2019年7月の参院選広島選挙区をめぐり、公職選挙法違反(加重買収など)の罪に問われて公判中の元法相で衆院議員・河井克行被告(57)について、東京地裁は3日、保釈を認める決定を出した。克行議員は保釈保証金5千万円を現金で納付した。 一方、東京地検は同日に決定を不服として抗告したが、東京高裁が棄却した。このため昨年6月の逮捕以来、約8カ月ぶり(259日目)に保釈された。 克行議員側はこれまでに4回保… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「今は原因わからない」 感染者減少鈍り、手詰まり感も
菅義偉首相が3日、首都圏4都県の緊急事態宣言を2週間程度延長する考えを示した。専門家はどう受け止めたのか。 3日夜にあった厚生労働省の専門家組織の会合後、メンバーの1人は「今回は総理が一歩ひいて、2週間延長を決めてくれたということだろう」と歓迎した。一方、感染者の減り方の鈍化から「対策の限界」に来ていると指摘。別のメンバーも「現状の対策だと足りない可能性がある。2週間で何を強化していくのかが一番大切だ」と強調した。 ただ、専門家組織のメンバーも答えを持ち合わせてはいない。あるメンバーは「さらに徹底的な外出制限などに踏み込まなければ、(感染者数は)下がらない、と理屈上はなる。だが、今この段階で市民に言えるかどうかは難しいだろう。ジレンマを抱え続けたままというところだ」と話した。 いま宣言の「重し」がなくなる危機感は強い。3月は歓送迎会、花見などの恒例行事が多く、爆発的に感染が広がった年末年始と環境が似ている。都内の今の新規感染者数は11月半ばの水準だが、重症化リスクの高い70代以上の割合は当時より2倍多い状況だ。また、感染力の強い変異株が国内で広がり始めたリスクもある。 都モニタリング会議メンバーで… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
10日連続で水だけ、日常的に虐待か 5歳児餓死の事件
福岡県篠栗(ささぐり)町で昨年4月、碇(いかり)翔士郎(しょうじろう)ちゃん(5)が十分な食事を与えられず餓死した事件で、翔士郎ちゃんが亡くなる前には10日連続で水しか与えられていなかったことが捜査関係者への取材でわかった。司法解剖で胸腺の萎縮も確認された。虐待など強いストレスを受けた場合にみられる所見で、福岡県警は翔士郎ちゃんが食事を抜かれるなどの虐待を日常的に受けていたとみて調べている。 県警は2日、翔士郎ちゃんの食事を制限して低栄養状態にして死なせたとして、母親の碇利恵容疑者(39)と知人の赤堀恵美子容疑者(48)を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕。3日、両容疑者を福岡地検に送検した。 県警によると、両容疑者は子どもが同じ幼稚園に通う保護者同士として知り合い、懇意に。赤堀容疑者は子育てなどを通して次第に碇容疑者の家庭に入り込み、家計まで握るようになったという。さらに元夫との裁判費用などの名目で、碇容疑者から金をだまし取り続けたとみている。 碇容疑者は、長男、次男、三男… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「なにわの生き字引」肥田晧三さん死去 元関西大教授
大阪の庶民文化や近世文学、上方芸能史などを研究した書誌学者で、膨大な資料収集でも知られた元関西大学教授、肥田晧三(ひだ・こうぞう)さんが2月22日、死去した。90歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻美知子さん。 大阪・島之内(現大阪市中央区)生まれ。高校を病気で中退したあと、大阪府立図書館や関西大学図書館の嘱託などを経て、1984年から関西大学文学部教授。90年に退職後も、近世から近代にかけての多くの資料を収集し、「なにわの生き字引」として知られた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
メルカリを利用し高利貸しの疑い 売買装い決済、逮捕
フリマアプリ「メルカリ」を利用し、商品の売買を装って高金利で金を貸したとして、大阪府警は3日、千葉県佐倉市の無職、小倉一(はじめ)容疑者(48)を出資法違反の疑いで2日に逮捕したと発表した。「生活費のためにやった」と話し、容疑を認めているという。 生活経済課によると、小倉容疑者は昨年1月、メルカリにSDカードを出品したように装い、名古屋市の女性と広島市の男性に計約5万5千円の決済をさせる一方、2人の口座に現金計約4万5千円を振り込み、この差額を法定利息(1日0・3%)を超える高金利として受け取った疑いがある。 メルカリでは原則、購入者が商品の受け取り評価をアプリで行えば出品者に売上金が渡る仕組み。SDカードは実際には届かず、配送された箱の中には「評価お願いします」と書いた紙が入っていたという。小倉容疑者はネット掲示板などで「メルカリの決済サービスを利用し、ショッピング枠を現金化できます」などと客を募っていたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「女性が主婦業を追求した方が」日経、コラムを一部削除
日本経済新聞の電子版に2日に配信された外部筆者のコラムに「女性が主婦業を徹底して追求した方がいい」などとする記述があり、日本経済新聞社は「不適切な表現があった」として一部を削除した。 削除されたのは、IT企業「インターネットイニシアティブ」(IIJ)の鈴木幸一会長(74)がコラム「経営者ブログ」に「重要な仕事、『家事』を忘れている」と題して書いた文章の一部。 鈴木氏は東京都が審議会の委員の男女比を6対4にする方針を掲げたことについて、「変な話」とし、「男女を問わず、にわか知識で言葉をはさむような審議会の委員に指名されるより、女性が昔ながらの主婦業を徹底して追求したほうが、難しい仕事だし、人間としての価値も高いし、日本の将来にとっても、はるかに重要なことではないかと、そんなことを思う」などと記していた。「口にしようものなら、徹底批判されそうだ」とも書いた。 この部分は2日午後に削除され、コラムの冒頭に「一部不適切な表現があり、筆者の承諾を得て当該部分を削除しました」と追記された。日経広報室は削除の経緯について、朝日新聞の取材に「筆者とのやりとりや編集判断に関する質問には答えられない」とコメントした。 IIJ広報部によると、2日午後2時ごろに日経側から「SNSなどで批判的な意見が出ているので削除したい」と連絡があり、受け入れたという。広報部の担当者は取材に「女性が長期的に活躍できる環境の整備に取り組んでおり、社としての考えとは異なる」とした。 日経電子版では「経営者ブログ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新発見「若紫」の意義 源氏物語、どう読み継がれたか
平安時代に紫式部が創作した『源氏物語』の写本のうち、鎌倉時代の歌人・藤原定家が整えたとみられる「若紫(わかむらさき)」巻の写本が一昨年見つかり、話題を呼んだ。その歴史的意義などを解説する『人がつなぐ源氏物語 藤原定家の写本からたどる物語の千年』が、朝日選書(朝日新聞出版)から刊行された。『源氏物語』はどのように読み継がれてきたのか。著者で国文学者の伊井春樹・大阪大名誉教授(80)に聞いた。 『源氏物語』は1008年ごろの成立とみられるが、その原本は確認されていない。多くの人の手で書き写されてきたため、書写の回数が増えれば誤写の可能性も高まり、古い言葉の理解力の問題もあって、本文に混乱がみられるようになった。そこで成立から約200年たった鎌倉時代に、写本によって異なる本文を整えて標準化を試みたのが、源光行(みつゆき)と親行(ちかゆき)の親子による「河内(かわち)本」と、定家が校訂した「定家本(青表紙本)」だった。 現在読むことができる『源氏物語』のテキストは、この定家本に依拠している。ただ、現存する定家本は全54巻のうち、新発見の「若紫」巻を含めても5巻にすぎない。このため、室町時代に成立し、ほぼ全巻が残った「大島本」が「青表紙本」の姿をとどめているとされ、現在のテキストの主流となった。伊井さんが、このほど新発見の「若紫」と「大島本」を比較した結果、言葉の使い方などに多くの違いのあることが明らかになった。 鎌倉~室町時代にかけては「河… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
芸人めざし、全盲の日常「ネタ」に 苦悩ふき飛ばす笑い
福岡市の原剛一さん(43)が左目の視野が狭いと気づいたのは36歳のときだった。 福岡市にそば屋を開業して間もない頃だった。原因不明の緑内障で、次第に右目の視力も失った。 子どもの成長が見られないと思うとき、見えない目から涙があふれた。人の笑顔を見たくて飲食の道を選んだ。 失明からまもなく、数年ぶりに酒席で会った中学の同級生が突然切り出した。 「芸人になる」。 40代の無謀な挑戦なのに、うらやましく感じる自分がいた。 家族の反対もあり、2カ月悩んだ。 ■常連客の… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
野田洋次郎さんが書き続ける恋文 悲しみ向き合う日に
ロックバンド「RADWIMPS」ボーカルの野田洋次郎さんは、ほぼ毎年3月11日に、震災にまつわる曲を発表してきた。震災直後は多くのミュージシャンが被災地を支援したが、継続してきた人は少ない。愛する人への思いや、この世の不条理、宗教的な世界観を独特の歌詞で表現し、若い世代から圧倒的な支持を受けてきた野田さんは、なぜ被災者の痛みと向き合い続けるのか。 ――10年前のあの日、どこで何をしていましたか。 「自宅で風呂に入っていました。ちょうど3月9日に『絶体絶命』というアルバムが出たので、10日に打ち上げがあって。翌日、遅く起きたんですけど、ものすごい揺れに、ひとまず素っ裸のままリビングへ走って、家具を押さえました」 のだ・ようじろう 1985年、東京都生まれ。映画「君の名は。」「天気の子」の楽曲を制作したほか、俳優としても活躍。 ――3日後には、被災地へのメッセージと義援金を集めるサイトを立ち上げました。でもほかのミュージシャンのように、曲は作りませんでした。 「家を流されたり、真っ黒な夜を過ごしたりする人たちがいるのに、僕たちは何もできない。何千万の人が、あれだけ無力感を感じたことって、なかなかないと思うんです。だったらまず、その思いをとどめておくべきだし、少しでも伝わってほしいと思って」 「もっと根っこの部分でいうと、3月11日から何日も、どうしても眠れなくて。心臓がバクバクして、自分で何かしないと正気が保てないような感じだったこともありました」 ――そんな気持ちになったのは初めてですか。 「僕の人生では、初めてですね。誰も無視できないぐらいの衝撃があったので、振り回されたというか、ぶん投げられたというか。そのエネルギーに対して、僕が何かしらエネルギーを返さずにはいられないという感じでした」 ――震災の曲を作ったのは、それから1年後です。1年かかって「やっぱり作ろう」と思えるようになったのでしょうか。 「実はよく覚えていないのです… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
克行議員の保釈認める 保証金5千万円納付、地検は抗告
2019年7月の参院選広島選挙区をめぐり、公職選挙法違反(加重買収など)の罪に問われて公判中の元法相で衆院議員・河井克行被告(57)について、東京地裁は3日、保釈を認める決定を出した。克行議員は保釈保証金5千万円を現金で納付した。 一方、東京地検は決定を不服として抗告した。これが退けられれば、昨年6月の逮捕以来、約8カ月ぶりに保釈される見通し。 克行議員側はこれまでに4回保… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル