佐藤圭司2021年5月24日 18時56分 将棋の藤井聡太王位(18)=棋聖と合わせ二冠=への挑戦権を争う第62期王位戦(新聞三社連合主催)の挑戦者決定戦が24日、大阪市福島区の関西将棋会館で指され、豊島(とよしま)将之竜王(31)=叡王と合わせ二冠=が羽生(はぶ)善治九段(50)に110手で勝って、タイトル挑戦を決めた。愛知県出身の二冠同士の七番勝負は6月29、30日、名古屋市で開幕。藤井王位は初防衛、豊島竜王は自身2度目の三冠をめざす。通算タイトル獲得数99期の羽生九段は、大台の100期獲得をかけての挑戦を逃した。 愛知県一宮市出身の豊島竜王は、愛知県瀬戸市出身、在住の藤井王位との公式戦で強さを発揮。今年1月の第14回朝日杯将棋オープン戦で初めて敗れるまでは6連勝していた。終局後、豊島竜王は「(対戦する藤井王位は)大変な相手ですが、精いっぱい指して、なんとか良い勝負が出来たら」と話した。 藤井王位は、第92期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)では渡辺明名人(37)=棋王、王将と合わせ三冠=の挑戦を受ける。棋聖戦第1局は6月6日、千葉県木更津市で指される。藤井棋聖と渡辺名人の公式戦の対戦成績は、藤井棋聖の5勝1敗。 昨年に棋聖と王位のタイトルを初めて奪取した藤井二冠は今年、それぞれ初めての防衛戦を迎える。棋聖戦では「現役最強」と称される渡辺名人の、王位戦では過去の公式戦での対戦結果から「藤井キラー」とも目される豊島竜王の、それぞれ挑戦を受ける。(佐藤圭司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ある時計店の窃盗事件…被害に遭ったのは「特別な存在」
18日午前0時30分ごろ、東京・吉祥寺の「江口洋品店・江口時計店」に何者かが侵入し、腕時計二十数点が盗まれた。販売価格の総額は約1千万円だった。 拡大する以前「江口洋品店・江口時計店」で販売していた、70年代のものを中心としたタンク・ルイ・カルティエなどの時計=2018年11月、後藤洋平撮影 持ち去られた時計は約20~200万円。当時、店のシャッターは閉められていたが、ビル側面の窓ガラスが割られており、犯人はここから侵入したとみられる。警察は防犯カメラの映像を解析するなどして捜査を進めている。 拡大する事件で何者かにガラスを割られたショーケース(江口大介さん提供) 事件はテレビの地域ニュースなどで流れたが、こうした事件は通常、大きくは報道されない。しかし、今回被害に遭った時計店は時計業界のみならず、ファッションの業界や愛好者の間でも広く知られる、ある意味で「特別な存在」だ。 ◇ 思い入れのあるドレスウォッチの数々が… 通報を受けて店主の江口大介さん(41)は事件直後に駆けつけた。店内のショーケースのガラスが割られ、陳列していた商品の一部がなくなったことを目の当たりにし、「あんなに一点一点、思い入れを込めて仕入れた時計たちが……」と怒りに震え、落ち込んだという。 拡大する「盗まれた時計は、どれも世界中から1点ずつ仕入れた大切な商品。日本では、もう買うことができない」と語る江口大介さん=後藤洋平撮影 江口時計店は、主に1980年代以前のビンテージやアンティークを専門とする。新品の一括仕入れと違い、江口さんが自らの足で各国を訪れて一つ一つ見定めた商品の数々だ。「僕が扱うのは、もう日本では、そう簡単に買うことができない時計がほとんど」と話す。 20代の頃から古着の卸をしていた江口さんが時計コレクターになったのは30歳の時だった。ロレックスなど一部の機械式スポーツウォッチは既に中古市場で高値で取引されていたが、シックな装いを好む江口さんは古いドレスウォッチにひかれたという。 ジャッキーやウォーホルも愛用 拡大する竹のような形状をした希少な「クッサン・バンブー・タンク」。70年代のものだという=2018年、江口洋品店・江口時計店、後藤洋平撮影 なかでも1917年に初めて製造されアンディ・ウォーホル、ジャクリーン・ケネディやイヴ・サンローランが愛用したタンク、とりわけ純金の割合が高い18金のケースをあしらった「タンク・ルイ・カルティエ」に目を付けた。 当時、カルティエのビンテー… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大久保編集委員「伝えることの責任と重み」 授賞式で
2021年5月24日 19時31分 今年度の日本記者クラブ賞に決まった朝日新聞の大久保真紀編集委員(57)と共同通信の杉田弘毅特別編集委員兼論説委員(64)への授賞式が24日、東京都内で開かれた。 大久保編集委員は様々な社会的弱者の実態を長期にわたり取材して記事や著作で伝えてきたことが評価された。「取材対象に『限りなく近く、しかし、同化せず』の基本姿勢は時代を超えたジャーナリズムの原点で、後進の目標になる業績」とされた。 授賞式で大久保編集委員は、25年前に売春宿から救出されて出会ったミャンマーの少女に触れた。当時、日本人男性がアジアで子どもを買春する事件が起きていた。HIVで体調を崩しながらも、自分の身に起きたことを話してくれた。最後に「つらいことを思い出させてごめんなさい」と謝ると、少女は「一人でも多くの人に伝えて。私のような思いをする人を減らして欲しいから」と答え、「伝えることの責任と重みを感じた。『伝えること』をこれからも続けていく」と語った。 6月29日には、大久保編集委員ら2人による記念講演会がオンラインである。申し込みは日本記者クラブのホームページ(https://www.jnpc.or.jp)にあるフォームから。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
同居男性を暴行して死なせる? 容疑で男逮捕 大阪府警
2021年5月24日 19時33分 大阪府豊中市のマンションで男性(当時64)を木刀で殴るなどして死なせたとして、府警は24日、当時の同居人で豊中市西緑丘3丁目の無職、藤尾明彦容疑者(63)を傷害致死の疑いで逮捕し、発表した。「暴行はしたが、別の理由で死んだのではないか」と容疑を一部否認しているという。 捜査1課によると、逮捕容疑は2019年1月初旬~中旬ごろ、豊中市緑丘4丁目のマンションの一室で、同居していた無職藤原充司(みつし)さん(当時64)に対して木刀などを使った殴打を繰り返し、1月22日に敗血症性ショックで死亡させたというもの。 藤原さんの遺体には複数の外傷が確認されたが、当初は死亡との因果関係は分かっていなかった。府警が詳しく遺体を調べた結果、外部からの打撃による多数の打撲が原因で全身に炎症を起こし、死に至ったことが判明した。藤尾容疑者の妻の証言からも暴行が裏付けられたという。 2人は16年4月ごろ知り合い、18年6月ごろから藤尾容疑者の妻と3人で暮らしていた。 府警の調べに対して関係者が語ったところでは、藤尾容疑者が藤原さんの借金を肩代わりし、当時結婚していた藤原さんに離婚させて自宅に居候させていた。藤原さんが自宅を売却して得た約1千万円や月約14万円の年金は、藤尾容疑者が管理していたという。 18年9月には、藤原さんが豊中市内の路上で藤尾容疑者から暴行を受けているところが目撃され、警察官が駆けつけたが、藤原さんは「私からたたいてくれと言った。被害届は出さない」と述べたという。 藤尾容疑者は今年、別の知人男性3人から金を脅し取ったとされる恐喝罪で起訴され、現在、大阪地裁で公判が続いている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪組織委、山梨知事の苦言にクギ「繰り返すなら影響」
吉沢龍彦2021年5月24日 20時35分 東京五輪の聖火リレーについて、山梨県の長崎幸太郎知事が「スポンサーがあえて人を寄せてしまうやり方はいかがなものか」と20日の記者会見で述べたのに対し、五輪組織委員会の布村幸彦副事務総長が県側に「聖火リレーはパートナー企業の協賛金があって成り立っている。ご理解いただきたい」と電話で要請したことが分かった。 この動きについて、長崎知事は24日、朝日新聞の取材に対し「聖火リレーと感染拡大防止の両立を考えて問題提起をした。それに対して組織委がこういう高圧的なスタンスだと、リレーの実施自体に県民の理解を得られるか、自信がない。たいへん残念に思う。ぜひ建設的な話し合いをしてほしい」と話した。 県内の聖火リレーは6月26、27日に行われる。長崎知事は記者会見で、実施方法についての考え方を問われ、「できる限り公道で」と述べつつ、パートナー企業の車がランナーの前後に連なり、沿道の観衆に応援グッズを配るなどすることに疑問を呈した。 県関係者によると、布村氏の電話は会見の翌日にあり、渡辺和彦副知事が受けた。布村氏は「聖火リレーはパートナー企業の協賛金があって成り立っている。音量を下げ、グッズ配布もランナーに関係あるものに限るなど配慮している。理解いただきたい」と話したという。渡辺副知事が、知事の発言は感染拡大防止への配慮の必要性を述べたものだと説明すると、「いずれにしても聖火リレーは協賛金で成り立っている。発言が繰り返されるようだと影響が出ると知事に伝えてほしい」と述べたという。 組織委の担当者は山梨県に対する電話での要請についてメールでの取材に応じ、「各県とはいろいろなレベルで綿密にコミュニケーションを図るよう努めている」と説明。パートナー企業の活動については「聖火リレーがやってくることを沿道の方々に知らせ、応援をお願いする重要な役割を担っている。聖火ランナーご本人と彼らが有するメッセージの発信を最優先に考えている」としている。(吉沢龍彦) 20日の記者会見での長崎幸太郎知事と記者のやりとり(要旨) 記者の質問 聖火リレーを公道でやらなかったり無観客だったりという判断をしている県もある。知事はどのような方法を考えているか。 知事の発言 やる場合はできる限り公道でやるのがいいとは思っている。思ってはいるが、感染状況次第だ。危惧しているのは、聖火リレーは聖火ランナーが走るのがメインイベントだと思うが、その前後で大規模なスポンサーカーが例えばノベルティーグッズなどを配って、あえて人を寄せてしまうようなやり方はいかがなものか。先日、各県の知事と広島で会合する機会があり、皆さんそこに対して危惧とか憤りを表明していた。聖火ランナーがリレーすることがメイン。あえて他の要素で密の状態を作り、聖火リレーをやるべきでないといった判断を余儀なくされるような事態は(避けられるように)、ぜひスポンサーの皆さんには、良識を持った御判断を願いたい。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国内で2712人が感染 重症者は1300人と高止まり
新型コロナウイルスの国内の感染者は24日午後8時現在、新たに2712人確認された。全国の重症者は23日時点で1300人と高止まりしている。 東京都では、インド型変異株によるクラスターが初めて確認された。一方、愛知県は、検査会社が陰性を陽性と誤った問題で18~20日の同県の感染者が38人減ると発表した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高須氏関係会社を捜索 リコール運動関与の実態捜査か
愛知県の大村秀章知事に対するリコール署名の偽造事件で、県警は24日、運動を率いた美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長の名古屋市内の関係会社を地方自治法違反(署名偽造)の疑いで家宅捜索した。佐賀で偽造された署名簿に指印を押したとされる高須氏の女性秘書からも任意で事情を聴き、高須氏の運動への関与の実態を調べている。 運動団体事務局長の田中孝博容疑者(59)は、県選挙管理委員会に政治資金収支報告書を提出した際、高須氏から運動団体に1200万円の貸し付けと、150万円の寄付があったことを明らかにしている。高須氏は運動団体の会長で、街頭で署名を呼びかけた。 高須氏はこれまでの取材に、自らの偽造への関与を強く否定し、「全く知らない。事務局の金が足らない分は約束通り、出しただけだ」と説明している。 偽造された署名、70万筆前後か また、佐賀市内でのアルバイ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
港区の保育園、職員2人感染 東京・今日のコロナ情報
東京都内の新型コロナウイルス感染情報(5月24日、自治体発表による) 【港区】 私立の認可保育園で21日、職員2人の感染が判明。濃厚接触者は確認されていない。26日まで臨時休園とするが、必要な児童には感染防止対策を実施した上で一時保育をおこなう。 【中野区】 認可保育所の職員1人の感染が22日に判明。濃厚接触者1人を6月3日まで自宅待機とした。所内の消毒は22日に終わっており、24日から通常保育を再開した。 【板橋区】 介護事業所で19日までに 職員4人、利用者13人の感染を確認。通所事業は当面の間休止する。 別の介護事業所でも22日までに職員2人、利用者10人の感染を確認。当面の間、通所事業を休止する。 【足立区】 特別養護老人ホームで24日までに、職員1人と利用者4人の感染を確認。ホームではショートステイの新規受け入れを中止している。 【新宿区】 これまでに職員2人、利用者3人の感染が確認されている高齢者施設で、22日に新たに利用者1人の感染が判明。再度施設を消毒した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
琵琶湖岸の白骨遺体、身元判明 手がかりは捜査員の記憶
安藤仙一朗、鈴木洋和2021年5月24日 21時00分 滋賀県彦根市薩摩町の琵琶湖岸で、打ち上げられたスーツケースから白骨化した遺体が見つかった事件で、県警は24日、身元は2007年11月に殺害されたとみられる歯科医院共同経営者の井沢貴生(たかお)さん(当時38)=大阪市西区南堀江4丁目=と判明したと発表した。 県警などによると、大阪府吹田市で井沢さんを殺害したとして、男3人が08年に殺人容疑で大阪、京都両府警に逮捕された。ただ、琵琶湖に遺棄したとされる遺体は当時見つからなかった。男3人は起訴され、実刑判決が確定したという。彦根署に設置した捜査本部は、26日に解散する。 滋賀県警捜査1課によると、大阪府警などが琵琶湖周辺を捜索したことを覚えていた捜査員がいた。今回の遺体のDNAを調べたところ、井沢さんの複数の親族と一致したという。 琵琶湖岸で見つかったスーツケースは黒い布製のチャック式。遺体の遺棄に使われたとされるものと特徴が似ていたという。また、ケースの周りにさびの跡があり、チェーンのようなものが巻き付けられていたとみられる。県警は、チェーンなどを巻き付けて重りにしたとの当時の供述と整合性がとれるとみている。 捜査関係者によると、3人は歯科医院の経営をめぐるトラブルから、麻酔薬を飲ませて首を絞めて殺害したとみられる。県警の鑑定では、遺体から麻酔薬の成分も検出されたという。(安藤仙一朗、鈴木洋和) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夏休み「一律短縮せず」 大阪市立小中、通常授業を再開
大阪市教育委員会は24日、市立小中学校に対し、今年の夏休みの短縮について「一律の措置は現在において行わない」とする通知を出した。今回の緊急事態宣言下では「自宅オンライン学習が基本」としており、学習の遅れを回復するために短縮を検討していた。しかし、24日から通常授業を再開したため、時間割編成の工夫などで遅れをカバーできると判断した。 宣言下の学校運用について市教委は、市立小は3限または4限から給食まで、市立中は給食と5、6限を「登校時間」とし、それ以外はオンラインなどによる自宅学習とした。自宅学習は授業時数に入らない。 今回の通知では遅れを取り戻す方法として「週当たりの授業時数を1時間追加」「土曜授業」などを例示し、各校の実情に合わせた工夫を図ることとした。 非常時に登校できない児童生… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル