2021年4月29日 23時33分 プロ野球の観戦中、ソーシャルディスタンスを取るよう注意した警備員の胸を突き飛ばすなどしたとして、愛知県警は29日、津市の会社員の男(29)を暴行容疑で現行犯逮捕し、発表した。「そのようなことはしていません」と容疑を否認しているという。 県警東署によると、同日午後3時20分ごろ、バンテリンドームナゴヤ(名古屋市東区)で中日対阪神戦を観戦していた6人のグループに、警備員が間隔を開けるよう求めたところ、うち1人が警備員の胸を両手で突き飛ばすなどの暴行を加えた疑いがある。ほかの観客から「ソーシャルディスタンスを取らずに観戦している」と苦情が寄せられ、警備員が注意したという。 バンテリンドームナゴヤでの試合は、新型コロナウイルスの影響で入場制限中。チケットは観客同士の距離を取るため、間隔を空けて座席指定で販売されているが、東署によると、6人は固まって座っていたとみられる。この日の観客数は9488人だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大型連休中に毎日 どこかの夜空で 「#花火駅伝」
藤原伸雄2021年4月29日 21時00分 【動画】「花火のチカラで日本中を笑顔に」大型連休に打ち上げ=遠藤啓生撮影 新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、全国の花火業者が日本中を元気づけようと、大型連休初日の29日夜、日本各地で花火を打ち上げた。 花火メーカーの若松屋(愛知県西尾市)の呼びかけで実施された。「花火のチカラで日本中を笑顔に」をテーマに全国の花火業者約80社が協力。大型連休中の5月5日までの毎日、国内の200カ所以上で花火が打ち上がる予定だ。密を避けるため、日時や場所は基本的に非公開。打ち上げの様子は各業者が撮影し、ツイッターに「#花火駅伝」をつけて写真や動画が投稿される。 福島県須賀川市では、約100発の花火が夜空を彩った。あいにくの雨天だったが、空に花火があがると、住宅街で歓声があがった。自宅前で花火を見た小学6年の男の子(11)は「久々の花火できれいだった。コロナ対策を頑張ろうと思った」。打ち上げた糸井火工の花火師・石井孝幸さん(56)は「東京都や関西方面で緊急事態宣言がでている。空を見上げて、みなさんに元気になってもらいたい」と話した。 花火玉にはツイッターを通じて事前に募集した「笑顔」にまつわるエピソードを書いた紙が貼り付けてある。「画面を通してじゃなくて、みんなに直接会える日が来ますように」「笑顔の力は無限大」などのメッセージや、医療従事者への激励、新型コロナの収束を願う言葉が寄せられた。(藤原伸雄) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
学校や職場でも次々 クラスターの発生場所が多様化
下司佳代子2021年4月29日 21時00分 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生する場面が多様化している。これまでは医療機関や飲食店などに集中していたが、学校や職場での発生も目立つようになった。厚生労働省の専門家組織は、対策の徹底を呼びかけている。 5人以上の感染者を確認したクラスターを月別に集計した専門家組織の資料によると、「第3波」だった今年1月のクラスターは全体で961件。このうち、医療機関、高齢者福祉施設、飲食店で60%を占めた。この3施設は昨年から多くのクラスターが発生。一方、学校・教育施設、職場、スポーツ関連は全体の21%だった。 だがその後、発生する場面が多様化。4月は計463件のクラスターが発生し、学校・教育施設、職場、スポーツ関連が全体の37%を占めるようになった。逆に医療機関と高齢者福祉施設、飲食店の割合は38%になった。 クラスターの発生場所が多様化した理由ははっきりしないが、行動が活発な20、30代の感染が全国的に広がっているという事情がある。専門家組織は「クラスターの発生しやすい場での対策を徹底するとともに、『人流』や都道府県を越える移動を抑制して幅広く接触を削減する対策が求められている」としている。(下司佳代子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熊本の高3自殺、遺族が同級生を提訴「反省してほしい」
屋代良樹2021年4月29日 21時14分 同級生からいじめを受けて2018年に自殺した熊本県立高校3年の生徒の遺族が28日、当時の同級生4人を相手取り、慰謝料などの損害賠償を求めて熊本地裁に提訴した。遺族への取材でわかった。遺族は「加害者に自分たちがしたことの重さを理解して反省してほしい」と話している。 自殺したのは、熊本県北部の県立高校に通っていた深草知華(ともか)さん(当時17)。18年5月、学校を午前中に早退し、数時間後に自宅で意識を失っているところを発見され、翌日に亡くなった。 事実関係を調査した県教育委員会の第三者機関「県いじめ防止対策審議会」が19年3月に公表した最終報告書によると、知華さんはSNSのインスタグラムに投稿された動画をめぐり、授業中に複数の同級生から「死ねばいい」「視界から消えればいいのに」といった発言を受けた。知華さんはその日の午前中に早退。第三者機関は「心理的苦痛が増幅したことは想像に難くない」として同級生の発言など5件をいじめと認め、「自死に影響を与えた」と因果関係も認定した。 学校の対応については、知事の付属機関「県いじめ調査委員会」が昨年4月、「(担任教諭は)事情把握などの努力をすべきだった」などと指摘する調査報告書をまとめている。 知華さんの両親によると、知華さんの携帯電話にあったメッセージのやりとりや生徒への聞き取りなどから、同級生6人がいじめに関わっていたと判断。中心的な役割を果たしていたとして4人に対し、知華さんへの名誉毀損(きそん)や、精神的苦痛を訴え、慰謝料など計1100万円の損害賠償を求めている。 両親は「娘が生きていたこと、いじめで追い詰められて亡くなったことを知ってほしい」として、知華さんの名前と写真を公開している。母親の志乃さんは取材に、「知華は言葉という凶器によって心を殺された。3年経っても毎日のように気持ちが揺れている。加害者たちに自分たちの思いを伝えたい」と話した。(屋代良樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Pitching duel between Buffaloes, Eagles ends in scoreless tie
Orix Buffaloes ace Yoshinobu Yamamoto and Tohoku Rakuten Golden Eagles starter Takahiro Norimoto went toe-to-toe Wednesday in a Pacific League pitching duel that ended with five total hits and no runs. The scoreless tie came a day after the two sides opened their series with a 5-5 stalemate at Kyocera […]
「ワクチンは殺人兵器」 大物県議がのめりこんだ陰謀論
コロナ禍に不安が高まり、デマや陰謀論が広がる。信じたいものだけを信じる姿勢を、SNS空間が助長する。「虚」が広がって「実」がかすんでいく姿を、現場を歩いて報告する。 小さな牧場の脇にあるログハウス風の事務所で、男性は記者に話し始めた。 「コロナのワクチンにはマイクロチップが入っていて、5G電波で操られる。打てば5年で死ぬ」「菅も麻生も逮捕された。今、表に出ているのはゴムマスクやクローンだ」 福井県の斉藤新緑(しんりょく)県議(64)。町議から数えて議員生活は30年。県議会議長も務め、今は自民党県連のナンバー2、会長代行だ。 議会報告の冊子「ほっとらいん」を2月、地元の坂井市で約1万6千部配った。「ワクチンは殺人兵器」「バイデンはこの世にいない」「9・11のテロはCG」と記した。 その内容は米国で1月、議場襲撃事件に関与したとされる陰謀論集団「Qアノン」の主張と似通う。トランプ政権下で分断が広がる中、「政財界や主要メディアは影の政府に支配されている」などの思想が広がった。いずれも根拠はない。 「ほっとらいん」の内容を複数の大手メディアが報じた。批判が殺到したのではないかと記者は尋ねた。 拡大する県議は主張を記した冊子を配った(コラージュ) 「励まし、絶賛ばかりだよ。全国から」。スマホを出し、自身のフェイスブックを示した。「すばらしかったです、拡散しました」「待ちに待った暴露だ」。コメントが並んでいた。「議員生活で一番の反響だ。党からも何のおとがめもない」と笑った。 情報源は「日に1冊は読む」という本や、ネットだという。事務所には天井まで届く本棚がある。小説にノンフィクション、雑誌など雑多だ。陰謀論を論じる著者の本も読むという。 ユーチューバーの石川新一郎・元埼玉県富士見市議(67)は3月、「斉藤さんは光の戦士」と称賛する内容を配信した。 富士見市議を3期務め、2009年に落選。その後は国政や地方議会に挑んだが届かなかった。19年7月にチャンネルを開設。当初の登録者は数百人だったが、昨秋に他のサイトの受け売りで「米大統領選で偽の投票用紙が出回っている」と流すと、登録者は一気に増えた。連日似た内容を流し、10万人を超えた。 「市議時代よりも活動は充実している。10万回再生されれば約4万円の収入にもなる」 福井県議会自民党会派の仲倉典克会長(53)は、斉藤県議を「口頭で注意した」と言う。県連関係者の1人は「自分から辞めて欲しいとみんな思っているのでは」と声を潜める。 斉藤県議を30年応援してきた坂井市の男性(72)は「勉強熱心な、地元に尽くす政治家だった。越前ガニや甘エビのブランド化など、彼の貢献を知っている。どうしてこうなってしまったのか」と嘆く。 古参の支援者の70代男性は「ほっとらいん」について、斉藤県議に「これはまずい」と忠告したが、怒鳴られた。逆に、石川元市議らが斉藤県議を称賛する動画やメッセージを見せられた。「ネットばかり。古くからの友達のはずなのに私たちの声は全然届かない」 斉藤県議は言う。「私が伝えることが真実だ。もうすぐみんなわかる」 陰謀論に共感する人は日本の各地にいる。当事者や家族に会った。 写真が趣味だった夫…「コロナは人口削減計画の一環」 東京都内に住む女性(53)は2月、22年連れ添った50代の夫と離婚した。 不安が渦巻くコロナ下の社会。閑職に移った夫、近くに住む母、身近にいる人が突然、陰謀論を語り始めたら…。映画監督をしている妻を陰謀論から引き戻そうとする夫が、思わず口にした言葉とは。記事後半では、陰謀論にのめり込んだ本人や家族が、当時の状況や思いを語ります。 夫は大手メーカー勤務だが… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女性遺体に多数の傷、繰り返し襲われたか 大阪・大東市
【動画】大阪府大東市の女性殺害事件 直下の部屋で火災=近隣住民提供 大阪府大東市のマンション3階で28日、大学生の吉岡桃七(ももな)さん(21)が殺害された事件で、遺体に殴られたり刺されたりしたような傷が数十カ所あったことが捜査関係者への取材でわかった。玄関ドアの外側にストッパーが置かれていた。府警は、何者かがドアを開けにくくして吉岡さんを室内に閉じ込め、繰り返し襲ったとみている。 捜査関係者によると、吉岡さんの部屋は約20平方メートルのワンルームで、広い範囲に血痕があり、血が付いた刃物や工具が残されていたという。 玄関の外側では、ドアの下のすき間に挟んで固定するタイプのストッパーが見つかった。室内からドアを開けにくくするよう、細工されていた疑いがある。 付近の住民が数分間にわたっ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
飲食店だめなら…高級ワイン客室で GWに新サービス
昨年に続くコロナ禍の中で、大型連休が始まった。移動自粛が呼びかけられる中、主要駅では人影がまばら。都心で、行楽地で連休をどう過ごしたのか。 東京都江戸川区の会社員男性(30)は29日朝、妻(29)とともに東京駅から新幹線で静岡県の熱海に向かった。昨年は旅行を取りやめたが、今回は宣言前に予約。都外への旅行は2年ぶりだ。「自粛が続いたので楽しみ。人混みは避けてゆったり過ごします」 80代の母親の介護で愛知県に帰省する千葉県印西市の男性(61)は「親が高齢なので感染が心配。収束を願いますが、ワクチンが広がらないと」と案じた。 東京駅はこの日、旅行者や帰省者で混雑する光景はなく、昨年に続いて新幹線は空席が目立った。 JR東海によると、28日~5月5日の東海道新幹線の予約席数は15日現在で27万席。昨年の約2・2倍だが、コロナ禍前の2019年の2割弱にとどまる。29日の午後4時までの東京発下り列車の自由席乗車率は、「のぞみ」で10%以下から60%、「こだま」は10%以下だった。 そんな中、東京・紀尾井町のホテルニューオータニは、連休を前にした26日から「スーパールームサービス」と題した新たなサービスを始めた。 「こちらがロマネ・コンティです」。12階のスイートルームに、ソムリエの加藤啓介さん(43)が1本約400万円の高級ワインを運んだ。他の銘柄もずらりと並べ、その一つをグラスになみなみとついだ。 ホテル内の飲食店では、要請に基づいてアルコールの提供を自粛する。その代わりに、客室で宿泊客がアルコールを含むメニューを楽しめるサービスだ。通常のルームサービスのグレードを上げたもので、約300種類のドリンクや約120種類の料理の提供を受けられる。 「プライベートな空間でこう… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ下のメーデー大会 連合は今年もオンライン開催
藤崎麻里2021年4月29日 16時30分 5月1日のメーデーを前に、労働組合の中央組織・連合が29日、第92回メーデー中央大会を開いた。東京・代々木公園で例年開かれる行事だが、新型コロナ禍のために今年も昨年に続き、オンラインで各地をつないで実施した。全国で約3千人が参加したという。 都内の会場では、三鷹市社会福祉協議会労働組合の高橋久実子さんが、コロナ禍で介護現場が置かれている厳しい状況を説明。「私たちの自助だけで高齢者の健康と命は守れません」と処遇の改善を訴えた。東京地下鉄労組の篠崎貴之さんは「日々、最前線でコロナと闘っているエッセンシャルワーカーのみなさんを安心して職場に送り届けるため、全国の仲間が懸命に働いている」と語った。 また、ミャンマーで長期化する国軍による民主化弾圧について、連合の傘下にある在日ビルマ市民労組のミンスイ会長が「ミャンマーで平和と民主主義が戻ってくるように、がんばっている。ミャンマーで犠牲者が増えないように、ミャンマーで労働組合が強くなるように、力を貸してください」と呼びかけた。 全国労働組合総連合(全労連)や全国労働組合連絡協議会(全労協)は5月1日に代々木公園で式典を開く。ただ、やはり参加者を一部に限り、各地をオンラインでつなぐという。(藤崎麻里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
閑散とした空港から旅立つ人たち「直前キャンセル困難」
寺尾佳恵2021年4月29日 17時00分 全国で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に緊急事態宣言が出されるなか、29日から大型連休が始まった。例年は多くの利用者でにぎわう大阪(伊丹)空港も、この日の人出はまばらだった。 弟の結婚式のため、1週間沖縄本島と奄美大島に滞在するという大阪市の会社員女性(33)は「ホテルではなくコンドミニアムに滞在する。出歩かず家族でゆっくりしようと思う」。一緒に向かう60代の両親も「結婚式のためにこれまで人と接しないように過ごしてきた」と話した。 親子3人で札幌市で開かれるロックバンドのライブに行く大阪府島本町の女性(45)は、ギリギリまで悩んで行くことを決めたという。「全国応募して唯一当たったチケット。ライブが中止になればあきらめもつくと思ったが、開催するとわかり、直前のキャンセルも難しかった」。ライブ以外は出歩かず、翌日には大阪に戻るという。 空港内で韓国料理店を営む呉龍一さん(50)は「昨年8月のオープン以来、かき入れ時ばかり制限がかかり、むちゃくちゃ」と肩を落とす。金曜の夜以降、それまでの2倍に人出は増えたが、「朝から飲む人もいる空港で、お酒が出せないのは痛い」と話した。 全日空と日本航空が23日に発表した大型連休中の国内線の予約率は、いずれも約5割。昨年と比べて全日空は約4割、日本航空は約2割増えたが、8~9割に達する例年の予約率は大きく割り込んでいる。(寺尾佳恵) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル