中学の常勤講師を辞め、モンゴルで途上国支援に取り組んだ大平緑さん(32)。高校時代の留学で得た経験に、背中を押されたといいます。 拡大する2015年、モンゴルで活動していた当時の大平さん(右) 青年海外協力隊員として、モンゴルへ飛んだのは25歳の秋。2年間、現地の孤児院で日本語を教えるためだ。 大学卒業後に就いた英語講師の職を辞し、縁もゆかりもない土地へ。モンゴル語を学び始めたのも、赴任が決まってからだ。しかし、不安はなかった。「誰かの伝聞ではなく、自分でその場に行きたかった」 行ってみないと体験できないこ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東急東横線が運転再開 倒れかかっていた足場の撤去完了
東急電鉄は3日、運転を見合わせていた東急東横線の渋谷―武蔵小杉駅間の上下線について、同日午後0時20分ごろに運転を再開した、と発表した。東京都目黒区自由が丘1丁目の自由が丘―都立大学駅間で、線路上に倒れかかっていた建設現場の足場の撤去作業が完了したため。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
今年に入っても増える「孤独」 肺がんの母に息子の決意
人との接触機会を減らすよう求められるコロナ禍は、社会のなかで孤立し、孤独感を募らせる人を増やした。政府は2月、「孤独・孤立問題」に取り組む担当大臣を新設。自殺者の増加などで、コロナ禍の中での孤独は政治課題にもなっている。 ツイッターの世界でも、その痕跡はうかがえる。ツイッターの投稿を分析すると、昨年1月~今年2月末の1年2カ月で、「コロナ」と「孤独」の両方の言葉を含むツイートは計約23万5千件。感染者が増えはじめた昨年3月から急増し、緊急事態宣言が出た昨年4月と今年1月にピークを迎えている。 コロナ禍の孤独や孤立は、家族がいる人にも無縁ではないようだ。《家族に会えない》《親の死に目にも会えない》――。ツイッター上ではそんな悲鳴が飛び交う。本人や家族が感染して入院したり、隔離されたりしている人に加えて、病院や高齢者施設では家族でも面会を制限するようになっているためとみられる。 つぶやきの当事者に思いを聞いた。 ◇ 《コロナ禍では「入院=お別れ」。そんな孤独はさすがに可哀想だ》 札幌市の行政書士、工藤正幸さん(56)は今年1月、こうツイートした。 肺がんで入院していた母親(81)を昨年末、自宅で引き取って介護することにした。きっかけは、病院の面会制限で母親に会えなくなったことだ。 拡大する工藤さんのツイート。1月24日には《肺がん末期の母は昨年末に退院、我が家へやってきた。(略)1月は仕事を全休。妻と二人三脚で絶賛介護中!》とつぶやいた(画像の一部を加工しています) 母親に肺がんが見つかったのは一昨年の夏。昨年秋には医師に「もう治療法がない」と言われ、「余命3カ月」と宣告された。 その後、緩和ケアを受けるために入院していた病院では、当初週1回30分間の面会ができた。だが札幌市内で新型コロナウイルスの感染者が増えたこともあって、12月には一切面会ができなくなった。 「母は意識もしっかりしていて… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
若者支援団体に匿名の400万円「コロナ禍の助けに…」
「使うあてもなく簞笥(たんす)で今まで眠っていたものを、コロナウイルスなどによってお困りの方を少しでも助けることが出来ればと思い寄付いたします」。ある日突然、こんな手紙と現金が届いたら――。 児童養護施設などで育った若い人たちを支援する団体「首都圏若者サポートネットワーク」(東京都港区新橋)に1月末、1通の白い封筒が届いた。厚みのある角2サイズ。ちょうど書類や冊子などが届く時期で、団体を運営するユニバーサル志縁センター事務局次長小山田織音(こやまだおりおん)さん(38)は「本か何かかな」と特に気にもかけず、机に置きっぱなしにした。 中身に気付いたのは夜だった。はさみで封を開けると、エアクッションの封筒と、1通の手紙。「どうかこの寄付を貴団体の活動及びコロナ等によって生活が困難な状況となっている方のお役に立てるようご活用いただきたくお願い申し上げます」と印字されていた。100万円の札束が四つも入っていた。 「あせってしまって。受け取っていいのかな、と」 小山田さんは専務理事池本修悟さん(42)にすぐにラインで画像を送った。友人の弁護士に相談し、近くの愛宕署にも電話した。すると、「寄付の意思があるので、そのままお使いください」と言われた。 差出人には「東京都大田区田園調布6丁目」の「田中実」とあった。「住所、氏名は架空のものです」と書いてあったが、念のためグーグルマップで調べてみた。やはりそんな住所はない。消印は2日前の「晴海」。心当たりはなかった。 これまで、クラウドファンディングや企業からの寄付はあったが、個人から現金で400万円という大金を贈られたのは初めて。他の企業からの寄付金などと合わせて基金を作り、分配する支援先を募る。若者の就労支援や住居費用などに充てられる予定だ。 小山田さんは言う。「住所も名前も架空のもの。追跡してほしくないのかなとも思うけれど、無事に受け取りました。寄付してくれた方には、何とか感謝の気持ちを伝えたいです」(野田枝里子) 同様の寄付、全国で相次ぐ 同じ文面による「匿名の寄付」は、全国で相次いでいる。 佐賀市に拠点を置く災害NPO… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教職員が濃厚接触者の検体を採取 県は「不適切」と判断
生徒の新型コロナウイルスの感染が確認された茨城県内の学校で、教職員が校内の濃厚接触者の検体を採取していたことがわかった。感染リスクを考慮して通常は医療機関などが担うが、保健所は人員不足などから、学校側に採取を依頼した。県は複数の保健所でも同様の事例を確認した。 県関係者によると、1月下旬に生徒の感染を確認。保健所は、検体採取の方法を同校の代表者に伝え、教職員らが濃厚接触者の唾液(だえき)を採取した。 県によると、綿棒で鼻の粘液を採取する場合は、医療行為として医療従事者が担う。だが、唾液の採取は医療行為に該当せず、医療従事者以外が行っても問題ないという。 ただ、県は濃厚接触者の検体採取は感染リスクが高く、医療従事者以外が担うのは「不適切」と判断。さらに、県内の保健所が医療従事者以外に濃厚接触者の検体採取を依頼した事例が複数確認されたという。 県は、クラスター(感染者集団)発生が疑われる場所の濃厚接触者の検体採取は、医療機関や保健所が担うよう、1日に通知した。 同校で感染者が確認された1月下旬は、新規感染者が23日に過去2番目の多さとなる132人が確認されるなど感染が拡大し、事業所や福祉施設などで大規模なクラスターが相次いでいた。保健所も濃厚接触者の追跡などで業務が逼迫(ひっぱく)しており、県疾病対策課は「人員が不足していたので、理解を得た上で採取をお願いした。対応が適切でなかった」と話している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スカート内にスマホ差し向けた疑い 衆院議員秘書を逮捕
女性のスカートの下に携帯電話を差し向けたとして、大阪府警は2日、自民党の武村展英(のぶひで)衆院議員(滋賀3区)の公設秘書、花崎(はなざき)広毅容疑者(44)=滋賀県栗東市=を大阪府迷惑防止条例違反(ひわいな行為の禁止)の疑いで逮捕し、発表した。「盗撮したことに間違いありません」と容疑を認めているという。 南署によると、花崎容疑者は昨年11月24日夜、大阪市中央区の商業施設のエレベーターで、20代女性のスカートの下にカメラ付きの携帯電話を差し向け、盗撮しようとした疑いがある。 足元が光ったことを不審に感じた女性が近くにいた男を問い詰めたが、男はエレベーターを降りて女性を振り切り、タクシーに乗って立ち去ったという。女性が覚えていたタクシーのナンバーや付近の防犯カメラの映像などから花崎容疑者が浮かんだという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
紀子さま、結核予防大会をオンライン視聴 メッセージも
秋篠宮妃紀子さまは2日、「第72回結核予防全国大会」を東京・元赤坂の宮邸でオンライン視聴した。紀子さまは大会を主催する結核予防会の総裁を務めている。 紀子さまは大会の式典にビデオメッセージを寄せ、「私たち皆で、結核を含む感染症に対して正しい知識を得て理解を深め、思いやりを持って適切な行動をとれますよう、心がけて参りたいと思います」と述べた。(杉浦達朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
BMW日本法人、販売店に過剰ノルマ 公取委に改善計画
独BMWの日本法人「ビー・エム・ダブリュー」(東京)が、独占禁止法違反(優越的地位の乱用)の疑いがある行為を自主的に改善する計画を、公正取引委員会に提出したことが関係者への取材でわかった。BMW車を扱う販売店に過剰な販売ノルマを課し、達成できない台数分を買い取らせていた疑いがある。公取委が立ち入り検査をし、調査していた。 提出した計画は、独禁法の「確約手続き」制度に基づくもの。公取委が実効性を認めれば違反認定は見送られる。公取委は近く結論を出す模様だ。同社は過剰なノルマをすでに取りやめており、今後は販売店との合意のもとで合理的な販売目標を定めるなどの再発防止策を申し出ているという。 関係者によると、同社は遅くとも数年前から、ディーラー契約を結ぶ販売店に対し、通常の営業活動では達成が難しい台数の販売目標を設定。目標に満たない台数分は、販売店に購入させていた疑いがある。 ノルマ未達で購入の車、「中古車扱い」に 販売店の負担で購入した車は、… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奈良のシカ、大切にされるわけ 「殺すと死刑」の時代も
奈良公園(奈良市)で国の天然記念物に指定されているシカを死なせたとして、三重県松阪市の男(23)が文化財保護法違反の疑いで奈良県警に逮捕された。奈良といえば大仏とシカだが、なぜ奈良のシカは大切に守られているのか。「早起きは三文の徳」ということわざの由来の一つともいわれるという。 奈良県奈良公園室長の竹田博康さんに奈良のシカの歴史を尋ねた。 奈良のシカのはじまりは、約1250年前の奈良時代にさかのぼる。 710年に平城京に都ができ、… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
加藤シゲアキさん「もう甘えられない」 受賞後一問一答
第42回吉川英治文学新人賞が2日発表され、アイドルグループ「NEWS」の加藤シゲアキさんの「オルタネート」(新潮社)と、武田綾乃さんの「愛されなくても別に」(講談社)が選ばれた。受賞会見で加藤さんが語った、これまで抱えてきたコンプレックス、作家としての自負、受賞の喜びを伝えたい相手とは。主なやりとりは次の通り。 率直に言うと、驚いています。光栄な機会をいただいて、びっくりしつつも、だんだん実感が湧いてきた。やっぱりうれしいと思っています。先ほど、選考委員の伊集院静先生と少しだけお話ししました。「こういうときはとにかく喜べ」とおっしゃってくださったので、いまは頑張って喜ぼうと思っています。 僕はジャニーズ事務所のタレントという立場が持つ話題性があって、小説も書かせてもらったと思っている。すごく光栄だと思っているが、コンプレックスでもありました。一般的な作家の方は新人賞を受賞してから作家生活がスタートすると思うが、僕は横入りしたような感覚があった。しかしながら、文芸界、出版社や作家の方がとても温かく歓迎して下さったことに感謝している。今回、吉川英治文学新人賞をいただいたことで少し恩返しができたかなと思いますし、ここからがスタートかなと思います。 デビュー作「ピンクとグレー」の出版は2012年だったけれど、執筆はちょうど10年前でした。2月の半ばから3月末に初稿を書き上げた。忘れもしない震災があり、強烈な季節、時間でした。そこから振り返れば長い作家生活だったと思うが、10年間やめずに続けてきたことがいまに続いていると思うと、10年前の自分を少し褒めてやりたい気持ちもあります。 ――「オルタネート」が直木賞候補になった際、「引け目を感じている」と話していた。実際に文学賞を受賞し、どのように思っていますか。今後どのような作家になりたいですか。 まだ、1時間前に受賞の知らせを聞いたばかり。あまり受賞できるかどうかを意識しないようにしていました。(受賞を逃した)直木賞の経験もあるので、気楽に待っていよう、その後のことは心の動くままに感じよう、と思っていた。 いま受賞した心持ちは、「もう甘えられないな」と。いままでもプロだという自覚を持って書いてはいましたが、もう周りの人も甘やかしてくれないだろう、と思います。(選考委員の重松清さんが講評で触れた)「のびしろ」という言葉は新人のうちしか言ってもらえない。緊張感をもって、今後の作家生活をスタートさせなければいけないと、わくわくしてもいるし、恐ろしくも感じています。 直木賞に落選した日から、自分がこの先どういう作品を書きたくなるのかとずっと考え続けて、まだ明確な答えは出ていない。ただ、毎回、以前やったこととは違うことを、というつもりで書いてきた。今回も群像劇だったので、登場人物がたくさん出てきた。次は一人の主人公の物語で、なにか深いところ、触れたくても触れられないようなテーマを頑張って掘り下げることにチャレンジしたいという気持ちが、このところふくらんでいます。 ――先ほど重松選考委員から「… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル