2021年6月13日 11時11分 茨城県取手市の共同墓地近くの路上で、布団にくるまれた男性の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、県警は12日、遺棄現場周辺でタイヤ痕を採取したと発表した。遺体は車で運ばれて捨てられた可能性が高いとみている。 12日午前には、殺害された北田和彦さん(59)が住んでいた千葉県我孫子市のアパートを捜索した。北田さんは一人暮らし。近くに住む80代の男性は「今まで2回ほどあいさつをした記憶があるだけ」と話した。 県警は事件に関する情報提供を求めるフリーダイヤル(0120・008・376)を設置した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ハブ出没シーズン、奄美の学校で訓練 先生は本物捕獲
奄美通信員・神田和明2021年6月13日 11時56分 猛毒のハブが出没するシーズンを迎え、鹿児島県奄美大島の龍郷町立秋名小で10日、ハブに遭遇した場合の対処訓練があった。専門家から生態の説明を受け、「後ずさりしながら逃げる」などの対応の仕方や捕獲方法などを学んだ。 訓練には児童22人と先生らが参加。県名瀬保健所の恵俊也ハブ対策専門委員らが「ハブは5、6月と9、10月に活発に動き、どこにでもいる。見かけたら1・5メートル以上の距離を保つこと」と注意を促した。 5年の森吉恵菜さん(11)は「ハブは何度もみているけど、怖いと思った。これから草むらには気をつけたい」と話した。先生たちは体育館の床に放されたハブの捕獲に挑み、恐る恐る近づきながら捕獲棒を使って捕まえていた。 ハブは奄美大島と徳之島に生息する。県と地元市町村でつくるハブ対策推進協議会によると、2020年度は前年度より15人少ない29人がかまれる被害にあった。畑や道路などでの被害が多いという。捕獲数は1万8871匹だった。(奄美通信員・神田和明) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
無罪相次ぐ、乳児揺さぶり 症状=虐待と言えない難しさ
岐阜県大垣市で生後3カ月だった長男(5)を揺さぶり脳に重いけがを負わせたとして、傷害罪に問われ、一審で無罪となった母親(27)の控訴審が15日、名古屋高裁で始まる。けがの原因をめぐり、検察側・弁護側双方の専門医の見解が争われる可能性がある。 一審・岐阜地裁判決によると、長男は2016年5月、自宅アパートで負傷。頭部に硬膜下血腫、眼底出血、脳浮腫の3症状があった。これらは「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」の典型とされ、検察側は、母親が激しく揺さぶったことが原因と主張した。 弁護側は、硬膜下血腫はソファから落ちたことが原因で、他の2症状も落下後の心肺停止などで起きたとする脳神経外科医の見解を柱に無罪を主張。地裁は「けがを揺さぶりによるものとするには合理的疑いが残る」と述べ無罪とした。 一審で脳神経外科医でない医師の鑑定書を出した検察側は、控訴審で、長男の首付近に強く揺さぶられることで起きる血腫があったなどとする脳神経外科医の鑑定書の証拠採用を求め、暴行があったと主張するとみられる。 検察「安易に考えていた」 プロジェクトチームで検討 乳幼児の頭のけがの原因が暴力的な揺さぶりかどうかが争われた事件では、近年、無罪判決が相次いでいる。弁護士らでつくる「SBS検証プロジェクト」によると、この7年間で少なくとも15件にのぼる。 母親の弁護を務める神谷慎一… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:645文字/全文:1233文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ノルマは1日6駅、メモはスマホ うごめく時短営業調査
新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言下の5月中旬のある平日。スーツ姿のサラリーマンが行き交う都内の駅から100メートルほどの飲食店街の路上で、カジュアルシャツを着た50代の男性は足を止めた。 時刻は周囲の店が軒並み閉店した午後8時すぎ。男性の目線の先には、8時をすぎても煌々(こうこう)と明かりをともし続ける1軒の居酒屋があった。 「ビールお願い」「酎ハイお待たせ」。店内に客や店員の声が響く。都は、飲食店に酒類提供は終日控え、午後8時までの時短営業を求めている。 男性の正体は時短要請に応じていない店を確認して回る都庁の職員だ。店にできるだけ近づくが、店内には入らず、客待ちがいるか、店内の混み具合、適切に換気されていそうかを遠巻きにチェックする。週2~3回繁華街を回るが、店側に「仕事中」と悟られたことはないという。「酔っ払いが店を物色しているように見えているのかもしれませんね」 お店に入る客の気持ちはわからないでもない。「他の店が閉まっている中、『いらっしゃい』と言われればつい入りますよ。それが人情でしょう」。だからこそ、店の協力が重要だと思う。「ここさえ閉めてくれればみんな家に帰るのに。いまだけ頼む」。心の中でそう願いながら見回りにあたる。 客の総取り、「異常なこと」 同じ仕事をしている別の40代の男性職員は「『告げ口』をしているみたいで気持ちのいいことではないです」と、コロナ禍で生じた見回り仕事への複雑な思いを語る。 それでも、夜中に営業して繁… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1569文字/全文:2209文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「もう帰ろう」と言わなかった母 香川愛生さんを支えて
会員記事 聞き手・鎌田悠2021年6月13日 12時00分 私が将棋と出会ったのは、小学3年のときでした。友だちにルールを教えてもらい、当時住んでいたアパートの下の階のおじいちゃんに将棋を習いました。母は、将棋のことはまったく知りませんでした。 母は1人で私を育てながら経理の仕事をしていましたが、私が東京・千駄ケ谷の将棋会館にある将棋道場に通うようになり、会社を辞めて送り迎えをしてくれるようになりました。どうしても将棋が指したい私は、平日夜で対戦相手がいないときも、まだ見ぬ敵を求めてガラガラの道場に居残っていました。母も「もう帰ろう」とは言わず、一緒に待ってくれました。 習っていた水泳や学習塾をやめたいと言ったときも、東京を離れて立命館大学に進学を決めたときも、結局は受け入れてくれました。強制すると逆にムキになってやらない私の性格を理解して、尊重してくれました。 20歳のとき、初めてタイトル戦に挑戦しました。1勝1敗で迎えた三番勝負の最終日が、ちょうど母の誕生日。しかも会場は、母が送り迎えをしてくれた将棋会館でした。 棋士にとって、タイトル戦は… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:609文字/全文:1076文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
空の注射器で男性に空気を注射 埼玉のワクチン接種会場
埼玉県は13日、県が開設している高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種会場(さいたま市浦和区)で、60代の男性1人に空の注射器で注射してしまった、と発表した。空気0・2ミリリットルが体内に入ったが、男性の体調に異変はないという。 県によると、13日午前、看護師が男性に注射している最中に、ワクチンが入っていないことに気づいた。この日は午前中に840人への接種が予定されており、看護師6人が朝に注射器を準備。ワクチン1瓶から注射器10本に0・5ミリリットルずつ入れることになっていたが、注射器1本分が瓶に残っていたという。 県は再発防止のため、ワクチンを注射器に入れる際に複数の看護師で確認するとともに、接種時にも再確認することにした。(岡本進) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
駄菓子を買って困窮者支援 「10円分から寄付できる」
吉川喬2021年6月13日 12時45分 生活困窮者へ駄菓子を送ろう。コロナ禍が長期化するなか、岡山県岡山市北区奉還町の商店街に12日、そんな寄付コーナーができた。 商店街に事務所を置く一般社団法人SGSGが作った無人売り場「だがし+1(プラスワン)」。20、30円ほどのおなじみの駄菓子から2個を買い、うち1個を寄付ボックスに入れようと呼びかけるもの。駄菓子は、寄付された食料品を生活困窮世帯などが無料で受け取れるコミュニティフリッジ(公共冷蔵庫、岡山市北区)を通じて提供される。 駄菓子の一部は「日本一のだがし売場」(瀬戸内市)が無償で提供。コーナーは月~木の午後5時半~8時と、毎月第3土曜日の午前10時~午後3時に設けられる。SGSGの野村泰介理事長(43)は「困窮者への支援が足りていない。駄菓子なら10円分からでも寄付できる」と呼びかけている。(吉川喬) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「咲くまで数十年」といわれる花開花 突然4m弱に成長
遠山武2021年6月13日 12時46分 花が咲くまで数十年といわれるリュウゼツランが、福岡県大任町のサボテンハウスで開花した。 「竜の舌」に見立てられる肉厚の葉が長年、ひざ上ほどの高さに生い茂っていた。4月中旬に突然、茎が伸び始め、20日ほどで4メートル近くに急成長。5月末、開花が確認された。茎の上部から枝がいくつも伸び、バナナの房のような黄色の細長い花が咲いている。 開花に初めて立ち会ったという町教委の学芸員佐々木絵里奈さんは「茎がタケノコのように伸びたかと思うと、花が咲いたので驚きました。思ったより控えめな花でした」。 リュウゼツランはメキシコ原産の多肉植物。同ハウスには20株ほどあり、これまで何度か開花している。開花後はまもなく枯死する。枯死した状態の2株が館内で展示されている。 緊急事態宣言のため20日まで休館中。「再開後も開花が続いていてほしい」と担当者は気をもんでいる。(遠山武) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
埼玉で新たに65人感染 2人死亡、死者は計817人に
埼玉県は13日、新型コロナウイルスに感染していた50代男性1人と90代女性1人が死亡したと発表した。県内で確認された死者は計817人になった。県内でこの日、新たに発表された感染者は65人。内訳は県32人、さいたま市12人、川口市11人、川越市6人、越谷市4人。感染者は延べ4万5056人になった。 また、越谷市は、12日にクラスター(感染者集団)が発生したと公表した障害者支援施設は「こしがや希望の里」(同市向畑)だと13日公表した。新たに入所者1人の感染が判明し、同施設関連の感染者は計11人になった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
性暴力の相談先どう案内? 「自殺」検索で表示の例も
インターネット検索のヤフーが、性犯罪や性暴力にかかわる言葉が検索されたとき、被害者向けの相談ダイヤルを表示する運用を始めた。深刻なダメージを受けた被害者が、いちはやく支援につながるにはどうすればいいのか。相談先の周知が課題になっている。 内閣府や法務省、警察庁などは2020年6月、性犯罪や性暴力の「根絶を求める社会的機運が高まってきている」として、対策を強化する方針を打ち出した。刑事法のあり方や性犯罪者の再犯防止策などと並び、被害者が相談しやすい環境の整備も課題として挙げている。 相談から医療的支援、カウンセリングなど被害者を総合的に支える「ワンストップ支援センター」は18年度に全都道府県に設置され、内閣府は共通の短縮番号「#8891」から各地のセンターにつながるナビダイヤルを20年10月に開始。全国の警察も、17年8月から性犯罪被害の相談電話を共通の短縮番号「#8103」で受け付けている。 しかし、20年11~12月の内閣府の委託調査では、無理やり性交などをされた被害者のうち、誰かに相談した人は約37%だけ。ワンストップ支援センターに相談した人は1%未満で、警察に連絡や相談をした人も6%弱にとどまった。 なぜ相談できないのでしょうか。「プッシュ型支援」として自殺問題に取り組むNPOの事例も記事後半で紹介します。 相談しなかった人に複数回答… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:682文字/全文:1211文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル