笹川翔平2021年6月15日 15時00分 形は地雷にそっくり。でも、埋めれば土に返り、緑が芽吹く。そんな植物の栽培キットを大阪在住のデザイナーが作った。今も地雷が世界各地で被害者を生んでいる現実を知ってほしいとの願いを込め、収益の一部を寄付して地雷除去活動に貢献することを目指す。18、19日に大阪市内で展示会を開く。 考案したのはスポーツ用品大手のミズノを経て独立し、ファッションデザイナーとして活動する大阪府豊中市在住の杉本知春さん(28)。昨年秋、地雷除去を扱った映画を見て、自身が過去に手がけた「鉢植えとしても使える帽子」の第2弾にしようと思い立った。カンボジアなどで地雷除去をする認定NPO法人「日本地雷処理を支援する会」(JMAS)に企画を持ち込み、活動の現状を教えてもらうとともにデザインのアドバイスも受けて共同で開発した。 栽培キットのポットは古紙100%で、土の中で分解される。対人地雷と全く同じ形状で、サイズも直径12センチの原寸大だが、上ぶたにある十字はピースマークに変えた。「PLANTS MINE PROJECT」と題してクラウドファンディング(https://camp-fire.jp/projects/view/417168?list=projects_popular_page3)で資金を募り、国内外での販売を目指す。収益の一部はJMASに寄付する方針だ。 1999年に対人地雷禁止条約が発効したが、国際ネットワーク「地雷禁止国際キャンペーン」のまとめでは、現在も60の国と地域に地雷が埋められ、2019年の1年間だけで、地雷や不発弾による5554人の死傷者が確認されたという。 杉本さんは「小さく、簡単に埋めることができる地雷が多くの人を傷つけている。それを疑似的に体験することを通して、地雷の恐ろしさを考えてほしい」と語る。栽培キットにはクローバーの種を付ける。「四つ葉のクローバーは幸福や平和の象徴。地雷除去が進んで多くの人に安全が訪れてほしいとの願いを込めた」という。 展示会は18、19日午後1時~7時、大阪市北区西天満1丁目のMI Galleryで開く。問い合わせは杉本さん(thirdmanproducts@gmail.com)。(笹川翔平) 拡大する地雷を模した栽培キットの使用イメージ=杉本知春さん提供 拡大する地雷を模した栽培キットを手にする杉本知春さん=2021年6月11日午後4時57分、大阪市北区、笹川翔平撮影 拡大する地雷を模した栽培キット=杉本知春さん提供 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カラオケパブ経営女性、11日の営業後に殺害か 大阪
2021年6月15日 11時08分 大阪市北区天神橋4丁目のカラオケパブで経営者の稲田真優子(まゆこ)さん(25)が殺害された事件で、稲田さんとみられる人が11日夕に店があるビルに入る姿が防犯カメラに映っていたことが、捜査関係者への取材でわかった。翌12日も店が開いていなかったとの証言があり、府警は11日の営業終了後に殺害されたのではないかとみて調べている。 捜査関係者によると、ビルのカメラに稲田さんらしい人物が建物に入っていく様子が映っていた。稲田さんはビル5階にある「ごまちゃん」を経営し、店は11日夕方から夜にかけて営業していたとみられている。 翌12日は午後3時から開店の予定だったが、男性客が午後5時半ごろに訪れると店は営業しておらず、ドアに鍵がかかっていた。 13日午後に女性従業員が出勤した際もドアは施錠されたままで、女性は「稲田さんと連絡が取れない」と110番通報した。曽根崎署員が店を訪れ、稲田さんの携帯電話を鳴らしたがつながらず、店内から着信音も聞こえなかったという。 14日午前、ビル関係者らが店内で倒れている稲田さんを発見した。稲田さんの首付近に深い切り傷があり、胸付近も含め多数の刺し傷があった。捜査関係者によると、タオルとみられる布が顔にかかっていた。店内はコップや皿が片付けられた状態で、荒らされた形跡はなかった。凶器らしきものも見つからず、鍵も発見されていないという。 府警は、稲田さんが11日の営業終了後、店内の片付けを終えた後に襲われたとみて、稲田さんと接点のある人物への聞き込みや、周辺の防犯カメラ映像の解析を進めている。15日に遺体の司法解剖を実施する。 店をよく訪れていたという20代の男性は「店を休む場合はいつも事前にSNSで報告していたのに、12日はそれがなかった。(稲田さんは)律義で礼儀正しく、見送る際には腰を90度ぐらいに曲げてお辞儀をしていた。客に愛されていた」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
リコール事務局長、愛知県選管に再三電話 録音を入手
大村秀章・愛知県知事に対するリコール署名の偽造事件で、地方自治法違反(署名偽造)の疑いで逮捕された運動団体事務局長の田中孝博容疑者(60)が運動中、有権者が署名簿を見ることができる縦覧について、再三、県選挙管理委員会に問い合わせていたことがわかった。 県警もこうした経緯を把握し、田中容疑者が偽造の発覚を警戒していた可能性があるとみている。 朝日新聞は、田中容疑者が昨年9月~今年3月に県選管の担当者と電話でやり取りした音声の録音データ20件分を入手した。 県選管や録音によると、田中容疑者は署名集めが始まって間もなくの昨年9月ごろ、署名数が必要数(約87万筆)に達した後に有権者が署名簿を見ることができる縦覧の手続きについて問い合わせた。 そして縦覧に来た人が自分以… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:960文字/全文:1299文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
電動キックボード、無免許運転容疑で書類送検 大阪府警
2021年6月15日 11時58分 電動キックボードを無免許で運転したなどとして、大阪府警は15日、大阪市北区のウェブデザイン業の男(27)を道路交通法違反(無免許運転、通行区分違反)の容疑で大阪区検に書類送検したと発表した。送検は14日付。男は容疑を認めているという。 曽根崎署によると、男は5月28日午後1時過ぎ、電動キックボードの運転に必要な原付き免許を持っていないのに、同区中之島4丁目の歩道を走った疑いがある。電動キックボードは道交法上、公道での運転には免許が必要で、歩道は走行できない。男はナンバープレートやヘルメットなどもつけていなかったという。 同署によると、5月25日午後、同区角田町の歩道で、ナンバープレートがついていない電動キックボードを運転していた男を署員が見つけ、免許を持っていなかったため警告書を交付した。 28日に電動キックボードで歩道を走っている男に署員が任意同行を求めたところ、警告書を交付されたのと同一人物だったことが判明した。 25日の時点で男はうその名前や住所を自称していた。「同じ警察官に見つかることもないから捕まらないと思った」と話しているという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
寺に響く音色と言葉 約3千個の風鈴 福岡・山王寺
金子淳2021年6月15日 7時30分 【動画】約3千個の風鈴 寺に響く音色と言葉=金子淳撮影 福岡県篠栗町の山王寺で、約3千個の風鈴が涼しげな音色を奏でている。 暑い時期の参拝者に喜んでもらえるよう、約10年前から続けている。一つ500円で奉納される風鈴の短冊には「コロナが収束しますように」などの願い事が書かれている。短冊のうち2割ほどは「生まれ変わるなら生きてるうちだ」「逆風は離陸のチャンス」など、松下真明(しんめい)住職(44)らが選んだ「心に響く言葉」が書かれており、熱心に読みふける参拝者の姿もあった。 例年6月から「風鈴祭り」を開催してきたが、今年はコロナ禍で、ゴールデンウィーク(GW)に遠くへ行けない人たちに楽しんでもらえたらと考え、5月から準備した。だが、県内に緊急事態宣言が出され、告知もせずにいたが、SNSなどで広まっているという。 松下住職は「風鈴には魔よけの意味もある。コロナが収束し、何げない日常が戻るよう、祈るばかりです」と話した。(金子淳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
IOCコーツ副会長が来日 大会終了後まで滞在予定
2021年6月15日 8時14分 東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの準備状況を確認する責任者で、国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ副会長が15日早朝、来日した。大会終了後まで、日本に滞在し、陣頭指揮を執る予定という。 コーツ副会長はこの日、豪州から羽田空港に到着。宿泊先の東京都内のホテルに入った。大会関係者によると、3日以上の隔離を経た後、到着14日目までは指定の場所で活動するという。IOCのバッハ会長は、7月中旬に来日する予定だ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ノンスタイル石田さんの新弟子はトマト? その漫才とは
お笑いコンビ「NON STYLE(ノンスタイル)」の石田明さんが、「弟子」を取った。北海道下川町の特産フルーツトマト「はるかエイト」のコンビだ。えっ? トマトが弟子? 北国の甘いトマト、ノンスタ石田さん監修で4コマ漫画に 石田さんが「弟子」と呼ぶのは、自らが監修する4コマ漫画の主人公だ。 タイトルは「トマト漫才師 下川はるかエイト」。糖度8%以上の甘さを誇る、町のブランドトマト「はるかエイト」をモチーフにした、「はるか」と「エイト」の2人のトマト漫才師が、巧妙な掛け合いで笑いを振りまく。2人はまだ熟れる前のトマト。「真っ赤に熟れる(売れる)ことを夢見るストーリー」(同町)だ。 漫画の原案は吉本興業、絵は漫画家の新星エビマヨネーズさんが担当し、ノンスタイルの石田さんが、全体の流れや構成、オチなどを監修する。今月7日から、しもかわ観光協会公式ツイッターで、毎週月、水、金のお昼に配信されている。 北海道北部の山あいにある人… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:622文字/全文:1014文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
箱に隠れて海外逃亡、発案したのはゴーン被告本人だった
日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告(67)を2019年末に海外に逃亡させたとして、犯人隠避の罪に問われた米軍特殊部隊「グリーンベレー」元隊員マイケル・テイラー被告(60)と息子ピーター被告(28)の初公判が14日、東京地裁であり、親子は起訴内容を認めた。検察側はマイケル被告の供述などから、大型の箱に隠れて出国する方法は「ゴーンの発案」と指摘した。 犯罪人引き渡し条約に基づいて3月に米国から移送されたテイラー親子は、スーツにワイシャツ姿で出廷した。裁判長から起訴内容に間違いがあるかと聞かれ「ない」とだけ答えた。 起訴状によると、親子は2019年12月29日、ゴーン元会長=会社法違反などの罪で起訴=が海外渡航禁止の条件で保釈中と知りながら、元会長を音響機器用の箱に隠し、関西空港からトルコ経由でレバノンに逃亡させたとされる。 検察側は、冒頭陳述や供述調書の読み上げで事件の経緯を詳述した。 「日産にはめられた」 妻は何度も救出を訴えた マイケル被告は19年6月ごろ、知人の紹介で元会長の妻キャロル氏(54)とレバノンで面会した。キャロル氏は「日産にはめられた。このままでは無実の罪で刑務所に入れられてしまう。日本から連れ出してほしい」と繰り返し頼んだ。 元会長は保釈条件で弁護人から提供された1台の携帯電話以外を使うことを禁止されていたが、別の携帯でマイケル被告と連絡を取るようになった。日本で直接やり取りする役割はピーター被告が担い、来日しては弁護人の事務所などで面会を重ねたという。 逃亡手段としてマイケル被告はプライベートジェット(PJ)の他に船も検討したが、元会長は時間がかからない空路を選んだ。同年10月から12月、今も身柄が拘束されていないジョージ・ザイエク容疑者(61)が2度来日し、全国の空港を調査。関空ではPJで出国する場合は保安検査をしていない実態を把握した。 そのうえで、箱に身を潜める方法はゴーン元会長自身が提案。マイケル被告は大型の箱を手配し、ドリルで呼吸用の穴を開けた。 逃亡成功 ゴーンは機内で箱の上に座っていた 逃亡当日、元会長の荷物を元… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「障害に乗じた性暴力」防げ 刑法改正求める署名を提出
性暴力被害者の支援などにあたるNPO法人の関係者らが14日、被害者が障害児や障害者であることに乗じた性犯罪を防ぐため、刑法に新たな規定を設けるよう求める約1万2千人の署名を法務省に提出した。 提出したのはNPO法人「しあわせなみだ」(東京都)など3団体の代表者ら。障害がある人の性被害は、障害の特性によっては自ら訴えたり立証したりすることが難しく、施設関係者や指導的な立場の人との力関係が背景にあることもある。同法人の中野宏美理事長は、「加害者をきちんと罪に問うためにも刑法の改正が重要だ」と訴える。 法務省が昨年3月に設けた「… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:299文字/全文:566文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小1の担任、休日に特殊詐欺の「バイト」 容疑の女供述
特殊詐欺に関わったとして兵庫県警に窃盗容疑で逮捕された岡山市立小学校教員の女(29)が「休日に『アルバイト』をしていた」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。SNS上の「闇バイト」を通じて、特殊詐欺が幅広い層に広がっている実態が、改めて浮き彫りになった。 県警は供述などから、女が被害者からキャッシュカードを受け取る「受け子」や、カードで現金を引き出す「出し子」を担い、休日を使って複数の事件に関わったとみて捜査する。 女は岡山市南区の平田理恵容疑者。日曜日だった5月9日、岡山市内のATMで、兵庫県川西市の80代女性のカードを使って現金10万円余りを引き出した窃盗容疑で、同25日に逮捕された。引き出しの前日に被害女性宅を訪ねてカードをだまし取ったとする詐欺罪とあわせ、今月14日、神戸地検尼崎支部に起訴された。 岡山市教育委員会によると、2018年に常勤講師として採用され、今年度は小学1年の学級担任。「勤務態度に問題はなかった」という。 捜査関係者によると、「学校が休みの日に、兵庫や京都で数回、受け取りや引き出しをやった」と供述している。子どもの養育費などで消費者金融に借金があったという。 昨年12月、ツイッターで「… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:263文字/全文:789文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル