村上友里2021年5月19日 19時04分 相手と一緒にスマホを振って連絡先を交換するLINE社の「ふるふる機能」をめぐり、京都市のシステム開発会社が技術をまねされたとして3億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、東京地裁であった。佐藤達文裁判長は「発明は容易ではない」として、LINE社が特許権を侵害したと認め約1400万円の支払いを命じた。 東京地裁「発明は簡単ではない」 ふるふる機能は、LINEの利用者同士が近くでスマホを一緒に振ると、相手のアカウントが表示され新たな友達として追加できる仕組み。このサービスは2011年に始まり、昨年5月に終了した。 原告の「フューチャーアイ」の塚本豊代表は、携帯の位置情報を使って、同じ時刻に同じ場所にいる別のユーザーを交流先リストに追加するシステムを発明。10年に特許を出願し、17年に認められた。 この発明の特許権をふるふる機能が侵害したとするフューチャー社に対し、LINE社は、同社の発明とは異なるとし「簡単に発明でき特許は無効だ」と反論。判決は、この発明を「接近が知らされると相互のIDが交換される技術」としたうえで、「発明は簡単ではない」と判断して原告の主張を認めた。 塚本さんは判決後の会見で「個人や零細企業が特許をめぐり大企業を訴えても、勝訴率や賠償額があまりにも低い。改善すべきだ」と話した。 LINE社は判決を受け「知的財産を尊重しつつサービス向上を目指していく」とコメントした。(村上友里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
急死まで3カ月の結婚生活 漏らした不満「もう別れる」
野崎幸助さんと須藤早貴容疑者の結婚生活は、2018年2月から、野崎さんが急死した同年5月24日までの3カ月間だった。 野崎さんが社長を務めていた金融会社の元役員の男性によると、結婚からしばらく経つと、東京に別宅を持っていた容疑者は、和歌山県田辺市の野崎さん宅にあまり戻ってこなくなった。野崎さんは不満を漏らし、「もう別れる」と話していた。3月下旬には、用意した離婚届を周囲に見せていたという。 野崎さんの急死直前、愛犬の「イブ」が死亡した。野崎さんは18年6月中旬に「お別れ会」を地元の高級ホテルで開くと決め、毎日のように関係者と段取りを打ち合わせていた。 10年ほど前から野崎さんと親交があったタレントのデヴィ夫人も野崎さんの呼びかけで参列を予定していた。死亡前日にも野崎さんから電話を受けたという。「あんなに熱心に準備していたのにその前に亡くなるなんてかわいそう」とデヴィ夫人は話す。 デヴィ夫人は18年2月に開… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
難曲ラ・カンパネラ ノリ漁師が演奏 素早く動く太い指
50歳を過ぎてピアノを始め、ピアニストでも難しいとされるリストの「ラ・カンパネラ」を弾けるようになった佐賀市のノリ漁師、徳永義昭さん(60)が4月、北九州市の舞台で演奏を披露した。挑戦のきっかけになった著名ピアニスト、フジコ・ヘミングさんからコンサートの前座に招かれ、約6分間の難曲を弾ききった。 4月16日夕、北九州市小倉北区の北九州ソレイユホール。これまで何度も舞台でピアノを披露してきた徳永さんだが、観客は最も多くて約300人。この日は約1700人もの観客を前に、「失神するのではないか」と思うぐらい緊張しながら舞台そでを出た。 大舞台でただ1人、ピアノの前に座ると鍵盤に手をそえた。170センチ、92キロ。ノリ漁師らしい太い指が、高速で左右に動く。 演奏を終えて一礼すると、大拍手に包まれた。盛り上げたい気質に火がつき、両手を上げてピースサインを作り笑いもとった。「ミスが多かった。観客はそこも受け入れて拍手してくれた」。そう話すと、ほっとした表情を浮かべた。 コンサートの後、フジコさんにお礼を言うと演奏をほめられ、「また九州に来た時には呼ぶから弾いて」と声をかけられたという。 徳永さんがピアノを始めたのは2012年の春。ノリ漁期が終わる春から秋にかけてはパチンコばかりの日々だった。初めて2カ月で70万円も負け込んだ。妻千恵子さん(59)の財布に手を付けようとしてきつく怒られたこともあった。 もうパチンコはやめよう――… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:831文字/全文:1455文字 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
パチンコ店バッシング 不安が生む「異分子」排除の意識
明日も喋ろう 栃木県遊技業協同組合理事長・金淳次さん 昨年5月、緊急事態宣言が出されて休業要請に応じている最中、パチンコ業界の団体としては真っ先に知事に早期の営業再開をお願いしました。 ネット上でバッシングの嵐に見舞われたのは、それがニュースで流れたときです。「自分たちだけ助かろうとしているのか」「パチンコ屋には二度と行かない」――。誹謗(ひぼう)中傷に交じって、僕の写真や個人情報までネットに書き込まれました。「日本から出て行け」「自分の国でやれ」という差別的なコメントも少なくありませんでした。 どこの誰かもわからない人から、延々とたたかれ続けるネットの怖さを痛感しました。すべて読むと精神的にまいってしまうと思い、途中で見るのをやめました。 当時、すでにパチンコ店への風当たりは強いものがありました。多くの都道府県が、要請に従わないパチンコ店の店名を公表し、公表された店の前で行列をつくる人の映像や写真が連日のように一部マスコミに流れました。「パチンコ店はモラルが低い」というバッシングが始まり、お客さんは「依存症」だとされました。他県ではドアガラスを割られたり、爆破予告を受けたりした店もあったと聞きました。 栃木県では、ほとんどの店が… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Unstoppable Shohei Ohtani homers in third straight game for Angels
Anaheim, California – Shohei Ohtani homered for the third straight game to bring his season home run total to 14, but the Los Angeles Angels were unable to keep their winning streak alive with a 6-5 loss to the Cleveland Indians on Tuesday. The Angels, who won their last two […]
「急行まりも号事件」しのぶ NPO法人が現場を清掃
戦後復興期の1951(昭和26)年、北海道新得町の国鉄根室線(当時)で、急行列車が人為的に脱線させられた「急行まりも号事件」。それから70年を迎えた5月17日、新得町のNPO法人「旧狩勝線を楽しむ会」のメンバーが、現場となった橋の周辺の除草作業を行い、往時をしのんだ。 新得町史などによると、事件は51年5月17日の午前1時過ぎに起きた。釧路発函館行きの急行まりも号が、狩勝峠ふもとの川に掛かる「新内第一橋梁(きょうりょう)」(通称・まりも橋)を通る際に、先頭の蒸気機関車などが脱線。機関車は築堤に転落した。機関士2人が軽傷を負ったが、乗客470人は無事だった。 レールの継ぎ目板が何者かに切断され、レールが人為的にずらされていたことから、警察は列車妨害事件として捜査を開始した。 当時、国鉄を巡っては、列車… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
生徒の学習進度に「差」懸念 学校感染多発で授業に支障
北海道の学校現場で新型コロナウイルス感染が急拡大している。児童生徒や教職員の感染で学級・学年閉鎖、休校措置を取らざるを得なくなった学校では、生徒の間で学習進度に差が出ないよう心を砕いている。 室蘭市の私立北海道大谷室蘭高校では14日、運動部の生徒4人の感染が判明した。いずれも同じ寮で生活していた生徒だった。その後、寮の別の生徒9人の感染も分かり、クラスター(感染者集団)となった。 学校は寮を閉鎖し、消毒作業を行った。17、18日は休校に。ウェブサイトでも状況を公表した。19日から授業を再開するが、19~21日は全校でオンライン授業を行う。感染防止に加えて、療養している生徒も参加しやすいオンライン授業とし、他の生徒たちと学習進度に差が出ないようにするための配慮だ。自宅の通信環境が整っていない一部の生徒には、校内のWiFi環境を利用できるようにする。 24日以降の授業は状況を確認しつつ判断するが、6月初めに予定されている中間テストの延期も視野に入れているという。竹本将人校長は「特に3年生は進路を決めるための評価が出る大事な時期だが、まずは生徒の命と健康が第一。生徒の間に有利不利が出ないように配慮し、教育活動を止めないで取り組みたい」と話す。 学校現場では、大型連休明け… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「在宅診療」と偽り報酬不正受給か 医療法人理事ら逮捕
2021年5月19日 13時17分 在宅診療をしたと偽って診療報酬を詐取したとして警視庁は、医療法人社団「颯心会」(東京都立川市)の理事北条康弘容疑者(53)=東京都国立市中3丁目=ら4人を私電磁的記録不正作出・同供用と詐欺の疑いで逮捕し、19日発表した。警視庁は、同法人をめぐり同様の架空請求がほかにも十数件あるとみて調べている。 他に逮捕されたのは法人の事務員矢嶋真澄(48)=宮崎市新栄町=、看護師の城戸勝成(47)=東京都立川市砂川町8丁目=、建設作業員高杉健司(67)=同市若葉町1丁目=の3容疑者。同庁は認否を明らかにしていない。 組織犯罪対策特別捜査隊によると、北条容疑者らは2020年10~12月、不眠症などの治療のために高杉容疑者を在宅で診療したとする、うその内容の電子カルテなどを作成。都国民健康保険団体連合会に診療報酬を請求し、約65万円をだまし取った疑いがある。電子カルテには、同年10月にほぼ毎日往診した、などと虚偽の記載をしていたという。 高杉容疑者は法人の社宅に住んでいた。警視庁は、北条容疑者らが高杉容疑者に部屋を提供する見返りに、虚偽申請の名義貸しをさせていたとみている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高須氏に「恥かかせられない」 偽造関与否定の容疑者
愛知県の大村秀章知事へのリコール署名偽造事件で、愛知県警は19日、運動団体事務局長で元県議の田中孝博容疑者(59)を地方自治法違反(署名偽造)の疑いで逮捕した。田中容疑者は、逮捕前の朝日新聞の取材に「関わっていない」と偽造への関与を否定していた。 大村秀章・愛知県知事に対するリコールのきっかけになったのは、2019年8月に開幕した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」だ。昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品や、慰安婦を表現した少女像などに抗議が殺到。河村たかし名古屋市長も、「日本人の心を踏みにじる」などと強く批判した。 企画展は3日で中止に。河村氏は「血税でやるのはいかん」と、芸術祭実行委員会の会長を務めた大村氏にも矛先を向けた。大村氏は「表現の自由」を掲げ、展示の可否を公権力が判断することは「検閲になる」と反論。実行委のメンバーでもある名古屋市が負担金を払わなかったことで、県側が市を提訴する事態に発展した。 「県民の税金を、県民の喜ばない方向に使っている」。リコール署名集め初日の昨年8月25日、運動団体の会長を務めた美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長は、愛知県庁前でこう訴えた。応援に駆けつけた河村氏は「引き金は名古屋市を訴えたこと」と述べた。 事務局長に就いた田中孝博容… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
防衛局が勇み足、防衛省の指示を無視 安保要衝で混乱
会員記事 松岡大将、藤原慎一2021年5月19日 10時00分 政府が安全保障上の要衝と位置づける九州で、防衛政策をめぐる「混乱」が相次いでいる。地域とのパイプ役を担う防衛省九州防衛局(福岡市)の不手際が、住民や自治体の不信や反発を招いているからだ。足元の混乱は、自衛隊の配備計画を揺るがす事態になりつつある。 今年3月、有明海を望む佐賀空港近くの漁協支所を、九州防衛局の広瀬律子局長がお忍びで訪れた。地元漁師らを前に広瀬氏は、空港西側に陸上自衛隊の駐屯地を造り、輸送機オスプレイを配備する計画について説明を始めた。 「南川副と防衛省の関係は特別」「最も影響を受ける南川副から優先的に検討する。他の支所とは違う」。説明会の出席者は、広瀬氏がこう強調したことを覚えている。 南川副とは、駐屯地の建設予定地の地権者が所属する佐賀県有明海漁協の4支所の一つ。地権者が最も多い南川副支所だけに防衛局は、3月24~26日の3日連続で説明会を開くと、その中で非公表の土地の買収額について「1平方メートルの上限は4350円」と漏らした。 全国一の産地を誇るノリ漁のまっただ中に開かれた会合は約束違反だった。 4支所は昨年10月、ノリの漁期が明ける今春以降に説明会を開くと防衛局と合意しており、南川副以外の3支所は猛反発。南川副の組合員で配備に反対する地権者の古賀初次さん(72)も「南川副支所だけに説明会を開くのは、アメ玉で漁民を分断するやり方だ」と批判する。 防衛局の勇み足は、「数字が… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1767文字/全文:2379文字 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル