防衛省は17日、米軍訓練移転を計画する馬毛島(鹿児島県西之表市)で16日に実施した自衛隊機によるデモ飛行の騒音について、速報値を発表した。約10キロ離れた種子島北部の西之表市での瞬間最大値は68デシベルだった。周辺の離島などでは確認されなかった。 目安として70デシベルは「高速道を走行中の車内」に相当するとされる。国の環境基準では、住宅地は昼間は55デシベル以下、夜間は45デシベル以下が望ましい環境としている。 デモ飛行は米軍機の代わりに航空自衛隊のF15戦闘機を使用。日中と夜に約1時間、米軍訓練で想定する4~8ルートを飛行した。「タッチアンドゴー」と呼ばれる離着陸訓練はしなかった。 防衛省は西之表市など種子島… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
みんなの母と姉、相次ぎ死亡 市原・動物園のアジアゾウ
高室杏子2021年5月17日 21時18分 千葉県市原市の動物園「市原ぞうの国」で16日、メスのアジアゾウ2頭が相次いで死んだ。飼育している他のゾウ4頭も14日から体調を崩しているという。園は、死んだ2頭への献花台を設置した。 園によると、死んだのはプーリー(30歳)とミニスター(35歳)。この2頭を含む6頭に14日から下痢や食欲低下などの症状があり、15日からパフォーマンスなどをやめ、投薬や点滴などの治療に専念していた。 プーリーは16日未明に、ミニスターは同日午後に死んでいるのが確認された。プーリーは土葬されたが、ミニスターは症状のある他のゾウの治療を的確に行うために死後、解剖をした。消化器系の異常が見つかったが、死因はまだわかっていないという。ほかの4頭は回復傾向にあるという。 ゾウのパフォーマンスの司会を担当してきた佐々木麻衣さん(42)によると、プーリーは3頭を出産し、1頭の乳母を務めた「みんなのお母さん」、ミニスターはサッカーが得意で他のゾウからも憧れられる「みんなのお姉さん」として、親しまれていた。 佐々木さんは「どうして亡くなってしまったのか。元気な姿がもう見られないのが悔しい」と声を落とした。(高室杏子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ワクチン同日に二重接種 集団接種会場でミス 北九州市
城真弓2021年5月17日 17時52分 北九州市は17日、同市門司区の75歳以上の女性に対し、新型コロナウイルスのワクチンを誤って同じ日に2回続けて接種したと発表した。女性に今のところ体調の変化はないという。 市によると、接種ミスは16日午前11時半ごろ、門司区の集団接種会場の門司体育館であった。 女性は1回目の接種後に会場を出たが、再び入場。会場運営を委託された業者のスタッフが受付で接種券を確認する際、接種済みの処理がされていることに気づかず、その後も複数のスタッフが接種券を見る機会があったが、全員見逃したという。2回目の接種後、接種券に接種済みの処理をしようとして発覚した。 市は、女性自身が接種したことを失念していた可能性があると説明している。この日、同会場では840人が接種し、スタッフ74人が配置されていた。 本来は1回目の接種後、3週間を空けて2回目を接種することになっている。市の担当者は会見で「どういったリスクがあるかわからないが、ご本人やご家族にはご心配をおかけした。大変申し訳なくあってはならないこと」と陳謝した。マニュアルやスタッフの配置を見直し、研修を徹底するという。(城真弓) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小学教諭、テスト返却せず放置 5年間で計1784枚
北村哲朗2021年5月17日 17時56分 広島県三原市の市立田野浦小学校の50代の女性教諭が、昨年度までの5年間にわたり、担任するクラスで実施したテストの多くを児童に返却していなかった。17日、市教委が発表した。昨年度は3年生のテスト66回のうち、未実施分も含めて少なくとも43回分を返却しておらず、廃棄したものもあったという。 市教委によると、教諭は採点済みや未採点、未実施のテストを自宅などに持ち帰り、段ボール箱に入れて放置していた。「あまりテストを返してもらっていない」という保護者からの指摘で調べたところ、過去5年間で児童131人のテスト計1784枚が返却されていなかった。夏休みの宿題や図画工作の作品など154点も校内に置かれたままだった。 市教委の聞き取りに教諭は「後でやればいいという仕事に対する甘さが多分にあった。次第に業務が追いつかなくなった」と話し、一部は廃棄したと認めているという。教諭の処分は今後、県教委が決める。 学校は16日に説明会を開いて保護者に謝罪。教諭の自宅や校内に残っていたテストを返却した。(北村哲朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋篠宮ご夫妻の希望で実現 地域おこし協力隊と初交流
杉浦達朗2021年5月17日 18時23分 秋篠宮ご夫妻は17日、お住まいの宮邸で、宮城県気仙沼市と高知県四万十町で活動する「地域おこし協力隊」の隊員とオンラインで交流した。同隊との交流は初の試みで、秋篠宮さまの希望で実現した。 地域おこし協力隊は、都市部から地方へ移り住み、地元の人とともに地域の活性化に取り組む人を集う総務省の事業。宮内庁によると、秋篠宮さまは数年前に旅行した際に同隊の関係者と出会い、その活動に関心を持っていたという。 ご夫妻はこの日、最初に気仙沼市の隊員と交流。使わなくなった漁業の網をリサイクルする活動をしていることを聞き、「リサイクルはどのようなことから思いついたのですか」などと質問した。次に四万十町の隊員から説明を受け、古い駅舎や山道を観光に生かす取り組みについて「どのように活用するのですか」などと質問を重ねた。 側近によると、ご夫妻は興味深い様子で熱心に隊員の話を聞いていたという。秋篠宮さまは交流後、「みなさんからお話を聞けてうれしく思います。covid―19(新型コロナ)で大変な状況ですが、健康に留意して活躍いただきたいと思います」と激励したという。(杉浦達朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
有森裕子さんが聖火リレー辞退 東京からの移動に懸念
有森裕子さん [PR] 岡山県内で19、20両日にある東京五輪の聖火リレーで、女子マラソンの五輪メダリストで岡山市出身の有森裕子さん(54)が参加を辞退した。県が17日発表した。東京からの移動に懸念を示し、「県民に不安を与えてはいけない」と、12日に辞退する意向を県に伝えてきたという。 県は新型コロナウイルス感染の急拡大を受けて、公道でのリレー中止を決め、岡山市の岡山城下の段などで代替イベントを無観客で行う方針。 有森さんは1992年バルセロナ五輪の女子マラソンで銀、96年アトランタ五輪で銅メダルを獲得。当初は19日に岡山市内を走る予定だった。(吉川喬) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大麻、覚醒剤60グラム密売容疑 ベトナム人16人逮捕
2021年5月17日 14時01分 大麻や覚醒剤を販売したなどとして、警視庁と兵庫、埼玉両県警はベトナム人16人を大麻取締法違反(営利目的譲渡、同所持)などの疑いで逮捕し、17日発表した。警視庁などは薬物密売グループのメンバーとみている。 逮捕されたのは、リーダー格の衣料品販売業ホアン・ドゥック・トア容疑者(27)=東京都新宿区百人町2丁目=ら22~34歳のベトナム国籍の男女16人。 警視庁組織犯罪対策5課によると、ホアン容疑者らは昨年8月~今年4月、共謀して乾燥大麻や覚醒剤計約60グラムを計約25万円で、兵庫県や愛知県に住むベトナム人男女の自宅あてに宅配便で送り、譲り渡したなどの疑いがある。 調べに対し、逮捕された一部は「SNSを通じて知り合った」「洋服や靴を買うために密売した」などと話しているという。組対5課は、薬物をベトナムから仕入れていたとみて調べる。 グループは国内の在日ベトナム人らを客として、過去3年間に末端価格で約1億円相当の違法薬物を日本国内で販売し、約3700万円を売り上げたと警視庁などはみている。このグループをめぐる密売事件での逮捕者は、客を含めて計40人にのぼるという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
尽きぬ撮影トラブル 撮り鉄とJR、「相思相愛」願う声
拡大するJR我孫子駅で成田線の120周年を祝う式典があり、多くの鉄道ファンがカメラやスマートフォンを向けた=4月30日 JR京浜東北線のホームで4月下旬、中学生が男に投げられて重傷を負う事件が起きた。期間限定の列車を撮影しようと鉄道ファンが集まり、トラブルに発展したとみられる。熱心な「撮り鉄」のマナー問題は古くからの課題だが、コロナ禍で利用客が減る中、鉄道会社は対策と共存との間で頭を悩ませている。 4月25日夕。埼玉県川口市の西川口駅ホームにはカメラを手にした鉄道ファンの姿があった。目当ては、JRの臨時快速列車「あしかが大藤まつり号」。同駅には停車しないが、通過する場面を撮影しようと集まっていたとみられる。 そのなかで事件が起きた。県警によると、県内に住む10代の男子中学生が男に投げ倒され、後頭部を強く打った。撮影をめぐってトラブルになったという。鉄道会社が企画するイベントであれば駅員を増やすなどして対応するが、「把握できないものは難しい」とJR東日本大宮支社の広報担当者は話す。 撮影時のトラブルや事故は以前から絶えず、鉄道会社が対応を続けてきた。 2008年、神奈川県茅ケ崎… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1305文字/全文:1745文字 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
公園の蛇口46個盗難 捜査関係者「高くないのになぜ」
【神奈川】厚木、伊勢原など4市で近ごろ、手洗いや水飲み用の蛇口が公園などから盗まれる事件が相次いでいる。神奈川県警や各市への取材で、被害は50個近くになる。多くは真鍮(しんちゅう)製とみられ、「高価でもないのに、なぜ?」。捜査関係者も市職員も首をかしげている。 ◇ 6日昼すぎ、厚木市の住宅街にある旭町クスノキ公園。定期検針に来ていた水道業者が異変に気づいた。 「水飲み場の蛇口がない」 連絡を受けた市職員が確認すると、蛇口2個が台座から取り外され、ねじ穴がぽっかりあいていた。水が流れ続けないよう元栓は閉められていた。市職員は厚木署に通報したという。 これで市内の被害は9公園で28個目。3月から続く被害を受け、市内全域の公園をこの1週間ほど前に緊急点検したばかりだった。 同様の被害は3月から5月上旬にかけ、市と隣接する伊勢原、平塚、海老名の3市で確認されている。 各市や県警によると、主に真鍮製の蛇口46個のほか、ステンレス製の手すり6本がなくなった。蛇口が盗まれた現場は18カ所で、うち14カ所が公園だ。伊勢原市では自治会館や住宅の工事現場でもあった。 なぜ公園の蛇口が狙われているのか――。 「盗んでも大して金にならない。相当困っているんじゃないか」 厚木市の鉄くず買い取り業者は言う。今回被害に遭った真鍮製の蛇口46個の見積額を聞くと「時期にもよるが、1万円にもならないだろう」と答えた。 なくなった蛇口はみな、ごく一般的な形状だ。固有さを示す製造番号などもない。このため捜査関係者の1人は「収集目的とは思えない」といい、県警は換金目的を視野に調べている。また、現場が近接4市であることから、同一犯の可能性もあるとみている。 厚木市は再び盗まれる恐れが… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「なにもない」踏切、全国区の名所に 千葉・いすみ鉄道
稲田博一2021年5月17日 11時00分 田んぼの真ん中にある遮断機も警報機もない小さな踏切が、地域の観光名所になった。千葉県いすみ市のいすみ鉄道第二五之町(だいにごのまち)踏切。鉄道写真家の中井精也さん(53)の写真展をきっかけに全国的に知られるようになったといい、いすみ市観光協会がつくった「いすみ鉄道・国吉エリア沿線ガイドマップ」に取りあげられた。 中井さんがこの踏切を大きく紹介したのは、2009年の写真展から。中学生のころから通った場所で、現在も題材として取りあげたり、写真の勉強会を開いたりしている。いすみ鉄道も、この踏切を題材に「ここには、『なにもない』があります。」と記したポスターを作製した。 国吉駅から歩いて20分ほどの場所で、星空の撮影ポイントとしても人気が高いという。いすみ市の古谷彰浩さんは「田舎ならではの遮断機のない踏切。ローアングルから撮影すると、背景に何も人工物がない空と列車を撮ることができる」と人気の理由を説明してくれた。 マップには釈迦涅槃(ねはん)像がある海雄寺や、出雲大社上総教会、江戸時代の彫刻師・波の伊八の作品がある光福寺や行元寺なども紹介されている。国吉駅観光案内所などで無料で配っている。(稲田博一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル