫が浮気をしている」と聞かされ、一昨年5月に離婚したが、県警は元夫が浮気をした事実はないことを確認している。 また、翔士郎ちゃんの死後、碇容疑者はもう1台の携帯電話で毎朝「おはよう」とメッセージを送るよう求められたという。赤堀容疑者は「あなたは母親だから逮捕される」と話し、毎朝のメッセージは碇容疑者が警察に逮捕されたかを知るためのものだと説明したという。(板倉大地、川辺真改) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東北新社疑惑、総務省確認せず 識者「認可取り消しを」
接待問題で揺れる総務省に新たな疑惑が浮上した。菅義偉首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」がBS4K放送の認定を受けた後、放送法の外資規制に違反していたことが5日、国会審議で明らかになった。総務省はなぜ認定を取り消さなかったのか。 「違法だったと認めた事実は重い。これからどう対応するのか、全く想像がつかない」。総務省の中堅職員はこう語った。東北新社がBS4K放送の認定後に違法状態にあったことが明らかになったことで、省内には動揺が広がった。 問題となった「外資比率」とは、事業者の発行株式のうち、外国の法人・個人の保有量に基づく議決権の割合のことだ。この割合が20%以上の事業者は、BS4K放送の認定を受けられない。 総務省によると、東北新社が認定を申請した直前の2016年9月当時、外資比率は19・96%だった。結果的に外資規制に違反していなかったが、申請時は同社に外資比率を示す書類の提出を求めるなどのチェックはしていなかった。 東北新社の外資比率は17年1月に認定された2カ月後、21・23%に上昇し、放送法違反の状態となった。公開されている同社の有価証券報告書で確認できるが、総務省は気づかなかったという。放送法施行規則は、外資比率が20%以上となった場合、事業者に報告を義務づけているが、総務省は「報告があったかは確認中」とした。 17年9月には、東北新社から100%子会社へのBS4K事業の承継が申請された。総務省が今回確認したところ、当時の外資比率は22・21%。ただ、承継時にチェックされるのは、承継先の事業者の外資比率だけだ。東北新社のケースでも、チェックを受けたのは子会社だったため、問題視されなかった。武田良太総務相は5日の参院予算委で「ルールにのっとって必要な対応をとっていきたい」と述べた。 東北新社は違法状態を認識していたのか。 朝日新聞は5日、取材を申し込… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JAL、会員情報92万件流出 管理会社へサイバー攻撃
日本航空は5日、スイスのデータ管理会社「SITA」がサイバー攻撃を受けたことで、「JALマイレージバンク」の会員情報約92万件が外部に漏れたと発表した。 日航によると、漏れたのは日航が加盟する航空連合「ワンワールド」の上位会員の会員情報。アルファベット表記の名前、会員番号、会員ステータスで、生年月日や住所、クレジットカード情報などは漏れていないという。日航は、会員にメールやホームページで知らせている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
無修正AVアップロード容疑 「FC2」に4250本か
無修正のアダルトビデオ(AV)をインターネット上にアップロードしたとして、警視庁は、AVの自主製作会社の社長ら3人をわいせつ電磁的記録等送信頒布の疑いで逮捕し、5日発表した。2月までの約2年5カ月に、少なくとも4250本をアップロードした可能性があるという。 保安課によると、逮捕されたのは社長の島田洋一郎(40)=東京都台東区松が谷2丁目=、役員の鈴木友加里(40)=同区西浅草2丁目=、「ふかにゃん」の名称でAVに出演していた深沢忠将(38)=同区松が谷2丁目=の3容疑者。 逮捕容疑は、昨年12月9日に共謀し、ネット上の動画販売サイト「FC2コンテンツマーケットアダルト」に、自作の無修正のAVをアップロードしたというもの。調べに対し、鈴木容疑者は黙秘し、ほかの2人は容疑を認めているという。 島田容疑者らはAV1本につき1千円~1万円ほどで販売していた。同課は、これまでに約6億6千万円を売り上げたとみて調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国で1149人感染、東京は増加傾向 変異株も各地で
新型コロナウイルスの国内感染者は、5日午後8時現在で新たに1149人が確認され、死者は55人増えた。1日あたりの感染者が1千人を超えるのは3日連続。全国最多となる301人の感染が判明した東京都は、同日までの1週間平均が273・6人となり、前週比102・1%と増加に転じた。 緊急事態宣言の再延長が決まった4都県の新規感染者は千葉県の137人、神奈川県の131人、埼玉県の90人と合わせて計659人となり、全体の6割近くを占めた。死者も埼玉県が過去最多に並ぶ13人、東京都が12人など計37人だった。 一方、厚生労働省は5日、英国やブラジル、南アフリカで報告された新型コロナウイルスの変異ウイルスが、1府7県の計17人から確認されたと発表した。石川県での確認は初めて。 埼玉県の1人を除いて海外への渡航歴はないという。変異株の感染は、国内20都府県と空港検疫を合わせ、計251人になった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル