政治季評 豊永郁子さん パンデミック下の収穫の一つは、世界の女性首脳の手腕が示されたことだ。台湾、ニュージーランド、ドイツ、北欧諸国の女性リーダーが新型コロナウイルスへの迅速かつ的確な対応で評価を高めた。先月までのウイルスによる死者数が、台湾は12、ニュージーランドが26というのは衝撃的ですらある。女性リーダーの国はロックダウンが早く、死者数が少ないとする分析も出た。 日本のメディアでは、女性に関するステレオタイプの影響か、女性首脳のコミュニケーション能力ばかりが強調される。だが、むしろ目を見張るのはその状況の理解力と決断力だ。背後には明確な優先順位――経済活動よりも生命や健康への直接の脅威を重く見る――があることも察せられる。国民も彼女たちの知性と良心を信頼するのだろう。 以上は驚きではない。そもそ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
陸自火力演習、コロナ禍で規模拡大 弾薬予算77億円
成沢解語2021年5月22日 17時22分 陸上自衛隊で最大の実弾訓練「富士総合火力演習」が22日、静岡県の東富士演習場であった。コロナ禍で昨年は規模を縮小したが、今年は対策を徹底して拡大。偵察用の無人航空機も初登場させ「現代戦」を意識した内容にした。 今回で訓練は63回目。昨年は参加する隊員を約2300人に絞ったが、今年は例年に近い約3100人に増やした。予算は例年より多く、この日までの約2週間の演習で弾薬約77億円、諸経費約9千万円を投じた。 訓練は国内に侵攻した敵を撃破する想定。演習場に霧が立ちこめる中、戦車や装甲車が次々と現れ、射撃を開始。爆音がとどろいた。無人航空機「スキャンイーグル」が上空から映像を撮影したほか、電磁波を使う部隊も登場した。ヘリから部隊が降り、射撃する訓練もあった。例年は一般にも公開し、約2万人が訪れるが、今年は昨年に引き続き見送った。(成沢解語) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
婚活アプリ利用の元保育士、免許証流出の恐れに「恐怖」
恋活・婚活マッチングアプリ大手「Omiai(オミアイ)」の会員情報サーバーが不正アクセスを受け、運転免許証など約171万件分の画像データが流出した恐れがある問題で、利用者の間で不安が広がっている。「出会い」を求めて登録したことがあった関西在住の30代女性が朝日新聞の取材に応じ、顔写真を含む個人情報が流出した可能性に「恐怖を感じている」と憤った。 女性は今年1月ごろにオミアイに登録した。元保育士で、出会いが少なかったといい、「オミアイは真剣に相手を探している人が多く、評判も良かった」として選んだという。メッセージのやりとりには年齢確認が必要になるため、女性は運転免許証の画像をアップロードした。 その後は、他のマッチングアプリの方が気に入ったため、オミアイは1カ月ほどで退会したという。 ただ、オミアイの個人情報の取り扱い方針は、退会後10年間は情報を保存するとしており、流出した可能性が高いデータには退会者のものも含まれていた。同社が公表した21日、ニュースで知った女性が会社に問い合わせると「お客様の情報の一部が流出した可能性が判明いたしました」と返答があったという。 女性は、退会後10年間もデータが保存される仕組みになっていること自体を認識しておらず「驚いた」という。「顔・フルネーム・住所・生年月日などが、すべて流出している(可能性がある)ことに恐怖を感じる」。会社から送られてきた文面には、今後どうすればいいのか具体的な提案はなく、女性は「被害者への補償があるのかなどを説明してほしい」とする。 オミアイを運営するネットマ… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:239文字/全文:914文字 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「逆風だけど…大会成功を」 五輪ボランティアが研修会
軽部理人2021年5月22日 18時17分 東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの大会期間中、競技会場の最寄り駅で客の道案内などをする「シティキャスト」(ボランティア)のリーダー向けの研修会が22日、オンラインで開かれた。参加者からは「感染症対策を徹底しつつ、大会を盛り上げたい」との声が上がった。 都によると、ボランティアには約3万人が申し込んでおり、そのうち約1400人がリーダーに就く。 都は今年3月、ボランティア向けに感染予防マニュアルの概要版を作成。マスクやフェースガードの着用や、観客とのハイタッチなどの接触を控えること、大声を出さずに拡声機を使って案内することなどを求めている。 研修会では、こうした新型コロナ対策の説明を受けたり、リーダー同士がグループに分かれて意見交換をしたりした。 参加した女性は「マスクを着用していても、笑顔には気付いてもらえる。来場者も私たちも、皆が楽しい気分で過ごせる大会を目指したい」。別の女性は「(大会への)逆風はすごく、私の周りは大会を行わない方が良いと言う人が多い。だけどそのような状況だからこそ、何とか成功させたいと思っている」と述べた。 政府、都、大会組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)の5者の代表者協議は、6月中にも観客の有無や上限数などを判断するとしている。都によると、仮に無観客となった場合でも、希望するボランティアには何らかの役割を担ってもらう予定だという。(軽部理人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛知で616人が感染、東京を上回る 入院は過去最多
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国で新たに5040人の感染確認 北海道が全国で最多
新型コロナウイルスの国内の感染者数は22日午後10時現在で、新たに5040人が確認された。亡くなった人は84人だった。厚生労働省によると、21日時点の重症者は1303人で、2日連続で過去最多を更新した。 北海道では658人の感染が確認され、2日連続で全国で最も多かった。愛知県が616人と続き、東京都は602人だった。大阪府では24人が亡くなった。 23日から緊急事態宣言の対象地域に新たに加わる沖縄県は231人。2日連続で最多を更新した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
事務局長「プッシュしてあげる」 高須氏の名あげ説得か
大村秀章・愛知県知事に対するリコール署名の偽造事件で、運動団体事務局長の田中孝博容疑者(59)が佐賀での代筆作業を業者に依頼する際、名古屋市の公共事業や美容外科経営の高須克弥氏の仕事を受注させると持ちかけていたことが関係者の話で分かった。県警は、業者が代筆作業の違法性を懸念したため、田中容疑者が利益をちらつかせて説得したとみている。 署名偽造にかかわった男性や関係者によると、田中容疑者は、佐賀市内でのアルバイトによる代筆作業を広告関連会社(名古屋市)に依頼する際、「(名古屋市の広報紙の)『広報なごや』の配布事業が受注できるよう手を貸す」「高須先生個人の動画チャンネルの制作をプッシュしてあげる」などと提案。「佐賀の件は高須さんも知っている」と話したという。市の事業も動画制作も、受注はできなかった。 男性は「田中容疑者は『口添えする』『手を貸す』が口癖。高須氏らとの距離の近さを強調して巻き込んでいった」と周囲に話しているという。 また、田中容疑者が10月初旬、ともに地方自治法違反(署名偽造)容疑で逮捕された次男の雅人容疑者(28)、団体事務局員の渡辺美智代容疑者(54)らに署名を偽造する計画を説明し、「高須氏の秘書に了解を取っている」と話していたことも新たにわかった。 高須氏は22日、取材に対し偽造行為への関与を改めて否定し、「仮に(田中容疑者から)そんな考えを聞いたら、クビだと言っている。発言の意図が分からない」と述べた。 田中容疑者は逮捕前の朝日新聞の取材に、「提案したのは自分ではなく、広告関連会社側だ」とし、偽造行為への関与も否定していた。 「広報なごや」は名古屋市が毎月発行する広報紙で、「通達員」という会計年度任用職員が配達している。(村上潤治、小林圭) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あなたに生きてほしかった ビオラ奏者が音にこめた思い
ホテルの部屋のカーテンを開けて朝日を浴び、コーヒーを飲んだ後。ビオラ奏者の叶澤尚子(かのうざわなおこ)さん(34)は、楽器の一番低い「ド」の音から弾き始めた。レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド……。いつもの響きを確かめた。 4月中旬。叶澤さんは弦楽四重奏の演奏会を控え、関西のあるターミナル駅の近くで泊まっていた。 窓から斜め下に視線をやると、マンションのひさしの上で、Tシャツ姿の男性が横になっているのが見えた。「ひなたぼっこしてるのかな」と思った。 数分たった。 叶澤さんは背伸びをして再び見た。うつぶせのまま少しも動いていない。近くの歩道で掃き掃除をする人、足早に歩く人。だれも気づいた人はいないようだった。 フロントに電話をかけた。「たぶん人が死んでるんですけど」。 担当者をマンションに案内し… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アミメニシキヘビ、屋根裏で御用 園長に引っ張り出され
2021年5月22日 20時33分 横浜市戸塚区名瀬町のアパートの部屋から逃げ出していた「アミメニシキヘビ」が22日午後、飼い主が住む2階の部屋の屋根裏で見つかった。捜索にあたっていた専門家らが同日午後4時40分ごろ発見し、間もなく捕獲したという。 飼い主の20代男性は「見つかってほっとしました。近隣住民の方や捜索してくださった警察や消防の方にご迷惑をおかけしたことをおわびしたい」と話した。ヘビは譲渡先を探しているという。 この日は午前中から専門家のほか、消防や市動物愛護センター職員などが付近一帯を捜していた。 飼い主の依頼で捜索に協力していた静岡県河津町の動物園「iZoo」園長の白輪剛史さんによると、飼い主の風呂場の点検口から屋根裏をのぞいたところ、ヘビが丸まっており、白輪さんが頭をつかんで引っ張り出したという。これまで屋根裏は2、3回捜したが姿は見当たらなかったといい、ヘビは一度外に出た後に戻ってきたとみられるという。 白輪さんは「まだ気温が低いのであまり遠くに行っていないと思ったが、そのとおりだった。飼育している動物は逃さないことを守って頂きたい」と話した。 神奈川県警戸塚署によると、逃げたヘビは体長約3・5メートル、体重約10キロ。今月6日夜、男性から「飼っていたヘビがいなくなっていた」と県警に通報があった。県警は7~21日に延べ269人を動員し、アパートから約300メートルの範囲内を重点的に捜索。ファイバースコープを使い、アパートや近隣住宅の屋根裏、床下、下水道も捜したが見つからず、21日で捜索を打ち切っていた。 近所に住む主婦の柴田真弥さん(37)は「誰も傷つけることなく見つかってよかった」と話した。 横浜市動物愛護センターによると、アミメニシキヘビは、毒はないものの締め付ける力が強い。人に危害を加える可能性があり、動物愛護法で飼養などに許可が必要な「特定動物」に定められている。男性は2017年に許可を得て飼育していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
感染対策文書に「外国人と食事しないで」 保健所が撤回
茨城県潮来(いたこ)市の潮来保健所が、新型コロナウイルスの感染対策として、管轄地域の農家あてに、外国人と食事をしないよう呼びかける文書を作成していたことがわかった。保健所は21日、不適切な表現があったとして文書を撤回した。 文書は19日、同保健所が鉾田(ほこた)市や同市内のJAにメールで送った。外国人が働く農家に共有してもらうことを想定したものだった。 文書では、外国人コミュニティーや外国人が働く農家などでの感染が多く発生していると説明。「外国人と会話するときは必ずマスクをつけてください」「外国人と一緒に食事をしないようにしてください」などと記載されていた。 21日に文書について連絡を受けた県感染症対策課は「不適切な表現がある」として、保健所に撤回を求めた。同課の担当者は「『外国人』に特定して呼びかけたのは誤解をまねく可能性があった」と話している。 メロンなど野菜や果物の生産が盛んな鉾田市は、住民に占める外国人技能実習生の割合が高い。(久保田一道、村山恵二) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル