2021年5月19日 19時38分 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん(当時77)が2018年5月に急性覚醒剤中毒で死亡した事件で、和歌山地検は19日、元妻の須藤早貴(さき)容疑者(25)を殺人と覚醒剤取締法違反(使用)の罪で和歌山地裁に起訴した。認否は明らかにしていないが、関係者によると黙秘しているという。 起訴状によると、須藤容疑者は18年5月24日夜、何らかの手段で野崎さんに致死量の覚醒剤を口から摂取させ、死亡させたとされる。 野崎さんは自宅の寝室で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。死因は急性覚醒剤中毒だった。遺体に注射痕はなく、県警は覚醒剤を口から摂取させられたとみて捜査してきた。 県警は、野崎さんが死亡した日の午後、家事手伝いの女性が夕食を作って外出した後は4時間ほど、須藤容疑者と2人きりだったとみている。ほかに覚醒剤を飲ませることができた人はいないと判断し、今年4月28日に須藤容疑者を殺人などの容疑で逮捕した。 県警は任意提出を受けた須藤容疑者のスマートフォンの解析から、須藤容疑者が田辺市で覚醒剤密売人グループと接触したことも把握した、としている。 和歌山地検幹部は起訴後、朝日新聞の取材に「捜査を続けて起訴できる証拠が集まった。逮捕後に新たな証拠も見つかっている」と説明した。 須藤容疑者が野崎さんに覚醒剤を飲ませたという直接的な証拠は出ていないが、地検は状況証拠の積み上げから、野崎さんを殺害することができたのは須藤容疑者のほかにありえないと判断し、起訴に踏み切ったとみられる。 和歌山県警は19日、須藤容疑者を詐欺容疑で再逮捕した。関係者への取材でわかった。 関係者によると、当時19歳だった須藤容疑者は「知人女性にけがをさせて慰謝料などを求められている」とうそを言い、札幌市の知人男性(67)から16年1月に約1170万円を須藤容疑者の口座に振り込ませ、だまし取った疑いがもたれている。須藤容疑者はこの容疑についても黙秘しているという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「75歳以上」か「65歳から」か 高齢接種で対応様々
北海道内の各自治体で、新型コロナウイルスワクチンの65歳以上の高齢者向けの接種が本格化している。予約時の混乱を避けるために「75歳以上から」と年齢を区切って先行接種し、集団接種会場も用意するなど、スムーズな接種に向けて各自治体が工夫を凝らしている。国は高齢者向け接種の「7月末完了」の目標を掲げており、各自治体は接種を急ぐ。 旭川市は75歳以上の高齢者への接種を24日から始める。かかりつけ医など医療機関での個別接種と集団接種の両方を実施する。集団接種は土日祝日に、市総合防災センターとイオン2店舗を会場に行う。 小樽市でも75歳以上を優先して接種券を配布し、接種開始は24日から。集団接種は行わず、市内49医療機関で対応する。かかりつけ患者を優先する病院と一般接種が可能な病院を市のウェブサイトに掲載した。 釧路市では「80歳以上」「72~79歳」「65~71歳」と3グループに分けて順次接種する。6月7日の開始を予定する。市は当初、高齢者向け接種の完了時期を10月としていたが、9月上旬に早めた。さらに蝦名大也市長は18日の会見で「これを少しでも前倒しできるよう調整中だ」と語った。 留萌市では65歳から順番に接種してもらう方式にした。24日から集団接種を始める。市保健医療課は「若い世代の方が社会参加している人が多く、感染リスクが高いため」と説明する。 すでに予約が始まった自治体… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
市職員、強要未遂の疑い 退職金求め1800回電話か
2021年5月19日 20時44分 かつての勤務先に繰り返し電話をかけて退職金の支払いを強要したとして、愛知県警は19日、岐阜県下呂市観光課主査の星野晶容疑者(34)を強要未遂容疑で逮捕し、発表した。「分かりません」と否認しているという。 中署によると、星野容疑者は2018年12月~19年1月、かつて勤務した名古屋保護観察所に「いつでも乗り込めるぞ。早く金を出せ」「俺は失うものはねえんだから何だってできるんだよ」などと26回電話した疑いがある。 星野容疑者は18年9月に退職金の受け取りを辞退して自主退職したものの、その後、翻意して支払いを求め、同所が拒否していた。同年12月~20年4月に約1800回電話があり、同保護観察所が今年2月に愛知県警に相談していた。 下呂市によると、星野容疑者は19年4月入庁。温泉街施設の整備などを担当していた。市は「事実を確認した上で厳正に対処する」などとしている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「真犯人見つけて」資産家元妻、急死半年後に探偵に語る
資産家の野崎幸助さん(当時77)を殺害したとして、元妻の須藤早貴容疑者(25)が殺人罪などで起訴された。逮捕直前まで、須藤早貴容疑者から仕事の依頼を受け、頻繁に会っていたという東京都内の探偵業の40代の男性が今月、朝日新聞の取材に応じた。容疑者は事件への関与を否定していたという。 男性は記者に、かつて須藤容疑者が和歌山県田辺市で乗っていたベンツを見せた。登録証などによると、所有者だった野崎さんの死後は須藤容疑者の名義になり、昨年9月に男性のものに。男性は「約300万円で購入した」と話した。 男性によると、須藤容疑者か… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あまりに粗雑だった署名偽造 河村・高須両氏にも責任が
大村秀章・愛知県知事へのリコール署名偽造事件で、愛知県警は19日、運動団体事務局長で元県議の田中孝博容疑者(59)ら4人を地方自治法違反(署名偽造)の疑いで逮捕した。 「偽造」が疑われるものの一部で、朝日新聞が写しを入手した署名簿は、1枚10人のサインがまるまる同じ筆跡で殴り書き、という代物だ。「民意の偽造」と重々しく言われるにしては、あまりに「粗雑」な印象を受ける。 リコールに必要な約86万7千筆を集めたことにしようとしたのか。それに至らぬとも、コロナ禍の中でも43万筆超も集めたという実績作りのためだったのか。 街頭で署名を呼びかけるなど… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
NTTのひかり電話 都内で通信障害 原因は設定ミス
江口悟2021年5月19日 21時13分 東京都内で19日午前、固定電話が一時つながりにくくなる通信障害が起きた。NTT東日本が調べたところ、新型コロナウイルスのワクチン予約電話を制御する作業での人為的な設定ミスが原因と判明。23区内を中心に約64万件の固定電話に影響があったという。 同社によると、障害が起きたのは19日午前8時10分から10時50分まで。番号が03で始まる23区を中心とした地域で、光ファイバーを使うIP電話「ひかり電話」の一部がつながりにくい状態になった。 同社の説明では、ワクチン予約の電話の集中を受けた対策として、ある自治体の受け付け電話番号を制御対象に設定する作業を18日にした際、ひかり電話の管理に使っている番号を誤って入力。この結果、03地域のひかり電話が広く制御対象となり、電話をかけても「ただいま電話が混み合っています」という案内が流れる例が相次いだという。 ワクチンの予約電話をめぐっては、都内の一部で、通信量が処理能力を超えて一般回線まで通話制限に至る問題が6日に発生。NTT東日本と西日本は、携帯電話会社などと連携して、あらかじめ把握した自治体の予約受け付け番号を制御対象に設定する対策を続けている。(江口悟) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Le décès d’une jeune Sri-Lankaise en détention ravive les débats sur la politique japonaise vis-à-vis des réfugiés
Les deux sœurs et l’avocat de Ratnayake Liyanage Wishma Sandamali, décédée en détention, avant leur rencontre avec la ministre japonaise de la justice, Yoko Kamikawa, à Tokyo, le 18 mai 2021. ATSUSHI TAKETAZU / ATSUSHI TAKETAZU / THE YOMIURI S La mobilisation autour de la mort tragique d’une Sri-lankaise détenue par les […]
4日で休園にメッセージ続々 北九州市のバラフェア
吉本美奈子2021年5月19日 21時30分 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、福岡県の3度目の緊急事態宣言で臨時休園中の響灘緑地グリーンパーク(北九州市若松区)では、再開に向けてバラの手入れが続いている。5月8日からバラフェアが始まったが、わずか4日で休園に。 訪れる人がいなくても、園内の植物の世話は日々続けられる。広報の高山将吾さん(30)は、SNSのインスタグラムやフェイスブックで毎日、花や園内の様子を紹介している。 休園が決まり、スタッフへのメッセージを募集したところ、すぐに予想を超える約200通のメッセージが届いた。「約30年子どもから孫までお世話になっています」「毎年楽しみで何度も何度も通っています」「スタッフの皆様、お体に気をつけて下さいね」 バラ園の手入れをするスタッフ10人は、30代から80代まで幅広く、中にはSNSを利用していない人もいる。高山さんは全てのメッセージを並べて印刷。大きなポスター3枚分になった。 メッセージを初めて見た80代の男性は「うれしいねぇ。こんなに思ってくれているなんて」と、びっしりと並んだ言葉に顔を近づけてつぶやいた。 今年のバラは例年より1週間早い開花だったため、最初の見頃は過ぎた。バラフェアの開催は6月6日までの予定で、次の「2番花」に向け、スタッフはメッセージを励みに手入れを続けている。(吉本美奈子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
与那国島で10世帯10頭の飼い犬が死ぬ 原因不明
福井万穂2021年5月19日 21時30分 沖縄県の与那国島(与那国町)で、飼い犬が原因不明で死ぬ事例が相次いでいる。沖縄県警八重山署によると、18日までの約3週間で、約10世帯の約10頭が死んでいた。目立った外傷はなく、亡くなる直前の症状は嘔吐(おうと)したり、血を吐いたりなど様々。事件事故の両面から調べている。 八重山署によると、死んだのは4月下旬以降。成犬がほとんどで、いずれも自宅の庭など屋外で飼われていた。17日に地元住民から「複数の犬が死んでいる」と署に通報があった。何かを食べたり、食べさせられたりした可能性のほか、病気の可能性もあるとして、八重山署は保健所と協力して原因を調べる。不審な人物の目撃情報がないか、情報提供も呼びかけている。(福井万穂) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
逮捕の事務局長「座り込み」参加 発端はトリエンナーレ
会員記事 山下寛久、小林圭 山本知佳2021年5月19日 22時00分 2019年8月に開幕した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」。昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品や、慰安婦を表現した少女像などに抗議が殺到し、脅迫めいたメッセージも送られたため、企画展は3日間でいったん中止が決まった。 今回の大村秀章・愛知県知事に対するリコールも、これがきっかけだった。 河村たかし名古屋市長も、展示を「日本人の心を踏みにじる」などと強く批判。さらに、「血税でやるのはいかん」と、芸術祭実行委員会の会長で、公費を投じた大村氏にも矛先を向けた。大村氏は「表現の自由」を重視し、展示の可否を公権力が判断することは「検閲になる」と反論。実行委メンバーでもある市が負担金を払わなかったため、県側が提訴する事態に発展した。 署名集めの初日だった昨年8月25日。リコール運動団体を設立し、会長を務めた美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長は、愛知県庁前で「県民の税金を県民の喜ばない方向に使っている」と訴えた。応援に駆けつけた河村氏は「引き金は名古屋市を訴えたことだ」と述べた。 運動団体の事務局長に就いた田中孝博容疑者(59)も、企画展の再開に抗議した河村氏の「座り込み」に加わるなど、抗議活動に参加していた。かつて旧新進党に所属した元愛知県議で、河村氏が代表を務める地域政党・減税日本から立候補し、落選したこともある。次の衆院選には日本維新の会から立候補することが決まっていた。 事務局長「予定通り署名が集まらず、焦った」 しかし、ボランティアら複数の運動関係者によると、田中容疑者が仕切る事務局は当初からもたついていたという。電話回線が1本しかなく、署名集めを担う「受任者」への用紙の発送も遅れた。ある関係者は「数十万の署名を扱うのに、これで大丈夫かと思った」と振り返る。 それでも、高須氏は署名を提… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:958文字/全文:1744文字 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル