明治、大正、昭和のミナト神戸を駆けた神戸市電が廃止になって、今年で50年となる。かつて市民に親しまれた緑色の車両は、意外な行き先で「第二の人生」を送っている。 58両「須磨沖に沈めた」 神戸市立須磨海づり公園(同市須磨区)の沖合約600メートル。水深約20メートルの海底で、細長い構造物が四つ確認された。 第5管区海上保安本部の測量船「うずしお」が2006年、水中ソナーで付近の海底を調べた。うち二つは幅3・5メートル、長さ15メートル。残る二つは幅4・5メートル、長さ10・6メートル、高さは4・5~5メートルとある。「この形状と当時の記録からすると、電車の車両ではないか」。記録を見た海保の担当者は推測する。 周辺の海域では、この地点以外の3カ所にも、似たような細長い構造物が点在していたという。 神戸市交通局によると、1968~70年ごろ、廃車となった神戸市電の58両を須磨沖に沈めたとの記録がある。当時の代表的な車両は、長さ11~14メートル、幅2・4メートル、高さ3~4メートルとされる。 なぜ、市電が海の底に… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1329文字/全文:1797文字 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
買い置きに便利な冷凍肉 解凍いらずで手軽に主菜
拡大する豚肉とズッキーニの煮込み=合田昌弘撮影 記事の後半で、作り方のポイントを動画でご覧いただけます ごはんラボ 豚肉とズッキーニの煮込み 凍ったまま売られている肉類をよく見かけるようになりました。今回は解凍不要で手軽に使えるレシピを紹介します。ズッキーニの食感や白ワインの風味が豚肉によく合うひと皿です。 使うのはバラバラに凍結された薄切りの冷凍豚肉。料理監修の有馬邦明シェフは「バラバラに凍っているものなら加熱したときに肉同士がくっついてかたまる心配がないため、そのまま使えて便利です」。ただ、凍結状態の肉をそのまま鍋に入れると、鍋肌に張り付いて焦げやすくなります。今回のレシピでは、野菜を先に炒めて水分を出してから肉を入れることで、焦げやすさを抑えています。 肉が重なって凍っているものを使う時は、そのまま鍋に入れるとくっついてかたまってしまうため、1枚1枚はがせる程度に解凍するとよいでしょう。 アレンジでは、冷凍の鶏もも肉を1枚丸ごと鍋に。火通りのムラが気になりますが、スープとして煮込んでしまうので、心配はいりません。(小林未来) 豚肉とズッキーニの煮込み 材料・2人前 料理監修:有馬邦明さん(パッソアパッソ) □ 豚肉薄切り(バラバラに冷凍されたもの) 150g □ ズッキーニ 2本 □ タマネギ 1/2個 □ ニンニク 1片 □ オリーブ油 □ 白ワイン 150ml □ しょうゆ 小さじ1 □ 砂糖 小さじ1/2 □ 唐辛子 少々 □ 塩 ひとつまみ □ イタリアンパセリ(刻んだもの) 適量 作り方 ①ニンニクは皮をむいてつぶす。タマネギは1.5cm四方に、ズッキーニは1.5cm角に切る。 拡大する野菜は食感を残すため、大きめのザク切りがおすすめ。唐辛子は少量(数mm程度)だけちぎって入れる=合田昌弘撮影 ②鍋にオリーブ油大さじ1とニ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大規模接種の予約、きょうから 対象や方法、注意点は?
政府が東京、大阪に設置する新型コロナウイルスワクチンの「自衛隊大規模接種センター」の予約が、17日から始まる。東京は午前11時ごろから、大阪は午後1時ごろからインターネットのみで先着順で受け付ける。当面は65歳以上の高齢者が対象。17~23日の間は東京23区と大阪市の住民だけが予約できる。政府は、自治体の接種との「二重予約」を避けるよう呼びかけている。 予約は専用サイトで受け付ける。東京はhttps://www.vaccine.mrso.jp/ 、大阪はhttps://info.vc-osaka.liny.jp/ 。防衛省のホームページやLINEの自衛隊大規模接種センターの公式アカウントなどからも入れる。電話での予約はできない。 予約には自治体から送付された接種券に記載の券番号などの入力が必要。自身の生年月日も入力したうえで、空いている日時から希望日時を選ぶ。予約完了後は、サイト内の自分用のページで確認できるが、確認メールなどは届かない。防衛省は接種予定日時をメモで残すよう呼びかけている。予約方法の問い合わせのための電話相談窓口は、21日に開設する予定だ。 対象者は、東京会場(大手町合同庁舎3号館)が東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県、大阪会場(大阪府立国際会議場)が大阪、京都、兵庫の2府1県の在住者。接種券を持ち、未接種であることが条件だ。 予約システムにアクセスが集中してダウンしないよう、予約や接種は対象を絞って始め、1週間ごとに徐々に拡大する。 17日から予約できるのは東京23区と大阪市の在住者。24~30日の1週間分の予約をとれる。24日から予約できるのは、東京都内と大阪府内の在住者で、東京23区内や大阪市内も含む。ここで予約できるのは、5月31日~6月6日の接種分だ。 5月31日から始まる予約は1都3県、2府1県のすべての高齢者が対象。6月7~13日の接種の予約がとれる。 6月7日以降の予約は、単身赴任者などで対象地域に住民票がなくても居住実態がある人にも広げる方針だ。住民票のある自治体から送付された接種券と、居住実態の分かる住所などが書かれた郵便物などが必要となる。 基礎疾患のある人や高齢者施設の従事者など、高齢者以外で自治体から接種券が送付された人に対する接種は今後、日程を調整する。 予約できるのは1回目のみ。2回目の日時は、1回目の接種時に会場で伝えるという。 接種開始は5月24日で、期間は約3カ月を見込む。土日祝日を含め、午前8時から午後8時まで。自衛隊の看護官らが接種を行う。ワクチンは米モデルナ製(承認申請中)を想定する。各自治体で接種が始まっている米ファイザー製とは異なる。 1日あたりの最大接種能力は、東京会場は1万人、大阪会場は5千人。それぞれ半分程度から始め、徐々に増やしていく方針だ。 センターと各市区町村の予約管理システムは連携しておらず、より早い時期に打ちたいという人が二重に予約することもできてしまう。キャンセルされずに放置され、接種当日に対象者が現れずにワクチンがムダになったり、予約できたはずの人が後回しになったりする恐れもある。 防衛省の対策本部長を務める中山泰秀副大臣は16日の記者会見で「接種は市区町村で実施することが基本。予約が重複した場合は、速やかにいずれかの予約を取り消してほしい」と呼びかけた。(松山尚幹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
蚊は絶滅させるべきか 万博を担う生物学者が今思うこと
「いのち輝く未来社会のデザイン」を掲げて2025年に開かれる日本国際博覧会(大阪・関西万博)。プロデューサーに就任した福岡伸一さんは「いのちを知る」というテーマを担当し、パビリオンでの展示やイベントを企画、表現していく。生物学者として何を伝えたいのか聞いた。 ――1970年の大阪万博の思い出はありますか。 「当時10歳で、親にねだって2回行きました。かっこいいデザインのチケットは今も保存しています。シャトルバスにぎゅうぎゅう詰めになっていくと、蜃気楼(しんきろう)のようにパビリオンが広がっていた。テクノロジーの明るい未来のイメージ。もう、それだけでわくわくしました」 ――それから50年、大阪・関西万博プロデューサーに就任された。 「70年の万博に夢をもった少年として一種の恩返しを考える形になります。しかし、当時夢見ていたようにテクノロジーで、70年万博のテーマだった『人類の進歩と調和』が実現できたかというと、必ずしもそうではない。阪神大震災、福島の原発事故、そして今、コロナの問題。科学技術万能主義に対する反省が迫られている時代だと思う。私自身も科学技術万能主義で一生懸命研究してきたが、今は懐疑的です」 「そういう視点で70年の万博を見直すと、太陽の塔がある。当時の科学技術万能主義に対するアンチテーゼとして、地に足をつけて文化を考えなさいというメッセージがこめられています。今回も未来志向の展示物の中で、ある種の警告のような、太陽の塔へのオマージュを込めたようなパビリオンを作りたい。そこで生物学者として、人を含めた命とは何かを問い直します」 ――生命の輝きを象徴するようなパビリオン。絹をつくる野生の蚕「クスサン」の繭のイメージとか。 「伝統的な絹産業は日本の大事な文化的な遺産です。クスサンの繭は網目状で互いに結ばれている。網目がつながりつつ動的に形を変えていくような建造物ができないか、デザイナーや建築家と相談しています」 もし蚊がいなくなったら、植物が自分に必要な分だけ有機物をつくっていたら…。記事後半では生物の進化や、京都大での福岡さんの学びを聞きました。 ――クスサンにはクリの害虫… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
経営危機のローカル線が変身 「日本一の菜の花鉄道」に
会員記事 青山祥子、大嶋辰男、三嶋伸一2021年5月16日 15時00分 【動画】鈴川絢子が行くちば鉄 いすみ鉄道=大嶋辰男、酒井祥宏撮影 吉本興業の鉄道好きユーチューバー、鈴川絢子です。「ちば鉄」3回目は、いすみ鉄道。なんと、社長から直接、取材依頼のメッセージを頂き、うれしくて来ちゃいました! 「鉄道王国」の千葉県を、鈴川絢子さんが巡る企画「ちば鉄」の3回目。さらに鉄分増量でご紹介します。後半では、いすみ鉄道の代名詞とも言える「菜の花」の秘密も紹介します。 始発駅の大原駅です。止まっているのは、「いすみ300形」。新しい車両なんですけど、なんか懐かしい感じですね。 早速乗り込みます。おおお、1両編成、いいですねえ。ボックス席がなかなか雰囲気を出してます。ここ見てください! 最前面は大きな窓。お隣に運転席がありますが、乗客用スペースがかなり広く、前面展望かぶりつきで、ずっと見ていたくなる。 いすみ鉄道は、14駅の路線になっています。終点の上総中野駅は小湊鉄道さんと同じ駅なので、つなげて乗ってみてもみてもいいんじゃないかと思います。 さあ、車両が走り出しました。いすみ鉄道は、非電化で、すべてディーゼルエンジンを搭載した気動車なんですよ。車両の音も楽しみましょう。 田んぼに水が入っていてとてもきれい。日本の原風景のような景色が広がっています。 応援団が支えるローカル線 いすみ鉄道は旧国鉄の特定地… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:3467文字/全文:3927文字 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
80代女性に誤って1日2回接種 愛知の高齢者施設で
愛知県豊橋市は15日、80代の女性に対し、誤って1日に2回、新型コロナウイルスのワクチンを接種したと発表した。女性の健康状態に異常はみられていないという。 市によると、13日午後、市内にある高齢者施設で入所者10人に1回目の接種を実施。当初は医師のところに来てもらうかたちで開始し、女性は先頭で接種を受けた。その後、移動の負担を考慮して各自が座っているところへ医師が動いて接種するよう切り替えたが、接種後の経過観察で待機していたこの女性に再び接種してしまったという。 市によると、接種会場となった施設内の食堂には医師が2人いたが、本人確認を怠ったという。市は医療機関や高齢者施設に、本人確認を徹底するよう改めて周知したとしている。(小原智恵) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「五輪優先は認めない」首都圏で相次ぐ病床確保への懸念
コロナ下での東京五輪・パラリンピック開催で、医療現場の負担が増すことへの懸念が強まっている。競技会場がある首都圏の知事たちは、選手向けの病床確保に難色を示し、医療従事者からは中止を求める声が上がる。専門家は開催可否の判断基準を示すべきだと訴える。 「今は病床に余裕はあるが、仮に県民か選手かの選択を迫られるような状況で、選手を優先することはなかなか認められない」 サッカー会場がある茨城県の大井川和彦知事は12日の定例会見で、選手用の専用病床の確保は困難との考えを強調した。8競技が行われる千葉県の熊谷俊人知事も13日の会見で、選手専用に確保する考えはないと明言した。 大会組織委員会は当初、選手らのけがや病気に備えて都内に約10カ所、都外に約20カ所の指定病院を設ける予定だった。だが、コロナ下で病床が不足するなど、一部の病院との調整が難航している。 現在の計画では、競技会場や選手村にある診療所や医務室で対応できない場合、指定病院でまず診察してもらうことを想定。重度のけがを負ったり、新型コロナの陽性が確認されたりして入院が必要な場合、指定病院に病床があれば受け入れてもらうが、困難な際の受け皿については都や自治体と協議中という。 知事らの懸念について、組織委の武藤敏郎事務総長は、「あらかじめ専用の病床を空けて欲しいとお願いしているわけではない」と、地域医療に負担をかけない考えを繰り返した。東京都の小池百合子知事は14日の定例会見で「(組織委の)伝え方によるかと思います。(各知事とも)対応をしっかりされると期待しております」と話した。 「観客感染したら……早く無観客決めるべき」 医療従事者の確保も課題だ… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1053文字/全文:1769文字 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名調子で全国にファン ひととき投稿者、105歳の素顔
朝日新聞で70年続く読者投稿欄「ひととき」。プロのライターではなく、一般の読者が、日々の生活で感じたことや心動かされたことをつづる欄です。中にはファンの間で語り継がれる素敵な投稿もあるのですが、いったいどんな方が書いているのでしょう。東京本社・文化くらし報道部の山崎聡記者とともに、その素顔に迫ります。朝日新聞ポッドキャストでお聞きください。 Apple PodcastやSpotifyなどで配信しています。音声プレーヤーの右上にある「i」の右上にあるボタン(購読)でリンクが表示されます。 ◇ 《ひととき投稿 買う?買わない?》 若い頃は大好きだったデパート巡りも、90代になってからは、買う物や欲しい物もなくなり、とんとしなくなった。 ある日、よんどころない用事ができて、福岡・天神のデパートに1人で出かけた。久しぶりのデパートは華やかで、自分がお上りさんに思える。早々に用事を済ませ、せっかく来たのだから目の保養にと店内を回っていたら、すてきな洋服が目についた。しばらく眺めていると店員に「試着してご覧になりませんか」と言われ、こんなチャンスはめったにないと、試着室に入った。 着替えて姿見に映った私は、ドレスアップのせいか少々美人に見える。私の心がささやいた。「思い切って買いなさいよ。少々高価だけど、今日まで50年前のブラウスや、もらったセーターなどを着ていたんだもの、奮発したら」 もう1人の私が今度はささやく。「買っても着る晴れの場所があるの? 残念ながら彼岸が近いのよ。形見に残してもありがたがる子もいないし、宝の持ち腐れになるだけよ」。なるほどね。 結局どちらにしたのでしょう。ふふふふ、ご想像にお任せしましょう。 (福岡県筑紫野市 後藤俊子 無職 98歳) 本当はしゃべりも「母の方が上手」 Q:冒頭に朗読したのは、2015年1月に掲載された投稿です。当時98歳の後藤さんからのこの投稿が掲載されると、「すてきな文章」「かわいらしい」と多くの反響がありました。51歳の初投稿から半世紀のあいだ、みずみずしい文章を書き続ける秘訣(ひけつ)について、今回は、後藤さんの長男の妻・さち子さんにお話をお聞きします。 さち子さん、最近の俊子さんのご様子はいかがですか? A:はい、このところ少し体調を崩していて、寝たり起きたりなんですけど、週に2回のデイサービスには、2階の部屋から自分の足で降りて、通っています。 Q:いま105歳。それはお元気でいらっしゃいますね。 A:本来は母のほうがしゃべるのも上手なんですが、なにせ耳が聞こえにくいから、今回は私の方でお話しさせていただくことにしました。 Q:ありがとうございます。さち子さんから見て、俊子さんはどんな方ですか? A:なにしろ、好奇心が強い人です。何にでも興味を持って挑戦していきます。投稿のほか、60歳で始めた大正琴は、だんだんと上達してその後講師になり、100歳まで教えていました。 Q:ひととき欄のほか、俳壇や歌壇などへの投稿もたくさんされています。 A:そうなんです。とにかく書くのが好きで、苦にならないんです。 Q:福岡のお生まれですが、結婚後、旧満州に渡ってらっしゃるんですよね。 A:そうです。結婚してまもなく満州にわたり、そのあと4、5年いて終戦前に引き揚げてきています。 それから、母が33歳のときに、夫を亡くしました。 Q:これまでの投稿でも、ずいぶんつらかったと書かれています。 A:大変だったと思います。女手一つで4人の子どもを育てたわけですから。我が家の主人が長男で、いま35年、一緒にいます。 Q:ご旅行や普段の生活で気づいたことなどをいつも投稿して下さっていたんですね。 A:旅行に行ったら必ず何か書いていますね。よく覚えていて。投稿して載らなかったのもあるんですが、必ず書いています。 掲載されるとあちこちから電話が Q:掲載された投稿を一緒に見ることも? A:はい、私が先に新聞を開きますから、「あっ、載ってる」と。主人と3人で見ます。載ったときは、あちこちから電話がかかってきます。母の知り合いのほか、私の知り合いも母のファンで、「載ってたねー」とメールをくれたりします。 Q:さち子さんご自身も俊子さんの文章はお好きですか? A:上手だと思いますね。自分の親じゃないから、素直に褒められます(笑)。 Q:冒頭の投稿も「ふふふふ」という終わりが素敵です。反響も大きく「こんなかわいいおばあちゃんになりたい」と、SNSなどでも評判でした。 A:一緒に住んでいると、「かわいい」という感じではないんですが(笑)、文章にしてみると、若いですよね。嫁しゅうとめですけど、けんかしたこともなく、暮らしています。 Q:以前は、デパートにお買い… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「姉が大好きな国なのに」 収容後死亡、葬儀で妹語る
会員記事 大野晴香、染田屋竜太2021年5月16日 21時10分 名古屋出入国在留管理局に収容中、3月に死亡したスリランカ人女性の葬儀が16日、名古屋市守山区の葬儀場であり、支援者らも含めて約80人が参列した。 亡くなったのはウィシュマ・サンダマリさん(当時33)。妹のワヨミさん(28)とポールニマさん(26)は今月1日に来日し、新型コロナ対策として隔離期間を送ったのち、16日に遺体と対面した。 参列者へのあいさつで、ワヨミさんは「姉が大好きだった国でこんなことになり、耐えられない」と声を震わせ、「姉と同じことに誰にもなってほしくない。ほかの人がこんなことにならないよう、お願いします」と結んだ。 ウィシュマさんと交流があった愛知県津島市の真野明美さん(67)は、「生前の面影はなかった。無念だったでしょう」と悼んだ。 支援団体によると、ウィシュマさんは食事もできないほど衰弱し、一時的に収容を停止する「仮放免」を昨年12月以降2回申請したが、認められなかった。 国会で審議中の出入国管理法改正案は、3回目以上の難民申請なら認定手続き中でも送還を可能にする規定などをめぐって与野党が対立。与党は週明けにも採決に踏み切る構えだ。 16日には葬儀にあわせ、入… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:318文字/全文:822文字 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
米軍機の騒音、懸念抱える馬毛島で自衛隊機がデモ飛行
鹿児島県西之表市の無人島、馬毛島への米軍訓練移転を計画する防衛省は16日、訓練が周辺に及ぼす騒音を計測するためのデモ飛行を現地で行った。塩田康一知事も視察したが、地元には騒音への懸念が根強く、自衛隊機を使うなど「実態」と異なる手法を疑問視する声も上がった。 移転が計画されるのは、硫黄島(東京都)で実施されてきた米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)。年に10~20日、日中から午前3時ごろまでの訓練が想定されている。自衛隊基地の建設計画もある。 硫黄島で15日までの予定でFCLPが行われており、デモ飛行は米軍機でなく、航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)のF15戦闘機を使用した。 午後3時半から4時半に5機、夜間訓練を想定した午後6時から7時に2機が、FCLPを行うとされる4~8ルートを周回。約10キロ離れた種子島近くを飛ぶルートもあり、西之表市街に低い音が繰り返し響いた。 馬毛島に滑走路が整備されていないため、「タッチアンドゴー」と呼ばれる離着陸の訓練はせず、島の上空を通る際はエンジンの出力を上げた。 デモ飛行は11、15日の予定だったが、いずれも天候不良で中止になり、予備日の16日に行われた。防衛省は西之表市など種子島の市町や、屋久島町など周辺6自治体の計14地点で騒音を計測し、結果を後日公表する。 塩田知事はこの日、島が見え… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:570文字/全文:1151文字 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル