2021年6月20日 15時23分 20日午前4時40分ごろ、沖縄・尖閣諸島の魚釣(うおつり)島沖で、中国海警局所属の公船「海警」2隻が領海に侵入した。海上保安庁によると、日本漁船(9・7トン、乗員3人)に近づこうとする動きを見せた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ウガンダ選手なぜ陽性? ワクチン効果・検査感度に限界
東京五輪・パラリンピックに出場する東アフリカ・ウガンダの選手団9人のうち1人が、空港での新型コロナウイルスのPCR検査で陽性だったことがわかった。来日した五輪選手団で陽性が判明したのは初めて。ワクチン接種を済ませ、陰性証明書も持参した選手の「陽性」を、どのように考えればいいのか。 五輪に出場する選手は、出国の96時間以内にPCRなどの検査を受け、陰性証明書を持参することになっている。 新型コロナウイルスに感染しても、初期はウイルス量が少なくて、検査にかからない。今回、出国前の2度のPCR検査では感知しなかったが、移動の間にウイルス量が増えた可能性がある。入国後に最初に受けた抗原定量検査はPCR検査よりも感度が低く、より精度の高いPCR検査で陽性と判定された。 ワクチンの効果はどう考えればいいのか。内閣官房によると、選手団は全員が出国前にアストラゼネカ社製のワクチンを2回接種していたという。 英国からの報告では、同社のワクチンを2回接種して2週間以上たつと、英国型の変異株(アルファ株)に対する発症予防の効果が66%、急速に拡大するインド型(デルタ株)に対しては60%あった。ファイザー社製では、この数字がそれぞれ93%、88%。いずれにしても100%ではない。 また、注意が必要なのは、これらの数字は発症を防ぐ効果を表している点だ。感染自体を防ぐ効果ははっきりしていない。 加えて、2回目をいつ接種し… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:501文字/全文:1114文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
選手村、酒OKも「一人飲みで」 コンドームは帰国時に
斉藤佑介2021年6月20日 15時33分 東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの大会組織委員会は20日、東京・晴海の選手村に入る世界各国・地域の選手らに対し、酒の持ち込みを原則として認めると発表した。ただし自室で一人で飲むことを求め、公共の場所や共有スペースでの飲酒や、宴会を開いたりは禁止する方針だ。また、過去大会では選手村で配っていたコンドームは、従来とは別の形で選手らに提供する。 組織委はこの日、選手村の全容を報道陣に公開した。公共や集団での「飲酒禁止」は、各国・地域の選手団を通じて注意喚起し、守らなかった場合の罰則も検討している。組織委は、「感染症対策のルール違反時の対応をまとめたプレーブックに準じて対応する」としている。 また、五輪でのコンドーム配布はHIVやエイズ撲滅の啓発活動の一環で、組織委によると、2004年アテネ大会から配布が始まったという。 16年リオデジャネイロ大会でも選手村などに常設していたが、今大会では方針を転換し、帰国時に選手団を通じて配布することにした。組織委は「アスリートは発信力があり、母国に持ち帰って啓発して頂くことが重要だが、趣旨や目的をしっかりと伝える必要がある」としている。(斉藤佑介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
矢部太郎が語る絵本作家の父 「変だな」が僕のルーツ
漫画「大家さんと僕」シリーズで知られる芸人・マンガ家の矢部太郎さん(43)が20日の父の日を前に、新作「ぼくのお父さん」を刊行した。父で絵本・紙芝居作家のやべみつのりさんとの幼少期の思い出をつづった作品だ。「変な人が身近にいて、『変だな』と思っていたことが、僕のルーツかな」という、父とのエピソードを語った。 「大家さんと僕 これから」を出した後、次回作に思いついたのは自身が子どもの頃の父の話だった。当時の父と年齢も仕事の内容も近くなっているような気がしていたという。そんな時父から送られてきたのは「たろうノート」という日記。幼少期の出来事を「記録魔で収集癖がある」という父が細かく記していた。存在は知っていたが、本格的に読むのは初めてだった。「子どもの頃に思っていたのとは違う父も見えてきて、描きたい物がどんどんできていった。逆に『お父さんノート』として僕からみた父を描けると思いました」。「ありがたい」と喜ぶ一方で、姉の「ノート」の方が質も量もともに充実していることに気付いたという。「お姉ちゃんの日記の方がそのまま出版できるんじゃないかというくらい、クオリティーが明らかに高い。絵のタッチも分量も差を感じて、それはちょっとショックでした」と笑う。 当時家にいることが多かった父とはよく遊んだ。ご飯の時、おかずを見て描く理由を尋ねると、「食べたら消えちゃいますから」。ゴミを捨てに行ったはずが、帰りには持ち物が増えている。牛乳パックを工作に利用し、「この世にごみなんてないんです ごみだと思うからごみになるんだよ」。連日つくしを採りに行ったり、友だちを交えて縄文土器を作ったり。今作ではそんなどこか不思議な父と子のやりとりを、ほのぼのとした柔らかいタッチで描くとともに、なかなか絵本を完成させられない父の姿も映し出される。 つくしのエピソードは印象的… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1409文字/全文:2191文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
立てこもり容疑の男、前日も来店 身柄確保時、左手に傷
2021年6月20日 11時26分 さいたま市大宮区のインターネットカフェで男が20代の従業員の女性を人質にして32時間余り立てこもった事件で、埼玉県警は20日午前、住居不定、無職林一貴容疑者(40)を逮捕監禁致傷容疑で送検した。 県警は林容疑者を監禁容疑で18日夜に現行犯逮捕したが、女性がけがをしていることが確認されたため、容疑を切り替えた。 県警によると、林容疑者は17日午後2時25分ごろ、雑居ビル7階のネットカフェ店内で、女性に「個室内のものが壊れたので来てほしい」などと声をかけた。その後、個室ブース内に女性を招き入れて首をつかんで引き倒すなどし、18日午後10時35分ごろまで監禁。首などに全治2週間のけがを負わせた疑いがある。 林容疑者は事件前日にもこの店を訪れていたことが県警への取材で新たにわかった。林容疑者は16日午後8時ごろに店に入り、17日午前8時に一度精算して退店したという。その2時間後の午前10時に再び来店したという。 立てこもりの最中に県警が林容疑者らに食料を届けた際の状況もわかってきた。 18日昼前に林容疑者から「甘いものがほしい」との要求があり、県警は2人分のパンとペットボトルのお茶を届けた。この際、林容疑者は個室の扉を開けることは拒否し、扉の中央付近の不透明のアクリル板のような部分に穴を開けるよう求めた。県警はここに約10センチ四方の穴を開けて、林容疑者と女性にそれぞれ渡したという。 また、個室内にはカッターナイフなど複数の凶器があったことも判明した。県警は女性を脅すために使ったとみている。林容疑者は身柄を確保された際、左手の指に刃物でできたとみられる傷があったといい、県警は林容疑者が自ら傷つけたとみている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
遺族の気持ち、冤罪の可能性 死刑について考えた
拡大するN4Uに寄せられた死刑制度への意見 死刑制度に賛成ですか、反対ですか? 「究極の刑罰」とされる死刑を巡り、大切な人を失った遺族の気持ちや、無実の人の命を奪う冤罪(えんざい)の可能性を、どう考えればいいのでしょうか。「#ニュース4U」取材班のSNSに寄せられた意見について、専門家と考えました。(米田優人) 大阪弁護士会は2月、制度の是非を改めて考えてもらおうと、存置(残す)と廃止のそれぞれの立場の弁護士が意見を述べる動画をつくり、ホームページで公開した。取材班は3月中旬、この動画を紹介する記事を掲載し、「#ニュース4U」のLINE公式アカウントに登録している「友だち」に、死刑制度への賛否や動画の感想を聞いた。 約80件の回答が寄せられ、死刑制度への賛否はほぼ半数に分かれた。 賛成意見は「被害者救済が一番大事」(埼玉県川口市、56歳男性)、「遺族の苦しみを考えれば、死刑制度は残すべきだ」(札幌市中央区、53歳女性)など被害者感情を挙げる声が多かった。海外の死刑廃止の動きについて「何でもグローバル的に考える必要性はない。凶悪犯罪者には自らの死をもって償わせるのが筋」(東京都町田市、59歳主婦)との声もあった。 一方、反対意見では「人が裁く限り必ず間違いがある」、(長崎市、61歳無職男性)「冤罪(えんざい)はいつの時代にも必ず起きる」(神奈川県、58歳主婦)といった、無実の人を罰してしまう可能性を指摘する声が目立った。死刑廃止とともに、仮釈放がない終身刑の導入を求める意見もあった。 大阪弁護士会の動画については「死刑を今も行う国の少なさに驚いた」(静岡県富士宮市、派遣社員、37歳女性)「終身刑の設置がなければ、(死刑制度の)廃止には反対になった」(大阪府岸和田市、34歳女性)との声も寄せられた。 専門家「議論がかみ合ってない」 結果をどう見るか、死刑制度をめぐる議論に詳しい桐蔭横浜大の河合幹雄教授(法社会学)に聞いた。 死刑を容認する理由に厳しい処罰を望む遺族感情を挙げる人が多い一方、死刑に反対する理由を「冤罪(えんざい)のおそれ」とする意見が目立つ。河合教授は「罪の償い方と冤罪の可能性は土俵が違う話で、かみ合っていない」と指摘。「何を前提にするかが共有されておらず、国民的な議論になっていないのが現状」という。 内閣府が5年に1度実施する世論調査では「死刑もやむを得ない」と容認する回答が2019年の調査まで4回連続で8割を超えた。ただ、河合教授は「『やむを得ない』としている人が、積極的に制度を肯定しているかはわからない。本当の民意が死刑制度に賛成なのか、反対なのか、判断するのは難しい」とみる。 河合教授によると、フランスはもともと死刑支持の世論が強かったが、死刑廃止を公約に掲げて当選したミッテラン大統領が、死刑廃止論者の弁護士を法相に起用。議会で誤判の可能性などが議論され、1981年に廃止したという。河合教授は「日本でも、政治主導で死刑制度を議論すべきではないか」と話す。 拡大する河合幹雄・桐蔭横浜大教授=本人提供 拡大する報道機関に公開された東京拘置所の「刑場」の「執行室」。右奥の床から壁づたいに取り付けられた金属の輪にロープを通し、天井の滑車からつり下げる=2010年8月27日、東京都葛飾区、代表取材 死刑が執行される刑場はどんな場所なのでしょうか。2010年に公開された際に取材した河原田慎一記者(現・大阪司法キャップ)が振り返ります。 お香のにおいが立ちこめた厳粛な空間。階段の下をのぞき込むと、薄暗いコンクリート敷きの床と排水溝が見えた。11年前、法務省を担当していた私が見た東京拘置所内の刑場は、今もまったく変わっていないのではないかと思う。 死刑廃止派だった当時の千葉… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
母さんが好きだったから 父の日に読む「ひととき」後編
朝日新聞ポッドキャスト 父の日に読むひととき(後編) 20日の「父の日」にちなみ、朝日新聞生活面の投稿欄「ひととき」から、「父」にまつわる印象深い掲載作を紹介するシリーズ。後編は、血のつながりだけではない、様々な父の姿がテーマです。投稿を選んだ担当記者の佐藤啓介(東京本社)と松尾由紀(大阪本社)に、MC大野由衣が、その理由などを聞きました。朝日新聞ポッドキャストでお聞き下さい。 Apple PodcastやSpotifyなどで配信しています。音声プレーヤーの右上にある「i」の右上にあるボタン(購読)でリンクが表示されます。 ◇ まもなく、父の日がやってきます。私のお父さんは5カ月前に92歳で、あの世に旅立ちました。戦争に行き、商売の後を継ぎ、不自由な体で働き続けたお父さん。人生に満足だったでしょうか。 お父さんが、私の実の父ではないことを知ったのは小学校3年生のころでした。実の娘である妹とも分けへだてなくよくしてくれ、それまで一度もそんなことを考えたことはありませんでした。 いつか、お父さんにこんな風に聞いたことがありました。生まれる前に実父を亡くしていた私や若くして残された母をかわいそうだと思ったから結婚してくれたのか、と。こう優しく言ってくれました。 「そんなことはないよ、やっぱり母さんが好きだったから」 あの時、私はとてもうれしかった。家族3人で栃木県の日光まで新婚旅行に出かけた話もしてくれました。その途中で、私が熱を出してしまったことも。 亡くして初めての父の日を迎… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:4173文字/全文:4781文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
製造会社で廃液4千リットル流出 県など公表せず 長野
依光隆明2021年6月20日 8時26分 長野県茅野市内の製造会社から銅を含む廃液約4千リットルが流出していたことが分かった。市と県は流出を把握していたが、公表はしていなかった。地元漁協が魚類への影響を指摘している。 流出が分かったのは7日朝。同市米沢のプリント基板製造会社が廃水処理装置から処理途中の廃液が漏れ出ているのを見つけて回収し、約10時間後の同日夕に市に報告した。同社によると漏出量は最大4千リットルで、一部が敷地外に流出したとみている。 市の報告で立ち入り検査をした県諏訪地域振興局によると、廃液は「銅を中心とした凝集剤」。詳しい分析結果はまだ出ていない。 報告を受ける前の7日午前、同局に茅野市の上川でアマゴ10匹が死んでいるという連絡があり、県市の職員が現場で確認していた。現場は流出現場の2キロ下流だが、因果関係は分かっていない。同課は「アマゴは固まって死んでいた。病死ではなさそうだ」と話す。 諏訪東部漁協の矢島孝昭組合長によると、死んでいた魚はアマゴ、アユ、カジカ。「7日から3日間、釣り人から『死んだ魚が流れてくる』というかなりの問い合わせがあった。死んだ魚の量は見当がつかない」と明かす。「ヒレや頭が溶けた魚もいた。酸の影響ではないか」と話した。(依光隆明) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
心・技術・対話を意識し、納棺師として成長続けたい
納棺師・「おくりびとのお葬式」代表 木村光希さん みなさん、私が関わった5人の方々のお話、どう受け取られましたでしょうか? 私はこれまで3千人ほどの納棺やご葬儀のお手伝いをさせていただきました。どの方も、それぞれに思い入れがありますが、その中でも印象に残った方々を紹介させていただきました。 私がなぜ納棺師になったのか? それは父の影響を強く受けたからです。実は父は、映画「おくりびと」で、納棺師を演じた本木雅弘さんに技術指導をしたのです。 小さいころから、「死」は身近にありました。家族で出かけていると、無線が鳴って、「ちょっと行ってくる」と父が病院の霊安室に向かうこともありました。食事中に自宅でお弟子さんたちが、納棺の練習を始めることもありました。曽祖母の納棺をする父を見て、「かっこいい」と思ったのを覚えています。私が納棺師の道に進んだのも、自然の成り行きだったように思います。 そして大学3年のころから… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1414文字/全文:1843文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夏休みの中高生ワクチン接種困難に? 北海道北見市
北海道北見市で、市が夏休み期間中に予定していた中学、高校生への新型コロナワクチン接種が、国からのワクチン供給のめどが立たないため難しくなっていることがわかった。市の担当者は「タイミングを逃さないワクチン配布をお願いしたい」と訴えている。 市は65歳以上の高齢者への集団接種を7月末までに終える予定で、8月からは64歳以下の集団接種を始める計画。 中高生についても、集団行動が多くクラスター(感染者集団)発生のリスクがあるため、64歳以下とは別枠で進める方針だ。保護者からは「夏休み中に接種してほしい」との声も市に寄せられていた。希望者で保護者の了解を得た人を対象に、市内6カ所の小児科の協力を得て、夏休み期間中に個別接種を行う予定にしている。 ただ、国からのワクチンの配布計画が不透明で、市の要望通りに配布されるかが見通せなくなっているという。市は早期に対象者に通知したい考えだが、担当者は「このままでは通知できず、夏休みが終わってしまいかねない」としている。(三上修) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル