吉沢龍彦2021年5月24日 20時35分 東京五輪の聖火リレーについて、山梨県の長崎幸太郎知事が「スポンサーがあえて人を寄せてしまうやり方はいかがなものか」と20日の記者会見で述べたのに対し、五輪組織委員会の布村幸彦副事務総長が県側に「聖火リレーはパートナー企業の協賛金があって成り立っている。ご理解いただきたい」と電話で要請したことが分かった。 この動きについて、長崎知事は24日、朝日新聞の取材に対し「聖火リレーと感染拡大防止の両立を考えて問題提起をした。それに対して組織委がこういう高圧的なスタンスだと、リレーの実施自体に県民の理解を得られるか、自信がない。たいへん残念に思う。ぜひ建設的な話し合いをしてほしい」と話した。 県内の聖火リレーは6月26、27日に行われる。長崎知事は記者会見で、実施方法についての考え方を問われ、「できる限り公道で」と述べつつ、パートナー企業の車がランナーの前後に連なり、沿道の観衆に応援グッズを配るなどすることに疑問を呈した。 県関係者によると、布村氏の電話は会見の翌日にあり、渡辺和彦副知事が受けた。布村氏は「聖火リレーはパートナー企業の協賛金があって成り立っている。音量を下げ、グッズ配布もランナーに関係あるものに限るなど配慮している。理解いただきたい」と話したという。渡辺副知事が、知事の発言は感染拡大防止への配慮の必要性を述べたものだと説明すると、「いずれにしても聖火リレーは協賛金で成り立っている。発言が繰り返されるようだと影響が出ると知事に伝えてほしい」と述べたという。 組織委の担当者は山梨県に対する電話での要請についてメールでの取材に応じ、「各県とはいろいろなレベルで綿密にコミュニケーションを図るよう努めている」と説明。パートナー企業の活動については「聖火リレーがやってくることを沿道の方々に知らせ、応援をお願いする重要な役割を担っている。聖火ランナーご本人と彼らが有するメッセージの発信を最優先に考えている」としている。(吉沢龍彦) 20日の記者会見での長崎幸太郎知事と記者のやりとり(要旨) 記者の質問 聖火リレーを公道でやらなかったり無観客だったりという判断をしている県もある。知事はどのような方法を考えているか。 知事の発言 やる場合はできる限り公道でやるのがいいとは思っている。思ってはいるが、感染状況次第だ。危惧しているのは、聖火リレーは聖火ランナーが走るのがメインイベントだと思うが、その前後で大規模なスポンサーカーが例えばノベルティーグッズなどを配って、あえて人を寄せてしまうようなやり方はいかがなものか。先日、各県の知事と広島で会合する機会があり、皆さんそこに対して危惧とか憤りを表明していた。聖火ランナーがリレーすることがメイン。あえて他の要素で密の状態を作り、聖火リレーをやるべきでないといった判断を余儀なくされるような事態は(避けられるように)、ぜひスポンサーの皆さんには、良識を持った御判断を願いたい。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国内で2712人が感染 重症者は1300人と高止まり
新型コロナウイルスの国内の感染者は24日午後8時現在、新たに2712人確認された。全国の重症者は23日時点で1300人と高止まりしている。 東京都では、インド型変異株によるクラスターが初めて確認された。一方、愛知県は、検査会社が陰性を陽性と誤った問題で18~20日の同県の感染者が38人減ると発表した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高須氏関係会社を捜索 リコール運動関与の実態捜査か
愛知県の大村秀章知事に対するリコール署名の偽造事件で、県警は24日、運動を率いた美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長の名古屋市内の関係会社を地方自治法違反(署名偽造)の疑いで家宅捜索した。佐賀で偽造された署名簿に指印を押したとされる高須氏の女性秘書からも任意で事情を聴き、高須氏の運動への関与の実態を調べている。 運動団体事務局長の田中孝博容疑者(59)は、県選挙管理委員会に政治資金収支報告書を提出した際、高須氏から運動団体に1200万円の貸し付けと、150万円の寄付があったことを明らかにしている。高須氏は運動団体の会長で、街頭で署名を呼びかけた。 高須氏はこれまでの取材に、自らの偽造への関与を強く否定し、「全く知らない。事務局の金が足らない分は約束通り、出しただけだ」と説明している。 偽造された署名、70万筆前後か また、佐賀市内でのアルバイ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
港区の保育園、職員2人感染 東京・今日のコロナ情報
東京都内の新型コロナウイルス感染情報(5月24日、自治体発表による) 【港区】 私立の認可保育園で21日、職員2人の感染が判明。濃厚接触者は確認されていない。26日まで臨時休園とするが、必要な児童には感染防止対策を実施した上で一時保育をおこなう。 【中野区】 認可保育所の職員1人の感染が22日に判明。濃厚接触者1人を6月3日まで自宅待機とした。所内の消毒は22日に終わっており、24日から通常保育を再開した。 【板橋区】 介護事業所で19日までに 職員4人、利用者13人の感染を確認。通所事業は当面の間休止する。 別の介護事業所でも22日までに職員2人、利用者10人の感染を確認。当面の間、通所事業を休止する。 【足立区】 特別養護老人ホームで24日までに、職員1人と利用者4人の感染を確認。ホームではショートステイの新規受け入れを中止している。 【新宿区】 これまでに職員2人、利用者3人の感染が確認されている高齢者施設で、22日に新たに利用者1人の感染が判明。再度施設を消毒した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
琵琶湖岸の白骨遺体、身元判明 手がかりは捜査員の記憶
安藤仙一朗、鈴木洋和2021年5月24日 21時00分 滋賀県彦根市薩摩町の琵琶湖岸で、打ち上げられたスーツケースから白骨化した遺体が見つかった事件で、県警は24日、身元は2007年11月に殺害されたとみられる歯科医院共同経営者の井沢貴生(たかお)さん(当時38)=大阪市西区南堀江4丁目=と判明したと発表した。 県警などによると、大阪府吹田市で井沢さんを殺害したとして、男3人が08年に殺人容疑で大阪、京都両府警に逮捕された。ただ、琵琶湖に遺棄したとされる遺体は当時見つからなかった。男3人は起訴され、実刑判決が確定したという。彦根署に設置した捜査本部は、26日に解散する。 滋賀県警捜査1課によると、大阪府警などが琵琶湖周辺を捜索したことを覚えていた捜査員がいた。今回の遺体のDNAを調べたところ、井沢さんの複数の親族と一致したという。 琵琶湖岸で見つかったスーツケースは黒い布製のチャック式。遺体の遺棄に使われたとされるものと特徴が似ていたという。また、ケースの周りにさびの跡があり、チェーンのようなものが巻き付けられていたとみられる。県警は、チェーンなどを巻き付けて重りにしたとの当時の供述と整合性がとれるとみている。 捜査関係者によると、3人は歯科医院の経営をめぐるトラブルから、麻酔薬を飲ませて首を絞めて殺害したとみられる。県警の鑑定では、遺体から麻酔薬の成分も検出されたという。(安藤仙一朗、鈴木洋和) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夏休み「一律短縮せず」 大阪市立小中、通常授業を再開
大阪市教育委員会は24日、市立小中学校に対し、今年の夏休みの短縮について「一律の措置は現在において行わない」とする通知を出した。今回の緊急事態宣言下では「自宅オンライン学習が基本」としており、学習の遅れを回復するために短縮を検討していた。しかし、24日から通常授業を再開したため、時間割編成の工夫などで遅れをカバーできると判断した。 宣言下の学校運用について市教委は、市立小は3限または4限から給食まで、市立中は給食と5、6限を「登校時間」とし、それ以外はオンラインなどによる自宅学習とした。自宅学習は授業時数に入らない。 今回の通知では遅れを取り戻す方法として「週当たりの授業時数を1時間追加」「土曜授業」などを例示し、各校の実情に合わせた工夫を図ることとした。 非常時に登校できない児童生… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪で216人が感染 2日連続300人下回る
大阪府は24日、府内で新たに216人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。300人を下回るのは2日連続。また4月21日から5月23日にかけて、50~90代の男女35人の死亡が確認された。府内の感染者数は延べ9万8020人、死者は計2163人になった。 重症患者は318人で、そのうち29人は中等症病床などで治療を続けている。府が確保する重症病床(348床)の使用率は83・0%となった。 入院中の軽症中等症患者は1531人で、確保病床(2322床)の使用率は65・9%になった。 また、15~21日の1週間で、基礎疾患のない大阪市の30代男性が、保健所からの最初の連絡が来る前に亡くなっていたことも判明した。これで病院で治療を受ける前に、自宅などで亡くなった患者は計20人になった。 同市保健所によると、4月28日に医療機関から届いた発生届で、30代で軽症、基礎疾患もないとなっていたため、連絡を後回しにしたという。男性は5月3日に死亡した。 市保健所では4月30日時点で、感染経路を特定する「疫学調査」の翌日以降への持ち越しが828件に上るなど、業務が逼迫していた。 また、クラスターが発生した高齢者施設と障害者施設内では、13~19日に7人が死亡したと発表した。これで施設内クラスターによる死者は計45人になった。 また、新たに4人がインド株に感染していることが確認されたと発表した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
走れなかった聖火リレー 57年越し、つなげたトーチ
兵庫県丹波篠山市で24日、東京五輪聖火リレーの代替行事があり、前回の東京五輪で走者に選ばれながら走れなかった「幻のランナー」が参加した。当時は天候に機会を奪われ、今回も新型コロナに振り回されたが、57年を経てやっと聖火を掲げることができた。 篠山城跡三の丸広場に急きょ設けられた1周280メートルのトラック。森純也さん(74)=大阪府池田市=は第1走者として、9人の仲間とともにスタートラインに立った。 目は走る前から潤んでいた。トーチにともった聖火を見て、達成感で胸がいっぱいだった。「まだ走ってないのに、やっと終わったと思っていた」という。 甲陽学院高(兵庫県西宮市)陸上部主将だった1964年の東京五輪では、聖火リレーの随走者に選ばれた。兵庫県庁から大阪府庁までつなぐはずだったリレーは台風の接近で中止になった。 2020年東京五輪開催が決まり、17年夏、同窓生らと「とにかく聖火の下で走りたい」と、同じように出番を失った仲間を探し始め、翌年に「56年目のファーストランの会」を結成。最大10人が一緒に走れるグループランナーに選ばれた。 昨年5月に神戸市内を走るはずだった。だが、新型コロナウイルスの感染拡大による五輪延期で「57年目」に。そして今年も、緊急事態宣言で公道でのリレーは中止された。 「どうなっても、喜んで走らせてもらうつもりだった」。この日は10人が交代でトーチを持ったため、森さんが手にしたのはわずか2メートル弱だった。それでも「距離は関係ない。ここに立てたことで十分」と森さん。次のランナーが持つトーチへ聖火をつなげた。(岡田健) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Pacific League clubs likely looking forward to return of interleague play
If Pacific League fans and teams look happier and more upbeat than usual, it’s probably because it’s that time of year again. Tuesday marks the start of interleague season, a period PL teams probably anticipate as much many in Japan look forward to Golden Week. Central League teams, meanwhile, would […]
「容疑者の親戚」デマ拡散 同姓の市議「怖い時代に」
茨城県で起きた一家殺傷事件をめぐり、殺人容疑で逮捕された容疑者の近所に住む市議会議員を名指しし、「容疑者の親戚」だとするうその情報がまとめサイトなどを通じて拡散した。市議本人への中傷のほか、家族が経営する会社への電話が相次ぎ、市議は対応に追われた。なぜ真偽を確認せずに情報を拡散したのか。サイト運営者の言い分も聞いた。 「誤情報、あっという間に広がった」 中傷を受けたのは埼玉県三郷市の岡庭明市議(82)。茨城県警が殺人容疑で7日に逮捕した岡庭由征(よしゆき)容疑者(26)と同姓で、同じ地区に住んでいる。岡庭市議は「(容疑者の逮捕状を取ったという)ニュースが報じられた7日昼から、誤った情報があっという間に広がった」と振り返る。 異変に気づいたのはこの日の夕方だった。 市役所から事務所に戻ると、同じ建物に入る長男が経営する会社に対し、容疑者との関係について報道機関から問い合わせがあったと伝えられた。そこで初めて、容疑者が市議の「おい」や「孫」だとする情報が、市議の写真とともにまとめサイトに掲載されていることを知った。サイトには「火消しに市議は大忙し」「辞職しかない」などと記されていた。 会社には7日午後から「市議は殺人犯の親戚なのか」「容疑者は社長の息子なのか」と問い合わせる非通知の電話がかかるようになっていた。「最初は落ち着くまでしょうがないかと考えていた」と岡庭市議は言う。 だが、周囲の目も普段と違う… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1512文字/全文:2128文字 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル