会員記事 土舘聡一、角詠之、高島曜介2021年4月11日 12時44分 マンションの内覧客を装い、案内役の不動産会社の従業員から財布などを奪ったとして、警視庁はいずれも住所、職業不詳の八戸和子(56)と養子の若奈(48)の両容疑者を強盗致傷容疑で逮捕し、11日発表した。若奈容疑者は容疑を認め、和子容疑者は「自分は外にいたのでわからない」と供述しているという。 カッター突きつけ「騒いだら殺す」と脅した疑い 深川署によると、2人は3月19日午後3時半ごろ、共謀し、東京都江東区三好2丁目のマンションの一室で、不動産会社に勤務する30代の女性にカッターナイフのようなものを突きつけ、「騒いだら殺す」などと脅迫。現金約200円やキャッシュカードが入った財布を奪ったほか、手に軽傷を負わせた疑いがある。部屋の内覧を希望し、女性に案内させたという。署は、遺留品やドライブレコーダーの映像などから2人を特定した、としている。 また、署によると2人は女性からカードを奪う際に暗証番号を聞き出していた。この日、カードで20万円が引き出されており、署は窃盗などの容疑でも調べている。 若奈容疑者は事件の経緯について「(和子容疑者から)おなかがすいたと言われたので『強盗をするしかないよ』と答えた」などと話しているという。 都内では、江戸川区のマンションで3月30日、内覧客を装った男女に案内を担当した20代の女性が刃物を突きつけられ、キャッシュカード3枚を奪われる事件があった。署は関連を調べている。 不動産会社の対策、どうすれば 企業などの転勤や新たな社会… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:255文字/全文:898文字 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
救助しようとした男性、遺体で発見 小2死亡の水難事故
東京都板橋区の新河岸(しんがし)川で7日、区内の小学2年の男児(7)が溺れて死亡した事故で、救助のために川に飛び込んだまま行方不明になっていた男性が11日早朝、遺体で見つかった。男性は都内の40代で、現場から直線距離で約3キロ離れた東京都北区の荒川で見つかった。警視庁が連日、捜索を続けていた。 志村署によると、事故は7日午後4時20分ごろ、同区蓮根3丁目の新河岸川の右岸で起きた。左岸にいた男児の兄の友人がサンダルを誤って川に落としてしまい、右岸にいた男児が流れるサンダルを手元に引き寄せようとした。男児はサンダルに向けて石を投げようとした際に川に転落したという。 近くいた成人男性2人が川に飛び込んで助けようとしたが、1人が行方不明になっていた。もう1人の男性は自力で岸にたどり着いた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
埼玉・東松山の公園で30代男性刺され重傷 犯人は逃走
11日午前1時10分ごろ、埼玉県東松山市六反町の公園で「友人が刺された」と119番通報があった。県警によると、警察官が駆けつけると男性(38)が胸から血を流して公園内で倒れていた。男性は重傷だが意識はあり、命に別条はないという。県警は犯人が現場から逃走したとみて殺人未遂の疑いで行方を捜査している。通報した人物も現場にいなかったという。 東松山署によると、男性は刃物のようなもので胸などを複数回刺されていた。現場から凶器は見つかっていないという。 現場は東武東上線東松山駅の東約1・2キロの住宅街で近くに中学校がある。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ禍の料理店、外国人店主が抱える「別の苦悩」
新型コロナウイルスの影響で苦しい経営環境におかれている事業者には、外国籍の人もいます。彼らには、日本人とはまた違う苦難も抱えざるをえない現実があります。(土井良典) 「こんな苦労してやるなら、やめようか迷っている。これからどうなるか、不安がすごくある」。名古屋市港区でモンゴルレストランを営む伊拉特(いらた)さん(40)=中国・内モンゴル自治区出身=は新型コロナウイルス禍に苦しんでいる。 2002年に語学留学で来日。同郷の妻(40)と18年4月に開店した。妻の父は郷里で人気の料理人といい、いずれ招いて働いてもらうことも考えていた。運営に手応えを感じ始めた矢先のコロナ禍。伝統の「ゲル」を模した個室は「密」で使えない。融資を受けるのに苦労して、河村市長に支援を求めるメールを出したこともあるが、返信は来なかったという。 常連客の支えや、国の持続化給付金、営業時間短縮要請に伴う協力金で何とかやりくりする。子育ての最中で、子どもは小学1年生と幼稚園児だ。 「最初は給付金があることもわからなかった。知り合いの外国籍の店主には申請が遅れた人もいる。手続きもわかりにくい。私たちから情報を取りに行かないといけないのはわかるが、サポートがもっとほしい」。伊さんは、相談窓口の増設を求める。たとえば横浜市では18区のうち11区に、外国人の相談などに対応する市の拠点がある。名古屋市も中村区に国際センターはあるが、近くの区役所に出向いて「窓口はここじゃない」と断られた経験もある。「ちょっとした相談をしたいとき、身近に窓口があればと思います」と話した。 人口減少社会に入った日本で、外国人人口は増え続けています。総務省によると、2020年1月1日時点で約286万6千人と、全人口(約1億2427万1千人)の2・25%を占めるまでに。参政権を持たない外国籍の人たちは、日本の地方政治をどう見ているのでしょうか。さらに2人の声を紹介します。 名古屋のミャンマー人、母から「家にいても安心できない」 名古屋市港区に住むミャンマー… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鹿児島・トカラ列島近海で地震続く 震度4を3回観測
9日夜から11日にかけて、鹿児島県のトカラ列島近海を震源とする地震が相次いだ。福岡管区気象台によると、11日午前11時現在で、震度1以上の地震を142回観測。このうち、同県十島村の悪石島では、震度4を3回観測した。 気象台によると、震度4を観測した地震は、1回目が10日午前7時7分ごろ、2回目は同午後4時36分ごろ、3回目は11日午前5時40分ごろに起きた。地震の規模を示すマグニチュード(M)はそれぞれ5・2、5・0、4・5と推定される。震源の深さはいずれも約20キロ。 この付近では、これまでもたびたび地震が起きている。2000年10月2日にはM5・9の地震が発生し、悪石島で震度5強を観測した。このときも数日間にわたって活発な地震活動が続いており、福岡管区気象台は「地震は数日間続く可能性がある」と、注意を呼びかけている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ラグビー場、客室乗務員がおもてなし 座席案内など
ラグビー・トップリーグの試合会場で客室乗務員が観客を「おもてなし」――。東京・秩父宮ラグビー場で、3日に行われたサントリー対クボタ戦で、日本航空(JAL)の客室乗務員10人が、座席案内や場内アナウンスなどを行った。 新型コロナウイルスの影響で乗務機会が激減した客室乗務員が、全国47都道府県の観光などをPRする「ふるさと応援隊」活動の一環。普段は国際・国内線で客室業務を担当する青木千穂さんは「座席を探すお客さんの目線をキャッチして、こちらからコミュニケーションを取って案内するところは、機内サービスと通じるところがありました」。 日本ラグビー協会の竹内哲也マーケティング部長によると、JALが日本代表のスポンサーだったことが縁で今回の企画が実現したといい、「JALのホスピタリティーから多くの学びが得られると思う」と話した。(西畑志朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熊本地震5年 益城町で3年ぶり追悼式 記憶の継承誓う
震度7の揺れに2度見舞われた熊本地震からまもなく5年となるのを前に、甚大な被害を受けた熊本県益城町が11日、追悼式を開いた。町主催の式典は3年ぶり。参列した遺族や町職員は、被災の経験や教訓を継承していくことを誓った。次世代につなぐための取り組みも始まっている。 会場の町文化会館は地震で大規模半壊し、今年3月に修復工事を終えた。町は2018年からの工事期間中は献花台のみを設置し、追悼式の開催を見送っていた。3年ぶりの式は、新型コロナウイルス感染予防のため招待者を限定。遺族28人を含め、蒲島郁夫知事や西村博則町長ら計132人が参列した。 益城町は16年4月14日の「前震」と16日の「本震」により、観測史上で唯一、2度の震度7の揺れに見舞われた。災害関連死を含む熊本地震の犠牲者276人のうち、益城町は45人。町内のほとんどの家屋が被害を受け、住宅6千棟以上が全半壊した。町によると、3月末時点で52世帯計152人が町内の木山地区にある応急仮設住宅で生活しているという。 式では蒲島知事が「益城町の創造的復興は昨年の豪雨被害を受けた球磨(くま)川流域の皆様に希望を与え、必ずや復興の道しるべになる。誰一人取り残すことなく、最後の一人まで寄り添い支援する」と述べた。 地震から5年が経ち、被災者の支援に加え、記憶の継承も課題となっている。 地震で祖父母を失った熊本市の長石美輪さん(41)は遺族を代表し、「私たちの経験と教訓を無駄にせず、熊本地震を知らない世代にお伝えし、災害への備えに取り組むことが大切だ」と述べた。 また今年度、町職員として採用された川前岳士さん(18)と大塚ちひろさん(18)は「災害発生から5年の節目に、災害で得た多くの教訓を風化させることなく、ながく後世に継承するとともに、災害に強い安心・安全なまちをめざす」と誓った。 町は4月、2度の震度7の被害をふまえて「益城町7×2つなぐ基金」と名付けた基金を設けた。町外の被災地で災害ボランティアに携わった町民を対象に、基金からスマートフォンなどで使える電子地域ポイント「ましポ」を付与する。式の後、西村町長は記者団に「地震の検証を行い、ボランティアらへの恩返しに取り組む」と話した。(屋代良樹) あれから5年、心の支えになっている亡き夫 追悼式が始まる1時間半前の午… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「有休取れるか考えて…」 JR鹿児島線で停車駅を通過
11日午後1時50分ごろ、JR鹿児島線の久留米発小倉行きの上り快速列車(6両編成、乗客約300人)が、停車するはずの吉塚駅(福岡市博多区)のホームを通り過ぎ、約200メートル過ぎて止まるトラブルがあった。後続の列車がすでに手前の博多駅を発車して迫っていたため引き返せず、快速列車は本来停車しない次の箱崎駅に臨時停車した。 JR九州によると、60代の男性運転士はブレーキが遅れた理由について、「有給休暇を申請して、取れるのかなと考えごとをしていた」と話しているという。車掌は減速しないことに気づき、ブレーキをかけたが間に合わなかったという。 吉塚駅で降りる予定だった約150人は箱崎駅で降り、普通列車に乗り換えた。吉塚駅から乗る予定だった約60人は、後続の上り普通列車に乗ったという。(小川裕介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「700万円で買う」にだまされて 原野商法の二次被害
値上がりの見込みのない土地を売りつける「原野商法」。1970年~80年代に社会問題となったが、最近、かつて被害に遭った人が「土地を買い取る」などと持ちかけられ、手数料名目で金をだまし取られる「二次被害」が相次いでいる。約200万円と土地をだまし取られた静岡県島田市の70代の男性が取材に応じ、巧妙な手口を語った。 「島田市内に土地を持ってますよね。売ってくれませんか」 2018年9月中旬、男性の自宅に「新日本不動産」の社員を名乗る男から電話があった。 男性は08年、「値上がりが期待できる」などと言われ、島田市内の宅地(約260平方メートル)を約600万円で購入したが、値段は一向に上がらなかった。土地は買い手が見つからず、悩んでいた。 数日後に訪ねてきた男は30歳前後とみられ、スーツにネクタイ姿で「ピシッとした印象」。最初はパンフレットだけ渡され、会社のホームページも確認できた。低姿勢な男の態度にも好感が持てた。 次に訪れた際には、営業部室長… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
行者ニンニク目当ての遭難者、半数が死傷 山菜採り注意
北海道内で今月上旬、山菜採り中の遭難が2件あり、1人が死亡、1人が行方不明となった。ともに、この時期が旬の行者ニンニクが目当てだった。山菜採りでの遭難は例年4~6月に集中していて、道警が注意を呼びかけている。 地域企画課によると、泊村の山で3日、仲間と分かれて山菜を探していた70代男性が行方不明になった。道警などが3日間捜索したが、見つからなかった。7日には岩内町の山で、仲間と山菜採りをしていた60代男性が崖から約10メートル滑り落ち、頭を強く打って死亡した。いずれも同行者が警察に通報した。 道内の山菜採りでの遭難は、過去5年間で計414件発生し、4~6月が8割以上を占める。4月は行者ニンニクを採る入山者が増える。行者ニンニクは日当たりの良い崖で育つため滑落の危険性が高く、遭難者の約55%が死傷しているという。5~6月はタケノコ採りの入山者が多くなる。 道警は、命を守るための注意点として▽単独行動を避け、ホイッスルや携帯電話を持ち歩く▽急斜面での行動は無理をしない▽捜索時に見つかりやすいよう、赤や黄色など目立つ色の服を着て入山する――などを挙げている。(川村さくら) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル