根本晃2021年6月30日 19時00分 会員制大型量販店を展開する「コストコホールセールジャパン」(川崎市)は、7月8日に名古屋市守山区で「守山倉庫店」をオープンする。東海3県では中部空港倉庫店(愛知県常滑市)、岐阜羽島倉庫店(岐阜県羽島市)に続き3店舗目で、名古屋市内の出店は初めて。 30日に報道関係者向けの内覧会があった。守山倉庫店の売り場面積は約1万平方メートルで、食料品や家電、日用品など約3800種類の商品をそろえた。3階建てで2、3階と屋上に約860台分の駐車場がある。 新型コロナウイルスの感染対策で混雑を避けるため、8~11日は姓のローマ字の頭文字によって入場制限を実施する。コストコのケン・テリオ日本支社長は「新規の会員登録が順調に伸びている」と話し、数年以内に三重県内と愛知県内で、さらに新規出店を検討していると明らかにした。(根本晃) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
覆面レスラー市議、覆面姿の掲載求め大分市を提訴
中沢絢乃2021年6月30日 19時11分 覆面レスラーのスカルリーパー・エイジ大分市議(52)が30日、大分市を相手取り、市議会ホームページと市議会だよりに覆面姿の顔写真の掲載などを求める訴訟を大分地裁に起こした。「議会は、覆面姿での活動を支持してくれた有権者を、民意を、ないがしろにしている」と訴えている。 訴状によると、初当選後の8年間にわたり市議会ホームページと市議会だよりに写真を掲載しなかったのは人格権の侵害、ほかの議員との差別だと主張。議場や委員会室での覆面着用を認めるよう求める申し入れを議長が拒んだのは不法行為であるとも訴え、計500万円の損害賠償も請求している。 エイジ市議は2013年2月に初当選し、現在3期目。初当選時から覆面姿での本会議や委員会の出席を申し入れてきたが、市議会は「議場では帽子やつえなどを着用、携帯してはならない」という会議規則を理由に認めなかった。ホームページではエイジ議員だけ写真部分が空白で、市議会だよりでも覆面姿の写真は一度も掲載されていない。 今年4月26日、写真の掲載を求める仮処分を同地裁に申し立てたが、3回の審尋を経て市議会側が和解を拒否したため提訴に踏み切った。仮処分の申し立ては取り下げるという。 エイジ市議は「規則、品位、議員としての自覚といったものを盾に、少数派の意見を尊重できない慣行があると思っている。そうしたことがまかり通っている地方議会を改善するきっかけになりたい」と話した。(中沢絢乃) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
危険運転容疑の運転手、店で飲酒か 児童5人死傷事故
千葉県八街(やちまた)市で28日、トラックが小学生の列に突っ込み児童5人が死傷した事故で、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕され、呼気から基準値を上回るアルコールが検出されたトラック運転手の梅沢洋容疑者(60)が、勤務先に帰る途中に酒を飲んだのは店だったとほのめかす供述をしていることが捜査関係者への取材でわかった。 県警は30日、酒の影響で正常な運転ができない状態で事故を起こした可能性があるとみて、法定刑の重い同法の危険運転致死傷容疑で千葉地検に送検した。 県警が適用した危険運転致死傷罪(同法3条)の規定は、アルコールまたは薬物の影響で正常な運転が困難な状態に陥り、車の運転で人を死傷させた者の処罰を定めたもので、人を死亡させた場合は15年以下の懲役に処するとしている。一方、過失運転致死傷罪(5条)の刑は「7年以下の懲役」などとされている。 県警などによると、梅沢容疑者は事故前の数時間以内に飲酒した可能性があり、事故後、「人が飛び出してきたのでよけた」「左に急ハンドルを切ったところ、電柱にぶつかってしまった」と説明していた。 しかし捜査関係者によると、現場近くの防犯カメラの映像からは人が飛び出してきた状況や急ハンドルを切った様子は確認されず、トラックが緩やかに左に進みながら電柱に衝突する様子が記録されていた。現場には目立ったブレーキ痕も確認されていないという。 事故現場となった幅6・9メ… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:415文字/全文:1034文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
関大がワクチン2510回分廃棄へ 職域接種の大学で初
関西大学は30日、新型コロナウイルスの米モデルナ製ワクチン2510回分が使えなくなったと発表した。保管する医療用冷蔵庫に不具合があったため。ワクチンは余裕をもって国に申請しているため、学内で予定する接種に問題はないという。 関大によると冷蔵庫は新品で、25日に千里山キャンパス(大阪府吹田市)に2台が届き、庫内温度は4度に設定された。うち1台に26日にワクチンを入れたが、27日朝になって、8度を超えていることがわかった。温度の記録を確認すると、8~25度では12時間以内というワクチン保存の基準を外れていたため、廃棄を決めた。 冷蔵庫のメーカーの日本フリーザーによると、冷蔵庫が冷え過ぎた場合に冷却機能を制限する装置が故障し、誤って温度が上がったとみられるという。同型の冷蔵庫は、関大のものを含めて16台が出荷されており、同様の不具合がないか調査する方針。 文部科学省によると、職域接種が進む大学でワクチンを廃棄しなければならなくなった例は初めて。関大は21日から職域接種を始めており、28日までに約720人が接種を受けた。関大の調査によると、学生・教職員ら約3万5千人のうち、約1万9千人が接種希望と答えている。28日からは地元吹田市の保育関係者や公立小中学校の教職員を対象とした接種も始めていた。(狩野浩平) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「何も変わってない」 小学校への米軍機墜落から62年
光墨祥吾2021年6月30日 19時41分 沖縄県うるま市(旧石川市)の宮森(みやもり)小学校や住宅に米軍のジェット機が墜落し、児童ら18人が死亡した事故から30日で62年となった。同小では、児童会主催の追悼集会と遺族らによる慰霊祭があった。米軍統治下から日本に復帰して来年で半世紀になるが、なお事故が絶えず、遺族は「子どもたちに危険が及ぶことは、これ以上あってはいけない」と話した。 追悼集会はコロナ禍のため、5、6年生の児童約150人に限定。黙禱(もくとう)を捧げ、犠牲者の名前が刻まれた碑に千羽鶴を供えた。慰霊祭には遺族ら約30人が集まり、献花や焼香をした。 追悼集会で、当時3年生だった弟を亡くした上間義盛さん(78)=同市=は「犠牲になった18人は天国から見守っていると思う。追悼集会を開いていただき、心から感謝します」と児童に語りかけた。 あの日、高校生だった上間さんは現場に駆けつけて立ち上る黒煙を目にした。米軍が規制し、校内には入れなかった。周囲には子どもの名を呼び、泣き叫ぶ親たちがいた。弟の安否は夜までわからなかった。 弟は、遊んでいた校庭のブランコごと爆風で飛ばされ、トイレの壁にたたきつけられて亡くなった、と聞いた。 高校卒業後、40年近く警察官を勤め、米軍関係の事件捜査にも関わった。定年後のいまは子どもたちの登下校の見守り活動を続けている。自宅にいると、テレビの音を米軍機の音がかき消す。県内では近年も小学校校庭への米軍機の窓落下など、事故が続き、6月2日にもヘリが深夜の畑に不時着した。 上間さんは取材に「米軍機の事故、米軍による一方的な事件事故の捜査。ずっと、何も変わっていない」と訴えた。(光墨祥吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ゴルフ用品など購入か 詐欺容疑で近大元教授ら再逮捕
近畿大医学部法医学教室で大学の経費が詐取されたとされる事件で、大阪府警は30日、新たに総額約2100万円相当の私物を経費で購入していたとして、元主任教授の巽(たつみ)信二容疑者(66)と元医療機器販売会社員の無職藤戸栄司容疑者(52)を詐欺容疑で再逮捕し、発表した。 府警は2人の認否を明らかにしていないが、捜査関係者によると、2人ともおおむね容疑を認めているという。 捜査2課によると、2人は共謀し、巽容疑者の私物のゴルフ用品や家電などを買ったのに、医療用品を購入したように装った偽の領収書や請求書を近大に提出し、2015年3月~19年2月に35回で計約2100万円を巽容疑者の口座に振り込ませ、だまし取った疑いが持たれている。 巽容疑者は、19年3月まで藤戸容疑者が勤務していた医療機器販売会社(大阪市中央区)を通じて物品を購入していた。藤戸容疑者はほぼ同額の医療用品を買ったとする領収書などをつくり、物品と一緒に巽容疑者に届けていたという。 巽容疑者は物品受け取りの際に代金を藤戸容疑者に払い、領収書などを大学に提出。個人口座へその額を振り込ませていたという。 府警は、巽容疑者が購入した私物は冷蔵庫などの家電製品やゴルフのクラブセット、バッグなど数百点に上るとみている。 会社側は府警の調べに、巽容疑者に指定されて購入した私物のリストをつくっていたと説明した。社長は、虚偽の領収書などが発行されていたことを認識していたと証言しているといい、府警は会社側の関与についても調べている。 大阪地検は30日、約1740万円の大学経費をだまし取ったとして、巽、藤戸両容疑者を詐欺と有印私文書偽造・同行使の罪で大阪地裁に起訴した。 捜査関係者によると、藤戸容疑者は容疑を認め、巽容疑者は当初は容疑を否認していたが、最近になって認め始めたという。 近大法医学教室をめぐっては、府警から依頼された司法解剖の際に検査料を受け取りながら、最終的な鑑定書には結果が書かれていない検査が複数あることが判明している。府警は国費でまかなわれる検査料を水増し請求していた疑いがあるとみて調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
佐賀空港へのオスプレイ配備波高く 防衛省が地元説明会
会員記事 松岡大将、松山尚幹2021年6月30日 20時00分 佐賀空港(佐賀市)への陸上自衛隊のオスプレイ配備計画をめぐり、防衛省は30日、陸自駐屯地を建設する予定地の地権者向け説明会を始めた。佐賀県への配備要請から7年。県は2018年に受け入れを表明したが、地元の同意獲得が難航しており、実現の見通しは依然立っていない。(松岡大将、松山尚幹) 防衛省九州防衛局は30日、佐賀空港に近接する2地区の地権者向けに非公開で説明会を開いた。1カ所目の説明会には地権者52人のうち28人が参加。参加者によると、伊藤哲也局長ら防衛局幹部はオスプレイ配備の理由や必要性を強調し、理解を求めた。 出席した地権者でノリ漁師の50代男性は、オスプレイの安全性や振興策の中身について踏み込んだ説明はなく、「判断のしようがない」と不満を漏らした。土地買収額も「不動産鑑定士の評価による」として示されず、「アバウトな説明で『賛成してくれ』といわれても困る」と語った。 説明会は地元の県有明海漁協が求めたもので、漁協15支所のうち、駐屯地の建設予定地の地権者らが所属する4支所の地区ごとに7月4日まで計6回開かれる予定。 説明会をめぐっては、防衛局は3月、地権者が最も多い南川副支所だけに説明会を開き、土地の買収額は「1平方メートル4350円が上限」などと伝え、他の支所が反発。当時の広瀬律子局長が謝罪に追い込まれ、防衛省は6月25日付で局長を伊藤氏に替え、態勢を一新して説明会に臨んだ。 佐賀空港へのオスプレイ配備は、中国の海洋進出が活発化する南西諸島の防衛を主眼に、陸自相浦(あいのうら)駐屯地(長崎県佐世保市)に拠点を置く離島防衛専門の水陸機動団とセットで計画された。 政府は2014年7月、佐賀空港への配備を佐賀県に要請。その後、着陸料として20年で計100億円支払うことで県と合意し、山口祥義知事は18年8月、配備の受け入れを表明した。 だが、空港建設に際して県と… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:886文字/全文:1687文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
事故起こしたトラックは白ナンバー 飲酒検査の義務なし
小木雄太、青山祥子、田内康介2021年6月30日 21時18分 千葉県八街(やちまた)市で28日、トラックが小学生の列に突っ込み児童5人が死傷した事故。自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕されたトラック運転手の梅沢洋容疑者(60)は、検知器を使った飲酒検査が事業者に義務づけられていない「白ナンバー」のトラックを運転していた。事故後、容疑者の呼気からは基準値を上回るアルコールが検出されている。 店や企業などが自分たちの荷物を運ぶトラックには「白ナンバー」が、有償で顧客の荷物を運ぶ事業のためのトラックには「緑ナンバー」が、それぞれつけられている。緑ナンバーの場合、事業者は貨物自動車運送事業法に基づき、運行管理者を選任する必要がある。運転前後に、検知器による飲酒検査を行う義務も課されている。 一方、白ナンバーの場合、その義務はない。ただ、①白ナンバーの車を5台以上使用②定員11人以上の車を1台以上使用などの一定の条件を満たした事業者には、道路交通法に基づき「安全運転管理者」を選任し、運転手に点呼などを実施して、疲労状況や飲酒していないかを確認する義務がある。とはいえ、この場合も検知器による検査は義務ではない。 事故を受けて警察庁は都道府県警に対し、道交法で定められている義務を順守するよう事業者への指導を徹底することを指示した。 梅沢容疑者の勤務先の南武運送(千葉県八街市)の親会社、南武(東京都葛飾区)によると、同容疑者が運転していたトラックは南武の所有。事故当日は事故現場近くの事業所から千葉県市川市や東京都内の建設現場に資材を運んでいた。南武が所有する白ナンバーのトラックは2台。運転手へのアルコール検査は事故当日に限らず普段から実施していなかったという。(小木雄太、青山祥子、田内康介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
銚子電鉄、株主が総会で廃線進言 煎餅販売を「本業に」
銚子電鉄(千葉県銚子市)の株主総会が30日、銚子市であり、株主から「鉄道事業をこの辺で見直した方がいいんじゃないか」などと「廃線」を進言される一幕があった。議長役の竹本勝紀社長は存続の危機にあることを認めつつ、「まだやれることはある」と経営改善に意欲を示した。 銚子電鉄は銚子市内の6・4キロ(銚子―外川)を走る2両編成のローカル鉄道で、23年に開業100年を迎える。 この日報告された2020年度決算では、コロナ禍による外出自粛が直撃し、「主力」の鉄道部門は輸送人員が27万2114人(前年度比22・8%減)、売上高は7856万円(同22・1%減)だった。 一方、副業と位置づける物販部門は3億9783万円で、ほぼ横ばいだった。駅売りは落ち込んだものの、強化したオンラインショップの売上高が前年度の約10倍と善戦した。 両部門を合わせた20年度の経常損失は3947万円(前年度1982万円)で、雇用調整助成金や持続化給付金が得られたため、当期損失は709万円(同1947万円)にとどまった。 銚子電鉄では、慢性赤字の鉄道部門は、かかった費用の3分の2を国と県、市からの補助金で穴埋めし、残りの赤字をぬれ煎餅(せんべい)などの物販の収益で補っている。20年度決算はその経営構造がさらに顕著になった。 こうした問題を株主総会で指摘したのが、同社の株式を十数%保有する筆頭株主の地元男性だ。 男性は市の人口減少が著しく、小中学校の統廃合でスクールバスの利用が進み、銚電の定期利用客は確実に減ると断言。「銚電の公共性はほとんどない」「私は(鉄道の存続は)無理だと思いますよ、はっきり言って」「副業を本業にして従業員の雇用を守るべきではないのか」などと15分にわたって持論を展開した。 竹本社長は「重く受け止めたい」と切り出し、テレビ出演の際に共演タレントから「(銚電は)税金の無駄遣いだ」と指摘された逸話を紹介して「全く反論できなかった」と語った。 税理士でもある竹本社長は「顧問先として(銚電を)見るならば、もうやめた方がいいと思うのは当然だ」とも述べた。 そのうえで、鉄道をやめて副業だけを残す案は「副業の売上高も激減する」と否定。「銚電は全国から支援を受けている。鉄道は(お金に置き換えられない)地域の広告塔であり情報発信基地でもある。あと1年の任期中、地域経済のために最大限の努力をしたい」と語った。(高木潔) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ミャンマーに平和を」 新宿で写真展
2021年6月30日 20時00分 ミャンマーの写真家らの写真展「#Save Myanmar」(セーブ・ミャンマー)が7月1日から東京都新宿区で開かれる。日本写真協会などが主催する「東京写真月間」の一環。会場ではポストカードやミャンマーの物産品などを販売し、売り上げの一部を同国の平和のための支援にあてる予定だ。 展示されるのは、2014年の東京写真月間で「アジアの写真家たち ミャンマー」に出品された作品など約50点。企画を担当する同協会の神谷京子さんは「写真を通して平和について考えてほしい」と話す。以前に写された美しい風景や静かな暮らしが今どうなっているか、想像しながら作品を選んだという。 東京都新宿区西新宿6丁目のヒルトン東京地下1階、ヒルトピアアートスクエア(03・3343・5252)で7月6日まで。午前11時~午後6時(最終日は午後2時)。入場無料。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル