ナマコを密漁したとして、北海道警と函館海上保安部は4日、いずれも指定暴力団山口組系組員で住所不定、高橋一(39)、函館市山の手2丁目、鳴海秀美(59)ら5容疑者を漁業法違反容疑で再逮捕した。密漁したナマコを買い取ったとして、同市高松町、水産加工会社役員朴瑛孝容疑者(73)も同容疑で逮捕した。函館中央署が発表した。いずれの認否も明らかにしていない。 署によると、5容疑者の再逮捕容疑は、2月7~15日の2回、函館市日浦町沖などでナマコ約390キロを密漁したというもの。朴容疑者は密漁されたナマコと知りながら、約390キロを約100万円で買い取った疑いがある。 5容疑者は2月21日にナマコ約4個を密漁したとして、同容疑で3月14日に逮捕されていた。ナマコを特定水産動植物とする改正漁業法が昨年12月に施行されてから、道内では初の適用だった。また、密漁したナマコを買い取ったとする容疑での検挙は全国初という。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
逆風の聖火リレー「走りたい」 脳梗塞でリハビリの最中
東京五輪の聖火リレーが逆風にさらされている。新型コロナウイルスの感染拡大防止のためとして大阪市で中止が表明され、島根県知事は感染拡大の懸念から五輪開催そのものへ異論を唱える。リレーのランナーたちは、思いを伝える場ができることを望んでいる。 「聖火リレーを走りたいという一心でリハビリに取り組んできた。回復した姿をお世話になった人に見てほしかった」。3年半前、脳梗塞(こうそく)で左半身にまひを負った大阪市淀川区の山本潤二さん(62)は言う。 大手家電メーカーの営業部長だった山本さんは、定年退職を半年後に控えた2017年秋、職場で病に倒れた。「仕事の集大成として組織改革をまっとうしたい」と、打ち込んでいた矢先の出来事だった。 搬送先の病院で目覚めた時、言葉を発することも寝返りを打つこともできなかった。当初は車いす生活。リハビリに取り組んだが、左手、左足は重くぶら下がったように感じ、一歩踏み出すにも力がいった。 約半年の入院後、退院時には杖をついて歩けるようになった。時短勤務で職場に復帰。入院した分、定年は延びたが元通りには働けず、悔しさを抱えたまま18年末に定年を迎えた。 そんなころ、聖火ランナーの募集を知った。「走りたい。もっと良くなりたい」。リハビリを指導する理学療法士の寺村崇昭さん(31)に相談すると、「やりましょう」と言ってくれた。 自宅マンションの敷地を聖火リ… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ヒマラヤグマのミナミ、26歳で死す 札幌・円山動物園
札幌市円山動物園で4日朝、ヒマラヤグマ「ミナミ」(メス、26歳)が死んでいるのが確認された。同園によると、3月中旬ごろからふらつくようになり、重度の歯槽膿漏(のうろう)や変形性脊椎(せきつい)症が判明。投薬治療を続けたが、その後起き上がることができなくなっていた。 ミナミは熊本県阿蘇市の観光施設「阿蘇カドリー・ドミニオン」で生まれ、2000年10月に円山動物園へ移った。園内には献花台が設置されている。(川村さくら) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
思想弾圧事件の生き証人しのぶ 三浦綾子文学館で展示
戦時中に北海道内で起きた思想弾圧事件「生活図画事件」。その被害者で、昨秋亡くなった松本五郎さん(享年99)の「最後」の講演会用原稿が、三浦綾子記念文学館(北海道旭川市)で公開されている。何度も書き直された原稿には、松本さんの平和への強い思いがあふれ出ている。 松本さんは、昭和16(1941)年、旭川師範学校(現・北海道教育大旭川校)の学生だった時、突如、治安維持法違反容疑で逮捕された。美術部に所属し、生活のありのままの姿を絵に描く「生活図画」に取り組んでいたことが、共産主義思想と結びつけられた。 未決囚として旭川刑務所などに1年3カ月投獄され、執行猶予付きの有罪判決を受けた。「生活図画事件」では松本さんを含め、同校と旭川中学校(現・旭川東高校)の美術教師や学生ら26人が検挙された。 戦後、松本さんは教員を務め、晩年は事件の生き証人として体験を語り続けた。98歳だった2019年5月14日には、東京芸大での講演を予定していた。娘の前谷弘子さん(68)=音更町=は「講演に向け、特に時間をかけて準備していた。体力的にきつく、これが最後の講演と考えていたようだ」と話す。 講演直前の5月10日、松本さ… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上司の「妊婦様」扱い納得できない…そんな自分に嫌悪感
(悩みのるつぼ)相談者 20代女性です。 職場の上司が妊娠し、1年間産休を取ることになりました。それにより仕事の引き継ぎをしてきましたが、正直部署内が人手不足のためこれからその上司の分の仕事まで担うとなると不安で仕方ありません。 私としては、上司と部下で日々コミュニケーションを取り、万全な状態で産休に入るのだろうと考えていましたが、特にそういったアクションはなく、いつも通り仕事をこなし定時に帰って行きます。そしてコロナ禍での出産を考慮して、予定より1カ月以上早く産休に入るそうです。 妊娠はとてもおめでたいことですが、自分の出産が1番で、残された部下のことはそっちのけで早く休みたいと考えているように思えてしまいます。私たちだって命の危険にさらされながら日々出社しているのに、妊婦というだけで全て優遇されるという状況についつい嫌気がさしてしまいます。 私自身は結婚出産願望が全くありません。今回は同じ女性として理解しなくてはいけない状況だと思いますが、まわりもまるで「妊婦様」のような扱いで、妊婦がそんなに偉いのかと思ってしまいます。 こんなことを考えている自分にも嫌悪感を抱いてしまいます。こうした状況と、自分はこれからどう向き合っていけば良いでしょうか。 回答者 政治学者・姜尚中さん あなたは今、上司を責めたいと思いつつ、責めている自分を責めている、そんなジレンマに陥っているようです。 職場での上司と部下とのコミュ… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
1歳次男への傷害容疑、父を逮捕 頭の骨が折れ意識不明
1歳の次男を床に放り投げて頭の骨が折れる大けがを負わせたとして、徳島県警は4日、同県藍住(あいずみ)町住吉、無職小林龍司容疑者(21)を傷害の疑いで逮捕し、発表した。次男は意識不明の重体で、入院中という。 徳島板野署によると、小林容疑者は3日午後2時15分ごろ、自宅アパートの部屋で次男を床に放り投げ、後頭部の骨折や外傷性くも膜下血腫などの傷害を負わせた疑いがある。容疑を認めているという。 小林容疑者の妻が3日夕に帰宅し、次男に意識がないことに気付いて119番通報した。搬送先の病院が虐待を疑い、県中央こども女性相談センターに連絡。センターが県警へ通報した。 小林容疑者は妻と長男(3)、次男の4人暮らし。同署によると、昨年5月、小林容疑者と妻からそれぞれ「子どもの目の前でけんかをした」と同署に相談があったという。(吉田博行) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ワシ対カラス、獲物を狙って氷上の対決 まさかの結末に
北海道東部の網走湖(網走市と大空町)の氷上で、サケの死骸をめぐり、オジロワシとカラスがにらみ合いをしていた。カラスはオジロワシからサケを横取りしようと少しずつワシに接近。これに対し、ワシは獲物を奪われまいと両脚でサケを押さえつけ、鋭い眼光と太いくちばしでカラスを威嚇する。貴重な食料争奪の攻防はまさかの結末を迎えた。 オホーツク海と網走川でつながる網走湖。サケが遡上(そじょう)する小河川の流れ込みがあり、そこでは12月ごろまでサケの姿が見られる。付近の気温がしばしば零下15度を下回る冬、網走湖は全面結氷し、流れ込みで産卵後に死んだサケは、次の春までそのまま氷の下で冷凍保存される。 3月下旬、流れ込みの氷が開くと、サケの死骸が現れる。周辺に暮らす野生動物たちにとって、エサの少ない早春の貴重な食料だ。 記者がオジロワシとカラスの攻防を目撃したのは、サケの遡上する流れ込み近くの氷上だ。ワシが川底からサケを引き揚げたとみられ、当初はワシが独占してほおばっていた。 ところが1羽のカラスが「うまそうだなぁ~」と言わんばかりに、ワシに接近した。 このワシは、くちばしや尾の色などからまだ幼鳥とみられる。しかし、近い将来、翼を広げると2メートル以上もある「空の王者」となる国の天然記念物だ。幼鳥でもカラスの2倍ほどの大きさはある。 カラスに気づいたワシは、「近づくな」とばかりに鋭い眼光でカラスをにらみつける。カラスは一瞬、動きを止めたが、今度は姿勢を低くして近づき、「ちょっとだけでも、くれんカァ~」とばかりに、片脚を少しずつ伸ばした。ワシは奪われまいと両脚でサケを押さえつけ、今度は太いクチバシをカラスに向けて威嚇した。 さすがにカラスはひるんだ。 しかし、次の瞬間、近くにいたカラスが1羽、また1羽と加勢してきた。カラス数羽に取り囲まれる格好になったワシは、落ち着かないのか、嫌がるそぶりを見せ、サケを置いて数十メートル以上先へ飛び去ってしまった。 オジロワシは精悍(せいかん)な顔つきと大きな体の割に、臆病で神経質なところがある。このため写真も、かなり離れた場所から500ミリの超望遠レンズで撮影した画像の一部分をトリミングした。 ワシからサケを横取りしたカラスたちは、「どや顔」でサケをむさぼる。ワシはまだサケに未練があるのだろう。遠くの氷上から、じっとその様子を見つめていた。「ぼくのサケだったのに……」(神村正史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナで消防本部が対外業務見合わせ 和歌山県高野町
和歌山県高野町は4日、町消防本部職員3人に新型コロナウイルス感染が確認され、残りの消防本部職員全21人が濃厚接触者と判断されたと発表した。保健所の指導を受け、住民との接触を控えるために職員による対外業務を見合わせている。 和歌山市や橋本市など周辺にある4消防当局の応援を受け消防、救急などの業務に当たっている。今のところ業務に支障はないという。 高野町によると、1日に職員1人が新型コロナウイルスに感染していることが確認された。職員のPCR検査でも3日までにさらに2人の陽性が判明した。残る21人は陰性だったが、対外業務を控えている。 高野町は高野山を中心とする和歌山県北東部の町で、人口は約2900人。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
駅と郵便局なぜ二刀流? 新型E131系で巡る鉄道王国
吉本興業の鉄道好きユーチューバー、鈴川絢子です、今回はJR安房鴨川駅にやってきました。こちらに止まっているのは、春から内房線、外房線、鹿島線に導入された新型車両E131系です。この車両の秘密をお聞きしながら、この辺りのエリアを楽しみたいと思います。では行ってきまーす。 「鉄道王国」の千葉県を、鈴川絢子さんが巡る企画の2回目。1回目の京成電鉄に続き、今回も鉄分たっぷりにご紹介します。 車両の正面に水色と黄色の水玉模様がありますね。房総の海の水しぶきと地域を彩る菜の花をイメージしてドットで表し、デザインしたそうですよ。 外房、内房線のために設計された新型車両で3月13日から運行されています。 ワンマン運転で2両編成になりましたが、総武快速線でデビューした新型車両E235系で使われている新技術をふんだんに使って、省エネやバリアフリーに配慮した車両になっています。 早速車両に入ってみましょう。ワンマンに対応するように、車両外側にカメラがあって、運転席のモニターで、乗降客の様子を確認できます。性能がよくて、夜中でもよく見えて、安全に配慮されたそうです。 ボタンを押して自分で開閉する半自動ドアは4扉あります。ホームドアのある路線でも使えるようにしたそうです。超音波を出す装置で、ホームがない場所でドアが開かないようになっています。ドア横のボタンも大きくて初めての方も使いやすくされています。開けちゃいまーす。うれし。 千葉エリアの新型車両として登場したけど、今後、各地で運用されることが期待されています。中央線の勾配のきついところでも試験したそうですが、先を見据えて、標準化に備えた仕様になっているんですね。 ピンクのフリースペースはベビーカーがそのまま置ける広さ。私にも子どもがいるのでこういったスペースのありがたみがよく分かります。トイレも電動車椅子の人が使える広さで、バリアフリーに配慮したつくりです。 ボックスシートもあります。観光客がみんなで座れて旅気分が味わえるようになっています。 お二人の開発者にお話をお聞きします。JR東日本の車両技術センター課長の横山啓之さん(50)と、千葉支社車両課長の宮下敏雄さん(51)です。 《宮下さん ご利用状況を分析… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
軽バンに本どっさり 街の本屋が届ける「偶然の出会い」
週末は軽バンにどっさり本を積み、マルシェへ。インターネットの時代に、岡山県玉野市で書店を営む根木慶太郎さん(60)は「本との偶然の出会いを届けたい」と走り回る。 ◇ 軽バンの荷台を開けると、約500冊の絵本や専門書がぎっしり。折りたたみ机に本を並べてテントを張れば「旅する本屋」のできあがりだ。 玉野市八浜町見石で書店を営む傍ら、昨秋、本の移動販売を始めた。週末、マルシェなどに赴き「本との偶然の出会い」を届けて回る。「偶然が良い。感心がないところへも、自分の見える世界が広がるから」 岡山市出身。文庫本に没頭し、中学ではSF小説を中心に読書量は年間300冊を超えた。「知らないことを知る『違和感』が楽しかった」。食卓に並ぶ調味料の説明書きを目で追う「活字中毒」ぶりだった。 大学では建築を学び、卒業後は岡山の住宅会社で働いた。20年を超す会社員生活を経て2005年、洋書やアート本など気に入った本だけを扱う書店「451BOOKS」をオープン。店名は、本を禁じられた社会をテーマとしたレイ・ブラッドベリのSF小説「華氏451度」からとった。 ネット通販や電子書籍の台頭で、まちの本屋が減っている。大きさや重さ、質感。紙の本は手に取るだけで、かけがえのない体験になるのに。本の魅力をたくさんの人に知って欲しい。お気に入りの本との「旅」に出たのはそんな理由だ。 県内中心に10カ所ほど回った。車を止めると、自然と人が集まる。熱心に本を見つめる人には、そっと作品の魅力を語りかける。「特別な1冊との出会いが、記憶に残る場所にしたい」。問い合わせは451BOOKS(0863・51・2920)。(華野優気) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル